情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
5人目、ゾラント使節団顧問 クレステッド が参加しました。
ゾラント使節団顧問 クレステッドは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[クロイツェンフェル家はアーケシアの中でも指折りの、魔法使いの家系である。一族の中から幾人も魔法使いを輩出しており、国の要職に就く者も多い。
当代の嫡男として生まれたクレステッドもまた幼い頃から魔法の才を発揮して、将来を嘱望されていた。
6歳で魔法の基礎を修め、10歳でそこらの魔法使いよりも高度な魔法を操るなど、周囲の期待に違わず才能を伸ばしていたのだが、15歳の時に突如として失踪した。
『限界が見えた。生体魔法は俺には合わない。』
そんな書き置きひとつ残して、姿を消したのだ。]
[失踪から5年。
必死の捜索にもかかわらず見つからなかった彼が現れる。
ゾラントの魔法省に所属する、物体魔法使いとしてだ。
5年の間、どこで何をしていたのか。
どうやって物体魔法を習得するに至ったのか。
全て謎のまま、ゾラント内で頭角を現していった。]
[そして今日。]
二国間の融和が成る記念すべき日だ。
俺が登場するのは当然のこと。
…だが、連中のお守りは退屈でつまらんな。
いっそ、なにか起きれば良いのに。
よし。周辺の見回りに行ってこよう。
[顧問の役割とは関係ない理屈をつけて、森の中をふらふらと歩き始めた。**]
[森の中にも警備の兵があちらこちらにいて邪魔だったので、砦から少し離れた場所をそぞろ歩く。
さすがにこの辺りなら誰もいないだろうと思ったが、うっかり人影と行き会った。>>24
身なりからしてアーレシアの森林警備部隊だろう。
鼻先が黒く見えるのは錯覚か、と目をこらしたところで、相手の顔が記憶と繋がった。]
そこにいるのは、我が友カスパルではないか?
なんだ。まだ人間をやっていたのか。
とうに狼か熊にでもなっているかと思っていたぞ。
[出奔する前の知り合いに会うのは覚悟していたが、これはまあ、珍しい部類の相手がいたものだ。*]
そうか。
犬にでもなっていたら飼ってみたかったが、残念だ。
[見下すでもからかうでもない、本気の口調で言う。]
しかし、君が本気で動物に化身していたら、
おそらく見抜けないだろうな。
人間の君と出会えて良かった。
[友と再会するのは想像よりも嬉しいものだなと、頬を緩めた。]
もちろんだとも。
君にそう呼ばれると、俺の心が浮き立つようだ。
元気そうで何より。
その格好、会議の警護か?
[愛称呼びは、10年の歳月を一気にゼロにする。
距離を探るような旧友の内心など知らず、屈託無く問うた。*]
ふふ。俺も周辺を見回ってみたが、異常はなかったぞ。
[胸を張って言うが、だいたいは そぞろ歩いていただけだ。
異常があるというなら、会談ももうすぐだというのにどこかほっつき歩いている奴がいると気付いた、顧問団の連中の方だろう。]
ああ。酒の一杯でも飲めることを期待しておく。
会談がうまく運べば、晩餐会にでもなるだろう。
君は警備かもしれないが、
なに。抜け出してくるのは得意だ。
[退屈な晩餐会など抜け出して会いに来ると約束して、彼と別れる。*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新