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5人目、軍事顧問 クロイツ が参加しました。
軍事顧問 クロイツは、占い師 を希望しました(他の人には見えません)。
[――5、6、7、8...総員止まれ!右向け右!]
[教練場から聞こえた「止まれ!」の声に反応したのか、ふと集中力が切れてしまった。
宛もなくさまよう視線が次に落ち着いたのは、壁にかけてある時計。]
もうこんな時間か。
[その言葉に反応する声はない。何故ならば部屋には男一人しかいないからだ。
教練場を眼下に見下ろす2階端の部屋。
飾り気もなく殺風景で、目につくのは時計とコート掛けと資料の散乱した大きな机、それだけの狭い部屋。
そんな部屋のなかで、男は報告書に目を通していた。]
[9割方読み終えていた報告書を閉じる。表紙には『今冬の気候予想ならびに教練過程の見通しについて』の文字]
ふん、中央の連中の馬鹿さ加減にはあきれ返る。
気候予想だと?そんなもの当たるわけがない。
そんな不確定なものに対応させられるのも馬鹿らしい。
[そう言いながら、報告書と題された壮大な妄想――と男は思い込んでいる――を机へと放る。
机に落ち、開かれたページには『十数年に一度の寒波が予想されるため、速やかに所定の装備品・糧食を確保し、連絡体制を整えるべし』との記載。その記載に目を落とし――]
寒波など、所詮大したことではないではないか。
中央は余程暇なのか。適当な報告書をあげてやったつもりになっているだけだろう、あの屑どもめ。
[数分の間、たっぷりと恨み言を重ねると、少しは気が収まってきたか。
窓際へ向かうと遠くの山々へと視線を投げる。
山は毎年と変わらず、その頂を白く染め上げていた。]
いつになったら、俺は中央へと戻れるのか。もう3年だぞ。
[心にあるのは、町へ置いてきた二人の子供のこと。
妻に愛はない。地位のための政略結婚だったからだ。
見た目もおぞましい傲慢で気の強い将軍の血を引く、見た目は良いが傲慢で気の強い娘だった。
だが、二人の子供のことは片時も忘れずに愛している。あの二人のためにも早く――]
次の春には戻れるはずだ。このまま何も問題を起こさずにしていれば。
[そのためにも、せいぜい仕事はこなさねばなるまい。
そう思いながらコートを羽織り、村の巡回へと向かうために部屋を出る。
これも仕事のうちだ、と、心に思いながら]**
[村の外れの小高い丘にある練兵場から下ってくると、村の中心部である広場へとたどり着く。
歩けばそこそこの距離ではあるが、道筋に目を引くものが何もないためか、それとも、通いなれた道であればゆえか、存外に近く感じるものだ。
広場に立てば、役所や商店と言った、主要な建物が見渡を見渡せた。]
今日もいつもと同じ。なにも起きず、なにも変わらず。
であれば、やはりいつもと同じように、巡回もこれ以上は不要か。
[小さな村である。多少は離れた位置に建物もあるが、おおよそこの広場で全てが知れるというもの。知る術は、空気であったり人の噂であったり、と様々ではあるが。]
[周りを見渡しつつ、さてどうしたものか、と思案にくれる]
[そうか、思い出した。この少女は教会の子―名は知らない―であったか。そういえば、以前非番の日に、拾ったロザリオを教会へ届けたときにも会ったはずだ。
――正直、印象には残っていない。]
あぁ、あのときの。ロザリオの件ではご迷惑をおかけしました。
無事に持ち主の手に戻ったのであれば、それは神のご加護とでも言うものなのでしょうか。
小官も神の教えを奉ずる身でありますれば、善行を積めて本望というものです。
[軍というものはとかく現実主義と思われがちだが、神を信じるものは相当数いるものである。
神にすがって命が救われるのであれば、信じておいても損はない。といった程度ではあるが。]
[広場をたくさんの人が通りすぎて行く
コンスタンツェを見送ると後ろから掛けられる声>>47。
振り替えれば、すでにそこに姿はなく遠ざかる背中。あの背中はたしか...
と考えていると再度掛けられる声>>46]
どうもこんにちは。フランツさん。
不便ですか?今のところは特には......あ、いや、そろそろ宿舎の暖房用の薪が減ってきていたような記憶がありますね。
もし宜しければ、あとで練兵場の方で尋ねてもらえますでしょうか。
[と、声を返す。
何度か実家に戻るときの土産を融通してもらった縁もあり、この若い雑貨屋の店主とは顔見知りになっていた。
とは言え、相手は目的がありそうである。それ以上の話をこちらからすることもなく見送る。]
[広場にて。そろそろ日が傾いてきただろうか。]
[周りを見れば、>>58白い小柄な影とカートを引く影がぶつかるのが見えた。]
そろそろ帰るとするか。夜にはあの方面指揮官殿と顔を合わせる用事もある。
あのロクでもない脳で考えられたロクでもない話が、そのロクでもない口から垂れ流されるのを黙って聞かなければならないのだ。
[方面指揮官殿、というところに侮蔑の響きを含めて呟く。能力の程は知らないが、金で地位を買った成り上がりめ。
だがどんな手段で就いたにしろ、今は上官であり、この方面の最高権力者である。さすれば、後々何か役に立つかも知れぬ。せいぜい気に入られておくのも悪くはない。]
あと少し、あと少しの辛抱か。
[なんとつまらぬことよ、と考えながら、早足で歩き出す。]
[練兵場正門前にて。日暮れ後すぐ。]
[門を潜るとすぐに、門番の兵士に呼び止められる。話を聞くと、街に残している家族からの手紙が届いているらしい。]
すまない。宿舎の自室のほうで読むので届けておいてくれ。
[そっけなく返事を返すと、執務室のほうへ。午前中に目を通していた報告書を取りに行く。]
この屑の戯言についても、一応は指揮官殿へとご説明せねばなるまい。どうせ聞く耳も持たずに「良いようにやれ」とでも仰せになるのであろうがな。
[まったく意味の無いことをしなければならないと思うと、本当に気が重い。
ふと窓の外へ目をやると、雪が降っていた。今夜は冷え込むのであろう。
まったくもって気が重くなることばかりだ。]
さて、そろそろ時間か。
[会議の行われる高級仕官用専用会議室へと足を向ける。
手には報告書。懐には護身用の銃と銀のロザリオ。]
とりあえず、マレンマのやりたいことはわかったような。
さて、避難所へ行くための道を考えねばいけないか。
司令官殿が戯れに避難所へ行きたい、などと申してくれますかね?
[>>94ベルガマスコの態度を横目に見つつ控えていると、>>97報告を促される。]
ハッ、それではご報告させていただきます。
資料については事前に写しを配布させていただいておりますが...
[意図的に間違いを強調する形で報告を行う。]
統合軍令部からの報告および提言については以上になります。
小官の意見を言わせていただけるのであれば、訓練行程については特に変更の必要はないと具申いたします。
つづきましては予算についてですが、使途不明金の割合が増えている件について、同じく統合参謀本部から査察の要請が来ており...
[淡々と報告を進めていく。部屋の外の雪は少しずつ強くなっているようだ。]
最後に、近頃避難所を寝倉に、なにやら若者達が悪さをしているとの報告があがっております。
一両日中にも避難所を使うような事態になるとも思えませんが、この村には警察機構が存在しないため、軍部にて治安の維持を行う必要があり...
[なぜそのようなことを軍部でやらねばならんのか。
まったく馬鹿らしいことだ。]
本日も村の者から苦情が寄せられているようでございます。必要があれば即時にでも対応は可能なよう、憲兵団に備は整えさせてありますが。
1小隊とはいえ、正規軍を動かすため司令官閣下の御裁決が必要になるかと。
[とはいえ、すぐに出ることもないだろう。
たかが村の不良共だ。捨て置いてなんら困ることもあるまいし。]
ご報告としては以上となります。
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