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[両方向から飛び出してきたふたりに一瞬、魔法生物の動きが遅れる。
羽を動かして飛び立とうとした時には青年の手が足を捕らえていた。]
や、った……。
イシュケ。ありがとう。
うまく追い込んでくれて助かった。
[鳥を捕らえたのと反対側の手を伸ばし、相棒の背を撫でた。
クルクル、と嬉しげに喉を鳴らす竜を労ってやる。*]
― 中庭・屋台近辺 ―
[青年が分かりやすく竜を褒める事は最近は珍しくなっていた。
夏が終わり、イシュケが騎乗できる大きさに成長して訓練に参加するようになった直後はこうして撫でてくれたが、
最近は思いつめたような顔をするようになっていた為に。
イシュケは翼を動かし、嬉しい、を全身で表現する。]
[青年も竜の喜びを感じ取っていた。
久しくこうしたやり取りをしていなかった気がして申し訳なくなる。
訓練をうまくこなそうとするあまり、騎竜の声をちゃんと聞けていなかったのかもしれない。
>>200そんなところに声がかかり。]
え?あ……、お疲れ様です。
ありがとうございます。
[竜を撫でていた手を下ろし、一礼する。
小型の魔法生物一匹で大袈裟かもしれないが、ふたりにとっては確かな進歩だった。]
[教官の傍を見てみるが、虹色を纏う仔の姿は見えず。]
シエルは、まだ見つかってないみたいですね。
[屋台のメンバーには伝えたが、有用な情報はまた渡せそうにもなく眉尻を垂らした*]
[教官の傍を見てみるが、虹色を纏う仔の姿は見えず。]
シエルは、まだ見つかってないみたいですね。
[屋台のメンバーには伝えたが、有用な情報はまた渡せそうにもなく眉尻を垂らした*]
/*
絶対ミヒャエルのしないにぱー顔です。
学友期間を考えると秋に訓練参加くらいが自然かなと()
アルビンさんに見られたのが成功したシーンで良かった。
― 中庭・屋台近辺 ―
[>>221シエルの事に触れれば、思わぬ話がついて来た。
彼の口ぶりでは、まるでこの騒動に行方不明の仔竜が関わっているかのようで。]
……え?
……あの、教官。
もしや、今の事態はシエルが……?
[頭に浮かんだ考えを確認すべく、恐る恐る問うてみる。
菓子や魔法生物の様子を見れば、あの仔竜が中心にいてもおかしくはなかった。*]
― 中庭・屋台近辺 ―
[>>234問題がある事であれば、教官は話さないだろう。
そう思いながら向けた問いへの答えは程なく返ってくる。]
……成程。
どういう仕組みで菓子が動いているのかと思えば、そんな事情があったんですね。
[口にすれば昏倒する程濃い精霊力の籠った菓子や魔法生物の出所は把握されているようだ。
あの小さな仔竜にこのような事が出来るとは想像もしていなかったが。]
悪意は感じられなかったので、何者の仕業だろうと思っていたんです。
教えて下さってありがとうございました。
[そう感謝を告げる。]
菓子と魔法生物の捕獲に加えて、シエルの行方探しも行う必要があるという事ですね。
誰かに会ったら、伝えておきます。
事情は伏せて。
[取り敢えず、状況の一端は知れた。
ついでに探す予定だった仔竜探しも他の生徒達に会ったら共有しようと。
既に教官が発見しているとは知らず。
シエルが関わっている事は伏せようと考えたのは、彼が保護者であるから。
そちらの情報開示は彼に任せるべきと思っている。**]
― 中庭・屋台近辺 ―
……教官もご存知なかったんですね。
[>>257知っていれば何かしらの策を講じているだろうから当たり前でもあるが。
教官の話を聞いて、シエルは有望株なのかもしれないと思わされた。
成長は遅いが、内に秘めたものがあるのだろう。
けれど大きな力はともすれば誰かを傷つけてもしまうもの。
かれがよい方向に向かう事を祈ろう。]
それは、確かに。
悪意があれば身構える事も出来ますが、なければ無防備になってしまいますからね。
[悪意がないから余計に、との言葉には首肯を返しておく。]
それでも明かして貰えて嬉しかったですよ。
[>>258もう物陰に隠れられる大きさではなくなってしまったが、昔はよくかれの行方を探したもの。
だから、人の竜でもいなくなれば心配する。
それは青年にとって自然な思考だった。
情報開示について感謝を告げられれば。]
いえ、半端に伝わって、シエルが悪者みたいになったら嫌だなと。
これからも、あの子が此処にいられるように。
……甘いでしょうか。
[幼い竜の思考は子供に近しい。
何かしかを思ってこの騒動になってしまったが、真実を語るのは全て分かってからでよいのではないかと思ったのだ。
人から人へ伝播すれば、何かの拍子に形が変わってしまうかもしれない。
普段の青年であれば混乱を納める為の最善手を推すだろうが、仔竜に関してはどうしても甘くなってしまう。
自分の判断に自信はないので苦笑を浮かべ。]
──はい。
無理はしませんのでご心配なく。
[>>259笑みと共に向けられた言葉には、微かに笑みを浮かべてしっかりと頷いてみせた。]
それでは。
[それから幾らか話した後にアルビンと別れる。
シメオンに伝えたようにお気をつけて、と添えて。]
……さて、
取り敢えず、本部に行こうか。
[捕まえた鳥は大人しくしてくれているが、魔法生物を収めておけるような入れ物は持っていない。
流石に布袋に入れるのは憚られ、青年の足は本部へと向かう。*]
― 道中 ―
[>>203東洋竜がゆっくりと空を飛んで行く。
上空から魔法生物の気配を知らせてくれるのは、既に騎竜師の称号を得た先輩。
順調に修練を納めていった彼らはて卒業試験を待つばかり。]
援護、ありがとうございます。
[届かないかもしれないが、背中に向かってそう声を掛けた。
これが彼らにしか出来ない援護であるように、自分達に出来る事を見出せるようになりたいと思う。]
俺達も、あんな風になろうな。
イシュケ。
[群青色の相棒は応じるようにクルゥ、と鳴いた。*]
― 本部 ―
[そこには意識不明者も集められていただろうか。
菓子や魔法生物を捕らえた生徒達の姿もあり、青年は取り敢えずそちらへと向かう。
今のところ目立った動きは見えないが、着実に菓子や魔法生物が集まっている事だろう。]
こんにちは、ロートアイアン先輩。
そちらの首尾はどうですか。
[>>237精霊師の姿を見つければ、挨拶と共に一礼をする。
鍛錬場で顔を合わせれば挨拶をする相手だ。
筋トレ同好会と仲がよさそうだったのでてっきり騎竜師学科だと思っていたのだが、精霊師学科の生徒だと先輩達から聞かされて驚いたもの。*]
― 本部 ―
[>>278所属は違っても互いに鍛錬を積む同志、まずはこの騒動の被害者でない事を喜ぶ。
精霊師である彼なら多少耐性がありそうではあるし、見知らぬものを口にするタイプと思っていないので大きな心配はしていなかったが。]
えぇ。
先輩もご無事で何よりです。
俺の方もそれなりでしょうか。
[リス型の魔法生物とドーナツを見せられれば、青年も皮袋に入れていたマカロンと、鳥型の魔法生物を見せる。
恵まれた体格を持つ彼と同程度の働きが出来ているなら、一先ず安心か。
屋台の方はと聞かれれば、]
被害が出るといけないですし、あちらは一旦控えていますよ。
教官の案内があってからは留守番を残して回収に人を割いているようで。
周辺で生徒はいるので、全く目がないわけではないですが……。
[気温の高い夏付近でなかったのは幸いか。
青年の屋台でも、既に作った生地は一旦焼き切ってしまっている筈だ。
つまりは売られていない品物がたくさん残っている。
気を付けて見てきた心算だが、向こうは動くものだから一時間後に同じ状態とも限らない。]
先輩は普通の菓子と例の菓子の判別なんかは可能でしょうか。
[動く菓子は精霊力の塊のようなもの。
精霊師である彼なら、判別するのも可能ではないだろうか、と。]
……そういえば、ロートアイアン先輩は今日、シエルを見ましたか?
どうやら、教官とはぐれてしまったようで。
[>>279青年もまた、捕縛班へと捕まえた魔法生物たちを引き渡す。
精霊師学科の彼ならアルビンが育てている虹竜は知っているだろうと思っての問いだったが、かれらの交流具合はどうだったか。*]
― 本部 ―
流石は精霊師といったところですか。
[>>311精霊師であるのなら、今回の危険察知も早かっただろうか。
拾い上げていた青年には判別はつかなかったので流石だな、と思う。]
そうですね。
すばしっこいのでいい鍛錬になるかと。
[道中、追いかけっこが繰り広げられていたのを思い出す。
今のところ成功しているが、毎回とも限らない。
皮袋を借り受けようとするなら、菓子を詰めるなら腰下げの皮袋で十分だが、歩いて回るなら大きさが必要、と使った実感を伝えるだろう。]
……そうですよね。
同じ菓子の中に紛れたら俺では見分けがつきませんよ。
[>>312全ての屋台を見たわけではないが、概ね、捕獲に協力しているように見える。
教官の声掛けがなければ、もう少し屋台が続いていた可能性もあるので英断だったと言えるだろう。
判別できるか聞けば、肯きが返り]
……っ。
[細められた瞳。
送られた視線の合図と伝えられた言葉に息を詰めた。
いつでも動けるように準備するのが分かっただろうか。
準備運動のように彼の右手が動いた後、一点を指し示すように形作られる。
──衝撃。
指し示した方向とは反対側から術が放たれ、揺れる茂みから潜んでいた魔法生物がこちらに飛び出してくる。
それは角が生えた兎のように見えた。
後ろ足で力強く地面を蹴り、飛び上がる。]
[角兎を捕えようと飛び出したが。
兎は巧みに進路方向を変えて青年の脇を駆け抜けた。]
っ、あ―……!
[空を切る腕は空しく。]
/*
今、成績は大体トントンな感じです?
失敗続く方もいつつ、飛び抜けている方はいない気がする。
お菓子はちょっとこの時間だと思い浮かばない()ので今日もこれで打ち止めです。
相棒に袋の運搬をお願いすればいいのかな。
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