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商会員 アルビン が見物人として参加しました。
商会員 アルビンは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
― エティゴナ商会 モアネット本店 ―
――1年間の"レア店員"勤務を終え、本店に呼び戻された。
大旦那様付き役の配置に任じられ、兼ねて本店での販売業務も命じられた。
たいへんだけど、高いお給金もらっているし頑張る。
とりあえず、日々の業務を書き溜めることにする。
いつか自分の中で大きな財産になることを願って。
――某月某日。
商品の陳列場所の掌握に一苦労。
でも覚えないと補充できないし。
「当商会で取り扱えないものは無い」なんて売り文句を掲げたことはないらしいけど、お客様にそう思われている以上はそれだけの需要があるということで、なによりお客さまの
なので取り扱う商品を増やし続けた結果、本店の陳列棚は混沌を極めていて、商会員でもどこに何を置いているのかはっきり分からないことになりかけている。
『区画ごとに精算できるようにしたほうがいいかのう? じゃがこれだと客を困らせる種か。
5階建てぐらいの店をドーンと構えたら
わかりやすくとは言うけれど。
大旦那様は整理整頓されたわかりやすい陳列に直すという考え方は無いらしい。
5階建てになったら本店で取り扱う商品が今の5倍になるだけな気がする。**
― 某月某日、開店前の商会長訓示 ―
『よいか、販売の基本は目じゃ!
お客様の目を見て、笑顔で応対することを決して忘れてはならん。
少々
お前さんらだって恋人や伴侶と語らうときは目を合わせ微笑むじゃろう?
店員と有象無象の客という冷たい関係ではなく、高い品だからこそ特別なお客様として真摯に扱う姿勢が大事なんじゃ。
それを値段でのサービスに置き換えれば、当然儲けは減る。
じゃが笑顔で見つめるのはコストがかからない。
ウシシッ! だからお客様へのスマイルは0ゴールドなんじゃ!
さぁ今日も明るく元気よく働いて儲けるぞー!
腹の底から商会三是唱和!』
――大旦那様の訓示はお客様に対して真摯では無い気もするけれど。
けどお店側もお客様側も満足できるなら、これがいちばん良いことな感じもする。
とにかく今日も、天は金なり、地は金なり、人は金なり。
……というか、大旦那様が恋愛を題材にするのが意外。
― コリバーグ、商会直営の宿屋 ―
――某月某日。
モアネットから約1日の距離にある振興の開拓街。
商会の飛躍の原点となった大事な街。
この街の名前、実のところまだ正式な名称となっていないのだけど、大旦那様の名前をいただいて呼ばれるようになっている。
あと、本当は【◯◯バーク】らしいけど、商会の中ではバーグで伝わってしまっている。
この街ができた経緯は戦争からの避難民たちと力を合わせて築いたもの。
その後は、モアネット外の地域との流通の玄関口になっている。
モアネットの市街の中でたくさんの荷物を取り回すよりもこんな郊外で広い敷地が運営したほうがいいというのはわかってきた。
……あと、モアネットに置いていてもし見つかるとやばい商品の退避先にもなっているとかどうとか。
今日のお仕事は、若旦那様による視察のお付き。
その用事はすぐ終わって――商会が経営する宿屋で宿泊。
最近、この宿で働いている女の子が商会内でちょっと評判に。
とにかく真面目で働き者で、この宿屋に来たら見習って行けと言われるぐらい。
……あとここだけの話、若旦那様がよくその子に会いに来られているらしい。
…………さらにここだけの話、モアネットの若い騎士(見習い?)もその子を訪ねに来るらしい。
………………喧嘩とかにならないのだろうか。
先ほど、その子が宿屋の裏手でシーツを干しているところに会った。
そしたら――「幾多の世界がまた出会うなら、みんなに良き縁が授かりますように」なんて空に向けて微笑んでお祈りしていた。
さらに「行ってらっしゃい」なんて言ってるし、やっぱりただ者ではなさそう。
ひょっとしたら、神様だったりね。**
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