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6人目、ならず者 ディーター がやってきました。
ならず者 ディーターは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
― 満天の島 西の海 ―
[島の西端から1km程度離れた場所にて漁をする一人の男。
彼の名はディーター。かつては大陸で悪党として知られていたものの、名が知られすぎたために一人満天の島へと移り住んだ者である。
移り住んでからかれこれ数年。こうして自前のボートで魚を捕り、物々交換で食糧を得て生きていた。
今日も5人が乗れる程度の小さなボートと共に海に出れば、適度に吹く風と穏やかな波に船が揺れる。
気合の掛け声とともに威勢よく網を上げれば、生きのいい魚の姿に笑みを零す。島の住人に行き渡らせるには十分だろう]
……おうおう。今日は機嫌がいいじゃねえか。
[大漁、大漁と満足気に独りごち、さて帰ろうかと船を帰路へと向け………風の匂いに、本能的に顔をしかめる]
……ぁん?
[数年ほど海とともに歩んできた彼のカンが、何かを告げている気がする。
空を見れば快晴、風も穏やか。なのになぜ。]
……俺もカンが鈍ったか?……心配性になっちまうのはトシかね……
[いかんいかん、と頭を振り、空を見上げる。今夜はいい星空が見れそうだ。
一瞬湧いた黒い予感を振り払うようにもう一度頭を振り、暫く。船を海岸へと向ける]
/* というわけで入村5人目でございます。
漁師の設定は最初からこれで行こうと思ってはいたのだけど、肩書き変えたほうがいいかしら?と思い打診してみたらNOということなので元悪党の現漁師という設定に。
さてさてこの設定がどう転びますやら。
根本的には他所者なのと、元の悪名があるのは結構フラグメイテルとは思うのよねえ */
― 満天の島 西の海→砂浜 ―
[パメラが何か綺麗なもの、という風で探していると(>>18)、海から到着するボート(>>10)。
ディーターの表情や船の上に置かれた網の中身をみれば、今日は大漁だということが解るだろう。]
さてさて、みんなに魚を届けるぜーっとくらぁ……ん?
[ディーターがその視界にパメラを捉える。
何か探しているようにも見えるが……
何かを失くしたというには、楽しげに見える。
声を掛けてみることにした。
手を挙げて親しげに彼女に声をかける。]
いよう、パメラ嬢ちゃん。絵になるネタでも探してんのかい?
[首を傾げながらのパメラの言葉(>>23)には笑顔で頷き、]
おうおう……そっかい。
そういう気分になることも、ま、あっだろなあ。
ま、頑張れ若ぇの。
[うむうむと頷き。自分も年老いているという年齢にまだ遠いのだが。
どうもこの島の若者に対してはこういう態度を取ってしまう。
子供扱いを厭われることも多々あるが、直すつもりはないようで。
「昔」という単語に自分もわずかに昔を思い出す。
大陸に居た頃の自分は本当にギラついていたが、今の自分は本当にずいぶん丸くなったものだと思う。パメラや他の住人がどの程度気づいているか、それはよくわからないが。
そう昔を回想しているとパメラがボートに来たので、ボートの上においてある網を誇らしげに示すと]
おう、見ての通り漁の帰りだ。今日もみんなに美味しい魚を届けるぜ。
[そこまで言い、そしていつものように]
そうそう、嬢ちゃん腹は減ってるかい。
[暗に、捕れたての魚を食べたいか、という問い。この男は魚料理に関してはそれなりの腕で、島の住人に振る舞うことも多い。承諾すればボートの調理器具で魚を捌き始めるだろうし、断るならば魚を持たせる、というのが彼のいつもの行動である]
[パメラの質問(>>28)にはほんの少し困ったような表情を浮かべて、粗野な笑みで答える]
いやいや、俺ももー若かぁねえぜ。
些細な事に心配しちまったりよ。ま、まだ漁は引退しねえからそこは安心しろや。
[自分が引退する前に、誰か同じ位魚を捕って調理できる者を育てねばなるまい、とは常々思っているが、まだそれは達成できていない。
それを達成するまでは引退どころではないというのも正直なところで。
とは言えまだ三十と数歳。まだまだ、引退を考えるには早いだろうが。
自分の問いには、予想通りパメラは頷いてくれたので]
よしきた、ちょいと待ってろ。
[そう言い、ボートの上の網からニシンを、同じくボート上に置かれている箱から、自作のニシン用漬け汁と魚を捌くためのナイフをそれぞれ取り出し。
ボートに備え付けた台の上で捕れたてのニシンを3枚に下ろし、丁寧に骨を取り、手頃なサイズに切り分けて漬け汁に浸し……]
ほい嬢ちゃん、新鮮なうちにあがんな。
[パメラにそう言って、皿に載せたニシン料理を渡す]
[パメラの意見(>>36)には、観念したような笑みで]
そういうもんさ。嬢ちゃんも歳取ってくりゃわかるかもしんねえぜ。
[まあ、実際、歳のせいというより元々そういう性格なのかもしれないが、そこは本人にも解らず。
ニシンのマリネを満足気に食べているパメラを見るとやはり嬉しくもなるもので。
こちらも表情は満足気で]
はっは、褒めても魚しか出てこねえぜ?
ま、長年漁やってりゃ、多少はな。
[豪放に笑いながらそう言う。
……とは言え。
やはり、ちょっと気になる。海で感じた、あのイヤな感じ。何もなければいいのだが……
そう思うと、やはり若干気にはなってしまうが。
そこにかかる一つの声(>>38)]
……おう、パメラ嬢ちゃん、ダチが来てるみてえじゃねえか。
[そう言って、クララの来た方向をパメラに示す]
[パメラの返し(>>47)には、冗談交じりの笑みを向けながら]
いやまあ、魚なら売るほどあっけどな?
[そう言って笑い。実際、ニシンなどの青魚は大量に獲れているようで。
クララの来訪(>>48 >>49 >>50)には]
おう、やっぱりクララ嬢ちゃんかい。
ああ、ついさっきまで漁に出てたとこでよ。大漁記念も込めて今獲れたてのニシンをパメラ嬢ちゃんに振る舞ってたとこさ。
[誇らしげにクララに答え、そして問う]
クララ嬢ちゃんもどうだい、食べてくかい?
[さっきパメラに問うた(>>26)のと同じように、クララにもそう問う。
望めば、数分でクララにも同じようにニシンのマリネが振る舞われるだろう]
[クララもまた料理には満足してくれたようで、ディーターとしても悪い気分ではなさそうで。
クララの表情に若干の影を感じ取らないでもないが、これもまたいつものこと。日常の中においては、気にする必要もない要素。
今はともかく、昔まで紐解けば決して綺麗とは言えない身。現在の自分から過去の自分が透けて見えるほど彼女が鋭かったとしても、責めることは出来まい。
さておき。
去りゆくクララには社交辞令的に「気をつけろよ」と告げて見送れば。今度はパメラが不安そうな表情を示し、不吉な呟きを零す。]
おいおい、俺の心配性がうつったかい?別に何も起きるこたぁねえ………
[ねえだろ、と言いかけて、西の空を見ると、その表情は瞬時に緊張感のあるものに変わる。水平線の波の動き、遠くの雲の動きをしっかと見て。強く舌打ち。
真剣な調子で、低く鋭い声でパメラに言う]
……おい、パメラ嬢ちゃん。
料理代ってわけじゃねえが、ちと頼みてえことがある。近いうちにやべえ嵐が来るから、備えとけって村の連中に伝えてくれねえか。早けりゃ今夜かもしれん。
俺は舟を固定しなきゃなんねえからよ。頼めるかい。
―回想:西の海岸―
頼むぜ。
ちっと急がねえとヤバそうだ。
[快諾してくれたパメラ(>>84)を見送れば、まずは今日獲れた魚を傷まないように処理。
その後宣言どおり(>>82)に自分はボートの固定にとりかかり、数時間後に作業は完了した。
作業を終えて西の空を見れば、海慣れした自分でなくても解るであろう程度には、空の色が怪しくなってきた。
普段寝泊まりしている浜辺の小屋にも申し訳程度の補強はしてみたが、ディーターの漁師としての経験は、嵐の大きさは浜辺の小屋が潰れかねないものだと告げている。
見捨てて建てなおすのも視野に入れ。まず守るべきは自分の身だ。
こういう時は、商売仲間に頼ろうと決めた。
獲れた魚を少々多めに持ち、オットーのパン屋へ向かう。]
―>>118→パン屋―
[程なくして、オットーのパン屋へたどり着く。
魚を持って店に入れば、いつものように店番をするオットーに、粗野でありながら真剣な口調で話しかける]
ようオットー。
頼みがあんだけどよ、ちっと今日泊めてくんねえか?
気づいてっだろーが、恐らくでけえ嵐が来っからよ、俺んとこに寝てたら流されちまう。
代金っちゃなんだがニシン持ってきた。挟んで食わすにゃいいと思うぜ。
[そう言って相手の反応を待つ]
[オットーは特に強く驚く様子もなく、「お前が言うのなら、確実なんだろうな」と言っただけだった(>>121)……
やはりか、と言うような顔で]
ああ……アンタが感じ取ってたってんならもう間違いねえだろうな。
[パンと魚と扱うものは違えど、自然を相手とする者という意味では、通ずるところがある。
自分が何年も漁を続けてきたからこそ、オットーの力量に認める部分も多かった。
その彼も感じ取っていたというならば、もう間違いないだろう]
俺としちゃ、こういうのが来てくれたほうがその後大漁期待出来っから助かるんだが……
明日の漁のために今日流されちゃ意味がねえ。
[オットーが肯定してくれたことに、素直に]
恩に着るぜ、オットー。嵐に揉まれた魚は美味えぜ、期待しててくれ。
[と。陰鬱な空気を振り払わんとするかのような笑みを浮かべて約束をし……
若干、オットーの表情に影が見えた気がする。
この男の表情としてはよくあることではあるが、何か、引っかかる……と感じた直後に聞こえた呟き。]
……なんか、別のヤな予感でもすんのかい?
[礼儀や遠慮と言うものをあまり知らないこの男。真顔でストレートに問うた]
[問いかけに対する応答は、回答とは言いがたいもの(>>130)であったが。
確認の言葉に対しては素直に]
ああ、元々は大陸の出だ。なんか大陸の空気は合わなかったもんでな。
[実際の移住理由は全く異なるのだが、五年前からずっとそう通している。
そういう風に知られているはずで。
オットーのつぶやきを全て聞き終えてから]
謝るこたぁねえが…………あの話、か。
[神妙な口調で、この村で十数年前に起きたとされる事件に触れる。
それには「人狼」なる超存在が関わっていると、村の者からは聞いた。
自分で見たわけではないので信じがたいが、変死体がいくつも出たことは事実らしいというのが彼の認識]
……俺はそいつを見たわけじゃねえし、なんとも言えんけどよ……。他所者らしく言わせてもらえば……考え過ぎだと、俺も思うぜ。
嵐が来るなんてそう珍しいこっちゃねえ。昔話と結びつけて考える理由はねえんじゃねえかな。
[言葉こそ突き放すような言葉ではあるものの、声音に若干の心配の響きを持たせて、そう言う。
事実、移住してから5年、小さい嵐などはたまにあったものの、それに付随して異常な事件が起きるなど、なかったのだから]
[オットーの言葉(>>137)を素直に聞き]
はっは……オットーに離れられちゃ、俺はともかくあいつらが困るぜ。
[暗にヨアヒムやペーターといった、オットーを慕う者達の事を指して、軽く笑って]
付け加えんなら、俺もここのパンが食えなくなんのも困らぁな。
[オットーの表情に見える影には気づいていたものの。
こういう時は、他所者である自分が空気を回すのだとばかりに、笑って流す……それをどう取られるかは解らないが。
大陸の事を聞きたがる彼に対しては、一瞬、意外そうな表情を見せ]
……大陸の話、か。いいぜ。
[そう返せば、なるだけ平和な都市の営みや雄大な山々のことなどを語る。
話そうと思えば、圧政に喘ぐ民の話や流行病の話といった話ももちろん出来たろうが、そういう話も聞きたくなかろう、と]
[そして、オットーと話す「あの事件」(>>138)のこと。
自分はまだ見ていない、流れ着いた死体についても噂になっている事を今やっと知って。
オットーの表情に見えた影は、はたしてランプの明かりがもたらしただけのものだったのだろうか。
その表情には、軽く寒いものが感じられて。
彼は言う。人狼は確かに居たと。]
……悪ぃけどな。御伽話に出てくるような奴のこたぁ、俺はこの目で見るまで信じねえ。
[ここだけは、自分の思いとして線を引いておいて]
ただな。
……アンタのその目ぇみりゃ……ただならぬことがあったってことは、解る。
[至って、真剣に。……そして、言葉を続け]
……人に化けられる狼と、ただの人間。
ほんとに怖ぇのはどっちか……俺にゃよくわからんしな。
[オットーに聞こえるかどうかは興味ないとばかりに、意味深に、小さく呟いた。
嵐の前の空気がそうさせるのか。一瞬だけ、ディーターの目に冷徹な光が見て取れたかもしれない。]
ハ、アンタだってわかってんだろうに……
あいつらがどんだけアンタ、頼りにしてるってことくらいは?
[慕われる、ということに。何か悩んでいるような様子を感じ取ったので。>>160
己の見たままを語る。それから、少しだけ真剣な口調で]
……アンタにしたって、その、なんだ、「あの事件」て言やぁいいか?
その……なんてえんだ。傷跡、ってのかな。それが残ってるってこと位、鈍い俺にだって解るさ。
そこまで汲んで……あいつらはアンタを慕ってるんじゃねえかな。
[そのように正直な感想を述べて……]
[自分に呼応するようなオットーの呟き>>163は、あえて聞こえないふりをした。
だが。
このパン屋を営む温厚な男も。
恐らくディーターとは違った意味で、何かを見てきているのだろうと、想像するのは難しいことではなかった。
差し出される酒に対しては、割と乗り気の様子で]
お。悪くねえな、……あ?ちとまて。
[そもそも嵐に備えなくて大丈夫なのか……そう言おうとして、軽く周りを見渡す。
もともとパンを焼くことを想定された堅牢な建物。軽く見るだけでも、並大抵の嵐ではびくともすまいことは解った。
なら、遠慮は要るまいか。]
……そうだな、頂こう。
……ろくでもねえ嵐の夜に。平和な明日を祈って、乾杯。
[そう言って乾杯を持ちかけ。注がれた酒を、グラスの半分まで一気に飲み干す]
なあ、オットー。
アンタがもし、あいつらを騙してるってんなら、だ……
そいつぁ恐らく、責任持って騙し続けなきゃなんねえぜ。
[自嘲するように笑うオットー>>169には軽く笑ってそう言うが、目は真剣で。
そして、心のなかで付け足す――俺がそうしているように――と。
騙しているというのであれば、自分も変わらないのだから。
さてはて。
酒の肴の話としては。
大陸で見たこと聞いたことを多少の誇張込みで話したり。
共に食に関わる身、互いの仕事話も悪くなく。
島の若者たちへの期待と心配の話もあっただろうか。
ただ、なるだけ、人狼騒動の事件のことは思い起こさせないように。
嵐の音は耳触りで、長い夜にはむしろ好都合でもあったようで。
たまにボートや小屋を心配するような素振りも見せつつ。
夜は更け――結局自然に、眠りに落ちた**]
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