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[ヤコブが普段のように確認>>243の様子を見せると、「そうだよ」と頷いて見せる。]
ああ、他の子達は……
皆、急用だとかで山を降りちまったよ。
残ってるのはあんたと……まだ来てないけど、カタリナだけさ。
[理由は、推測しようとせずともできてしまうものの、口には出さない。
本当の急用かもしれないのだし。]
お客さんも殆ど帰っちまった。
ディーターとヨアヒムは今も居るけど……
だから、折角来てもらって悪いけど、あんまし頼む事はないかもねぇ。
あらっ、嬉しいねえ!
大好物なんだよ。
おやつの時間にはケーキでも焼いて、一緒に添えようかね。
[林檎のコンポートを見せられれば、ぱぁっと顔を輝かせた。
年は重ねてもやはり女性、お菓子は大好物なのだ。]
ああ。
まぁ、たまたま皆の用事が重なっちまったんだろうね。
もしかしたら、皆都会からここに来て間もなかったから、仕事の過酷さに音を上げちゃったのかもね?
[ヤコブの反応からして>>266、新緑の村の噂は知らないとみたか。
あくまで噂だし不安がらせるのも良くないかと、大げさに肩をすくめてみせた。]
そっか、カタリナは来るんだね。良かった。
あの子は宿の看板娘だし、いないと寂しいからね。
お客さん達は……もう少し長く宿泊する予定だったんだけどね。
ま、急用じゃ、しゃーないよ。
[言葉を詰まらせる様子に苦笑する。
直接聞かなくとも、普段の姿を見ていれば、あまり人と接するのは得意ではないのだろう、と思われるから。]
勿論、こっちから誘おうと思ってたくらいさ。
まあ、そんな程度じゃコンポートのお礼にはならないけどさ。
いやー助かるよ、ありがとねぇ。
[一仕事終えた従業員に飯を振舞うのは、いつものこと。
おやつの時間に彼らを誘って手作りのお菓子を振舞うのも、いつものこと。
なのでおやつに誘ったところで、レジーナ的には“お礼”にはならないのだった。]
銀嵐が来ちゃてからじゃ、帰るにも帰れないもんねぇ。
お天道様がニコニコしてる今のうちが、ベストなのかもね。
[>>286頷くヤコブに、レジーナもまた自身を納得させるように頷き返し]
あたしとしちゃ、こんな時期に手伝いに来てくれる方がありがたいよ。
そうだね、お茶会は賑やかな方が楽しいから。
皆集まれそうだったら、その方がいいよね。
[ヤコブが他の人も一緒にと言えば、声を弾ませる。]
ヨアヒムは……いや、今は外に出てるね。
画材を持ってったから、外で絵を描いてるんじゃないかな。
今は特に頼みごともないし、探しにいってくるかい?
[>>287階段を見つめるヤコブへそう問うてみた]
不安?……
[ヤコブの呟き>>301に、首を傾ぐも]
……ああ、そうだね。
不安なことも嫌なことも悲しいことも、みんなで楽しくおいしーいお菓子をつつけば、どっかへ吹っ飛んでいっちゃうよ。
今日は、みんなってほど大勢にはならないだろうけど……なぁに、その分沢山笑えばいいんだ。
[そうしみじみと返し]
そうだねぇ。
あの子、ちょっとぼーっとしてるところがあるからね。
何もないところでつまずいて、雪の上に大きな人型を作ってなきゃいいんだけど。
[ヨアヒムのドジっ子っぷりは、村で知らぬ者はいないのではないだろうか。
小さく苦笑して]
ああ、行ってらっしゃい。
あんたも気をつけるんだよ。
……まあ、ヨアヒムじゃあるまいし、大丈夫だとは思うけど。
[コンポートも、と言われればその言葉に甘え。
自分もケーキの準備に取り掛かるからと、共に厨房へ向かい>>302、それからヤコブを見送っただろう]
― 厨房 ―
不安……か。
カタリナ……あの子の不安は……何なんだろうね。
[ヤコブが宿を出た後のこと]
[パウンドケーキの準備を整えつつ、ふと呟いた。]
― 回想 ―
[夫を亡くした当時のレジーナは、泣き叫ぶでもなく、悲しみに暮れるでもなく、ただ息をしているだけ、といった風だった。]
[葬儀を終えて数年の間は、夫の遺した宿を守るのだと己を奮い立たせていたが、それも長くは持たない。]
[6年前――娘のように可愛がっていた少女が村へ戻って来たと知り>>268、レジーナの目に再びかすかな光が灯った。]
[けれど、2年ぶりに見たカタリナは、レジーナの花嫁衣装を見て無邪気に笑っていた姿が嘘のように、変わり果てた姿となっていた。]
……この子がまた笑えるようになってくれたら
[無意識のうちに呟いていた。]
[自分にできる事などいくらもない。けれど。]
少しでも、そのきっかけになれたら
[そうしてレジーナは、時間を見つけては診療所へ足を運んだ。面会を拒まれれば無理に会おうとはせず、面会を許されれば、彼女の幼き頃のように笑いかけたり、抱きしめようと腕を伸ばした。]
[カタリナだけではない。
レジーナもまた、次第に気力を、笑顔を取り戻すようになっていた*]
/*
占的にも狼的にもおいしい設定のニコラス来た!これで勝つる!
参加COありがとうございます……!!@pt0
― 厨房 ―
[パウンドケーキを焼き始めれば、住人でもある客人の声>>422]
はい、おかえり。
[かちゃりと厨房の扉を開け、ディーターを迎える。]
[天気が、と言われれば窓越しに空を見上げて]
あら、いつの間にか、お天道様が隠れちゃったんだねぇ……空も暗くなってきてるし。
ま、降るにしても小雪程度だろうけど、何にしたってお天道様が出てないと冷えちゃうからね。
暖炉の薪を増やしといた方がいいか……
[おやつの準備やらに追われているうち、随分時間が経っていたようだった]
今、ケーキを焼いててね。
さっき、ヤコブがコンポートを持ってきてくれたから、一緒に添えて食べようと思ってんだ。
あんたも一緒にどうだい?
[ディーターの胸中を知る由もなく、誘いの言葉をかける。]
[そのヤコブは今居ないのかと問われれば、ヨアヒムを探しに行ったと答えるだろう。]
そうだ!
今日からパメラも来るんだったよ。
[毎年、冬に宿の住人となる娘>>424は、今日訪ねてくることになっている。
彼女が借りる部屋を掃除した際、身の回りのものを出しておいた。
彼女の視力が良くない事は知っている為、何かあった時にすぐ対応できるよう、自身の寝室の隣を彼女の指定席としている。]
あの子が来れば華やかさも増すし……
一気に宿が寂しくなっちゃった、なんて思ってたけど、全然そんなことなかったね。
まだまだ賑やかに過ごせそうじゃないか。
……さ、冷えたろ。
暖かい飲み物でも飲んだらどうだい?
[ケーキが焼きあがるまでの間、紅茶でも飲んで待とうと、ディーターを食堂へ誘った**]
― 談話室 ―
いらっしゃい、パメラ。
待ってたよ。
お世話とか、そんなに改まらなくていいっての。
[ディーターとのほほんとお茶をしていれば、娘>>454が現れて。]
[席を立って歩み寄り、彼女の背をぽんぽんと叩いた。]
ああ、急いでもケーキは逃げやしないよ。
転んだりしないように気をつけな。
[そう言いつつも、彼女がケーキを楽しみにしているであろう様子に、笑みを零す。]
ヤコブもおかえり。
あれ?ヨアヒムは見つからなかったのかい?
コンポート、助かるよ。
また別のお菓子を作った時に使わせてもらうね。
[パメラに続き、ヤコブも談話室へと顔を出して>>464、少しずつ賑わいを見せる談話室に、頬が緩みっぱなしであった。]
っと、ぼちぼち焼きあがる時間だね。
どれ、おやつの準備をしてくるよ。
[ケーキの甘い香りが、食堂にも届き出す。
食堂を後にし、厨房へと向かった。]
― 食堂 ―
ふんふんふ〜ん♪
[上機嫌でパウンドケーキを切り分け、皿に乗せる。
ケーキの横には生クリームとコンポートを添え、好みで付けて食べれるようにしてある。]
[ケーキ皿とティーカップ、ティーポットをカートに乗せ、廊下へと出れば、数年前に聞いた事のあるようなメロディが耳に届いた>>511]
おや、この声……カタリナが来たみたいだね。
それにしても、不思議な旋律だねぇ。
綺麗には違いないんだけど……
― 廊下・玄関近く ―
[>>522通いでありながら「ただいま」と当たり前のように口にするカタリナに、柔らかく笑みを浮かべる。]
おかえりカタリナ。
リーザも一緒なんだね、いらっしゃい。
ちょうどこれからお茶にしようと思ってたんだ。
リーザの分もあるから、食べていっておくれ。
[もし彼女がカート運びや配膳を手伝おうとすれば、寒い中歩いてきただろうから先に談話室へ入って座ってな、と促して。]
……で、やっぱりヨアヒムは一緒じゃない、と。
[先程、まだ来てないのか>>504と問われ、見つけて誘いはしたのだろうと把握していた。
ヤコブの呆れたような声色から、もう大分前に宿にたどり着いていておかしくない筈、だったようだが。]
まあ、耳引っ張って連れてくるくらいでないと、あの子は翌朝になるまでうろうろしててもおかしくないからねえ……。
[ぽそりと冗談交じりに呟いた。]
しっかし、本格的に崩れてきそうだね。
銀嵐、あるかな?
こりゃ、宿の開放を考えなきゃかも。
……ここが人で賑わうなら、それは悪い事じゃ、ないけど……
[それでも、銀嵐、で真っ先に思い浮かべるのは。]
……………………。
……ま、皆で盛り上がれば心も明るくなる!
気が早いけど今日は開放日って事にして、自慢のディナーもサービスしちゃうかね。
[折角村人たちが集ってくれているのだ。
暗い事を考えるのはよそうと切り替え、カートを押して食堂へと。]
お待たせぇ!
さー、レジーナ自慢のパウンドケーキ、生クリームとヤコブの林檎コンポート添えだよ!
おかわりもあるから、たんと食っておくれ。
[努めて明るい声と共に談話室の扉を開けたが、耳の良い者には微かな震えが聞き取れたかもしれない。]
シモンはパウンドケーキ好きかい?
飯に期待して来たんだったら、悪かったね。
もうちょっと待ってておくれ、今日はサービスするからさ。
[各人の前にケーキ皿とティーカップを並べながら、シモン>>524へ問う。
決して彼の来訪に気づかなかったわけではない。
気づかなかったわけではない。
大事な事なので2回言いました。]
夕飯は羊ミルクのクリームシチューがメインだよ。
今夜は冷えそうだから、暖かいもの食って、お風呂に入ってゆっくり寝るといい。
[先程希望されたメニュー>>556に快く頷いていたレジーナは、村人達の集う食堂でそう告げた。]
[ちなみに、やせいにあふれるりょうり>>559とやらについては、ここではお客さんになるフリーデルに作らせるわけにはいかなからと、やんわりお断りを入れておいた。]
(明日の朝食は何がなんでもあたしが作らなきゃ……見るも無残な光景が広がりそうな気がする……!!)
[“やせいにあふれるりょうり”そして、「遠慮するな」と強引に押し切ろうとするフリーデルに……そう直感せずには居られなかった。]
ああ、ありがとね。
助かるよ。
[ヤコブの申し出>>564を、有り難く受け]
へ?
厨房で?……
[問う声に、目を丸くする。]
…………
……いや、何でもないよ。
ただ……
天気、崩れなきゃいいなぁ、って思っただけさ。
[この村が、銀嵐に覆われなければいい――あの日のように]
[そう言外に含ませたわけではなかったが、呟きは寂しそうだった。]
あぁ、そうして貰えると助かるよ。
部屋は……そうだね、従業員用の寝室が北側と東側の2つとも空いてるけど、他の部屋が良ければ好きに使っていいよ。
[泊まりの申し出>>586に頷き]
笑う、か。
そうだねえ、ヤコブは無愛想ってわけじゃないんだけど、表情を変えるのが苦手なのかね?
こう、ほっぺたを上げてみた時の形が笑った形……ううん、やっぱりちょっと違うな。
[自身も、笑い方を忘れていた時期があった。
けれど、思い出してからは、逆に“笑い方”というものがわからなくなっていた。意識せずとも、笑みが出るようになっていたから。]
[新たに宿を訪れた客人も笑顔で迎え入れ。
ティータイムが滞りなく終われば、彼らへ夕飯時まで自由に寛いでていいと告げる。
部屋の中で休みたいと希望した者には、希望の部屋の鍵を手渡し。]
[自身は食堂で寛いでいた。
次第に厚くなっていく雲については、口に出さぬようにして。]
[そうして夕飯時になれば、カタリナと、そしてリーザが希望すればリーザも伴い、厨房へと。]
[カタリナやリーザから希望のメニューがあれば、それも追加するようなレシピを思案し。]
[そうして彼女らの手伝いの元、夕飯として村人達に出されたものは、皆を暖めてくれただろうか――二重の意味で。]
……こうして皆と過ごす時間が、とても幸せだよ。
これからもずっと、こんな風であればいい、のに……
[一度日常を失った女は、当たり前のように今日と変わらぬ明日が来るとは、手放しで信じることはできなくて。]
[食事の席で小さく漏れた声は、誰かの耳に届いたろうか*]
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