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5人目、扶翼官 ルートヴィヒ が参加しました。
扶翼官 ルートヴィヒは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
[釣りとは一々釣果を気にするものではない。
海と向き合い、糸を垂らす。
その静謐の中に思索巡らせる時間こそが、釣りの神髄である。]
― ザイヴァル後部甲板上 ―
[年の瀬も扶翼官は忙しい。
年の瀬だから、扶翼官は忙しい。
どちらも正で、つまるところ一年中忙しい、のだが。]
……は?
[届いた思念に氷点下の1音節を返したのは、引いてもいない竿を上げた瞬間だった。]
[たとえどれほど忙しくとも、釣りの時間を捻出すると言われている扶翼官だが、同時に、これまで1匹たりとも魚を釣り上げたことがないとも噂されていた。
残念なことにその噂は真実の一端を突いており、つまるところ本日の釣果もゼロである。]
――それで。
なんの変事ですか。
[扶翼官の釣りの腕前の程は皇帝もよく知っていて、なのにそんなことを言ってきたということは(不本意ながら)滅多にないことが起こっているのだろうという予測である。
さほど緊迫感はなさそうだと思うが、旗艦にして御座艦でもあるシュヴァルツアインから複数の水上機が飛び立ったとの報告を耳にすれば、若干認識を改めた。
緊急ではないが放置できない異変、というところだろうか。]
陛下のところへ行ってきます。
年を越すと思いますから、後の事はお任せします。
[自身の補佐官に後事を託し、迎えの水上機に乗り込んだ。*]
扶翼官、到着いたしました。
[皇帝の自室の扉を叩き、許可を待ってから室内へ入る。
扉を閉めた後に己の太陽にして半身である唯一無二へ、冷気纏う眼差しを向けた。]
それで、トール。
私の、海との対話を中断させるほどの変事とは
いったいなんですか?
[釣りを中断させられたという恨みがましい台詞だが、真剣に不満を訴えているわけではない事は、相手は百も承知だろう。
さらに続きかけた繰り言は、チコリコーヒーの香りに出会って途切れた。>>10*]
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