情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
― 水路 ―
[戦闘の音が絶えた海域を背に、ザイヴァルは東へと進む。
途中、第一艦隊の巡洋艦3隻と合流して幾度か遣り取りを交わし、巡洋艦4隻はザイヴァルを旗艦として新たな艦隊を成した。
4隻の艦隊が進む先には水雷艇・水上機の母艦が待ち、さらには巡洋艦2隻も待っていることだろう。
敵艦を発見し、敵機・敵水雷艇の襲来を受けた艦隊は、その場での応戦を開始する。
皇帝が時間を稼いでいる間に、できる限り先へ進まねばならない。折れぬ意思の具現化がこの4隻であり、扶翼官自身でもあった。]
/*
会談結果次第で陛下が「もういい戻れ」という可能性もあるということに気が付く。
暫くは待機ですね、これは。
/*
正直に言うと、譲られた勝ちなど必要ない、というところですが。
いずれにしても陛下の判断おひとつなので。
/*
だって、ここで勝ちなんて譲られたら完全に道化ですよ?
じゃあ、今までの戦いは何だったんだよって話になりません?
戦闘停止の申し入れ、ですか?
[聞こえてきた声に、いささか拍子抜けといった気配纏う声を返す。
ただトールが無事であるらしいことには胸をなで下ろした。]
わかりました。
では通達が来るまでこちらも戦闘を停止して待っていましょう。
交渉の方はお任せください。
[告げたのちに、聞かされた会談の様子に、暫し沈黙した。]
………つまり、ウルケルは最初から帝国に勝ちを譲るつもりだった、ということですか。
[いくらか気配が冷えた。]
帝国も、舐められたものですね。
譲られた勝利に喜ぶとでも。
[呟くほどの声で言ってから、纏う気配を払う。]
いえ。
実利を取るならばそれでもかまいません。
そのように調整してみましょう。
[複雑な心を胸の内に収めたところで、甘くなかったと言われて首を傾げた。]
そうでしょうね。
私が直接カルボナードに行けば、交渉の権限は提督から離れますから。
[トールの見解に同意を示す。
相手の主張を聞けば、やや首を傾げた。]
友情や誇りと金銭の間には、少し相容れない要素があるとは思いますが…
何らかのケジメが必要という事でしょうね。
この戦いを清算し、海峡を開くに足る何かが。
[暫し対策を黙考するが、]
私の誇りですか?
それは、帝国の、そしてあなたの扶翼官であることですよ。
[それらを穢されることがすなわち、自分の誇りを穢されるということ。]
/*
猫を愛でまくって良いよという権利とか。
[ご飯食べてる猫を見ながら。]
[ごめん。眠くはないんだけど多分眠い。]
/*
帝国の最大目標が、海峡の完全に自由な通行で、
ウルケルの主張が、通るなら対価を払え、なので、
これはもう、すれちがいまくりんぐとしか。
ああ、陛下頑張れ。
(そっと応援)
(おまえも考えろ、という話ですね)
───そうですね…。
私たちの理想を実現するためには、海峡の完全に自由な航行、という項目は外せません。
いえ、それ1点のみ、ともいえるでしょう。
これに対してウルケル……提督が誇りを言うのでしたら…、
我々は"誓い"という形でこれに応える手もあるかと。
未来永劫に、帝国はウルケルと敵対しないこと、
ウルケルの独立不羈たる精神を尊重し、
無二の友人として共に歩むことを、
あなたの名で、そして帝国そのものの名で誓うこと。
なんなら、帝国の代々の皇帝が守るべきものとして制定してしまっても構わないでしょう。
その誓いを疑うのは、私たちの誇りを傷つけることと同義である、とも。
― 水路 ―
[皇帝と提督が会談の核心に移った頃、
水路を行く4隻の巡洋艦もまた、戦闘を停止していた。
司令塔にいる扶翼官は艦隊の停止を命じたのち、
陛下より別名あるまで待機する、と告げる。
そののちは、自室にて休むと言って、奥へ下がっていた。]
[自室の寝台に腰を掛け、じっと耳を澄ます。
届く声に時折答え、共に悩む。
それは皇帝と、半身と作る理想の未来のための、最後のひと仕上げだ。]
───ウルケルが誇りを言うのでしたら、
我々にも誇りはあります。
譲られた勝ちを喜ぶとお思いでしたか?
私たちが海峡使用料を払うことになれば、
勝ちを譲られた屈辱をいつまでも忘れ得ぬことになります。
ゆえに、誇りには誇りを。
───傷つけられたままで、友好関係は築けませんよ。
[声には乗せず、ただ呟く。]
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新