情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[『恋天使が恋の矢を頼るなんてね』そんな言葉が>>63、不意に胸に、刺さる。
恋愛なんて、自分とは無縁だと思ってきたけれど。
でも、あんなにキラキラとした自然な表情を見せてくれるあの瞬間を。もし自分が体験できるとしたら――]
私は…
恋の矢を頼ったとしても…
恋愛、してみたいです。
メレディスさんは、そんなことは、無いでしょうか。
[勿論こういう場にいるのだから、そういうのが目的で居るのだろうけれど。ふと、他の天使の考えが気になって。
そのあと続いた残念そうな口ぶりには、何故か少し慌てて]
あ、いえ、ええと。
メレディスさんも、魅力的だな、とは、思ったのですが…
[なんて。フォローにならないようなフォローをしてみたり*]
真実になれば……本物。
そう、ですよね。
[いままで、幾度となく、私はそのmissionを成功させてきた。曖昧な矢印の交差を、本物へと導くために。もし、私へ矢を放ってくれる人がいるとしたら。その『本物』は必ず訪れるのだろう
実感が、ない。
あんなに。きらきらとした眼差しを、誰かに向ける日が来るなんて、さっぱり想像もつかなくて。
質問をふわりとはぐらかし、謎に取り組む様を見せた彼に。
まぁ、初対面の私なんかに言えることでもないか、と、あっさりと身を引く。そこで食いつけるような、コミュニケーション能力の高さは、なかった。
せっかくの時間だ。すこしゆっくりしようと柔らかいソファでお茶を楽しむことにする**]
/*
あれ、でももし仮に相手の中身がみゆさんなら。
私、櫻とキャラ被ってるんじゃないかな。。
唯一コミュ障な女子だった彼女を見たことがあるの、ここにいる人だとみゆさんくらいなんだよな。
ー お茶を飲みながらひとり ー
[『お見合い希望』。さきほど、男に渡した紙を思い出す。
そこに書いた男の名前を。
今まで、実験データと向き合って生きてきた。プログラミングされた物体が弾き出すデータだけに、興味を持って生きてきた。
『恋天使の仕事』も。私にとっては単なるデータの作成。
絡み合った人間関係を、一本化させて見やすくするための、手段。
そのあと男がいかに甘い言葉で女性を楽しませようと、女性がいかにそのアプローチに目を輝かせようと。それは、私にとっては何も意味のないこと。
そしてーー
その周りで誰かが泣いていることなんて。
強靭な矢で結ばれたふたりを見て、悲しみにくれる人がいるなんてこと。
知るよしも、なかったのに。]
[こんなことで、初めて気づくとは思わなかった。
見合いのマッチングが終わったのだろう。
アヴェはふたたび私の肩を叩き、『誰と誰に、恋矢を放て』と命じたのだけれど。それは、機械的な指示だった。だからこそ、なおさら、きつもの私の『作業』と重なるところがあったのかもしれないけれど。
そこで告げられた男の名前はー]
(ああ。この気持ちは、なんだろう。)
/*
あ、ちなみにべつに、こういう悲恋になることを見越してマッチング先を考えたわけではないですー。
もともとマッチングのテンプレはかんがえてあって、名前を置換してこの組み合わせだったのですが、結果的に女子みんな悲恋、みたいになりました。
アイリがこのあとメレディスさんとくっつくことは、殿ときゅらさんしか知らないんだよなー。応援してー!応援してー!笑
/*
しかし、青いペンダントもらって気になり始めたところで、このあとカナンとテオドールに矢を打たなきゃいけないのは、アイリ的にはつらいだろうなー。
[のんびりしていると、大学生がぺらぺら話しながら近づいてくる。すでにアルコールが入っているようだ。ああ……こうして皆に人当たりよく話しかけられる人って、よくいるけれど。どういう世界を生きてるんだろう。]
ああ、謎。
そうね、皆さんのヒントのおかげで、なんとなく。
これって解けるとなにかいいことあるのかしらね。
[凛としたメレディスに対してはなぜかかしこまって話していたけれど。こういう『いわゆる学生』に対しては口調も崩れる。たしか、年齢はふたりとも二十歳くらいだったかしら。]
寺脇さん……ああ。
[相手をちらりと見やる。やわらかな物腰には、余裕すら感じられて。だからこそ、こんなお見合いの場になぜ彼がいるのかと、不思議にも思うのだけど]
お酒ね……。私、飲めないのよ。
だからこれで充分よ。ありがとう。
ナネッテさんは。『やってられない』ことでもあるのかしら。
[ジャスミン茶を掲げて、相手の反応を窺う。
お酒は、飲めないのは事実だけれど、決して身体が受け付けないわけではない。すぐに酔っぱらってしまうのだ。そうして酔ったとき、自分の本音や弱い部分が晒け出されてしまうのが、嫌だった。
それを、初対面の若者に話す理由もないと思った。]
[アヴェと一言二言交わし、何かやり取りをしていたようだけれど全力でスルーすることにする。
上機嫌にお茶で乾杯をし始める大学生。その様子はキラキラしていて、眩しい。いつも遠くで眺めていたもの。決して入ることのできない世界。
自分がそこにいることなんて、考えることもしなかった、未来。
それは私が恋天使だから、なんて理由付けをしていたけれど、ああ、この人も恋天使か――
そうこうするうちに、目の前のキラキラ大学生は膝を抱えてしょんぼりし始める。
『知らないふりをしてきたもの』
『気づいてしまった』
ああ――…]
そう。
だけど、ここは、お見合いだから。
[慰めになっているようでなっていないであろう言葉を掛ける]
……恋天使の恋矢は、絶対。
それまで、どんな風に相手のことを思っていようと。
恋矢が刺さって、相手に恋しない人は、いないわ。
あなたが、もし
誰かを『好きかもしれない』と気づいていて。
それは、今でもいいし………過去でもいい。
でも、未来には、そう遠くない未来には。
揺るぎない矢印が、あなたから、生まれているから。
今、『気づいちゃったこと』も。
今、『知らないふりをしていること』も
笑い話にできるくらい。
きっと大切な人が、未来には、隣には、いるんでしょうね。
[当事者であるはずの私も何故か他人事――な、フリをする。少し饒舌になりすぎてしまったのは――…。胸元でブルーの宝石が輝いた*]
>>90ナネ
恋愛初心者…って。
ここにいる皆そうじゃない。私は――
[『アイリさんもですね』の言葉に少し頭を捻ってから]
私は、気づいてしまった気持ち、なんて無いから。
だからこんなに他人事でいられるのかも、しれないわね。
[さきほど感じたモヤッとした感情>>79を圧し殺すかのように自嘲する。実際、アレがなんだったのか、よくわからないままなのだ。
だって、私から、矢印は伸びていなかったんだもの。あれは、恋愛感情ではなかったのだ――と言い聞かせることにして。]
麦茶?
[と差し出されたビールを受け取って、苦笑い。ビールなんて飲むの何時ぶりだろう。
ひょこっともう一人男性――次元という名だっただろうか――が顔を覗かせているが>>89、すぐにキラキラ大学生が声をかけているようだ。さすがだ。>>91]
[目の前のキラキラ大学生……否、酔っ払いは「ウケる!」とケラケラ笑い、人に向かって指をさす。普段の私なら、礼儀のなっていない学生に対して眉を顰めて無視を決めかねないレベルだったけれど、ここは、研究所ではない。お互いが恋天使、という貴重な場では「無礼講」なのかもしれない。]
幸せな将来……かあ。
わかんないな。
そう、なのかな。
[『恋愛をしてみたい』と確かに思ったこと>>65、それに対して『オレもまだ分からない』と返した男の言葉>>68。少し前の会話を思い出して、可笑しくなる。ああ、私も、分かんないや。
丁度もう一人の男性も会釈してくれたので>>95、自分もそれに応え、慣れないビールに口を付ける。苦い。おいしくない。顔を顰める*]
[いきなり歌い出し、いくらをつきつけられ、そのあと気持ち悪い、とソファに横になり始める酔っぱらいを見て、あからさまに眉をしかめた後]
しかたがないなぁ……
ねえ、大丈夫?
[まずは一杯の水を勧めて。それでも気持ち悪そうにするのであれば、誰か助けがほしいと周りを見渡す。
もし吐き気を催した場合、私では男性のお手洗いには入れないから。ここは男性が適任だろう。
例えば―<<研究所員 アイリ>>とか。]
[いきなり歌い出し、いくらをつきつけられ、そのあと気持ち悪い、とソファに横になり始める酔っぱらいを見て、あからさまに眉をしかめた後]
しかたがないなぁ……
ねえ、大丈夫?
[まずは一杯の水を勧めて。それでも気持ち悪そうにするのであれば、誰か助けがほしいと周りを見渡す。
もし吐き気を催した場合、私では男性のお手洗いには入れないから。ここは男性が適任だろう。
例えば―<<装幀家 テオドール>>とか。]
[なれた手つきで恋矢を射る準備に入る。といっても気持ちを集中させるだけなので、なんの問題もない]
(恋矢を射る相手は――あの人と、あの人。)
[きしり。一瞬、胸がなにかノイズを感じたけれど。それは一瞬のことだった。
ふわりと恋の矢が舞う]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新