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―夕食後―
ごちそうさまでした。
[食後も手を合わせ、食材達と作ってくれた人達に感謝して席を立つ。
一度部屋へと戻り。財布や携帯などの貴重品と、聖前へのお土産をボディバックにしまい。
ショート丈のトレンチコートに袖を通してロビーへと向かう。
そしてロビーに出てみれば、なにやら賑やかな女子達と、それを囲むようにギャラリーがで出来ていたか。]
ポーカーか…。
楽しそうだけど、俺これから出かけるしな…。
[クラスは違えどロビーを始め、あちこちで恒例行事らしい? 罰ゲーム付きのポーカーは実に楽しげだ。
が、並ぶ罰ゲームの内容に瞳を泳がせる。
4番なんてあたった日は最悪だ。
せめて罰ゲームさえ無ければ、喜んでと言いたいところだが。
この罰ゲームがあってこそ、薔薇の下高校伝統の行儀といえよう。]
―ロビー―
聖前、こっちだ!
[>>595ここで颯爽と聖前が現れてくれれば、2人で視線に外出ると踏んでいれば。
ちょうどいいタイミングで当人が姿を現してくれた。
しかし、これでポーカーをやらずに済むと安心していた気持ちは、しっかり裏切られることになる。
なぜなら聖前の手には、しっかりトランプが握られてるではないか。]
――お前……、やるの…?
[本当に? といわんんばかりに不安げな視線を向ける。
せっかく罰ゲームなんかで、格好悪い姿を見せないで済むかと思っていたのに。]
あれだぞ? 罰ゲーム。
[大きく張り出された罰ゲームを指さして、真顔で訪ねる。
恐らく顔には、"頼むからウソだと言ってくれ"と大きく書かれてあっただろう。]
―ロビー―
……わかったよ……。
[が、願いも虚しくポーカーをするハメになればこちらも男だ。
そもそも好きな相手にやると言われれば、断ることなどありえない。
やるとなれば心を決めてカードを引く。]
ようすうるに、1つでも役が出来ればいいんだろ?
ブタじゃなけりゃ、どうって事ないさ!
[人、これをフラグと言う。
自分の言い訳が盛大なフラグだとも気がつかず、5枚のカードを選ぶ。
さて出たのはと言えば――だった。]
―ロビー―
…だな。
いいだろ、お互い回避できたんだから!
[さも残念そうに項垂れる聖前に、少しだけ声を荒げつつも。
宥める言葉を口にする。]
なにが悲しくて女子風呂の前で叫ばなきゃいけないんだよ!
嫌だぞ『3年D組 天倉優護 推参!!』とか言うの!!
[思いっきり今言っているが、ここが女子風呂とか関係ないから言えることである。]
時間無くなるし行くぞ…、
ここから、それなりに歩くんだから。
[行く場所が近所の散歩程度でないことは、この言い回しで気がついてくれただろうか。
ポーカーの続きはせずに、立ち上がる。]
[>>622出かける間際、視線を感じて振り向けば。
ちょうど未谷が立ち去る所だったろうか。
確か彼女は聖前と同じクラスだったはずだが。]
……。
[もしかしたら彼女は――。
そんな考えが脳裏によぎり、振り払う。
まだ、どうかもわからないし。
何があったとしても、決めるのは聖前だ。]
俺、天倉の事あんまり知らないんだよな。
[クラスも違うし、委員会活動でも同じ担当になる事も無く。
互いに時折会って話はすれども、彼という存在の深い部分までは
知るに至っていない。
羨ましそうな呟きは、ぽつりと天倉の傍で零れて
勝手に胸の内にじわりと染みを残す。]
―ロビー→外へ―
まあ、女子だしな…。
行こう。
[>>641聖前の思い込みを、女子だからの一言で片付け、納得してしまう。クラスは違っても、いつも一緒に行動出来る女子達が羨ましかった。
それは女子達だけではなく、Aクラスの高殿兄妹や皇達。
あるいは園部や朝雲、蜷」とリリブリッジにも言える事だったが。]
夜間拝観に行ってきますが、時間までには必ず戻ります。
[消灯時間までには、必ず戻ることを手近な教師に告げて、ホテルを出る。こういう時、あっさり容認されるのは。普段、真面目に振る舞っているおかげだろう。
今日だけは、自分を褒めてあげたい。]
…それはお互い様だろ。
[思わず聞こえた呟きに、一瞬歩みが止まりかけ。
顔は前を向いたまま、囁き返す]
俺は女史のヒーローなんかより……
お前のヒーローになりたいよ――。
[さらに小さく呟いたのは、紛れもない本音。*]
あれ。俺の事知らないの。
歴史好きなトコとか、全部お前の前で見せてるのに。
[む。
口がへの字に曲がる。
きっとその程度は知っていて当たり前だと思われているの
だろうが、そのままの意味として捉えてしまって
途端に機嫌を損ねてしまう。]
だったら天倉、何か知りたいことある?
[しかし、立ち直りも早い。知らない事があるのなら
教えてやろう、とコートの袖を小さく引いた。]
――――――…?
[誰のヒーローになりたい、と言ったのだろう。
もう一度、言ってもらえないだろうか?しかし小声である
以上、もしや誰か特別な想いを寄せる人が居るのでは。]
そっか。
[そこまでに考えが至ると、急に例えようも無い程に
寂しくなって、掴んでいた袖から指が離れた。*]
歴史が好きな事も。
甘い物が好きな事も、知ってるよ。
……あ、いや…そういう事じゃなくて…。
[なんだか不服そうに、口をへの字に曲げてしまった聖前に、無様な程うろたえる。]
そう言うは、全部女史から聞いて知ってたし。
……そう言う事じゃなくて…。
[すぐに立ち直ってくれたようだが、こちらは相手を不機嫌にしてしまった事が何気にショック大きい。]
[『何か知りたいことある?』
そんな言葉に狼狽し。まずは昼間のことを謝罪するべきか。
それとも、先に彼の思い人を聞いてしまおうかと、ぐるぐる思考を巡らせる。]
な、……あ…。
[せっかく聖前が近づいて、自分のコートの裾に触れていたというのに。
彼は己の呟きを聞いた途端、離れていってしまった。]
―ホテルを出て―
[ホテルを後にすれば、まずは東大路通りを目指して歩き始め。
そこから石壁小路を抜ければ、ねねの道に出る。
石畳の道を北に歩けば、右手に高台寺へと続く台所坂が姿を現しただろう。]
東山花灯路って言って、春にはこの辺りの道が灯篭で照らされるらしいよ――。
[まるで時間が桃山時代にタイムスリップしたと思えるような、京都らしい、石畳を歩きながら。
ぽつりと零す。
>>662聖前が零した言葉の意味は理解できず。
"その時はまた、2人で来たいな"
そんな何気ない一言が続けられずに。]
……来たいな…。
[肝心な"誰と"が抜けたまま、柔らかな街灯が映える石畳の小径を、言葉少なく歩く。**]
―高台寺―
[拝観料250円を2人分支払って、足元を照らす灯りに導かれるように順路に従い境内を歩く。
ライトに照らし出されて暗闇に浮かぶ建立物は、幻想的で別世界のような空気を纏っている。]
昼間は本当にごめん……。
あの後、クラスの奴らに何か言われなかったか?
[カメラにその数々を収めながら中門をくぐり。
闇に浮かぶ紅葉の木々を、鏡のように映し出す臥龍池を眺めながら。やっと口を開く。
紅葉が赤く色づくには、まだ少し早いようだ。]
恥かかせるつもりは、なかったんだ……。
ただ…、
お前に触れていたくて…。
[小さな小さな、声。]
気持ち悪くてごめんな。
もう、あんな事しないから……わ…
忘れる前にこれ、渡しておく。
[忘れてくれ。と言いかけた言葉を飲み込む。
綺麗サッパリ忘れられるのも、それはそれで寂しくて。
ごまかすようにボディバッグから昼間買った土産を取り出すと、それを差し出した。]
[緑寿庵清水の金平糖と、岡崎神社のうさぎおまもり。
前者は甘い物で、後者はかわいいもの。
どちらも、聖前が好きそうだなと思う物ばかり選んでいた。
ここで学業成就守や飛躍(ぴょん)守を買わない辺り、
それだけ頭の中が聖前でいっぱいだったのは、間違いない。]
…これからも…良い友人でいてくれるか?
[本当はこんな事を言いたいわけじゃない。
でも本当の事を言って、彼に遠ざけられ。
友人としての立場さえ失うよりは、ずっといい――。
そんな臆病な心が、この幻想的な空間で想いを伝える事を踏みとどまらせてしまった。]
/*
今晩は!
おみくじについて、質問なのですが。
村のゲームの範囲内では、おみくじは1箇所につき1回購入とありますが。
相手からもらった物は含まれますか?
今回、うさぎおみくじを2つ購入して。
1つを聖前にあげたのですが、この結果は適用されるのかどうか気になりまして。
/*
こんばんはー
人からもらったおみくじはカウント外で問題ないです。
もちろん、ラッキーポイントとして使用済みのおみくじは、他人に提供してもラッキーポイントとしては使用できません。
そうか、なら…よかった。
[自分のせいで聖前がばかにされるような事になったら、申し訳なさすぎる。
だが、彼が自分でバランスを崩してしまったと謝罪する様子には、首を左右に振り否定した。]
確かに引っ張ったのは、俺だけど。
バランスを崩したのも……俺がそうしたせいだ。
[同じように赤く色づき始めた紅葉を眺めながら、言葉を紡ぐ。]
別に重くはなかったし、気にするな。
[そう言って、小さく笑う。]
/*
ありがとうございます!
了解です。
/*
あ、質問の意図が違ってましたね。
自分が一カ所で2個おみくじ(ラッキーポイント)をゲットしたということですか。
ちょっとアウトっぽい気がしますが…、
おまけして、受け取る相手がその場所でおみくじを引いていないなら渡してもOKとします。
これ、不公平にならないように全員にオープンしますね。
喜んでもらえて、良かった。
足を伸ばした甲斐があったよ。
[>>741 まるで子供のように喜ぶ様子をみれば、その笑顔に、こちらも嬉しくなる。]
だってお前、甘いのとか可愛いの好きかなと思って…。
だから……――お守りは買ってない。
[子授け・安産・縁結びに縁がある神社に行ったのに、買ったのはこれだけだ。]
別に好きな女子もいないし。
俺はただ、聖前が喜びそうかなって思って……、
実は俺も同じもの買ったから。
その、うさぎ。お揃いなんだ。
[>>744 ホテルでお留守番してる、と付け足して。
聖前から「双葉葵」のお守りを受け取れば。
若草色のハートに目を幾度か瞬きし、]
良い縁て……、
[やけに恋愛から遠い縁を強調する、聖前を少し寂しく臣ながらも。丁寧に受けとって。]
ありがとう……、大事にするな。
[友人としての笑顔を向けたつもりだったが。
うまく笑えたかどうか、わからない。]
さて…、風呂にも入りたいし。
残りもちゃっちゃか観て、戻ろうか。
[もっと、幻想的な灯りに照らし出される聖前を見ていたかったが、時間は有限だ。
門限を破れば、後輩達の自由時間が奪われかねない。
気を取り直すと聖前にいつもの余裕を向けて、再び境内を歩き出した。*]
/*
あ、おみくじ自体はまだ2人とも開けてません。
とくにポイントに固執してるわけではないので、アウトなら、それはそれでOKなのですが…。
なんだか、混乱させてすみません。
結局、その場で引いてない扱いはどうなるのかな〜?
と言うことでした。
/*
こちらこそ混乱させて失礼。(なでなで
それでは、自分で買ってないおみくじは、ラッキーポイントにはならない。
ただの贈り物としてなら渡してもOK、でFAにしてよろしいかな。
部屋に持ち帰ってからおみくじをオープンするのは問題ありませんよ。
―ホテルへ帰る道すがら―
……俺は…、
[他の参拝客も多く。
結局、高台寺では本当に言いたいことを言えず。
再び石畳の道を辿ってホテルへと戻る。]
――俺、お前の事
[狭く折れ曲がった石壁小路を歩きながら、声を落として。]
好きだから――。
[彼に告げる。
それきり、もうホテルまでは何も語らず。
俯き、黙ったまま。**]
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