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“勘”ねぇ…
お前の勘が鋭いことは知っているが、それで納得できるとでも?
[疑いを向けても、オットーは相変わらず冷静で、その答えはどこか釈然としないものだった。>>170]
そう、思わせるためかもしれない。
人狼は狡猾だ。
裏をかくことだってあるだろう。
犯人は現場に戻るというじゃないか。
リスクを冒してもまっすぐに遺体に近づかなければならない理由があったとか、早く遺体を発見してほしかったとか、いくらでも考えられるさ。
[それでもオットーは表情を崩さない。
苛立ったように、ポケットの中にあるナイフをつかむ。
けれど、それが取り出されることはなかった。]
……っ…
[「自分を殺すか」との言葉とともに発せられたその殺気に、身動きが取れなくなる。
表情に乏しい彼のこんな様子を初めて見た。
まるで見えない力で押さえつけられているようだ。
ひるんだように、ポケットから手を出す。]
…こんなときに、食事なんてとっていられるか。
[戦意喪失ととったのか、オットーから感じた殺気はいつの間にか消えていた。
何事もなかったかのように昼食の準備に誘う彼に言い捨てて、談話室を出た。]*
―宿屋の外―
くそ…っ!
[頭を冷やそうと出た宿屋の玄関横で、外壁にこぶしを叩きつける。]
『その覚悟が、あってのものですか?』>>122
[ニコラスからシモンに向けられた言葉だったが、自分の中にも深く刺さった。]
『いつかまた、人狼が現れたら。
少しでも人狼の可能性があるのなら、ためらいなく殺しなさい。
たとえそれが、大切な人でも。』
[それが、恋人の―旅先で人狼に憑りつかれた恋人の―最期の願いだった。
恋人を殺した自分になら、できると思っていた。
しかし、実際にはこのざまだ。
3年間何も言わずに見守ってくれた村人たちに、刃を向けることをためらう自分がどこかにいた。
オットーの殺気にひるんだのは、自分がまだ死を恐れているからだろうか。]
/*
他の村で一度に2人襲撃やったことあるからなんとも…
吊り先立候補はOKで襲撃先立候補はダメっていうのもよくわかんないなあ。
―回想・3年前―
[3年前、恋人フローラと出かけた村で、ヤコブは人狼騒動に巻き込まれた。
いつも仕事を手伝ってもらっている彼女に、たまには休んでほしいと用意した旅だった。
始まりは今回と同じ。
宿で人狼の噂を耳にして怯えるフローラに、ただのおとぎ話だと言い聞かせた。
まさかその彼女が人狼になろうとは、考えもしなかった。]
[その翌日、人狼による第一の犠牲者が出て、ただのおとぎ話ではなかったことを否が応でも知ることとなる。
当然のように話し合いが始まり、よそ者である自分たちも真っ先に疑われたが、証拠がないからと、数日間はどうにか処刑を免れた。
しかし、第二第三と犠牲者は増え続け、もう逃げ場はないと悟った時、ヤコブはフローラを連れて宿を抜け出した。]
[それから何があったのかはよく覚えていない。
『お願い…私を殺して…』
獣が自分にとびかかった瞬間、耳元でそんな声を聴いた気がする。
覚えているのは、ただそれだけ。
気が付いたときには、肩に傷を負っていて、手には血に塗れたナイフ。
そして目の前には、変わり果てた恋人の姿があった。]
『…ありがとう…』
[まだかろうじて息をしていた恋人から発せられたのは、感謝の言葉だった。]
『いつかまた、人狼が現れたら…
…少しでも人狼の可能性があるのなら、ためらいなく殺しなさい。
たとえそれが、大切な人でも。
必要以上の犠牲を出さないように。
その人が私のように、苦しまなくて済むように…』
[彼女がどうして人狼になったのか、いつから人狼だったのか、今となってはわからない。
そんなことは、どうだっていい。
人狼であろうと、人間であろうと、フローラであることに変わりはない。]
僕は僕として、フローラの願いをかなえればいいんだ。
[そうつぶやいて、室内へと戻っていった。
もう何があっても迷わない、そう心に決めて。]*
[談話室には、ほかに誰が残っていただろうか。
残っているなら、その人物を見ながら、
いないなら、その顔を思い浮かべて、
ゲルトのことを知ったときの、一人一人の様子を思い返していく。
オットーへの疑いはまだ晴れたわけではない。
場を仕切っているシモンや彼とやりあっていたニコラスは扇動しようとしていたようにも思える。
パメラがあまりしゃべっていない気がするのは、ボロを出したくないからだろうか。
子供だって例外ではない。
先ほどペーターから敵意を感じたような気がする。>>200
死にたくないと叫んだリゼット>>144は、怯える子供を演じているのかもしれない。
怯える村人を演じている可能性は、フリーデルにも言える。>>108
ジムゾンやヨアヒム、エルナの反応は比較的自然に見えたけれど、人狼ではないという証拠にはならない。]
僕は自分が賛同しないと言っているだけで、みんながバラバラにいればいいとは言っていない。
君に賛同する者がいれば一緒にいればいいと、そう言ったはずだよ。
[挑発するような態度>>268に、表情は崩さず、淡々と続ける。]
バラバラでいた方が都合がいいとはどういうことかな?
君が狼で、獲物を一か所に集めたがっていると見ることもできるんだよ。
もしくは、そこに集まらない僕のような人間を襲うつもりかな?
…まあ、僕が狼だと思いたいのなら、好きにすればいいけれど。
[そこまで言っておもむろにナイフを取り出すと、その刃先を少女に向けた。
そのまま突き立てる気はない。ただ向けただけ。
少女はどういう反応を示すだろうか。]
農夫 ヤコブは、神父 ジムゾン を投票先に選びました。
[ナイフを向けられても、リゼットは身体を強張らせたまま動かない。>>290
代わりにパメラが彼女を庇うように動いた。>>287
呆れたようにため息をつき、ナイフを下した。]
さっき君は、その中から犠牲者が出たらどうする>>262という僕の質問に答えなかった。
こうして刃物を向けられてもそうやって庇われるだけで、抵抗することもできない。
具体的な案も、自分を守るすべも知らずに、「死にたくない」>>144なんて、よく言えたもんだ。
[リーザが思っているように、力を誇示するつもりなんてなかった。
襲われたときに、この少女がどのように身を守るつもりなのか反応を見たかっただけだ。
ナイフを折りたたんで、ポケットにしまいながら言葉を続ける。]
仮に僕が皆殺しを考えているとすれば、どうなんだ?
どうせ何もしないんだろ?
だったら話すだけ無駄さ。
まあ、でも今話した限りでは、君が人狼である可能性は薄いと感じたよ。
あまりに非力すぎる。
そこで君をかばっている、お姉さんの方はまだわからないけどね。
[恋人がそうだったように、人狼の部分が眠っている可能性は否定できないが。
今のところ、この少女に手を下す必要はなさそうだ。
そう判断してソファから立ち上がると、何も言われない限りはそのまま自室へと戻っただろう。]**
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