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― 『舞踏場』近辺・ビル屋上 ―
そうかい。
[見届けるだけと言う少女>>57に返すのはそれだけ。
ただ、けれど、と続けられた>>58のには、くくっと喉奥で笑った]
俺は普段この都市には居ない。
これでも忙しい身でね。
だが────”影”はどこにでも在る、どこにでも現れる。
アンタのあるじが嫌おうとも、な。
[今回の任務が終わればこの都市を離れるのは間違い無い。
それでも、舞い戻らないとは限らない、と。
少女のあるじの意のままにはならないと宣するように言葉を紡いだ]
俺は俺のやるべきをやるだけさ。
[そう言ってディークのかたちが崩れ行く。
凝縮し、再び赤い嘴の鴉の姿になると翼を大きく羽ばたかせた。
そうして鴉はディークの下へと戻って行く*]
― 『舞踏場』周辺 ―
ああ。
[ガートルード>>68に短く返し、ディークもまた黒の短剣を繰り『異形獣』を核へと変えていく]
───……、
[ガートルードと並び銀の繭へと走る最中。
不意に跳ねる音色>>70に意識が向く]
ふんっ!
[右腕を振り上げ、9つの短剣を迫る衝撃波へとぶつけた。
9連打の打ち込みは衝撃波を散らせたが、短剣もまた全て無残にも砕け散る]
『銀月の奏者』…いや、シルヴィオ・カレンベルクと呼ぶべきか?
[低い呟きは聞こえるか否か。
普段は二つ名でしか他者を呼ばぬディークが名を呼ぶのは珍しいこと。
己が探す者の縁者かを確かめるような響きがあったが、相手は知る由もないだろう]
クラック、返礼だ。
[空の目を持つ鴉に意志を伝える。
ビルより離れ空を舞う鴉は急降下をかけ、衝撃波が飛んできた方に居る人影目掛け嘴を繰り出した。
尤も、当てるつもりの無い近くを掠めるような動きだけをして再び宙へと舞い上がるのだが]
― 『舞踏場』周辺 ―
あぁ、先に行け。
[任せるとの言葉>>78に短く返し、ガートルードとソマリの間に入るような位置を取る。
鴉がソマリを掠め、こちらへと戻る間に影から作ったカードを3枚、宙へと投げた]
スペイドエイス ハーツトレイ ダイヤズシンク
[黒の短剣、赤の弓矢、赤の槍がそれぞれ、1つ、3つ、5つ現れディークを取り巻く。
その間にも奏でられる旋律は衝撃波を生み、異なる速度にて宙を滑った>>77]
抜かせるかよ。
[呟いて、最速にて迫る一撃を黒の短剣で斬りつける。
中央を割り入る形でぶつかり合い、衝撃波は左右に割れてディークを掠め後方にある家屋の壁を穿った]
…ち、1つじゃあ足りんか。
[一撃目は速度はあれどその分威力は短剣1つで割れるもの。
しかし鋭さは尋常ではなく、掠めただけで両腕に赤い線を残していった。
続く二撃目には弓矢を宛がい、両端と中央を穿ち威力を減じる。
速度も落ちたそれを砕くようにして現れた三撃目。
それに対しては全ての槍を回転させ重い一撃を少しずつ削ぎ落としながら受け止めた。
回転する槍の後ろで手を翳し力を込めていたディークの足が後ろへとずり下がる。
重い衝撃波を受け止めきった槍達はボロボロになって砕け散った]
出し惜しみしてられねぇかぁ。
[突き出していた手をプラプラと振って、腕にかかった負担を分散させる。
思わず笑いが込み上げるのは、相手が強者であるが故。
このまま待ち受けて斬り結んでも良かったのだが───]
───なぁ、『銀月の奏者』。
ちぃと話する気はねぇか?
[相手への興味と時間稼ぎのために、近付いて来た相手にそんなことを問うた**]
― 『舞踏場』周辺 ―
[ディークの取った行動は相手にとって意外だったらしい>>84。
会話に応じない可能性も見ていたため、こちらも意外と言えば意外だったが]
そりゃどうも。
……さっき、曲を奏でていただろう。
あの曲が少し気になってな。
あれはアンタが作ったものかい?
[世間話にも似た問いかけ。
けれどディークにとっては知りたいことを知るための切欠の一つ]
― 『舞踏場』近辺 ―
へぇ、古い音楽データか。
どうも随分懐かしい気がしてな。
誰が作ったものか分かるなら教えて欲しいものだ。
分からなくても、何か聞き及んでいるものがあるなら教えて欲しい。
[相手が目を細める>>86理由は知れない。
紡いだ願いは単に作者を知りたいだけではあるのだが、受け取り方によっては相手を探っているようにも聞こえよう]
― 『舞踏場』近辺 ―
[訝る声と、探るような視線>>88。
それに返すのは変えぬ表情]
関わりあるらしい言葉…。
問いに答えたら教えてくれるかい?
[取引にも似た言葉を紡ぎ、相手を見遣った]
…俺が探し続けている人物かもしれないんでね。
その曲の作者が。
手がかりが必要なのさ。
[問いかけに返る言葉が何であれ、相手の疑問の答えは口にする]
/*
ぶっちゃけ作者は違う気がしてるんだけどもね!
あの人曲を作るタイプではなかったはず。
外れてても続けるのが背後クオリティ(
― 『舞踏場』近辺 ―
[問いに返る是の言葉>>91。
等価交換の如くやり取りした言葉の先、得ることが出来た言葉>>92に、ディークは珍しく瞠った]
───『自由なる蒼き風』。
[ざわりと身の内で騒ぐものを感じる。
喧しい、と無理矢理押し込めはしたが]
……いや、十分だ。
[思わず笑みが深くなる。
あの日以来再会することは無く、しばらく風の噂を聞くのみだったけれど。
齎された言葉は『彼の人物』を容易に思い起こさせるもの。
身の内に騒ぐものがあったのも探し人である可能性を高めている]
要請を受けた時に感じたものは正解だったようだ。
『銀月の奏者』───いや、『シルヴィオ・カレンベルク』。
ハンターと『融合体』と言う立場以前に、俺はアンタとやり合う運命にあったらしい。
[『彼の人物』の縁者であると定め、笑いながらそう宣した]
― 『舞踏場』近辺 ―
へぇ?
『シルヴィオ』の名が余程忌まわしいと見える。
アンタが『異形種』を受け入れた理由と何か関係でもあるのか?
[名を呼んだことによる変化>>99>>100に口端を持ち上げる。
このような反応があるとまでは予測していなかったが、ディークにとって愉しい状況になったのは間違い無い]
差し支えなければ教えて欲しいものだな。
[油断無く相手を見遣りながら、傍に鴉と黒猫を添わせた]
― 『舞踏場』近辺 ―
[自然体で在りながら隙を見せない佇まいの相手>>104を見遣りつつ]
どうもこうもしない、単なる興味さ。
人を止めてまで捨てたかった名なんだろう?
俺にはいまいちピンと来ないんでな、ご高説賜りたいわけよ。
[拒絶を受けても軽い口調で更に問う。
人の多様性は留まるところを知らない。
出逢った者達からあらゆる意味で”吸収”してきた
それに、隠されると知りたくなるのは人の性だと思わねぇ?
[人でも無い身でありながら、そんなことを言ってにこやかに笑った]
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