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─ 月の舞台 ─
[>>22筋骨隆々の男の手にしっかりと覆われた自身の手は人の身の温もりを持つもの。
ぐ、と握り合わせた後離された手は、そのままひらりと翻し]
わざわざ喚ばれて堅苦しい思いはしとうないしの。
悠久の時を過ごすに、思う存分羽目を外す機会は見逃せぬじゃろぅ?
[納得がいったかどうかは読めぬものの。
>>24ひとまず頷きを見せた主に笑みを向けた後、暫しの間石を使っての通信に四苦八苦して。
やはり、あまり器用ではないらしいと納得した所で舞台の変化が始まった]
[それが舞闘会の始まる兆しと知っている竜は、人身のままそれを見遣り。
主たる男へと視線を向けたのは、儀式の為、であったのだが]
うむ、そうじゃろうの。
主は察せぬならはっきりと言う方がらしく見えるわ。
儂としても、その方が好ましい。
[>>27苦手だ、ときっぱり言われたそれは容易に察せられたこと。
肯定は謳うように、差し出した手すら好意を雄弁にみせるよう]
少なくとも、主の方には己を示す度胸は充分あるようじゃしの。
儂の方こそ幻滅されぬように気張らねばならんのぅ。
[>>29苦手と言いながら不敵に笑う主に手を引かれ、自分達の闘いの場へと移動した]
[>>38苦手と言った男のエスコートは、無骨ではあったが無神経ではなく。
歩くに苦を感じない程度には堂の入ったものだった。
そうして、他の二組と充分に距離を取った場所取りが出来た、と双方が思えた所で自然と手が離れた。
恐らくは男が思う、互いに利、不利が釣り合う間合いが開けられて。
正面、呪も唱えず魔力も使わぬままに現れた変化に向けたのは、微かな瞬き。
男の血筋か、身につけた甲か、それ以外か。どうして起きたのかは分からぬがそんなのは些細な事だ]
うむ。
なかなかどうして、悪くないえすこぉとじゃの。
では儂も、主の意地にきちりと応えねばな。
[>>39竜の目に映るのは、正面からぶつかろうとする誠意が全て。
なればこそ、誠意をもって返そうと、ぱっと開いた扇が空を舞ったと同時、翡翠色の翼が翻った**]
[現れたのは、翠の翼。
大きな鳥にも似たその姿は、けれど鳥にはあり得ない長い尾を携えて。
男の巨躯に負けず劣らぬ体躯は、人身しか見ていなかった主にとってはどう見えたものか]
儂と契るという主じゃ。
儂を倒す程度はやってみせてもらおうぞ。
[竜の表情はわかり辛いだろうが、それでも人身と通じる笑みを浮かべてみせた**]
/*
いやぁ、村が始まる前から分かっておったことじゃったが儂の相棒恰好良いのぅ。
ついつい赤フンであることを忘れてしまうわい。
[現した竜身は、主たる男の誠意に応じるためのもの。
その身覆う羽色が人身であった際に持っていた扇の色だと一目で分かろうが。
空を舞ったはずの扇がどうなったかまで対峙する主に気付く余裕があったかどうか。
あったならば、扇がそのまま翻る翼へと変じる様を見止められただろうけれど]
あぁ、そうじゃな。
儂も同じよ。
[気付こうが気付くまいが、やることは変わらない。
男の装備、ここまで交わした言葉、立ち居振る舞い、その全てが答えを示している。
男にこの身を現したのは、真の姿を示すのみならず。
この身が一番純粋な力を揮えるから]
(やはりか!)
[>>*9言霊がそのまま呪の力も持ち得ているのか。
強き宣、その通りに地を蹴り上げた男が真っすぐに向かい来る。
受け止めるか、避けるか、選択肢が浮かんだのは刹那。
だが、それでも判断は遅かった]
!?、
[最短のみを突き進んだ右腕が纏う風は、裂いた大気すらも飲み込んで。
伴った熱が更なる力となって弾丸もかくやという速さと威力]
ぐ…っ
[既に的を捉えた拳は、熱と風双方を竜の胴へとめりこみ与える。
衝撃は強く、竜の体躯も軽く後方へと飛ばされて。
確りと殴った手応えも、男の手には残っているだろう]
[だが。
与えた威力以上に竜が飛んでいった事にも、気付けたか否か。
気付けたならば、この後の竜の行動も予測できるだろうか]
今度はこちらから、お返しじゃ!
[何時の間にか後方ではなく上空へと上がった竜が、嘴を男目掛けて降下することを。
予測できていても、その翼に雷を纏っているまでは読めまいが*]
(……でないと寂しいだろう)
[そんな勝手な想いは、未だ不慣れな通信能力により、漏れ出たかどうかは、わからぬこと]
[>>*30竜身を現しても変わらぬ男の視線を受けて、唯一人身と変わらぬ瞳が満足気に細くなる]
そうじゃな、簡単な事じゃ。
…じゃがのぅ。
その簡単な事が中々難しいのよ。
だからの。
言葉は悪いが、品定めの時間といくとしよう。
主にも儂にも分かりやすく、の。
[初見、出で立ちに戸惑いもしたものの、ここまで交わした言葉からただの無頼漢では無いと伝わっている。
恐らく男も竜の言動からある程度の性格は読めていよう。
だが、それで共に戦うに値する相手かどうかは測れない。
竜が男を見定めるように、男も竜を見定める為に必要なのは、単純なこと]
[彼の心中、何を想うかまでは通信にも伝わらない。
だからこそ、竜が告げるのは純粋たる問い]
のぅ、主。
全力で遊んだことはあるか?
[言外に、自身は男が全力を出しても大丈夫だと繋がる声で伝えた]
[こうして始まった男との対峙。
胴に受けた衝撃は純粋な力のみならず。
熱風纏う拳が直に当たった羽肌は焦げて、くすんだ暗い翠色に変わっている。
が、それを見止めさせる暇は即座には与えない]
主も翼を持たぬ身で随分速いではないか!
まさか思考の間も取れぬとは思わなんだぞ!
[>>*31一瞬の遅れの後に視線が合わさった言葉に、身体の動きに動体視力は追いついていないかと推察。
雷を纏っての滑空は、受けるにしても手甲でだろうと思っていたのだが]
な…っ!?
[>>*32鉱山を掘削するような、嘴の先から響く耳障りな音。
それを立てているのが、交差された男の肌からと分かれば瞳を大きく見開いた。
身体全体を穿つ雷弾と化した竜を、肉体で受け止めるなど狂気の沙汰としか思えないのに]
はは、ははははははは!!!
良い、良いのぅ主!!!!
此処まで真っ正直なおのこは主が初めてじゃ!
[過去の喚び主の中に、ここまで愚直に真っ向から向かい合う者は居なかった。
けして長くはない交流の中でも垣間見えたものを思えば、ただ力を揮うしか能が無い訳ではあるまいに。
かくいう今も、呪を唱え、竜の身護る雷を無力化しているのだ。
──否。それだけではない。
自身の雷を奪い、利用するつもりだ、と。
気付いた時にはもう遅かった]
[足甲に集った雷光と、男自身の体技が合わさった結果は明白で。
先に拳を受けた胴に、今度は脚を受け止めることとなった。
が、先と同じ様に弾き飛ばされることは無く。
衝撃を耐え切れたのは、男の脚と胴の間、網状に広がった蔦のおかげ]
儂の雷を使うとは、ちゃっかりした所もあるんじゃのぅ。
なれば儂も、使えるものは使わねば…な!
[男の脚を遮った蔦が、揺らぐ翼に合わせ更に男の動きを阻まんと蔓を伸ばした
───【15(20x1)】**]
全力を出すのは、ふざけるためのくだらないことだけか
絶対に譲れない時だけと決めている。
[考え方は違えど、全力という意味ではある。ということを告げ]
アデルにとってこれが遊びなら……まあそれも構わんだろう
[魔力の回路を開いた。
別に...が魔術をつかうわけではない、石を通じて、魔力を現段階で流せるのであれば、好きにもっていくがいい。と相対するものに告げるように]
俺は、この術を広げ、魔術に関われないもののための学び舎を作ろうと思っている。それを願い。この舞台に参加した。
[野望ととるか?無謀ととるか?は知らぬが、自らを明かせぬものには、相手を知ること価値はないと筋を通し、参加動機を伝える]
[確かに最初から男は己が身体を誇って見せていた。
戦いにおいてもそれを貫くものであろうとも思ってはいたが、流石にここまでとは予想しておらず]
…あぁ、成程のぅ。
それだけの研鑽を重ねたが故の、その出で立ちか。
[言葉で聞いて理解したつもりではいたが、納得は出来ていなかったのだ、と。
>>*53堂々と言い切った男の言葉に、はぐらかしもせず素直な頷きを見せた後]
主に感謝されるは悪い気はせぬのぅ。
これで満足されても困るがな。
[>>*55向けられた笑みに嫣然とした瞳を向ける。
何せこれは契約の儀だ。
まだ舞闘の舞台にすら上がっていないのだから]
主のような童と同じにするでないわ。
年の功というのは伊達ではないのじゃぞ?
[呆れたような口ぶりで返すも、>>*56蔦を操る竜に余裕は無い。
先の一撃で脚を巻き取れなかったのは不覚。
男の動きを封じようと蔓を伸ばしはするものの、此処までの戦いを考えれば不意をつけなかった時点で勝負はついている]
やはりなぁ、
主ならそう来ると思うたわ!
[蔦に絡め捕られるを悪手とせず、むしろ竜へと近付く手段に利用されて。
来い!と強く言い放ったその言葉と、熱を帯びた拳。
それはどちらも、まっすぐに竜の胸へと届き、撃ち抜いた]
っぐぅうううう!!!!
[男を絡めた蔦は、竜の動きも封じるもの。
赤銅が如き拳が胸を彩る翠を焦がし、更に蔦にも炎がともされようか。
それでも翼を羽搏かせれば、まだ空へ逃げる事は出来たはずだが。
男の在り様に倣おうと、竜もまた真正面から男を受け止めようと立ち堪えた*]
[だから。
魔力から伝わった声、想いにも。
竜もまた、茶化しもはぐらかしも捨てて正面から向き合おう]
…これを遊びと言うたは、主にとっては失礼であったな。
我が主、ディーターよ。
謝罪となるかは分からぬが、この舞台において儂は全てを主に注ごう。
主が更なる力を望む時、儂の名を呼べ。
アデルではなく、雷華とな。
[それは、男のこれまでの研鑽と、抱く願いを讃えた証。
竜の力を引き出す鍵でもある真名を明かした*]
俺には俺の主張や主義があるように、アデルにはアデルの主義があるだろう。
そんな生き様を否定できるほど偉いわけではない。
いったろ?俺には願いがある。だから手を貸せ。とな。本来ならば竜にとってなんら関係のない願いだ。
[あくまでこっちは貸してもらう立場であり、アデルの願いがなにかを聞いたのもそこにある。]
謝罪は受け取ろう。でもな、俺は、俺とともにあるときが、アデルにとって価値があるものと思えてくれるならば嬉しい。
[小難しいことはいっても、感情を隠す理由もない]
おう。頼んだ。俺には――相棒の力が必要だ。
[名は体を表すというならば、雅なその名を聞いて神妙に頷いた*]
[感嘆と苦言。
双方に返されたのは>>*71簡素な、けれど、ここまでの男の言動を鑑みれば何よりも雄弁な一言。
だからこそ、竜は拳に撃たれ蔓からも伝う炎に燃やされながらも満足げに微笑んだ]
そうさな。
主と力勝負をしようなどとは我ながらちと子供じみておったわ。
[>>*72男から向けられた言葉にも、快活な笑いで応じ。
合わせてくれたという言葉には、言葉では無く視線で応えた]
[向けた謝罪は、男の主義を重んじた故。
男もまた、竜の主義があると理解しているとも分かっているが]
確かに、儂にとって関わりの無い願いではあるが。
少なくとも、主の願いは手を貸しても良いと思えるものじゃからの。
謝りもせずに主の力にとは、流石に調子が良すぎよう。
[翼を胸元に当てて頭を垂れれば、男の目にも謝罪の意は伝わろう。
此度の主は、竜を従える権利があると認めていると]
よしなに頼むぞ。
我が主。
[差し出された手に、竜の翼を重ね。
竜の姿が翠に揺らぎ変じて、最初に見せた人の身が笑顔を返した。
流石に着物は元通りとはいかず、袖や裾が焦げ落ちてしまっていたが*]
さて。
無事に儀式も終わったことじゃし、さっさと舞台を空けねばならぬのぅ。
主よ、もう一度えすこぉとを願えるか?
あちらで茶でも淹れてやる故。
[そう言って個別領域へと続く入り口に視線を向けて。
労いの言葉というには尊大さが隠れない口ぶりで、重ねたままの手から主へと視線を移した**]
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