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上級将校 サシャは、ベルサリス学館教師 マーティン を投票先に選びました。
報告に間違いが無ければ、三百の兵ですね。
敵の動員能力から、今出せるほぼ総数で間違いありませんか? 生憎とサシャは知りませんので。
[ 私兵達から手短に聞ける話を聞けば、小さく頷いて]
卿の軍がどれだけ出せるかわかりませんが、支援の為に大きく迂回しましょう。
どれほど大きく迂回しようとも、馬の存在で相手に気取られたくありません。
馬は使わず、目一杯駆けましょう。
正規軍が押さえ込まれているという事を相手が知っているのなら、サシャ達の存在は貴重な遊撃兵となれるでしょう。
地の利はこちらにあります。
[ アレイゼル領主がそのまま襲い掛かるようであれば、迂回して背中を襲う。対峙が続くようであればどこかで埋伏させておいて様子を見る。
少数の兵だからこそ相手に気取られる可能性は低いが、アレイゼル領主がクレメンスの私兵の存在に熟知していて、尚且つ仮想敵国として地形も把握しているようであれば把握される可能性もある。
その場合は迂回も埋伏も放棄して逃げるべきだとも思った。
見つかれば全滅する程度の数でしかない。自分一人で飛び出すならばいいが、無駄死にを他人にさせる気はさらさらなかった。]
伝令はいりません。ですので、全ての責任はサシャが取ります。
発ちますよ。質問は? では、行きます。
( 何事も無ければそれで構いませんし。)
[ 駆けるのに邪魔にならない短い剣を佩き、ソマリの軍兵の後方に回り込めるようにその場にいた十数名の私兵を引き連れて、駆け出して行った。
当然ながら、サシャも彼らもソマリは侵略に来たという判断であって、レシピを求めてやってきたなどという事は判るはずもなかった。
従って緊張した面持ちのまま、伏兵を続けながら経緯を見守る事となる。*]
― 伏兵中 ―
……たまごぷりんのれしぴ?
それは何かの符牒でしょうか。何かの利権の暗喩とか。
[ 敵味方どころか、天にまで届けとばかりの若き貴族の怒号>>160に、怪訝顔を隠しながら傍らの私兵に尋ねる。
サシャと異なり、どこか納得顔になっていった私兵の一人が彼が稀有のスイーツ狂である事を告げる。]
では言葉通りの意味である――と。
彼にとって、そのレシピを手に入れる事は、戦闘によって生じる敵味方の兵卒の命よりも尊いのですか?
それとも示威行為として、進軍してきただけですか?
[ どっちもありえるという答えを受け取れば]
( 今、一張りの弓矢がここにあれば…)
[ 「やっちゃっていいよ」>>196の合図など無くても全てが方がつくだろうにと、悔やんだ。]
― 伏兵中 ―
帰ります。
こちらの手の内を相手に晒されないうちに。
[ 言葉の応酬を背にしながら、即座に撤退を決める。貴族の目は卿しか見ていない。恐らくは卿をプリンに見立てて放しているのではないか。
仮に今攻め込めば手痛い一撃は見舞えた気がしたが、見つかる前に引っ込む方がいい。]
( なるほど。貪欲でありますね。)
[ ソマリのその貪欲さが彼の母国を窮地に追いやろうとして居る事をまだサシャは知る良しも無かった。偶然にも自分の行いが言いがかりの取っ掛かりであることも。*]
― オプティモ帰還中 ―
[ 北の荒地を駆ける。
率いるのは数十名とは言え、久しぶりの行軍。
ここ最近は単独で事を為す事も多かった事も有り、他人を率いて行動をするという事に胸が躍っていた事は否定できない。]
確かに欲望に目が眩んでいる様子ではありましたが、率いている軍はかなり纏まっていました。
サシャ達によって先制の一撃を見舞う事は確かに出来たでしょう。
ですが、彼を討ち果たす事ができたかどうか。
( それも、相打ち上等で、です。)
[ 浮つかないように殊更表情を引き締めていた自分を和らげる為か、あのまま自分達が飛び出せばクレメンス卿の隊と共にアレイゼルの軍を撃ち破ってしまう事ができたのではないかという私兵の一人の軽口に、淡々と答える。
徒歩であったこともあるが、騎馬であっても一撃止まりだ。
欲をかいて留まれば、クレメンスの軍の邪魔になるように追い立てられ、その間に軍を立て直されるだろう。過ぎ去ったIFに固執する必要は無いとそれ以上の話は打ち切らせた。]
ですが、流石に良い兵です。
( ええ、彼らも貴方方も。)
[ 本当の実戦という意味では、太平が続いたこの国では誰もが経験が浅い。
彼らの上の指揮官ともなれば大なり小なり不安があるだろうに、躊躇いがなかった。シュビトで見た指揮官の緊張度合いと比較するまでもない。]
ただ、備えが足りません。
非常時です。
中央の目を気にせず斥候の数を増やすべきですね。回数ではなく、数を。
サシャがこの時期のオプティモの駐在将官であるのならば、斥候隊を組織する事を具申します。
正規軍数千の兵の中、二百は欲しいです。
[ それも身を隠す事に長けた者、数を見極める事ができる者、目が良い者。そして足が速い者。
それらを出す時は広く遠く、今回の自分達の出動でさえ捉えられるだけの数の目が欲しい。]
( 理想は矢張り、アレイゼルがその領土を出た時から、伝達が届く流れですね。)
[ アレクシスの王府軍によって行動が疎外されていたとは言え、三百もの兵を境界を越えて、オプティモに踏み込まれた。
そこまでくると監視にまでなるが、オプティモの街は穀倉地帯の街。
官僚貴族達の別荘地の一面もあるそこは政治的価値の高さの反面、守るのに適した場所とは言い難いように思えた。]
いえ、偉い人は変わった人が多いとサシャは思っただけです。
[ 帰還する私兵達に己の思案顔について尋ねられ、そう答えたら爆笑された。確かに、彼らの主であるオプティモ卿。カナン大使と変わった人間が多い。]
( となれば――)
[ アレクシスという人間も相当な変わり者なのだろうか。変わり者でなければきっと変わり者に囲まれて苦労するのだろうと思う。
正使に対する副使のシメオンが、まるで自らも変わり者に染まる事で身を処しているかのような器用な真似の出来る人でないのならば。*]
― クレメンス邸 ―
報告します。サシャ、戻りました。
お預かりした、私兵は本来の持ち場に。
[ クレメンスがアレクシスとの会談が続いている最中であった事から、代わりとしてクレメンスの家令に、伏兵に使った私兵の帰還を告げる。
事前の正式な報告はしていないし、私兵への権限が家令にあるかは不明であったが、クレメンスが彼女の動きを承知していた事を告げていたのか、すんなりと頷かれる。]
クレメンス卿はまだ…。
[ 会議が続いているのを確認すれば]
はい。
ではサシャは気配を消して隠し間にでも潜みましょうか。
[ 当然の顔をして、隠し間への案内を頼む。]
?
案外冗談が上手い…? ……は…?
使者を迎え入れる部屋に隠し間がないなんてことがあるのですか?
[ 家令に、自分が冗談を言ったと思われたことに対して首を傾げた。]
― 厨房 ―
( 副使様は料理人であられましたか。)
[ シメオンと入れ違いのように部屋一杯に甘い香りの広がる厨房を覗けば、クレメンスの屋敷の料理人が手伝いをしていた使用人達を捕まえ、残された材料を前に難しい顔をして話していたり、ボウルに指を入れて舐めたりしているのが見えた。]
( ――甘味は戦争なり也。)
[ レシピを求めて兵を興す者、高値で売買する者、開国の使節として道具に用いる者、多様に見えた。]
― 私邸・敷地内 ―
アレイゼルへの密偵の有無は?
ブラバンドにはどれほどの数を?
[ 私兵の一人を側近代わりに側につけて、他の者達への繋ぎを計る。出立前、クレメンスから「面白いと思う事をやれ」>>296という彼の流儀を教わった以上、やれることをやると決めた。]
ここからブラバンドに至る、途中の北の街や都市の反応もどうなっているでしょうか。
南都シュビトの顛末を、上の者や下の者、それぞれがどう受け取っているかの情報を集めて下さい。
[ シュビトの情報は改めて求めずとも、既にあらゆる手段で探っているだろう。殊更尋ねる事はしない。]
既に卿の指示から揃っているのでしたならば文官は報告を。
正規軍は王府軍に阻まれて居ますが、逆を言えば軍もまた彼らを見張っています。
文官は動くべきです。
各都市毎は当然、時列系にもまとめて下さい。
どこがどれだけの速さでどの程度の情報を掌握しているのか、クレメンス卿が考えずともすぐにわかるように。
[ そうする事で各所領の領主、またはその留守を預る者を気をつける相手とそうでない相手、どのような思惑で動いているかどうか、すぐにわかるような資料の作成を求める。]
( 上の者は考える事が多いのですから、煩わす事を減らします。)
スルジエでは物見櫓や烽火台が充実しておりましたが、それは山岳地方という地形上、平地から森への目視での遠視が利きにくいという欠点と、櫓で敵の姿を認めてから襲われるまでのタイムラグが大きいので、治安面で効果が見込まれたからです。
北の平地では潰される時間と連絡を送る時間の差が短く、犠牲を強いるか、それらを守る兵がなければ、効果は山岳地よりは厳しいでしょう。
その差はやはり兵の速さと質と量によって代える方が宜しいと愚考します。
オプティモ近郊に砦となる場所の開示を。
使いようによっては連絡手段の中継基地代わりにします。
[ 南部の山岳部の空は鷲や鷹などの肉食の猛禽鳥類が多数生息し、連絡手段としての鳩が無事に行き来できる事が少なかった。だからこその人の足に頼る事が多い故の見落としだった。
が、その見落としは彼女の身上である走る事にあまりに合致していた為に指摘する者がこの場にはいなかった。]
― 敷地内 ―
了解しました。
―――ヘルムを。
[ 家令の使いの者から紙切れを差し出されると、中身を一瞥して頷く。
私兵の一人から、正規軍の被るフルフェイスの兜を受け取ると、頭からすっぽりと被った。]
( かの騎士団長殿に倣うとしますか。)
[ 性別を隠していた視察の騎士団の女隊長のように、顔を隠した。彼女と異なり、体躯だけで言えば疑われる事はないだろう。]
調練の準備をしましょう。
何、卿が日頃怠りのないという事を、卿の将兵が示すだけの事です。
( 邸宅から、かの使者殿が生きて出れば動かず。死んでいれば合図を出すようです。サシャ達もその時は…。)
[ 必要な手配は正規軍の将兵の手で差配されている。合図と共に指揮官不在の軍を彼らと共に、苛もう。]
今も別荘地にいる貴族、その家族のリストを。
避難誘導の人員もできていますね。
それは私兵であるサシャ達の仕事でもあります。
割く人数は...
[ 最悪に備える。それが最悪はどうかは判らないが、準備を怠る気はなかった。*]
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