情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[金髪白皙とその容貌を聞けば、おそらくは、と察するものがある。
彼が、エレオノーレが自ら子にと望んだ青年なのだろう。
この王者が相手では、勝ち目のない競争だったろう。
そうして、自分はエレオノーレに引き取られた]
[捻くれ者で、聞き分けの良い、こうと決めたら頑固で強情な。
自分にも思い当たるふしがないではない評に、沈黙を守る]
…よく、ファミル様のことを御理解されているのですね。
それに、父君としての御展望も、既に抱いてらっしゃって…
ファミル様は、お幸せ…なのでは、ないでしょうか。
今お聞きした限りで、他の葛藤や辛苦は付き物と思いますが。
[ぽつりと漏らすは、独り言めいた囁き]
高く、新しい目線を――…?
…もしか、吸血鬼として生きるとして。
私は、そんな事が、できるのでしょうか。
[先程は使いそびれた上申の機会。
問いたかったこととは少し異なる、どこか似た言葉が口を突いた。
不適切な言葉だと気づいて、慌てて打ち消すと、ご内密に致しますと約束をする]
そう謙遜ばかりしては嫌味に聞こえてしまうぞ?
なにせ、今、そなたらは一番可能性に満ちている時期なのだからな。
[使いという儀礼が終われば少々からかいを含む色が滲み出し、歓待するものとして己から崩してみることで、社交辞令以外にも含まれる笑み>>719を容認する空気を作る]
うむ、ここは借り物の場所ゆえ少々不便もあったが満足できたなら幸いだ。
[真祖へと与えられた使用人は厳選とされていた。それゆえ血の摂取できる形と、それに合わせた味付けは...にとっても褒めおくべきものである。
礼を知る来客が去るにあたり立ち上がり見送るところ、振り返る榛色の雛の声>>727は訴えるように鳴くようにも聞こえた]
赦そう―――但し、その『形にならない何か』に対し、自身で辿り着けこうとする怠惰を行い、自身で辿り着かねば価値がなきものであるというならば、その問いに対する答えを我は発することはないだろう。
目を逸らさず生きるがいい。
[気をよくする相手であろうとも、そこを甘やかすことはせぬと一つ釘をさした後、追加に一言を言い添えた]
[エレオノーレが、ファミルを求めたとは知らず、あるいは目の前の子が養子となったかもしれない未来のことも知りえないこと]
理解せねば始まらず、興味をもたねば、尽きてしまう関係は惜しいだろう。
幸福の形はそれぞれとはいえ、我が親としているのだ。幸福であるのは当然のことだ。
[当然と言い切るのは圧倒的な自負。
間違った解釈や極端で荒削りだとか思われている養子の心、養親しらずである]
できるに決まっておろう。できぬと思うから遠いのだ。なして当然である道だと思えば近く見えよう。
[榛色の雛の不安にも聞こえた上申にあっけなく応える]
ブライトン嬢は今までどのような空気を吸って生きてきたかは知らぬが…こうして違う世界を少しは見たはずだ。
人間であった過去を捨て去る必要はないが、過去の己を更なる高みに連れて行かねばならない。人の一生分では足りない生が待っているのに、人間でいた器だけでいてはすぐに溢れ、歪んでしまう。
そうして歪んだ末路の一つが、あの…犬畜生にも劣るそなたらを吸血鬼にしたバランであろう。
悪しき例を知るものならば、堕ちることなく貴く尊厳をもった吸血鬼がいるのだと、証明できる存在になれる。
…如何なる形をもってかはわからぬが、我が保障しよう。下をみて生きねばならぬほど、我が庭たるこの世はつまらないものではない。
[陰りも揺らぎもない自信を声にのせ、アイリスへと断じた]
[優しく抱き締める腕に、身を委ねる。]
不本意だが、……落ち着く。
[この一週間で、大分馴染んでしまったのかもしれない。]
ねえ。長く生きるってどんな感じ……?
[途方もない時間を過ごしてきたであろうことを思う。]
不本意は余計だ。そなたが甘えたい盛りなのは理解している。
[一つ仕事を終えたところで、赤子のように扱うのは変えず、労うように背をあやすようになでて、続く質問には考えるそぶりもみせず答える]
知らん。
人が吸血鬼となって長く生きるようになったことでの変容はみてきたが、我にとって、今の生はごく当たり前の時間だ。
[生まれたときから吸血鬼としていきる真祖には、長い時であろうとも、それが当たり前の長さゆえ個人としての感想を問われてかえせる言葉を持っていなかった]
[返る言葉に、目を細める。
おもむろに手をとり、手指の形を確認するように触れ。]
あなたはこんなに人の形をしているのに、
ヒトではない何かなんだな。
[その内面を覗き見る度に、思う。
自分を捕らえたのがこれ程までにヒトではないのなら、何なのかと。]
……寂しいと思ったこと、ない?
[無いのだろうな、と半ば予測しながら口にする。
多分、この真祖には、永遠ともいえる自分の存在する時間を行き過ぎるヒトの儚い生は、自分以外の何か、それだけのものなのかもしれない。
孤独というよりは、孤高、なのか。]
嗚呼、トールは、
とても良い"ヒト"みたいだった。
クレステッドとは大違いだ、吸血鬼にも色々なタイプがいるんだな。
[くすりと、小さく笑った。]
[手を取り形を確かめるように触れるファミルへと触れさせたいように触れるのを許しながら怪訝そうにファミルを見遣る]
当たり前であろう。
[ヒトではないことも。寂しくもないことも―――]
いや…一度だけあったな。
[その感情を理解できなかったころだ。後になってみて思う、それぐらいのこと]
いい人であったか。馴染み深く親しみやすいこと、それがあやつの魅力なのかもしれぬが、そのままでは少々マスターとしては問題があるが、これからだな。
[従え敬われてこそ一流。慕われては二流だ。だからこそチャイルドを引き取るのにちょうどよいと目をつけられたのかもしれないという評をファミルの言葉より改めて加えた]
― 私室 歓待後 ―
ご苦労だったファミル。
[使いの任を果たしたファミルへと労いの言葉をかけ、湯へと向かう>>770のを見送った後、トールよりの書簡に目を通し、威厳よりも人柄がにじみ出る書状に微苦笑を浮かべながら当主としては立派というよりも好かれる当主になるのだろうか。などという感想を抱いた後]
おお、似合っているぞファミル。月夜に咲く月下美人のようだ。
[白皙の美少年からドレス姿を着たファミルをそう評して、うんと自分の見立てを自画自賛する]
…何を怒っておるのだ?
[メイド服が気に入らないと思ったから変えたというのに。と詰め寄るファミル>>771に首を傾げ聞いた]
あなたにとっては、ね
どうしてヒトの形になったのかな…
[当たり前だという相手に、仄かに苦笑する。
人として生活していた時には、吸血鬼や魔法が実在するとは思っていなかった。
そして、彼のような存在も。
確かめるように触れて絡めていた指を離せば、ゆるりと手は降りるか。]
……一度だけ?
どんな事だったの?
[意外な答えに、目を丸くして尋ねた。]
問題、かな。
在り様はそれぞれで良いと、私は思う。
私は好きだな、彼の人柄。
[集団の上に立つものとして、ナメられたりしたら問題だと言いたいのだろう推測しつつ。
生まれつきの王者の言に柔らかに唇を撓らせた。]
ファミルよ。答えは今、ファミルが口にした通りだ。
[ヒトでない何かでありながら、わざわざヒトという形をとった理由。
喜怒哀楽を最も表にだし、好奇心旺盛で強欲、適度に傲慢で怠惰なものたちと同じ姿でいる理由]
我が今ここにこうして在る。それがおそらく一度だけ寂しさを抱いた理由、なのだろう。
[こういう時...は強がりはしない。あったことを容認し受け入れ言葉として零す]
そなたのようにただ好ましく思うものにとっては良い。ただ別方向からみればよくないこともある。やつの環境上は改善したほうがいい面ではあるだろう
[ファミルの推測通り。後継者としての使命を果たすならば猶更。というもの]
次はそなたの番だ。そうだな、吸血鬼になる前はどう過ごしていたか聞かせておくれ。
[順番を決めていたわけではないが一つの問いに答えたから次はそちらが、と問いを投げかけた]
な ぜ だ !
[当たり前といって怒りを表すようにソファーの手置きを叩くファミル>>795に驚く
驚いたようにいう、マーメイドラインのほうがよかったのだろうか。]
自分の養子には似合うものを着せるものだろう。性別など些末なことを気にするな。それに一度外に出たではないか。
[無意識に過去の恥ずかしい行いを抉る養親]
[せっかくファミルが寝ている時に早起きして縫って完成させたというのにこの言い草に不機嫌になる]
とにかくその姿で過ごせ。恥じることはない。似合っている。それでも嫌なら裸で過ごせ。
[すでに決定事項としてドレス姿で過ごすように命じた]
[口にした通り、という謎かけのような言葉に首をひねる。]
―――解らない、って事?
嗚呼そうか、そもそも生き物だって自らの意志で今の形状になったわけじゃないし…
[なんとなく納得して頷いた。]
ここに在ることが、どうして寂しいの…?
[其方は測りかねて、問いを重ねた。]
結構世話焼きだよね。
[トールについて言う言葉には、思わず笑ってしまった。]
……吸血鬼になる前?
[少し考える。]
司祭になるための学校に通っていたよ。
―――そうすれば、神が何をお考えか、少しは解るかもしれないと思った。
ここにこうして在ることで…昔の我は寂しかったのだろう。
そう、感じれるようになった。ということだ。
[思い返しながらであるため、主観が強く、それゆえ客観が消え伝わりづらい言葉を吐き連ね]
我が気にかけたものがつまらぬところでこけてるなど許されぬことだからな。
[世話焼きという言葉も唯我独尊な態度は変わらず、笑うファミルの頬に手を伸ばしそっと撫でながら答えた]
そうか……司祭になるためか。そのせいで趣味がなかったのか。さぞかし禁欲的でつまらぬ生活をしていたのであろうな。
[神の声。などというのは聞こえないだろう。信じてもいない...はそこを深く掘り下げることはせず]
では、これよりは、なろうと思うものを決めていかねばならないな。
[同情はしない。ただ亡くした未来より別の未来に目を向けるようにいった]
我がやることは正しい。我が言うことも正しい。ゆえに我が用意したそのドレスを着るのが正しい。
[なぜ不満をいうのか。文句を連ねる聞き分けのない子>>805へと己こそが正しいのだと言って聞かせる。
派手になりすぎないように上品にしたてながら、白金の髪に、白磁の肌を持つファミル専用のドレスだというのに。もう少し露出が多いほうがよかったのだろうか。と思ったがそれは今言っても仕方ないことだ]
……まったく。聞き分けがないやつだ。
[ソファーより立ち上がり、ベッドに倒れ枕に顔をうずめうつぶせになるファミルの上に、馬乗りになるように覆いかぶさり、肩を掴んでこちらへと向かせ、じっと紫水晶の瞳を見つめた]
[寂しいという感情を知るに至った彼が、昔今程豊かな感情を持っていなかったであろうことを知る。]
……なんでわざわざ組織なんかに属しているのかと思ってたけど。
そっか―――
[その感情を知ることが彼にとって良かったのか、思う所はあれど。
頬を撫でる手に目を細めながら、クレステッドの顔を見つめた。]
…学ぶことは確かに沢山あったけど…
それは嫌なことじゃなかった。
私は親を知らないから……ああ、教会の孤児院でね、育った。
…趣味、は…規則に沿って生活する以外の余計なことをする時間もお金も、無かったからね。
進学させてもらえるのはありがたいことではあったんだ。
[それがどういう大人の事情であれ。]
なろうとおもうもの・・・
[少し考えて睫毛を揺らす。]
少なくとも、もう二度と、ヒトを殺さないで生きていたい、な…
[たった一度の殺人は、今でもその手に感触を遺す。
戦場に立つ戦士のように強くあれば、これほどに苛まれることもなかったのだろう。
当時若干8歳に過ぎなかった少年は、敬虔な信徒で、酷く繊細だった。]
[己が親である故に子は幸福だと言い放つ、その疑いない響きに、
微かに咽喉を揺らし]
…一時も止まずご深慮下さる御尊父を、ファミル様は
お持ちでいらっしゃいますものね。
[考えることを決して止めはしないだろう父を持つこと。
紆余曲折を経ようとも、必ずや価値ある関係に繋がるだろうと]
[意図せず零した囁きは、呆気ない程にさらりと打ち消された]
――……、
[生を与えられてより、奪われる最期の瞬間までも享受し続けてきた恩恵に。慈愛に、忠心に、犠牲に。
報い、相応しくあるためにできる事など、今や限られると決めた
心が言葉を失う]
……更なる、高みに――…?
[――そんな事が、果たしてできるのだろうか。
家族を、臣下を、領民を、愉悦とともに弄んだ悪鬼と同じ種で
ありながら、同じ道に墜ちることなく。
再び湧き上がる自問は、二度は声に成らず]
[力強く保障する声は、他者にも疑いを赦さぬ響きに満ち]
……今宵、閣下の庭で、お目通りが叶いましたこと。
何より幸いに存じます、マスター・アハド。
[幾度か開き、閉ざした唇がやがて結んだ辞は、
暇乞いのためだけではなく。
訪れた時より深く礼をとり、闇夜の王の深淵を後にした*]
同情はするなよ。我が道は世にいう正義ではなく、だから後悔もない。
[そのような感情が浮かべたら許さぬ。出会った時と同じ冷酷な色が双眸に宿らせながら頬をから顎のラインを指でなぞりおろした]
そうか。我にはそれ以外に道はないためその道を歩いていたと聞こえたな。
本が好きであり学ぶことが好きであることは本当であろうがな。
[書庫でみせた瞳の輝きまで敷かれた選択だとは思っていない]
二度とか…そうか…
[一度目があったから、人の血を欲さぬはそれが理由なのだろう。
鳥獣の血まで飲まぬというのは少々げさなくはあっても、渇き飢えてまでそれを愚直に進む養子であることを再確認するのであった]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新