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― 5年前 ―
[元々、事件に好んで首を突っ込む性質ではない。
リヒャルトが無茶をしすぎれば諌める場面はあったかもしれないけれど、それはそれとして]
[ただしその日>>0:155の阿鼻叫喚の騒ぎはよく覚えている。
まだ学園に入って日が浅く、おろおろと見守るくらいしか出来なかったけれど。
リヒャルトはいつものように飛び出していって、犯人を追い掛けて――]
……ドロシー、ちゃん。
[それっきり戻ってこなかった、ひらひらのあの子。
あれだけの惨事を引き起こした相手を、まだこんな風に呼ぶ自分は、やっぱり甘いのだろうか]
[学園都市内の、ちょっと背伸びしないと買えないようなアクセサリーショップを覗いていた時、ドロシーに声を掛けられたことがある。
どれが似合うとか、どんな髪型にしたらいいかとか、そんな感じの話だった。
華やかだけど近寄りがたい感じもある子だと思っていたから、普通に会話したりちょっと褒められたり>>0:119したことが嬉しくて]
[そんな思い出と、あの惨事を引き起こしたドロシーが繋がらなくて、どこか信じられないような気持ちがあった*]
― 5年前 ―
へ? 値切り交渉……ですか?
[アクセサリーショップを覗いてた時、背後から掛けられた声>>90。
振り返ると、煌びやかなイヤリングをつけた、華やかな少女が立っていた。
否、男の子だということは既に知っていたけれど]
私、そこまでして買うつもりは――
あ、ちょっと!?
[有無を言わさず店内へ連れ込まれ。
値切り交渉とやらには口を出せないままだったが、彼はそれなりの戦果を得たようだった]
[しばし後、カフェに移動してお茶を共にすることとなった]
はい。ドロシーさん……ですね。
[学籍簿には何やら厳めしい名が載っていた気がする。
しかし、相手>>91にそうして欲しいと言われれば素直に従ってしまう性格だった]
私は、フレデリカです。
よろしくお願いします。
[自らもそう名乗って一礼し]
校風……ですか。
[えらく難しい質問をするな、と思った。
少し先輩とはいえ同い年くらいのはずなのに、彼の物言いはとても大人びている。
その出自などはこちらは知らぬもので]
……はい。私も好きです。
ここ、政治家を志す人が多いって聞いてたんだけど、実際はそればかりじゃなくて。
学びたいこととか、やりたいことがあったら、きちんとそれを選ばせてくれますから。
[実際は家族とのしがらみでそれが出来ない生徒も多いのかもしれないが。
自分自身の印象を素直に口にする*]
― 5年前 ―
[こちらの言葉を、ドロシーはにこやかに聞いている>>97。
自分なりに考えて質問の答えを返したら、更に質問を重ねられた]
私の、やりたいこと……。
[何故そんなことを、という疑念が一瞬浮かぶが、それは胸を張って答えるべきことだと表情を改める]
私は魔法の力を、たくさんの人に役立つものにしたいです。
災害だとか、日々の困ったことから、みんなを守れるように。
[自分にとって、魔法とはそういうものなのだという風に答えた*]
[愚痴に対し告げた言葉は、少々的を外していたらしい。
決まり悪げな言葉>>=9を聞いて、うーん、と小さく唸るような声を出す]
……そうなの、かな。
私は、そうは思わない、けど……。
[贔屓目は、ないとは言えないけれど、自分にはリトが子供だとも、かっこわるいとも思えなかった。
けれど彼には、それでは納得できないものがあるのだろう、とも思い]
それは、力が未熟、ってことかな。
それとも、冷静じゃなかった、正しく判断できなかった、ってこと?
[責めたいわけではない、というように、ゆっくりと言葉を並べて]
……リトは、リトなの。
急に大人になったり、全部正しく出来るようになんて、なれないよ。
こんなことになったから……そうも言ってられないのもわかるけど……。
みんなきっと、「今のリト」を信じてる。
……それで、「今のリト」に足りない部分は、他の人がきっと支えるから。
それじゃ……駄目、かな?
[彼の重責は自分には想像もつかないもので――このままでいいのかという自戒も、少し、ある。
それでも、今掛けられる言葉を探すように、そう語りかけた*]
/*
なんかよくわからなくなっちゃった…。
そんな長文求めてねーよって思われそうだけど、つい要素を一個一個並べて長文にする癖があるのが私です…。
― 5年前 ―
え!?
あ、あの……。
[真剣な顔で見詰められて言われた言葉>>104に、顔を真っ赤にした。
誤魔化すように、紅茶を少しだけ口に含んで]
[けれど続く質問>>105。
眼差しに宿る光に、背筋を冷たいものが伝った。
けれどきちんと受け止めるべきだとも思い、姿勢を正す]
はい。
そう思います。
[この魔法の国は魔法だけで回っているわけではない。
そこにれっきとした格差がある以上、それは綺麗事なのかもしれないけれど]
けれど魔法の力があれば、より大規模なことだって出来ると思うんです。
私は……魔法の力を使えるなら、自分が出来る最大限でそれをしたい。
魔法が「あるから」出来ることをしたいんです。
[彼の目の鋭さに負けないように、そう答えた。
臆せずいられたのは、彼の裏での所業を知らなかったせいもあるかもしれないけれど*]
― 隠れ里センテナリオ ―
[長の家の大広間へ呼び出された時。
こちらも顔を出していいとの許しを得て、学生代表の一人として会議に参加することになった。
主な方針を委ねられているのはリヒャルト>>57で、しばし彼と大人たちの議論を眺める形となる]
[このままでは、この隠れ里まで帝国に攻め込まれるという懸念>>58。
しかし、打って出ても対抗出来るほどの人数はこちらになく。
そんな分析は否定できるものではなく、ただ、リヒャルトの示す意志を待って]
デメララ……。
[外部の状況説明の際、その名は自分も聞いていた。
魔導師が強制労働させられている町>>59。
自身の父も行方が知れず、もしかしたら――という期待はこちらにもあった]
……うん。
[リヒャルトの決意>>60に、小さな頷きで答える]
魔法を使える人、だけじゃなくて。
歴史も、知識も、何もかも消えちゃう……ってことだもんね。
[そうであってはならない、と自分も思う。
頭を下げるリヒャルト>>61に、何の立場というわけでもないけれど、自分も倣った]
私からも、お願いします……!
可能性は、少しでもたくさん残したいんです。
[ほんの少しでも、願いが聞き届けられる可能性が増えればとの思いだった*]
……そうだったね。
雛鳥……。
[その言い回し>>=13に、自分たちを逃がしてくれた教員のことを思う。
彼だけでない、前線で戦った教師や、自室で最期の時を迎えたであろう学長も。
――生かされたのだ、という事実を、今更ながら自身も噛み締める]
[ただ。
教員たちに突っかかっていくリヒャルトの姿は、後輩として純粋な"憧れ"の眼差しで見ていたのだけれど、それは胸の内にしまっておくことにした]
――忘れちゃいけない、ことだとは思うよ。
[それは自戒も込めた呟きだった。
自分たちが子供であり、多くの大人たちの力で生かされていること。
それをしっかりと自身でも受け止めた上で]
それでもやっぱり、出来るのは一歩ずつ、前に進むことだと思うから。
[リトの在り方を認めていると、その思いを最大限に乗せながら。
少し持ち直した響き>>=15に、安堵の表情を浮かべた*]
― 5年前 ―
あ……、はい。
[もっと何か言われるのかと思ったが、肯定的な言葉が返ってきたので、謙遜も忘れて戸惑う。
しかし、言葉はそれだけでは終わらず>>120]
え、それ、って……。
[どういう意味かは訊きそびれた。
否、何か訊いてはいけないような予感がした。
どちらにしろ、ドロシーが話題を切り替えたので、この疑問はそれっきりとなる]
え、はい、もちろん。
[ドロシーの語る"魔法">>121も、また素敵な考え方だと思った。
着飾って、まるで別人のような美しさを引き出すことには、純粋な憧れがあった]
私でよければ。
これからも、よろしくお願いします。
[提案を受け入れて、笑顔と共に右手を差し出す*]
― 5年前 ―
[魔法を超える力のことを、フレデリカはうまく想像できなかった。
それを実際に目の当たりにすることになるとも、その当時は思っていなくて]
はい。
[握られる手。
その力は少しばかり強かったけれど>>125、ああ男の子なんだな、と思うのみだった]
[おしゃれに関しては、自分よりドロシーの方がずっと進んでいると思っていたけれど。
実際は、華美であるばかりがおしゃれではないということだろう。
自分なりの好みを語ったりしているうち、ドロシーの服装もその影響を受けて変わっていった>>126。
そんな姿を見て、年頃らしいドロシーちゃんも素敵だな、などと思うのだった**]
[自分なりに必死に紡いだ言葉。
それに返されたのは、短いけれど思いの詰まった感謝の言葉で>>=19]
どういたしまして。
……よかった。
[自分が何かをできていたなら、と。
彼が内心に思う所>>=20は知らず、ただ、深く安堵していた**]
― 隠れ里/長の館 ―
[話し合いの前に一度リヒャルトの顔を見られた>>140ことで、必要以上の不安は抱かぬまま場に臨めたと思う。
教師の言>>142に、斜め後ろから彼の顔をつい覗き見たりはしてしまったけれど、それへの答えには密やかに胸を撫で下ろした]
[彼の立場も、それに伴う覚悟>>143も。
今はこうして、聞き届けることしか出来ない。
ただ、教師陣が協力を宣言し、確かに事態が前へ動き出したのを感じて]
[自分に出来ること、在るべき場を密かに考えつつ、その先を眺めるのだった*]
― 隠れ里/長の館 ―
[リヒャルトの口から、具体的な作戦が語られる>>170。
自分たちとは違う、場慣れした兵士相手にどう動くか]
二ヶ所で騒ぎを……。
[陽動のための騒ぎを起こし、更に別チームが強制労働者を解放する>>171。
教師の要約>>172もあり、その内容はこちらも理解できるものであった]
― 隠れ里/長の館 ―
[リヒャルトの口から、具体的な作戦が語られる>>170。
自分たちとは違う、場慣れした兵士相手にどう動くか]
二ヶ所で騒ぎを……。
[陽動のための騒ぎを起こし、更に別チームが強制労働者を解放する>>171。
教師の要約>>172もあり、その内容はこちらも理解できるものであった]
[自身の役割を宣言するリヒャルト>>173には、やはり、という思い。
心配はあるが、強い決意を感じさせる言葉に口を挟むことは出来なかった]
私は……。
[無論、自分は動ける側だと思っているし、今更危険を厭いはしない。
とはいえ能力の適正もある。
リヒャルトとは立ち回りの質が違うことも重々承知していた]
――私の魔法が活かせる場なら、どこだっていきますから。
よろしくお願いします。
[結局はチーム分け担当の教師に、そう頭を下げるに留めた]
……うん。
[不安や心配は一度振り切って、リヒャルトの表明>>174に同意を向ける。
敵だけでない、味方にも、自分たちの狼煙を見せる]
私たちはまだ……歌えるんだ。
[自らへも語り掛けるようにそう呟いて。
休息を勧められたリヒャルトに視線を送りつつ、その場を辞することにした*]
― 隠れ里 ―
[次の作戦に備え、英気を養うようにと。
準備の動きの外にあるリヒャルト>>185が、誰かを探していることには気が付いていた。
自分もやはりその人物のことは気掛かりで、明言はしないながらも時折意識に上ったりはしたのだけれど]
[だから直接にか意識の端でか、その声>>186を聞いた時は、自分も慌てて里の入り口辺りへ向かうこととなる]
先生……!
[安堵の思いと共にそう呼びつつ、声を詰まらせる。
リヒャルトへの説教>>190も聞こえてきて、少しばかりの苦笑も滲んだけれど]
[直後、さらりと告げられたロヴィンの行動に、今なんて? と思考が止まる]
まさか、お一人で行くつもりなんですか……?
[しばらく、何を言えばいいかわからない様子で、目を見開いていた*]
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