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5人目、柘榴石の修練者 ローランド が参加しました。
柘榴石の修練者 ローランドは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
[コルムナの西方にて、中小国家が乱立する地域があった。
新しきが生まれ出て、古きものとして葬り去られるその地にある街の一つ。
国籍上、あるいは経歴に瑕があり行き場をなくしたものたちが集う無政府街にて法や秩序が守られない街『アスピス』にて、一人の修練者がいた]
いやぁ、よくしみていて美味しいな。
[ほくほくと湯気をたて、空気事いただきながら火傷しないように気を付けながらも食欲にまけた修練者。
おでんの屋台にて食事中であった]
骨身が温まるよ。
[半分にきっていただいた大根に鬼カラシをつけてもう一口。]
……つくねと、卵をいただこうか。
[追加注文に『はいよ。』と野太い店主の声。街に似合わぬ筋骨隆々の極悪な形相に対して料理はおいしかった。そしておでんには熱燗だ。ぐいっと一飲み喉に食道に熱を通している修練者。
なんら変哲もない旅装、外套を纏い、布の巻きつけられた長柄の棒、腰には布袋や、塔に黒い太陽を模したようなオブジェが提げられている。]
ところで店主。この花をご存知かな?
[一輪花がでてくる。赤と緑でできた花。赤いトゲのようなおしべの集まり、緑色の茎]
これはね、故郷の火山地帯に生える花なのさ。
大いなる大地の生命力に芽吹く命。
灰が降る地、懐かしき故郷に咲く花というものでね
[しみじみと懐かしむような口調で語られて]
そう、そんな珍しい花が、今だとお値段なんと――――・・・!
[懐かしむような口調から一転商売を始めた。
その態度はさながらまがい物を売りつけようとする詐欺師である]
仕方がないね、確かに鑑賞用としては綺麗であっても、それは懐や腹が満たされてもつべき豊かさだ。
一枚のパンと一篇の詩。どちらが欲しいかは人によるものだしね。
[残念がらないように肩を竦めつつお酒の席の冗句を酔いに任せて楽しむのであった]
[そして串焼きを一本注文して]
兎肉の串焼きか……いや、思うことはないさ。
でも一口食べれば思うことはあるものでね
[近年―――といっても人としての歴史ではなく大陸としての歴史という単位のこと――
海底火山の噴火により隆起して誕生した比較的新しい土地。
修練者の故郷にて、荒れた大地。灰の降る地域。
良質な鉱物がとれることと、新たな大地により利権争いが周辺国で生まれた場所である。
自分が生きていた頃は、グリュングレースとなっていたが、今の所属はどうなっていることか。その時の記憶である。]
― 回想 ―
兎というのは幸運を運ぶという話を聞く。
さて、君はお兄さんに幸運を運んだ。だが必ずしも幸運だけではない。
[ちょうど十年ほど前のころ、灰の降るこの地域にて、一人の少年を助けた。
...自身は火ネズミの魔物に用事があったのだ。具体的にはその皮をつかった外套を作りたかったというのがあったがそれはともかく]
しかし助けてしまった以上はめんどうをみないといけない。
もちろんそれは君に寄る辺がなければであり、それを拒否する自由意志を与えないほどお兄さんも狭量ではない。
[見下ろしたあまり旅慣れているとは思えない少年に、いちいち説明っぽい言葉をかける]
というわけでだ、お兄さんはこの獲物をもって近くの街までいかなければならない。
ひとまずはそこまで一緒にくるかどうかだけきこうか。コニーリオ
[コニーリオと、兎の意味する名称で少年を呼びながら火ネズミの内臓や不要物だけを焼いてしまい、ゆこうかと声をかけて、思ったより長い付き合いとなった少年との出会いであった。]
― 屋台 ―
思うこと、それはさ……
この香ばしい匂いに誘われてタレを頼んでしまうが、食べた後いつも思うんだ。
塩で味付けしてもらったほうがよかったってね。
[茶目っ気をこめてウィンクを一つ、極悪な形相の店主に向けて、もう一本と注文するのであった*]
― 回想/10年前・火山地帯 ―
[火ネズミの皮でつくった外套が欲しい。だがやつらはすばしっこく隠れるのがうまい。そして自らより弱いものを襲う知恵もある。
だから見つけるには相応の運が必要であった。
そして運が転がり込んでいた。
一つ、二つ。既に生物ではなく素材としてしか数えていない
だが、素材ではないものの姿もあった。黒い髪をした少年>>36だ
悲鳴をあげ、しりもちをついた少年はどこか旅慣れていないようで、このような場所にいるには不自然なように思えてもいた]
そこの少年!目を閉じて耳を塞げ!
[突然の登場人物からの指示に少年は反応できただろうか。
彼の力は、秘とされており、なじみ深く彼としては当たり前のものであった。
火山から灰が降るように、粉末状のものが火ネズミのもとに舞い、小さな衝撃を生み出す破裂音。火ネズミの眼前で炸裂する音は、少年と火ネズミの間合いを力づくで開かせる。
それははためく布から灰を吐き出したのか。灰が布になったのかその一瞬ではわからなかったかもしれない。
耳と目への刺激に怯んだ火ネズミへと長柄の棒の先端に括りつけられた布は鞭のようにしならせて、二匹の火ネズミを強くうちすえ、返すように手首を返せば、布は火ネズミの喉元に絡まり、互い合わせにぶつけ合うように叩きつけて、火ネズミは意識を失ったようにぐったりとしていた。]
[遠慮なくとどめを刺すように喉元を長柄の棒で突き下ろしてしまってから、少年へと振り返った。]
これは、助けてしまった。といえるんだろうな。
[目覚めが悪くなるのと、後の手間暇を考えてどちらが天秤にかかるか。なんてことをぼやいてしまったのは反射的なものだ。
内心のため息を表にはださないのは中途半端に大人だからだろう*]
― 回想/10年前・火山地帯 ―
よし、いいだろう
[唐突な言葉>>47についつい乗ってしまった。
折り目正しい正座と、礼儀正しくという態度には好感はもてどもそれに揺れていては修練者は務まらないものだ]
…ノリでいってしまったが、まあまて。
幸運を運んだ兎として話は聞いてもいいが、師になるにしても弟子にするにせよ色々と知らないことがある。
[いいながら、一応怪我がないかどうか。というのだけをさらっと確認する。
左右のバランスがとれてない髪型>>33。身の丈ほどの棒>>36と今となって確認する。]
どうやら得物は同じみたいだけど、ただ強くなりたいだけならどこかの門をたたくほうがいいさ。
それにお兄さんは一か所に居を構えない性質だ。
[旅人であるというのを告げつつ、火ネズミの皮を重ねて背嚢の紐に巻き付けるようにしてしまう]
コニーリオ……この先にはな。ウルカニスという石壁に囲まれた洞穴と石でつくられた街があるんだよ。多くの地質学者と炭鉱夫たちで賑わう街だ。
そこに好奇心を感じるならば、楽しい旅になるかもしれないな。
[これも助けた責任というやつだろう。立てるか?と声をかけ、近くの街へと移動を促すのであった*]
― 回想/10年前・火山地帯 ―
ああ。
[いいの?という言葉と、少年をコニーリオと呼ぶのもどちらもでいう。
レープレには見れない以上、コニーリオだろう。その両方>>53へとあっけない態度で応える]
ならちょうどいいか。道場に通えば強くはなれるがあちこちいけなくなることが多いからね。
[おかげで断らせる理由が喪われてしまったが、よいとしよう。旅にでたい。といいながら、物を知らないこの兎少年の前歴などを踏み抜くよりはおそらくマシだ。]
珍しいもの、それはこの大地そのものさ。
ここは近年…といっても数百年前に海底火山の隆起によって新たに生まれた大地といわれている。今もほら、たまに元気に灰を噴き出す火山がいる。
[視線を赤熱の川が流れる荒山へと向けてみせつつ]
地層を調べている。そこに歴史が詰まっているといってね。
そしてこの大地―――大陸そのものが生きているということを調べているものたちさ。
それに浪漫を感じられるなら楽しめるだろう。煌びやかなものが見たくても、地熱温泉に入りたくても楽しめる場所だけどね。
注意点は暗いことだ。あそこにいって数日過ごすと目が暗闇に慣れてしまう。
その後にお日様を浴びるときは注意がいるね。
[これから行く先、好奇心を覗かせる兎>>54へとざっとした説明をする]
ああ、いこうか。色んなところに行くことになるから覚悟するように。
[師匠と呼ばれる>>55ことに、拒否はしなかった。
そもそも名乗ってないことだしな。笑みには笑みを返しながら、兎が身支度を整えるまで>>55待つと、ウルカニスの街を目指して歩き出す。
石でできた頑強な壁。中に入るためのいくつかの空洞。灯りは炎のように煌めく鉱石が照らすだけの仄暗い道のある洞穴でできた街。]
命とマグマと宝石の街、ウルカニスへようこそ。かな
コニーリオ、ここでお兄さんは服を作ってもらう必要があってね、しばらくは滞在するからそのつもりでな。
[その間に簡単な生き残る術を学ぶ時間もあるだろうが、とりあえずは宿直で名前をお互い知ることになるだろうか**]
― 回想:十年前 ウルカニス ―
『とびきり美味しく、焼けましたニャー!』
[熱された石に飛び散る肉の油に混ざる香料の匂い。
剣を掲げるようにして調理できたことを高らかと掲げるこの地に住む。猫人という種族
彼らは狭いところがだいすきなのだ。
まあそれはともかくとして――あの後に、火ネズミの衣は十日ほどかかると言われたため、滞在期間はそれだけかかることに決まった。
好奇心旺盛に街中へと入ったコニーリオ>>69も少し街中に慣れただろうか。]
いただきます。
[掲げられたお肉が皿に乗った。ステーキを食べてから考えよう。]
[さて、そのように時間もとれれば街の中にある展覧会のように地層とそこから発掘される石からくる生物の移り変わりを知として知る時間だけでは退屈だ。
地熱温泉に浸かってもいいが、師匠と呼ばれたからには一応なりとも生き残る術を教えるべきなのだろう。]
力とか速さとかはね、一昼夜でできるものじゃない。それぐらいはわかるだろうから行き詰ったときにやりかたを教わるように聞いてくれ。
[といっても、0から教えるようなことはしない。2や3ぐらいは自力でやってもらうという気持ちだ。そして修練所を借りて行ったのは、木の人形。その胸の一部分を正確に狙って突きを打て。というものだ]
成長によって鍛えられるものもあるが、今のうちに鍛えておいたほうがいいのは、反射神経や動体視力、判断力、あとは集中力だね。
さて、コニーリオ。最初の二十回は見事胸を捉えたね。しっかりと修練を積んでいたようだ。でもね、それから先の十回は外れたね。
君は狙ったところを当てるだけの技量があるにも関わらずに当て続けることができなかった。それが鍛えられる集中力というものだ
[休むようにいうと、自分も同じ数。30回分、胸の一部分に正確に狙い突きを放ち続ける。一つの指標としての姿を見せて]
武芸。というものとは違うけど、お兄さんはこうやって自己鍛錬していったかな。
[棒術、戦いの駆け引きとは違ったところから教えていった]
薬草というのは覚えておいたほうがいい、そして旅をしながら見つけたものは採取しておいたほうがいいね。荷物として嵩張って無理だ。というなら別だけど、何かあれば役に立つものさ。
路銀にもなれば自分にも使える。といっても取りすぎには注意だけどね。
[植物をつくる力をきけば、コニーリオは相性がいいようだ。と朗らかに笑むだろう。
星に位置によって方角をしる術。空模様で天気を予測する術、旅をしながら教えられることもあるが、座学で教えられる範囲でのことも少しずつ教えていった。]
[というよりも少しずつしか教えられなかった。ともいう、]
森の種という者たちがいる。偶像や崇拝によって生まれた神ではなく、森を信仰するものたちのことさ。
伐採しなければならない木は伐ることを選択できる森の管理人でもあるが、同時に太古の昔、私たちにとって最もポピュラーな傷薬の原料である青ヨモギの薬をつくったものたちとも言われている。
古くよりこの青ヨモギの汁に蜜を足し、聖水として機能させていた宗教もある。神の力ではなく理の力がそこにあったわけだ。
森の種の者たちは優秀な薬師であるが、同時に優秀な毒師でもある。森を不要に傷つけるのは許さない面もあるため過激なものたちともいわれているね。
こうしてみると、物事は表面上だけでは受け止められない。そういうものかもしれないね。
[などなどと、話が脱線することもあったせいであった*]
― 現在 ―
[つくねと卵もいただいた。
卵のほろほろとした甘い黄身に染みついた甘さをともなったうま味汁に鬼カラシのピリッとした辛み。
軟骨入りのつくねは時折触感にアクセントがあり鳥のうま味がじゅわっと口の中で広がるのがたまらない。]
もう少し…数日間ぐらいは味わっていたいものだね。
しかし食道楽以外の道楽だって楽しまないといけない。なんとも欲深なことだね。
[修練者は、熱燗をくいっと傾けてしみじみと語っているが、話してることは遊び人であった。]
さて、タンシチューが…違う、冒険がおじさんを待っていることだしそろそろいくとしよう。
ん?ああ、それはただの珍しいだけの花さ。レディを口説かないためにこのまま置いていくよ。
[金額と、花を一輪置いていく修練者。しばらく街を楽しんだかどうかは、ここでは関係ない話なのでここまでとなった。]
― 神魔の森 ―
[そんなこんなで]
おや、手放した花が戻ってくるとは因果なものだね。
[落ちてきた宝石の花>>#1に声>>6
掌を真上にむけて花を恭しく受け取る。植物ではなく鉱物でできた石は、特別な色合いと力をもっているようにも見える。背嚢、布で優しく包むようにしていれるのであった*]
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