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ーー外縁→保健室ーー
俺はフィオン。君は?カシム。よろしく。
配属されたて?
一にも二にも体力勝負だからね…。
最初はとにかく走らされるよ。あと筋トレ。
[口が聞けるようになった新兵…カシムに、水を飲ませ。
水が余るようなら私物のタオルに水を含ませ、首筋や顔を拭いてやる。
汗で濡れた体が冷えてきているようなら、自分の上着を掛けてやった]
立てるか?
無理して走っても体を痛めるから、戻ろう。
なあに、新兵がぶっ倒れるのなんか日常茶飯事過ぎて
誰も気にしないよ。
[顔色をうかがう素振り>>0:74を感じれば、できるだけ先輩らしく振る舞うよう心がける。
まあ実際よくある話なので、噓でもない。
話しかけられれば受け答え、嫌がらなければ保健室に連れて行くだろう]
…臆病?
君は優しいんだろ、きっと。
軍には非戦闘員もいる。救護兵や、給養員とか。
戦地に赴くけど直接戦闘はない。
あとは記録官も多分そうだろう。ほら、いたろ。金髪の可愛い人。
適性があるなら、目指してみてもいいんじゃないか。
[話題によってはそんな言葉を返したかもしれない]
ーーフィオンと狼化病ーー
[もう、何年になるか。
朝と晩、起き抜けと寝る前に一本ずつの皮下注射。糖尿病患者のそれにも似た、ボタン式の注射器を腿に当てる。
血を見ると酒を飲んだような酩酊感を覚えたのが始まり。
症状が進んでいることに気づかず、先入先で戦闘となった時に発覚した。その時の自分を見た者は、除隊し、フラッシュバックに苛まされながら暮らしていると聞く。正気に返った時に見た彼の顔は、未だに夢に出てくる。
おかげで、幸いあれ以降はある一点を除き常人として暮らせている。最も、その点のおかげで今、諜報官として暮らしているのだけれども。]
下士官 フィオンは、尉官 カスパル を能力(占う)の対象に選びました。
ーー翌日ーー
[向こうから女性が歩いてくる。>>5
豊かな金髪を緩くまとめた、ほっそりとした姿。
淑やかな立ち居振る舞いが場を華やかにするね、と
既に下士官の間で結構な騒ぎになっている。
ドロシー=ディレイ中尉。]
『ご苦労さま』
[敬礼し、脇に避ければ、そんな言葉をかけられたかもしれない。
すれ違い様、中尉は振り返った]
『…どこかで、お会いしたことはないかしら?』
…いえ。申し訳ございません。
自分には思い当たる記憶がありません。
[中尉は以前いたらしい職場の名前を口にする。やはり記憶はないので首を横に振る]
『そう…』
(あなたみたいな可愛い人、会っていたら忘れませんよ)
[そのことがきっかけなのかはわからないが、顔を合わせれば挨拶と2,3言葉をかわすようになった。
それを見た下士官連中に、やっかみ半分でいじられまくったのはまた別の話]
ーー1日目ーー
『よければ、ご一緒しても?』
[朝飯を食べていたら、カスパル中尉に声を掛けられた。危うくバターロールで窒息死しかける]
どうぞ。おはようございます。
早いですね。
[喉の塊はラテで流し込み、常日頃の腹芸の賜物で平静を装った、が。何かは伝わっているかもしれない。
初対面の時よりは、胸の高鳴りが収まっていたものの、それでも、ドキドキするのは続いている]
『先日のビスケット、美味かった。教えてくれてありがとう』
いえいえ。自分もたまたま食べていただけですから。
中尉は、今日から仕事ですか?
え、講義!?…人に教えられるなんて、凄いですね。
[フィオンは基礎訓練と応用訓練の過程を既に終了しているため、基本的には自主練だ。
今日はランニングに筋トレと射撃でもするかな、と。カスパルと会話しながら考えた]
ーー2日目ーー
『…今日の予定は?』
[またしてもカスパル中尉に声を掛けられ、向かい合わせの席で朝飯のパンを咀嚼する]
…今日は基礎練と、図書室で調べものをしようかと思っていますが。
[中尉はご自身の予定を話してくれたようだ]
『基礎練、良ければ付き合おうか?』
え、良いのですか!?助かります。
(あちこち触れ合…考えない、考えないぞ!)
[なかなか相手が見つからないので、尉官というのも合わせて大変ありがたいお申し出。一瞬いらないことを考え、心臓が飛び跳ねる]
『軽く汗を流した後、昼、一緒に食わないか?』
[そして再びバターロールで窒息しかけました。
なお、ディレイ中尉の件と合わせて、僕は男色家という噂が囁かれはじめている。違うんだ…!]
ーー二日目、昼ーー
[基礎練をカスパル中尉にお付き合い頂き。
有難いことにご指導も頂けた。>>19
体が密着した時に、心臓発作で死ぬかと思ったが。
女の子が、好きな人とこういうシチュエーションになったら、こうなるのかな?
という、馬鹿な考えが一瞬よぎるほど、心臓が激しく自己主張する]
見てくれた?気づいて?僕はここです、ご主人様…!
…参りました。
『立てるか?』
[体格に恵まれなかった僕は、鍛錬が欠かせない。
精進しようと改めて思った。
肩に触れられ、腰に触れられ。
姿勢を直され、アドバイスされ。
大変有意義な時間を過ごさせていただいた。
…女の子って大変だなあと。
最後には腰が砕けて意識を飛ばしそうになったのは…。
墓まで持っていく秘密となった]
[昼は、鹿肉のシチューだった。]
処理がちゃんとされていますね。
臭みもなくて美味しい。
[食堂の、日替わりスペシャルメニュー。
ジビエ自体珍しいのか、結構な割合の人間が口にしているようだ。
ディレイ中尉の姿が見える。何を食べているかまでわからなかったが…]
ー鹿肉、おいしいの。フィオンにぃ
…空耳?
[向かいに座るカスパル中尉が、不審に思って様子をうかがっているような気もしたが。
幼い声は、やけにはっきりと『聞こえた』のだ。
何故か、ディレイ中尉を、見た時に**]
ーー廊下ーー
『……少し相談に乗ってもらっていいかしら。』
[恋愛相談て、専門外なんですけど?
そう思う程度には平和な駐屯地。
色めいた話じゃないのはわかっているが、美人と会話するのは気持ちが華やぐが]
…え、避けられている…?
カスパ…ズィーネ中尉が?あなたを?
[ディレイ中尉の悩みは、僕の予想の斜め上だった]
言っちゃなんですが…。
あの方、面倒見はいいし、教えるのも上手ですけど。
他人と距離、保ってるように思います。
ある一定以上のラインには踏み込ませないというか。
だから…。
ディレイ中尉を避けているのなら、それはなにか…。
理由があるのかも?
僕もそんなに言葉をかわしてはいないので、推測、ですけれど。
[これが、カスパル中尉に畏怖を感じているならわかる。
『戦場の悪鬼』『最前線の死神』
彼を示す、畏怖を含んだ表現はいくつか耳にしたから]
…あの方は、表情を読み取るのがうまいように思います。
例えば、ディレイ中尉が…。
その。カスパ…ズィーネ中尉をお好きだったり、もしくは恐れていたりすれば。
それに応じた反応を返すと、思いますが。
でも避けたりはしないでしょう。
人嫌いのようには、思えませんから。
[たった3日、で。
何を熱くなっているのだろう。
何を知った気になっているのだろう。
でも。
あの方を。悪く思われたくなかった。
”立派な人である”と…思って、欲しかった。]
…覚えのある、甘い匂い。
過去の文献を漁ると、似たような症例はあるようだ。
僕は一度発症し、薬で抑えたために半端な形で、狼化病の特徴が残った。
それは、『嗅覚の異常な発達』というもの。
ただ、反応できる匂いは二つだけ。一つは血液。
二つめは、狼化病のキャリア。
嗅ぎ分ける区別はできない。
…特定周期の女性にも感じることがある、甘い匂い。
もっのすごく気まずいので、普段は意識して嗅ぎ取らないようにしている。
僕自身もごまかすために少しコロンを吹いている。
ディレイ中尉から甘い匂いがした。
…気まずい。
だが。これは、新鮮な血の匂いのような…気も、するのだが。
下士官 フィオンは、尉官 ドロシー を能力(占う)の対象に選びました。
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