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5人目、水蛇の半妖 ロヴィン が参加しました。
水蛇の半妖 ロヴィンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 数日前・蛇妖の里 ―
――龍が、ざわめいている。
[木々の隙間から上空を見上げながら、少年のような姿をした半妖は呟いた。
この辺りは風龍峡でも外れに位置するが、天高く行き交う影はここからでも見ることができる。
少年が目を細めていると、するすると別の影がその隣に並んだ]
『やはり、異変か。
お前でも感じ取れるだろう』
精霊力が高まっている……。
[少年の答えに、隣の影――大蛇は然り、というように舌を出した]
[この集落に住まう者は、ほぼ全てが妖である。
本能的に人を害する者も多く、幾度かの諍いを経て、人と交わらぬことが互いのためと結論づけた。
以来森の奥深くにて、人との関わりを断ち密やかに暮らし続けてきた――ただ一度の例外を除いて、であるが]
『調査に向かうべきか?』
『しかし、あの辺りは龍の聖域……』
『我らが迂闊に関わることは……』
[周囲の妖らの間で囁きが交わされる。
龍と対話する術を持たない妖らにとって、それは依然として脅威であり続けた。
騎竜師なるものの存在を噂に聞くことはあったが、彼らとも友好的な関係が築けているとは言い難い]
『騎竜師が動くとなれば尚更。
人間たちと鉢合わせるわけにはいかぬ……』
[しばしそれらの声に耳を傾けていた少年は、つと顔を上げた]
……俺が、行く。
『ロヴィン……』
[妖たちに向けられた視線を、ロヴィンは静かに受け止める]
人間たちと関わることになるなら。
人に近い姿の俺が行く方がいい、と思う。
[里の中で唯一人の血を引く少年を、大蛇は見遣った]
『其方の意志ならば止めはせぬ――が』
[返される視線。
青白磁の中心には、蛇妖たる母と同じ縦長の瞳孔がある]
『人や、龍から見た其方が、近しい姿に見えるかはわからぬ。
それだけは、心するがよい――』
[吹き抜ける風を所々鱗の交じる肌で感じながら、ロヴィンはゆっくりと頷いた*]
/*
設定こんなものでいいかな。
結局、そこまで明確に敵視する感じではなくなったが。
それにしても、アイリ様結構な武闘派で…w
― 龍峡の村 ―
[それから、旅支度を整えたり諸々の訓練や講義を受けるのに数日を費やして。
半妖の少年は故郷の里を旅立つこととなった。
風龍峡の入り口付近に出入りの多い村があるから、人間の動向を探るならそこに向かってみるのもいいだろうと助言を受ける。
実際に彼らと関わりを持つかは、ロヴィンの意志に委ねる、とも]
[かくて、天沙河の支流の一つを下り回り込むようにして、半妖は件の村へと辿り着いたのだった]
……ここ、が。
[折しも村は、丁度賑わいを取り戻した頃合いで>>9。
予想外に二本脚のヒトの姿を見た少年は、村の入り口でしばし立ち尽くす*]
― 龍峡の村 ―
えっ。
[声を掛けられて>>19思わず固まった。
視線を向ければ、自分とそう年齢の変わらなそうな少女の姿があった。
人間の女の子と話すのは初めてだ]
ええと、ここは……。
[何を訊ねるべきだろうか。
迷うように一度言葉を切って]
何か、人が集まってたりとか……。
して、ないか。
[結局は、探りを入れるような曖昧な問い掛けを口に出した。
言うまでもないが、相手の身分など知らぬままでのことだ*]
― 龍峡の村 ―
調査隊……。
[返された答え>>22にひとつ瞬く]
それは、湖の……。
精霊力が高まっている、ことについて、か?
[人間の側でも動きがあるのだろう、という推察はどうやら当たっていたようだ。
確認するように問い掛けていると、相手の視線が動いて>>23]
(……兄?)
[自身も釣られたようにその方向を振り向いた。
赤い髪の青年>>20が視界に入って]
――火の力?
[故郷にはない力の気配がした。
青年、というより傍らの精霊らしきものからか。
少し警戒するように見つつ、道を開けるように数歩横へずれる*]
― 龍峡の村 ―
ユウレンにとって……。
[それはこの国の名前だ。
妖の里に引きこもっていた自分には、あまり実感のないことだが]
だから人間が、動いている、のか。
[少女の言葉>>28を受けて、少し考え込むように視線を伏せる。
そこに自分も踏み込んでいくべきなのか。
人間、と切り分けるように口にしたのは、無意識のことだった]
[演習やら護衛やらと、赤髪の青年は少し固いことを口にする>>27。
その辺りから彼の立場を類推するが、少女が兄と呼ぶ>>29ことに関しては言葉通りに受け取っていた]
フレア……。
[その青年に、犬のような精霊を紹介された>>30。
どうも笑っている、らしい。表情は作るのも読むのもあまり得意でないが]
構、う。
[水の妖に属するものが、触れてもよいものなのだろうか。
戸惑いはあったがそれは口に出せないまま]
……出来る範囲で。
[それだけを答えた*]
/*
やっぱ動きにくいな口下手系。
ここ2回くらいやろうとして違う方向に行ってたから、念願叶った形ではあるんだけどね。
龍も、精霊も。
[その言葉>>36に浮かぶ表情は、心強いというよりは、気後れしたものだった。
それだけ"善き力"が集っているところに、わざわざ自分が首を突っ込む必要があるのだろうか?
一歩引くように動かした足を、続く言葉で留める]
妖も……。
[当たり前のように口にされる言葉。
彼女が如何なる環境を生きてきたかはわからないが、少しだけ背を押されたような気がした]
俺、も……俺の里の人間にとっても、気になっている。
天沙河の水の力に影響を受けているから。
[人ならぬ者の立場から、今回の異変の影響を告げて]
――俺が加わってもいいのか?
[誘いの言葉に、少し視線を上げて問い返す。
その縦に割けた瞳の形を、彼女は既に目にしているだろうけれど**]
― 龍峡の村・入り口 ―
……そうか。
[異変を気にするのは誰だって同じだと。
彼女>>43に言われて、少し胸のつかえがとれた気がした。
度量を示す彼女の言葉に頷いて]
アイリ……さん。
[教えられた名>>44を噛み締めるように口にする。
顔が利く人物なのか、とは思うが、それ以上の引っ掛かりは覚えず]
[申し出は有難くはあったが、そこまでは甘えられないと思い首を横に振った。
年の近い女性に対する見栄がなかったとは言えない]
いや。一人で……行ってみる。
俺も少し、一人で歩いてみたい、し。
[これもひとつの訓練だろうか。
細やかな決意と共にアイリに視線を返した後、その場を辞するように小さく頭を下げる。
そうして数歩歩いた後、思い出したように振り返って]
あの。
俺のことは、ロヴィン、と。
[後に顔を合わせるなら、こちらも名乗っておくべきだろうとそう口にする。
それから少し間を置いて]
――ありがとう。
[笑う、という表情をする者を、父以外に知らなかった。
だからその顔が上手く出来ていたかはわからない*]
― →宿屋へ ―
[また後で、とのアイリの言葉>>54に頷く。
礼を告げた時にはきょとんとされた>>55かもしれないが、自分が言いたかっただけだからとそれ以上言葉は重ねず]
[快活に笑う青年>>56にも小さく頭を下げて]
[そうして彼らと別れ、村の中を一人で歩いていく。
外見の特徴や気配など殊更隠してはいないのだが、特に気にされない辺りは皆慣れっこなのだろうか。
ともかく、時折立ち止まって周囲を眺めたり、たどたどしくも道を訊ねたりしながら、宿屋へ辿り着いて]
……竜……!?
[その足が止まった。
折しも宿屋近くに、青灰色の竜が舞い降りたところであった>>60。
まったく心の準備が出来ていないまま、扉を潜る騎竜師の姿を遠巻きに眺めた*]
― 龍峡の村・宿屋前 ―
[騎竜師が一時離れても、竜が突然襲ってくるなどということはない、ようだ。
じっと見ていれば目くらいは合うだろうか]
…………。
[当然ながら意思が交わせるわけではない。
視線を外せないままに、そろそろと宿屋の入り口へ向けて近付いていく格好となる*]
― 龍峡の村・宿屋 ―
[半ば潜り込むといった体で入り込んだ宿屋は、思った以上に賑わっていた。
先の騎竜師以外にも、来訪者らしき姿がある。
それに、混じり合った様々な気配]
(蛇、じゃないな……獣?)
[正確な看破は出来ないが、己に近しい存在――すなわち鱗を持つ妖か否かはなんとなく見分けられる。今回は否、らしい。
なんとなくそれらしい存在を探すと、尖り耳の女性>>94に目が留まった*]
― 龍峡の村・宿屋 ―
[相手の呟いた言葉>>103の内容まではわからなかったが、確かに目が合った。
そして向こうからは、小さく手が振られる。
友好的と見ていいだろう、と、少しだけ安堵して。
小さく頭を下げた後、当初の目的を果たすべく、宿の受付の方へ視線を向け直した。
周囲の彼らもそうなんだろうか、となんとなく思いながら、調査隊に関することを訊ねて]
調査隊の、参加……というのは、ここでいい、のか?
――はい、アイリ……さんに聞いて。
[言われた通りに名前も出す。
それを聞いた受付係が、アイリ様、と復唱した後懇切に説明を始めたのが、少しだけ引っ掛かった**]
― 龍峡の村・宿屋 ―
[宿の受付は慣れた調子で調査隊の概要を説明した後、特に素性を探るでもなく参加を了承してくれた。
特別な食事や支度がいるか、と訊いてくれた辺り、むしろ配慮すらしてくれたのかもしれない。
純血の妖ほどその辺の拘りはないので、ひとまずは大丈夫だと告げた]
[そうしたやり取りを終えた後、改めて来訪者の面々へ意識を向ける。
獣の気配を持つ女性>>117は、先にも見掛けた護衛青年>>119と言葉を交わしている。
彼の連れる精霊は女性のことを気にしているようだが、その内情まではわからなかった*]
― 龍峡の村・宿屋 ―
[賑やかな声と共に、調査隊に一名が加わった>>129。
思わず、といった風に声の主の方向を振り向いて]
…………え。
[背筋がざわつくような悪寒があった。
人のものではない、そしてそれ以上に底知れない気配。
故郷におけるある"伝説"を想起したのは偶然だっただろうか*]
― 龍峡の村・宿屋 ―
[相手を凝視していたのは気取られていたか。
宿の主と話し終えたソレと目が合ってしまう>>133。
意識を向けていたからか、その呟きも耳が拾ってしまい]
…………!
[看破された、らしい。
向こうからすれば何気ないことかもしれないが、こちらの内心は戦々恐々としていた]
[大蛇の妖とは、本質的には人を喰らい妖力と為すものだ。
しかしある時から、そうした人に害を為す妖が、妖力を吸われる事態が発生するようになった。
実際故郷の里の中にも、動けなくなるまで力を吸われ保護された者がいた]
[彼らいわく、ソレは吸妖の力を持つ蜘蛛なのだと。
悪事を見逃さぬ目を持つだとか、神出鬼没でどこにでも現れるだとか――
一部は尾ひれなのだろうが、実際に力を奪われた者がいる以上存在するのは間違いないようだ。
それは人との諍いを避けるという村の方針の大きな後押しとなった]
[その出来事が
ロヴィンが生まれる頃には既に村の在り様は定まっていたものの、その"伝説"は依然として、当事者を含め語り続けられていた。
その手の本能が薄いロヴィンさえ、恐るべき相手として記憶するほどに――]
[幸い、その当人は興味をこちらから別の人物に移してくれたようだ>>134。
精霊を目にすることは叶わないが、その人物と傍らの仔竜>>131を少しだけ視界に留めた*]
― 龍峡の村・宿屋 ―
[こちらがあれこれを思い返している間に、人ならぬ存在は仔竜をつついていた>>145。
仔竜の方も拒絶するでもない様子>>150に少しだけ驚く。
そうしている内に、宿屋に増えるもう一つの影>>152]
…………あ。
[未だその正体は知らぬまま、見知った少女の姿に少しだけ息を吐いた*]
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