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[箱を覗きながら呟き、来賓用の茶葉と、パック詰めされた乾き物をひとつずつ手にする。
それから隅に転がっている缶に目を留め、瞠目した]
これは…
[拾い上げると、それは水飴とハッカを使ったキャラメルの缶。
こちらの大陸でしか入手できない其れを久しく見たことはなかったが、
長期保存用に空気を抜いたものであるらしく、賞味期限の刻面は2年後をさしている]
……懐かしいな。
[我もなく、唇が、ふ、と綻ぶ。]
―6年前/回想―
――マーロウ、まだ、それを持っているのか?
[試験休みに会話を交わしてから、数ヶ月。
彼と己はダーフィの体調の報告を通じ、たびたび話をする仲になっていた。
寮も学年も違う彼とは、主に昼時や放課後の学食で顔を合わせる。
その日も生クリームたっぷりの苺クレープを頬張っていたヒンメルの前に、少量の軽食を手にした彼は座り、たわいのない雑談をしていた。
確か、今読んでいる本の話だっただろうか。
見せようと鞄を開けた彼が、何気なくテーブルの上に置いたもの。
それは確かに見覚えのある、キャラメルの缶だった。]
……気に入ってくれたのだな。
[酷く、この後輩が可愛らしく思って、そっと微笑む。
聞けば、中身はあれから時折買い足しているのだという。]
[――次に彼が放課後の食堂に現れた日。
同室の友人に協力してもらって、ちょっとした悪戯をした。]
知っているか? そのキャラメルの缶には、四葉のクローバーが描かれているものと、鈴蘭の花が描かれているものの二種類があるんだそうだ。
どちらのものか、見せてくれないか?
[それは本当のことだったが、知りたいというのは口実にすぎなかった。
――彼が缶を自分に手渡してくれた隙に、友人に、シェットラントの気をほんの少し逸らしてもらったのだ。]
[部屋に帰って、缶を開けた彼は、びっくりしたかもしれない。
すうっと息を楽にするが、地味な茶色くて四角い形のキャラメルの上に、
色とりどりのドロップが、いっぱい詰まっていたのだから。
どれもハーブから抽出した、喉をひんやりと冷やす成分を持ったもの。
苦しげに咳き込んでいる事の多い彼に渡したいと思いながら、なかなか機会を得られなかったものだった。]
―現在―
……これも、持って行くか。
[そっと、荷の一番上に重ねる。
マーロウの出身は知らぬ。
此処で遭えるとも思わないし、遭っても、自分は名乗ることさえ出来ない。
現在は戦時とはいえ、平和な時期に犯した罪が――
まして、無辜の一般民を殺害したという容疑が、帳消しになるわけではない。
『エルンスト・ヒンメル』は死亡したということにせねばならないのだ。
……だが]
…………。……
[自分は、動揺しているのだろうか。
薬指の魔石。
他のどんな魔石の力も模倣すると伝えられる、
胸の痞えをとるものが、欲しかった。
シェットラント・マーロウがあの時微笑ってくれた鈴蘭の缶に、
…潜まれた、優しい、甘みが欲しかったのだ。*]
――スーリヤ・クロイツ・ウーツと申します、大佐殿。
此度はご招聘を感謝いたします。
ご厚情を賜った恩義を忘れず、一命を賭し職分を全うする次第です。
[ヒンメル、という言葉には、困ったように唇を引き上げ]
ああ…、それは、大佐殿で三人目ですね。
先程もその名前で呼びかけられました。
その方も、もしや、同郷なのでしょうか?
こちらの方には、草原人の顔は見分けにくいと申しますので。
(茶番もいいところだ)
[再び頭を垂れ、冷えた瞳で笑む。
ディーク・フォン・ベルンシュタイン大佐。
そう名乗る男は、髪を短くしてはいたものの、明らかに知己の面影を宿していた。]
(…弓手側の肩を上げ過ぎる癖がある、――か。
あれから劇的に狙撃の精度は向上したが、…もう、4年も銃は持っていない、な)
(……誤算だな。此処まで顔見知りに遭うとは)
[内心苦笑しつつ、しかしそれは特に致命的な事態でもない、と思い直す。傭兵として持参している手形が本物である以上、別人と言い張ればそれ以上の追求は不可能だ。
エルンスト・ヒンメルの本名を知る者は、当時の学長と、国許の仲介員、――それに、あと一人しかいない。]
そんなに似ておりますか。
……多少、複雑ですね。
ごく平凡な容姿であることは、自覚しておりますが。
[奇遇との言葉には、苦笑を返した。]
『猫』殿ご帰還に際しての報告は、簡単に纏めさせておいた通りですが――
戦線にて、1名の傭兵が死亡。2名が負傷し、医療班にて手当てを受けております。
――死者は先行し、氷橋東側に渡った所を混戦状態となり、ノトカー・ラムスドルフ帝国少佐に騎馬ごと斬殺された所を、部隊の者が目撃しておりました。
『猫』に怪我はありませんが、作戦に使用した白煙弾と、長時間の騎馬にて多少体調を崩されていたご様子です。
[淡々と報告する。――ふ、と思いつき、続けた]
奪還の際に私もラムスドルフ少佐と抗戦しましたが、…あの男は、『猫』とは知己なのでしょうか。
後方部隊の者に確認したところ、ラムスドルフ少佐は勇猛残忍な男として有名だとの事。
味方の奪還ならば、生きてさえいればいい。
腕や足を落としてでも成し遂げる――と、そういう危険人物だとか。
……しかし、『猫』の案により彼女を質にとったふりをした所、追撃の手を緩め、激しく動揺していた様子です。
また、非常な怒りを感じているようにも見えました。……なんらか、特別な感情を抱いているのかもしれません。
[薄く唇をあげ、ディークを仰ぐ]
――何かに、使えるかもしれませんね。
『猫』が工作員であったことは帝国側には知られておりません。
………ああ、但し、偶発的な誘拐ではなく、作戦行動であった事は相手側には認識されてしまったと思います。
[明らかに彼女を狙い、統制的に動いた一隊。
ヴィンセントが己の呼びかけに其れを感じた事までは気づいていなかったが、行動からして、悟られる状況ではあっただろう、と。*]
――…? 焼き菓子、ですか?
[続いて差し出された、砂糖を焦がした香ばしい匂いのする焼き菓子を、ぱちくりと眺め。
――たっぷり10秒、内心で非常な葛藤と戦ってから、複雑げに笑う]
拝領させて頂きたいのは山々ですが…
こちらは手作りの菓子に見えます。
閣下に口にして頂きたいと思い贈られた方のためにも、ご遠慮させて頂いた方が宜しいかと。
[正直、此処にきて最大の罠と誘惑であった*]
―5年前 士官学校食堂―
[ヴィンセントとルートヴィヒが似ているかどうか。
切欠はそんな話だったような気がする。]
顔立ち自体はよく似ていると思うぞ。
まあ、徹底的に雰囲気は違っていると思うが。
こう…、百戦錬磨と魔法使い、というか。
[いやな喩えを出しながら、焼き菓子をひたすらつまむ。
どうしても納得がいかなそうな彼に少し笑い、自分の眼鏡をするりと外した。
ほそい銀縁の其れを畳み、彼に手渡す]
掛けてみるか?
試してみればはっきりするだろう。
[遠視用の眼鏡だ、なくても当面は支障ない。
眼鏡に隠されて、ラブラドライトに似た、と喩えられた瞳は、
外すと更にくるめくような金属味を増し、青みを帯びて発光する鋼のようにも見える。
裸眼の己を、妙にまじまじとヴィンセントが眺め、戸惑って瞬きした]
――なんだ?
なにか、おかしいか?
[雰囲気が変わる、という言葉には、ぴんとこないように首をかしげた。
――それより、眼鏡をかけたヴィンセントのほうが気になって。
やはり、顔立ちで雰囲気が変わるわけではないのだな、と納得した覚えがある。
眼鏡をかけた彼は、変わらず清楚で、ルートヴィヒにある傲岸なまでの自信は、かけらも見えなかったのだ。
そんな些細な事件で素顔を覚えられているとは、予想もしていなかった**]
・政略で押し付けられた愛人がいるが結婚してない(重婚になるから)
・「左手」「薬指」に指輪
・指輪の裏にはダーフィの目と同じ色の石
・ダーフィは鎖に通した指輪を持ってる(イェン殺害時)
・「ダーフィに顔向けできないようなことはしない」
此処までそろえばまあ予測可能だよなあというくらいには伏線張ってました、ええ
ホモップル2組目でもうしわけありませんでしたあああああああああ
んー。。。
これな、公国側の情報帝国側にわたらなすぎじゃね?とちょっと不安。公国側が寧ろチートなんだよな。
帝国側は正統派で作戦立てられる人多いからまあそれでも然程心配してないが。
通信石、うまく利用してくれるといいんだが。
ダーフィ帝国という時点で事実上公国配置8割決まってたんだが、いろいろなやむなあ。。。
見てるとまあ、トリッキータイプと正統派タイプの間で齟齬はあるなあ、と。リエヴルの振る舞いも、トリッキータイプの間では、まあ、おい待て、とは思いつつそこまで叱られるまい、という感じだし
[回した腕はひどく熱かった。
その中の、彼の、躯も。
指を絡めた、左手。
光る銀が視界に入るたび、幸福で、我を忘れそうだった。
未だあの指輪に、魔石が嵌ってはいなかった頃。
彼の瞳と同じ色の宝石だけが、輝いていた頃。]
(お前が悪夢をみるなら、俺も、その悪夢をみる)
(だから)
(――俺に、すべて)
(分け与えて欲しい)
(苦痛も、鮮血も)
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