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4人目、書記 エレオノーレ が参加しました。
書記 エレオノーレは、ランダム を希望しました(他の人には見えません)。
― 印刷室 ―
[カシャッカシャカシャカシャッ――
忙しなくタイプライターに走らせていた指を突として止める。
館内の鐘が定刻を告げた時だった。]
あら、もうこんな時間なの。
すっかり作業に没頭してしまってたわ。
でももう少しだからこれだけやってしまいましょう。
[カシャカシャカシャカシャッピーン――。
小気味良い音を立てていたタイプがにわかに余韻を残して止まる。
文字の写された紙を引き抜き満足げに眺めて呟いた。]
…よし、これで完成ね。
書記長の承認貰ったら正式に発行しましょう。
書記長はどこにいるかしら? 休憩入ってるかもしれないわね。
探すついでに私も休憩しましょう。
[今しがた出来たばかりの機関紙を携え、印刷室を後にする。
向かった先は、カフェテリア。]
― カフェテリア ―
[湯気を立てたアールグレイとフィナンシェをトレイに乗せ、どこに座ろうかとカフェテリア内を見渡すと、マリエッタが視界に入ったので声を掛けた。]
お疲れ様、マリエッタ。目録作りは捗った?
[マリエッタが鐘の音と同時に隣室から飛び出すのを見聞きしており、あえて進捗を聞いてみる。いじわるのつもりはなく単なるお節介で、仕事中浮かぬ顔をすることが増えた彼女を案じているのだった。]
[二言三言マリエッタと言葉を交わした後、適当な席に腰を落ち着け至福のひと時を過ごす。]
ふーっ! やっぱり休憩には紅茶と甘いお菓子が鉄板よね!
[カフェテリアからパティオを眺める。造りものの太陽でもきらきらと木漏れ日を落とす様は、仕事で疲れた心身を十分に癒した。今日も平和、と思える瞬間が*嬉しかった*。]
/* ドロシーがカフェテリアにいるのか第2閲覧室にいるのか
わからなくて絡めなかった!
そして表情差分が初でハマったw */
[パティオの景色をボーッと眺めていると、何かがチカッと光るのが目に入った。窓ガラスに陽の光が反射し眩しかったが、よく目を凝らすと読書中のアデルがこちらに手を振っていた。どうやら光ったのは彼の服の装飾のようだった。わずかに反応が遅れたが、アデルに手を振り返しながら思う。]
ふふっ、休憩中も本を読んで、本当に読書が好きね。
今日は何を読んでるのかしら?
[しばらくすると司書のオズワルドが、何かをテイクアウトしたであろう紙袋を小脇に抱えてこちらに近付いてきた。用件は仕事の依頼だった。幾つか質問しながら詳細を聞き、快諾する。]
わかった、やっておくわ。終わったら持ってくわね。
ところで、オズワルド…あなた最近たばこの本数が増えてない?
たばこのにおいが少し強くなった気がするわ。
本ににおいが移ってしまうかもしれないし、あなたの体も心配だわ。
余計なお世話だったら、ごめんなさい。
[会話の後半、オズワルドの表情がやや翳ったように見えて、ストレートに言いすぎたかと謝る。]
[そろそろ休憩を終えようかと思い席を立って再び周囲を見渡すが、やはりそこには探している書記長の姿は見当たらなかった。]
さっきはいなかったけど、もう事務室に戻ってるかしら。
オズワルドから頼まれた仕事もあることだし、そろそろ
作業に戻りましょう。
[カフェテリアを出て事務室方面へ戻る前に、まずは必要な書籍を借りようと第二閲覧室へ向かった。]
― 第二閲覧室 ―
[第二閲覧室の扉を開けた途端、複数人の騒がしい声が聞こえてくる。普段は閑静な場所だけに、中の様子に少し驚いて、小声で、しかしはっきりと注意する。]
ちょっとあなたたち、声が大きいわよ…! 何かあったの?
[そこにいたセルウィンやゾフィヤら司書たちから事情を聞き、もう…と溜め息をつく。]
[喧騒の中心から離れ、目的の書籍を探す。てきぱきと書架間を移動していると、見慣れた金髪が見えた。同じ書記のオクタヴィアスだ。]
またソマリのところに来てるわ。
憧れ…なのかな。彼も翻訳者になれれば良かったのに。
どうして書記に配属されたのかしら…。
[答えのない疑問を頭に浮かべ、すぐに霧散する。少し離れた位置にいるオクタヴィアスに、お疲れ様と声を掛けようとも思ったが、ソマリとの会話に夢中な彼には余計なものでしかないだろう。喉から出かけた声を飲み込み、書籍集めに*戻る*。]
― 回想・カフェテリア ―
[オズワルドから仕事を依頼され快諾したところで、隣席のマリエッタから忠告される。「仕事熱心もいいけど、あんまり詰め込むと壊れちゃうよ」と。どういうことだろう? 自分には、仕事をするか、仕事をしていない時はこうしてのんびり紅茶を楽しむか、それ以外は特にすべきことはないように思えたし、それでいいと思っていた。忠告の意味が理解できず、考えるのを諦めた。]
[向こうへ行きかけたオズワルドがわざわざ戻って来て、菓子入りの紙袋を「礼」と言ってこちらに差し出した。あまり愛想が良いとは言えない彼なりの精一杯の感謝の意であろうことは容易に想像できた。同席していたマリエッタ、ドロシーの分もある。ありがたく受け取った。そしてさらにありがたいことに、マリエッタから「手伝う」との進言があった。]
ありがとう、マリエッタ。嬉しいわ。
でも、あなたの仕事が終わって余裕があったらでいいからね?
― 回想・第二閲覧室 ―
[目に余る騒々しさに咄嗟に注意をしたが、セルウィンらの話を聞くと、事の発端は本が逆さまに戻されていたことに対して当該の人物であるアプサラスに注意をしていて騒がしくなったと言うのだ。こちらの呆れて出た溜め息に対してもアプサラスに「幸せが逃げていく」などとはぐらかされたことからも、セルウィンの心中を察してそれ以上は何も言わなかった。危うく再び溜め息をつきそうになったことを、アプサラスには感づかれなかっただろうか。]
― 回想・第二閲覧室 ―
[仕事に必要な書籍を集めていた。コードさえわかればあとは慣れたもので、難なく目的の書架へと辿り着ける。集めた書籍を抱えたまま、何冊目かの書籍を取ろうとして――届かなかった。届きそうで届かない微妙な位置にあり、脚立を持ってこようかとも思ったが、時間が惜しいのと変な意地によりもう一度チャレンジしてみることにした。
と、その時。
背後から自分の愛称を呼ぶ声がしたかと思うと、振り返る間に声の主が目的の書籍を易々と取ってみせ、にこにこと笑みを湛えながらこちらに手渡してくれた。]
オクタヴィアス! どうもありがとう、実は今
とても困っていたのよ。
本当にありがとう、助かったわ!
[回覧板の件など他にもいくつか会話をし、終始笑顔のまま2人はその場を離れた。]
― 回想・第二閲覧室 ―
[仕事に必要な書籍を集めていた。コードさえわかればあとは慣れたもので、難なく目的の書架へと辿り着ける。集めた書籍を抱えたまま、何冊目かの書籍を取ろうとして――届かなかった。届きそうで届かない微妙な位置にあり、脚立を持ってこようかとも思ったが、時間が惜しいのと変な意地によりもう一度チャレンジしてみることにした。
と、その時。
背後から自分の愛称を呼ぶ声がしたかと思うと、振り返る間に声の主が目的の書籍を易々と取ってみせ、にこにこと笑みを湛えながらこちらに手渡してくれた。]
オクタヴィアス! どうもありがとう、実は今とても困っていたのよ。
本当にありがとう、助かったわ!
[回覧板の件など他にもいくつか会話をし、終始笑顔のまま2人はその場を離れた。]
よし、これで全部!
貸出処理済ませてあとは事務室で作業しましょう。
[集めた書籍を両手で持ち運び、貸出機に本のバーコードと自分の左手甲をかざす作業を数回繰り返す。それはすぐに終わった。
第二閲覧室を出ようとしたところで、セルウィンから声が掛かる。回覧板を渡されるのだろう。すぐさま近寄ったが、両手が塞がっていたので書籍の上に回覧板を置いてもらう。]
確かに受け取ったわ。
[回覧板に目を落とす。普段は館内のイベントとか、新書の案内とか、他愛のない内容の物が多く、そのほとんどを書記が作成していたのだが――]
寿命により、廃棄――
[廃棄に関することは書記の知り得ることではなく、いつも突然誰からともなくこうして回覧板や掲示などで通知される。そのことに、不思議と疑問を持ったことはなかった。ただ通知された内容に、心を傷めるのみである。]
次は、誰に回せばいいのかしら?
[一旦閲覧机のところに荷物を置き、回覧板にサインする。サイン欄によると、次は<<司書 アイリ>>のようだ。]
アイリ…? そんな名前の司書、いたかしら。
[見覚えのない名前に当惑する。誰かに聞いた方が早いだろうと思い辺りを見回すと、そこにアデルが現れた。先ほど、カフェテリアで笑みを交わした時のことに対して礼を言われる。そんな些細なことにも礼を言ってくるあたり、アデルの人柄の良さを存分に感じた。会話の最後で、少し躊躇いがちに明日のご飯に誘われる。]
えぇ、喜んで! またいっぱいお話したいわ。
待ち合わせはカフェテリアでいいかしら?
注文したら、パティオのテラス席に出るのもいいわね。
[明日の約束に心を弾ませる。うっかりアイリのことを聞きそびれそうになるが、それじゃあと別れる寸でのところで思い出して、アデルに尋ねる。アデルから、アイリは今日配属されたばかりの司書であること、先ほど会ったがその出会いは衝撃的だったことなどを聞き、それは大変だったわねなどと言って笑った。最後に礼を述べて、第二閲覧室を出た。]
[第二閲覧室を出て、アイリを探しに行く。先ほど来たばかりというのだから、今頃はきっと自室で荷ほどきでもしているだろうと思った。
居住区の方へ向かい、アデルの部屋を探す。ほどなくして見つけ、丁寧に扉を3回ノックした。
――が、返事がない。
気付かれなかったのか、不在なのか。もう一度ノックするも結果は同じだった。仕方ない、緊急のものではないから、と、ノブのところに回覧板を提げ、その場を後にした。アイリが中で眠りに落ちていることなど、知る由もない。
重たい書籍を抱え、ようやく事務室へ*戻った*。]
/* 放置wwwwwwwwwwww
逃げたwwww 上手いwwwwwwww */
[アイリも灰で草を生やしていただろうか、と思う。]
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