情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[そのまま視線を横に逸らせば、
>>127丁度戈を振るう姿が見えて]
(これで少しは、貢献できたかな)
[勝手に決めないでとは言ったけれど、
シェンが先に動いたのは、
きっとこちらから敵意を逸らす為だ。
最初は分からなかったけど、
いつもこういう時は先に動いて
注意を引き付つけようとしているのだ。
そこに気付いてからは、
言葉はともかく行動は素直になった、はず]
[そうしている間にも
更にハンス、ヤコブも波状攻撃を加えていたか。
こうして皆で作った好機に
加わったオクタヴィアスの光、白花の力を
>>118>>119カレルとアークが活かし、
>>120文字通り一陣の風となって]
、了解!
[離れて、というカレルの声に
弾かれたように距離を開きながら
>>121巨狼が地に落ちるまで
カレルを信じ、見守った]
カレル、大丈夫!?
[完全に巨狼が倒れたのを認めて
まず無事を確かめるために声をかけ。
こちらは治療など出来ないため、
怪我をしているならグレーテや
多分手段を持ってるオクタヴィアスに
お願いしようと視線を動かしたら
>>123青年は巨狼へと話しかけていた。
>>124>>125>>126交わす会話は
どこまでこちらに届いたものか。
少なくとも、両者が互いに
気安い間だったのだろうとは
空気から伝わって、口を挟むことは出来ず]
……え、っと。
休む、はいいんだけど
その人…じゃないや、狼さん?
は、大丈夫、なの?
[>>126休んどいて、という言葉に、
問いかけたのは、
向けられた一礼が、あまりに真摯だったのと。
聞こえた会話の、
一部が気になったから**]
─ 魔獣の領域 ─
[巨狼に決定打を与えたカレルは
>>140大丈夫とは言いつつ
どうやら傷は負っているらしい。
一番危険な位置だったのに
皆を心配する様子に苦笑を浮かべて]
私達だって騎竜師なんだから
そこは心配しなくても大丈夫だよ。
それより、掠り傷でも
怪我してるなら、手当しよう?
[そう言ってグレーテを見れば
>>162>>178カレルが癒しの術を受ける
理由の一つになれるだろうか]
[次いで、大丈夫なのかと問うた巨狼からは
>>142あんまり大丈夫じゃなさそうな返事が返ってきた。
何といって良いものか分からず眉を下げて
オクタヴィアスのツッコミを聞いていたのだが]
…消えないからって、
問題ないわけじゃないと思う…
[そこだけは放っておけなくて
言葉にしてから]
でも、私たちが
力になれたみたいで、良かった。
[ようやっと安心したような笑顔を向けた]
[そうしてようやく自身も休憩に入り。
ソルベに革袋の水を飲ませたり、
持参していた干し柿を食べさせたりしていたから
>>149向けられた視線には気が付かなかった。
気付いていたら、きっとまた
何か言いたいことでもあるのかとか
可愛くない物言いになっていただろうから
気付かなくてよかったかもしれない。
本心ではシェンのおかげで
落ちこぼれずに済んできたんだと
分かってはいるけれど、
積み重ねてきた態度は簡単には変えられなくて。
こちらからはシェンに近づかぬまま
>>144次の領域へと転移する時間となった]
─ 天翼の領域 ─
[>>145次に辿り着いたのは、
空に浮かぶ岩場の上。
地面とはどれ程離れているのか──
それを確認するよりも、
頭上からの圧に気付く方が早かった。
見上げれば、己の相棒とも重なるような
白の羽毛に包まれた六翼の竜が見下ろしていて。
青年と交わす言葉に含まれていたのは、
巨狼以上に有無を言わさぬ響きと]
……なんていうか、
自分で落とし前つけたいって感じだし、
つけさせてあげてもいーんじゃって
思わなくもないんだけど…
[征魔天角と名乗った竜の言から
そんな感想も抱いてしまったのだが]
[>>146青年の様子を見るに、それをさせたら
きっとあの竜によくない事が起きるのだろう。
>>147咆哮を受けて、
青年からの願い、表情から
やはり巨狼と同じようにするしかないらしい。
事情が分からないまま、
問答無用というのは気が乗らないままだが]
うん、わかった。
さっきの狼さんと同じ感じで
ストレス解消にお付き合いすれば
いーってことだよね。
[先の巨狼だって、
吹っ飛ばされてすっきりした的なことを言っていたのだ。
この六翼竜も、抱えているものを
吹っ飛ばしたらまた違う会話が出来るかもしれない。
そう考えて、ソルベの頭にぽふりと手を置いた]
[足場にしていたいわばから
飛び立つ為の羽搏きは大きく
有翼戦士たちの近付きを妨げて。
かつ、その羽搏きが起こした風は
ソルベの息を巻き込んで
氷混じりの吹雪となって打ち付けた。
それによって飛行不能となった者たちが
戦意喪失したように地に伏して]
ん。
ちゃんと物理も効くみたいだね。
[ソルベの頭に置いていた手を
よしよしと撫でる動きにしながら
矢をつがえる様子に目を細めて]
させない!
[矢を射ようとしている戦士に向け
投げたブーメランは狙い通りの軌道を描いた。
のだが]
っしまっ、
[視線の先の戦士に届くより早く
別の戦士の槍に弾き落されてしまい。
失う訳にはいかないと急降下で
回収に向かった。
この状況においては
恰好の的になると承知の上で]
[傍目には考え無しに見える行為は、
相棒たるソルベへの信頼があるから成し得ること。
こちらの背中を射らんとする戦士へと
ソルベが放ったブレスは量も勢いも激しく
追撃を許すことも無いまま
更に降下の速度を補って]
よかった、間に合った!
[地に落ちるより速く、
ぱしりとブーメランを捉えることが叶った]
ソルベ、戻るついでに
もうちょっと頑張ってくれる?
[ブーメランを無事回収し
上を見上げれば、
丁度有翼の戦士たちが集って
飛んでいるのが見えて。
下から煽るように吹雪を浴びせれば
纏めて戦闘不能に出来るかも、と
そんな考えのままにソルベへと頼んだのだが]
え───?
うそ、なんで?
[さっきまでは容易くバランスを崩せたのに
まるで凪の中に居る如く効いていない様子に
思わず目を丸くした。
その隙は、吹雪を受けた戦士たちに
恰好の餌と見えただろう*]
/*
わあああああ
回想といい>>229といいシェンの人ありがとうにかっこいいが過ぎる…!!!
縁故結んでもらってよかったああああああ
[どうやら実体を持たない個体もいるのだ、と
気が付くまでの時間はほんの数秒、
けれど現状においては致命的な隙だった。
戦士の集団が吹雪からこちらの位置を把握し、
槍や矢の切っ先に確り捉えられてしまった
明らかな窮地に、どう対処できるか。
私の判断よりも早くその答えに届いたのは
>>217火花を伴った青白の光]
っ───
[視線の先、こちらを狙っていた集団が
>>224シェンの撃により崩されていく。
その力は自分には決して持ち得ないもので
助かった安堵と、助けられた情けなさと
申し訳なさに、ぐ、と唇を噛んだ]
─ 回想 ─
[生まれてからずっと蝶よ花よと
周りに甘やかされてきた私が
初めて思い通りにできなかった
それが、シェンとの出会いだ。
私と変わらないくらいに見えるのに
子供扱いされたのが面白くなかったけど。
私と同じくらいなのに
私よりもずっと落ち着いていて
内心では、子供扱いされても
しかたないなって納得してしまっていた。
だから、その時はまだ、
シェンに対して抱く感情は
面白くない、だけだった]
[別の感情を含むようになったのは
ようやく卵から孵ったソルベを連れて
初めてロー家を訪れた時。
家族以外に会うのも初めてだし、
寝食を共にしている私以外には
近付きたがらない子だから
人見知りを起こさないかな、なんて
心配をしていたのに]
……え…
[シェンを見た途端、
小さなまるこい体を摺り寄せ
ぴぃと鳴くソルベに、固まってしまったのは
私にしか見せていなかった信頼の仕草、だったから]
[ソルベが私を選んでくれたから
私はそれこそ、朝から晩までずっと
ソルベのごはんも自分で用意して
私にできるこそ、全部して
ようやく頼ってもらえるようになれたって
そう思っていたのに
そんなことしないでも、
シェンは、あっさりと信頼されるなんて]
……なによ、なんで…っ
[くやしくて、かなしくて。
この時初めて、シェンに勝ちたいって
思うようになった]
[だから。
シェンが養成学校に通うって分かって
私も通うってワガママを言った。
家を継ぐ為には学校に行った方が良いのは
確かだから反対はされなかったけれど、
そのためにはもっと頑張らなきゃいけなくて
その過程で、シェンとの違いをどんどん思い知った。
興味本位だけで山に入って、
子供扱いされるのは当然だった。
むしろあそこでシェンに会ったことで
奥に入らずに済んで良かったってこととか
元々ロー家の竜だったソルベが
本来継がれただろう血筋のシェンに
無条件で懐くのも不思議じゃなかったことも
そんなことを思い知るたび、私とシェンの差が、
私の中でどんどん浮き彫りになっていった]
[なんとか学校への入学は叶ったけれど、
段々と、シェンには勝てないって苦しさで
身動きがとれなくなって。
勉強も身に入らないし、わからないし
逃げてしまおうかなんて思っていた矢先
>>150初めて、シェンから声をかけられた]
───…っ
[投げられた言葉、向けられた態度は
厳しいというより馬鹿にしたもの、だったけれど。
私は、それに対しての答えが無くて
言葉に詰まって、何も言えなくなった]
[そんな私に、シェンはそれ以上何も言わなかったか。
言う価値も無い、と思われたのかもしれない。
そう思った時、目が熱くなった。
涙があふれたのだ、と分かったのは視界が歪んで、前が見えなくなったから。
拭おうとしたら、もふ、と羽毛が被さって物理的に前が見えなくなって。
あぁ、ソルベが慰めてくれてるんだって
駆けつけてくれたんだって分かった途端、
余計に涙があふれて止まらなくなった]
……ごめ、んね
[止まらない嗚咽の中、途切れに紡いだのは
情けなさと、申し訳なさ。
ソルベは私を選んでくれたのに
私はそのソルベに、何を出来ているだろう。
なんのために騎竜師になろうとした、なんて
考えたこともなかったなんて
皆に、何よりもソルベに対して
なんて不誠実なことをしていたんだろう]
[ぎゅう、と抱きしめて涙が止まるまで、じっとして
顔をあげて、ソルベを見つめたのは改めての意思表明]
…私、今までちゃんと
何のためにって考えたことなかった。
シェンに張り合うだけで、
勝てないから、止めたくなってた。
けど、これからは。
ソルベが私を選んだこと、
間違いじゃなかったって思える
そんな騎竜師になるために、頑張る。
[シェンに問われた答えには、
きっと足りないだろうけれど。
今の自分が引き出せる答えをソルベに向けて
その通りに、努力を重ねるようになった]
[とはいえ、おおもとの気性が
簡単に変わるわけもなく。
甘えが出たり、煮詰まったりで
逃げてしまいたくなることはあり、
そんな時にかぎって
シェンに揶揄われたり煽られたりして、
ムキになってまた頑張る。
そんな繰り返しを重ねてきたのだから、
シェンがただ意地悪だけで絡んできてる
そんな訳がないのも、分かってる。
だから余計に、ムキになってしまうのだ。
負けたくないのに、認めてほしいのに。
勝てないって思い知らされてしまうのが悔しくて]
─ 天翼の領域 ─
[ということで。
負けたくない相手に窮地を救われた、
なんて情けなさに苛まれつつも
おかげで周囲を窺う余裕は戻った。
>>225ハンスや>>240グレーテたちからも
視線を向けられていると気付けば
彼らも案じさせてしまったとも思い至れて。
>>229何腑抜けてる、という言葉も
いつもなら食ってかかる所だろうけれど]
……ごめん、
助かった。
[泣きそうになりながら、
素直に謝罪の言葉を紡いだ]
グレーテが補佐してくれるだろうから
よっぽど大丈夫だと思う、けど。
[いいな、と念を押すような声に
素直じゃない答えを返すも、
エルの死角を補う位置を取るように
ソルベを動かし。
右側へと集中する皆の動きを捉えながら
先の失敗を踏まえ
攻撃の導とするように、
ソルベに生み出してもらった氷の槍を
大きな右翼へと投擲した*]
[オクタヴィアスだけでなく
>>243グレーテから白花の力も届く。
慣れた香りは、>>288エルと同じように
ソルベもまた心地良さげな声をあげ。
良かったね、という代わりに頭を撫でながら
>>290シェンの言葉を聞いて]
ん、わかった。
[左翼を狙う彼らへの意識を削ぐ為に
右翼へと放った氷槍は、刺さりはしたものの
意識を逸らすまでには至らないよう。
それならシェンの言う通り、
視界も遮られる可能性も高い頭を狙った方が良い]
[先よりも開いた距離を、
ばさりと羽搏くことでより開きながら
大きな翼竜の頭上へと視線を走らせるも
それを一度、腐れ縁へと戻し]
……心配なんかじゃないけど、
けが、しないでよね。
[彼が何をするのか、しようとしているのか
きっと危険を承知でするんだろうって
分かるから。
素直じゃない言葉を吐いてから高度を上げ、
少しでも皆の、シェンの攻撃する隙を作ろうと
六翼竜の顔目掛けて猛吹雪を浴びせた**]
[空高くを位置取って、
視界をも遮る程の吹雪を浴びせる中
>>294轟々と噴き出す炎、空気を切り裂く音
普段のエルちゃんとはかけ離れた
本領発揮した一条の光が瞳に焼き付く。
左翼に攻撃を重ねる三人と三体が息を合わせ、
>>298乱気流が凪いだ空間目掛け
>>293鋼竜の泥濘が降り注いだことにより
>>295奇妙な振動音が耳に届いてすぐ
皆が離脱するだけの余裕は稼がれただろう。
皆より高い空中を陣取っていたこちらは
退避する必要は無く、その代わり]
ソルベ!
[エルトナが放つ火が皆に届かぬよう、
届いても熱で害されぬようにと
細かな雪を煙幕のように散り広げて
>>296六翼竜が岩場へと激突するまでを見守った*]
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