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( ただ、これはサシャの憶測でありますが……
スルジエの主は副使様の言う利>>557には左程、関心はないのではないかと。)
[ ジェフロイ達の運動がどうなろうとも。姫巫女達がどうなっていこうとも。南方諸国がどういう扱いに落ち着こうとも。開国しようがしまいが、誰が生きようと死のうと、一切合財どうでもいい。自分の企ても例外ではなく、火遊びをする事が目的であって結果を欲していない。手に入れられればそれで良く、入れられなければそれでも良い。
それらは彼が漏らしたような普通一般に思う何かを求めての行動というよりも、自分が相応しい役割を仕方なく勤めているような、そんな割に合わないことをしているように見える事があった。]
( 結局のところ、全てがどうでもいいのではないかと。)
[ 自ら考案し、事を起こす全てに対して楽しんですら居ない。義務のような顔をして。*]
― デ・モール火山方面 ―
……いえ、サシャなどでは判る事のない深慮があるのやもしれません。
立ち上がる背の高さが違えば、臨む視界が異なるように。
[ 憶測塗れの言葉であると断りながら、軽く頭を下げる。
話した結果、彼の纏った空気が変わった>>615のは察するが、それに対する反応を示すという思考ができず、あまり変わらない反応を見せるしかできなかった。]
( そう見せかけて警戒を解きほぐすという手立てであるかも知れませんし。)
[ 実際がどうあれ、そのとってつけたような理由が自分の愛想の無さの言い訳にはならないと自覚はしていたが。*]
もし大使様が必要があるならば、サシャを一兵卒としてお使い下さい。
土産も持たぬ客人よりは投降兵のようなものでありますので、最前線に駆りだされる事を厭う気はありません。
御隠居殿のように使える力も頭も持ち得ない身でありますが、幸い個で戦う程度の力は軍で鍛えました。
[ シュビトを出て二日目。
気がつく限り追っ手の姿はないが、自分が彼らを追いつけたように他の誰かが一行の存在を把握しているとも限らない。後方からならいいが、先回りが怖い。
御隠居の連れた従者では対処し切れない数が寄せてくれば、戦う必要も出てくる可能性もある。
使者達と異なり、自分は必要な人員ではない。
ただ、その場合の得物は敵から奪うしかないのが悩ましいが。]
― 道中>>644 ―
いえ、こちらこそお手数をおかけします。
[ 役目は大事だ。
これがサシャにとって必要になる場面があるとすれば自分より先に正使と副使が死亡もしくは手の届かない場所に行った上に、件の銃器が共和国の管理下にあり、その場に自分がいるという低い可能性である。無論、手続き上のトラブル回避という面でも有用であるかも知れないが。どちらにしろ不用の長物である。
それでも正使が自ら預り証の話を持ち出した以上、求めるのも務めに近い。副使がその勤めを果たすように。
ただ、この三人が書面一つを介して組み込まれたという実績はサシャ以外の存在にとってはまた違う価値が出てくる。些細なもので他愛の無いものではあるが。]
― 温泉宿 ―
はい。
御好意、ありがとうございます。
酌……、は、はい。
いえ。入用でしたならばご遠慮なくお申し付け下さい。
[ 野外で無防備になってという場所に同行するとは最初から思って居なかった事もあり、自ら申し出てみたが、感触>>674は掴み辛いままだった。野外で干し肉を齧る事も厭う気はなかったが、いない方が還って厄介かも知れないと思いなおす。]
( 御隠居殿、は貴族である事は間違いなさそうです。)
[ 無頼を気取っていて、実際若い頃もそうだったのかも知れない。それでも自分が軍人の枷から逃れ出れないように、その産まれ育ちからちょっとしたところからでも滲み出るものからそう予想する。そんな彼を含めての一行であったが]
( 距離の、取り方が、わかりません。)
[ 今の自分の立ち位置が自分でもわかっていない。生真面目の影には若輩ゆえのぐるぐるも混在していた。]
― 宿の裏手 ―
手合わせでも致しますか?
[ それほど大きな宿でもなく、恐らくは最初からクレメンスの従者たちはこの宿の事はあらかた把握している。
自分程度のチェックにどれほどの意味があるのかと思いながら検分を済ませれば、時間が空いた。今戻っても彼らは温泉を満喫中だろう。
だからこそ、ポロっと同行している従者たちにそう提案をする。]
実力も定かならぬ不確かな存在が混ざっている事は、そちらも不安でしょう。
サシャは力を隠す器用さは持っておりませんので。
[ 言い出した途端、止まらなくなったのかてきぱきと炊事場に用いられる薪をその場の人数分掴んで、一つを残して投げ渡すように彼らに放った。]
骨折は困りますが、多少の怪我ぐらいなら支障ありません。
遠慮なくかかっていただけたら、幸いです。
[ 薪を持ったまま、一礼して彼らの間に向かい合った。
一見すると片手に不恰好な薪を持ち、ただ立っているだけだ。
従者たちは戸惑いや警戒の気配から、無造作な挑発に対する適切な反応を示すようになっていた。彼らそれぞれが思惑を抱えるようにして、何かが立ち登っている。
彼らが気付いていたかは判らないが、サシャは既に兵士訓練モードに入っていた。]
[ 場が固まる。
薪を構える者も、見守る者も、何かがあった際、駆けるべく腰を落としている者も全てがサシャを見据えたまま、圧を加えていく。]
見事です。
急な荒事に慣れているのが見ていて、判ります。
[ 薪は剣よりも短い。異なる距離を、間合いを詰める。暑さが増していた。
更に一歩詰める。彼らは動かない。もう一歩、歩くように進めた。
――次の瞬間、一人が擦れ違った。
サシャは擦れ違った者の場所で元の構えた姿勢に戻り、一人がゆっくりと前のめりに倒れた。]
次。
[ 既にそこから視線を外して、短く告げる。別の者に向けて薪を構える。耐え切れず、腰が砕けたように一人、尻から地に落ちる。]
[ 彼らが得物を薪から剣に変えても何ら変わらず、似たような事が繰り返された。]
有難う御座いました。
[ 人数分の薪を拾い上げ、薪を抱えたまま従者たちに頭を下げて礼を述べた。食事の前に汗を流さなければ、と少し駆け足気味になりながら元の場所に戻しに行く。
その場にへたりこんだ従者達を残しながら。*]
― 露天風呂 ―
( 仕方がないとは言え、一日以上棒一つ振れないとは…)
[ 汗に塗れた衣服を脱ぎ、桶に入れる。着替えを所持していないが、ここで洗っても大丈夫だろうか。そのまま着ても自分は平気だが、同行者達がそうとは限らない。]
( しかし…良かった…。)
[ 軽率な振る舞いだと自覚はしていたが、衝動に耐えかねた。次は我慢しようと思いつつ、次以前に後の結果が聊か怖かったが。]
( だ、大丈夫でしょう。きっと。
彼らに活を入れたサシャに何ら落ち度はない筈です。
きっと御隠居殿は『やれやれ』とか言って見て見ぬ振り、放置してくれるに決まってます。
ああ、ただ意地悪くニヤリとして何か見返りを求めてきたら…しゃ、酌ぐらいならば何とか不恰好にならずに…)
[ そんな事をぐるぐる必死に考えながら脱ぎ終わると、温泉に向かった。
混浴であるか否かも確認せず、既に彼らは出て行ったのではないかという思い込みから、特に警戒する事も無く。]
しゃ、酌をどうぞ!!
[ 腰を屈めて掛け湯で軽く汗を洗い流し、解いた髪のまま頭から湯を被った後に、首を振って湯を払うと湯気の中手頃な温泉にその身を浸して、イメージトレーニングをしてみた。
まだ一行が温泉にいるならばその空回りした掛け声は届いただろう。*]
― 露天風呂 ―
( かつて主が一生お前は客人に酌をするなと言っていましたが、必要とあれば仕方がありません。)
[ その場は確か酒の席の戯れであったが、暗殺者にしか見えないという周囲のドン引きと共に得た評価であったが、自覚はしていなかった。]
( 練習さえ重ねれば、たかが小瓶を杯に傾けて注ぐ行為なぞ余ゆ――!! 不覚っ!)
[ そこまで考えていろところに、距離を詰められていた不覚に感づきながら、本来短剣のある身体の箇所に手を置いて自身が素裸である事に気付いた。が、同時に]
『酌をしてくれるのかね?ヘイズナイト。』
[ 気配の主であるところの親父が現れた。酔っ払いがぶらんぶらんしていた。]
サ、サシャに酌だと!
す、すすするか莫迦者!!いやするぞ!してやろうじゃないか!!
だがただしその頃には、貴様は八つ裂きになっているだろうけどな!!
[ 混乱の挙句、意味不明且つ支離滅裂な怒鳴り声が続いた。露天風呂殺人事件一歩手前には至らなかったが、湯船を出て彼女がした事は土下座だった事だけは確かだった。*]
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私のキャラは全裸に抵抗のない女子ばっかり(ドロシー、エドナ、エレオ)だったけど、今回も微妙か…
軍という男社会できゃーいやーって、違和感があってという事で、やっぱり今回も色気無くてすみません。
― 翌朝・温泉宿 ―
サシャは同席しても宜しいのでしょうか…。
[ 一足早く早朝に起きて身体を動かした後、もう一風呂を頂いていてまだ微かにホクホクしていたが、昨夜のやらかしからの影響の方が色濃く尾を引いていた。末席で大きな身体を小さく竦めながら、膳を貰う。]
正使様は甘い物が大層お好きだとか。
これが御気に召したならば、サシャの分も宜しければ如何ですか。
[ クレメンスが舌鼓を打つ様子>>735を窺いつつも、カナンに自分の分のプリンモドキを進呈する動きを見せた。]
( ……。)
[ その後の経済や物流に関して熱弁をふるうクレメンス達の会話に対しては務めて身を引いて無関心を装う。実際、関心を抱く理由もなかった。*]
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さて今回初回落ちになるかどうか。
なった場合アレクシスと接触するならそこで死ねるから問題は無いかな。仮に今回回避しても次回候補だろうし。
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