
144 クルースニク、襲来!
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―回想・半年前―
[――その夜は、血親に同行して人間達の宴へ参加した。
男は普段の黒づくめとは違って礼装を身に纏い、伸ばしたままの白銀の髪も後ろで結っていた。顔に付けた烏羽色の仮面には銀の装飾が施されている。
このような豪奢な身なりは男の好むものではないが、宴に溶け込む為にと血親に押し付けられたのだ。
シャンパンゴールドの礼装に身を包む血親に付き添っていたのは最初の方のみ。
”支障のない範囲で自由にすればいい”と許可を得れば、男はワイングラス片手に宴の席から姿を消す。
第一に血親の想像の通り、社交界という空気に男の肌が合わず。
第二に女性から向けられる視線に耐え兼ねた。
すました見た目から想像を膨らませて勝手な理想を押し付けられても困る。
彼女たちを見て、吸血衝動に駆られるほど飢えてはいない。
それに魔を斃す一族を祝う宴で下手に食餌を求めては、後々不都合が生じるだろう。]
(+12) 2014/02/24(Mon) 13:03:09
[それと、人間であった頃の自分を知る者はいないとは思うが、念には念を入れておいた方が良いだろうと。
気配は微弱を保っていて、男が魔性であると誰かが気付いた様子はないが。
この宴の主役の事は場内の話を聞いて知っていた。
――ソマリ・サイキカル。
第二段階の実験を受けて風精をその右手に宿した名門の出の男。
彼の立場に思うところは在れど、口にする事はない。]
――…。
[幼馴染は、妹は今頃どうしているのだろう。
廊下の窓際に立ち、月を見上げながら彼らに思いを馳せる。
――その資格はとうに失ったというのに。]
(+13) 2014/02/24(Mon) 13:06:41
あぁ、
ったく…。
[さっさと帰りたい。
本当に帰りたい場所は其処ではないが、此処よりは余程マシな筈だ。
舌打ちしながら一気にワイングラスを空ける。
これくらいでは酔えない。
酔うわけにもいかない。
悪酔いしてもその身を預けられる男はもう隣にはいないのだから。
さて、どうやって時間を潰そうか。
――そう考えていた男に声がかかる。]
(+14) 2014/02/24(Mon) 13:07:36
「ねぇ、そこの貴方。少し酔ってしまったの。暫くの間、付き添っていて下さらない?」
[美しい女だった。
紫紺の礼装を纏った肩にレースで出来た白いショールを羽織り、赤毛の髪が灯りを受けて艶やかに輝く。仮面は自分と同じ黒。
青灰色の目を細め、するりと自分と腕を組むその様子は男慣れしているようだった。]
……あぁ、あんたは
[淑女ではないな、と判じ、目を眇める。
大方、顔を隠して火遊びに興じる何処かの婦人だろう。
男は清い乙女に触れる事を好まず、その血を吸う事も避けてきた。――妹の事を思い出すからだ。
男に僅か体重を預けながら、女は誘うような笑みを零す。彼女の纏う香水が男の鼻を擽った。
男も口元だけは笑みを浮かべていたから、思わせぶりな笑みに見えたかもしれない。
そのまま彼女に伴われて、別室へと向かう。]
(+15) 2014/02/24(Mon) 13:14:26
[部屋に着いた女は寝台に腰を下ろし、細い腕で男の手を引く。]
美しいな。
[名も知らぬ彼女の頬に手を添える。
美辞を紡ぎながらも男の頭に浮かんでいたのは面倒だ、という思い。
血ではなく生気のみ吸えば暫く昏倒させてしまう事は可能だろう。
そう考えた男は、寝台に片膝を乗せる。――そして自分の口元に人差し指を当ててみせ。
笑い声漏らす口を噤んだ女の首筋に自分の唇を押し当てた。]
(+16) 2014/02/24(Mon) 13:18:08
[唇の端に紅い舌を覗かせ、男は薄く笑う。
血を吸わずとも、生気を吸い取れば多少の高揚は身の裡に存在した。
けれどそれ以上は望まない。]
――ごちそうさん。
[腕の中で力を失った女の身体を寝台に預け、上掛けを掛ける。
適当な頃合いを見て退室すればいいだろう。
うっとりとした表情で眠りについている女の首筋には鬱血痕が残っていた。]
(+17) 2014/02/24(Mon) 13:20:50
[浮かぶ月を見上げながら一人ごちる。]
……あぁ、随分と遠いとこまで来たな。
[少し前までは糧を取り込む事を厭わしいと思っていたのに今はもう受け入れて。
血親に何度か邪魔をされて、進んで死にたいとは思わなくなり。]
――このまま、俺は変わっちまうのか…?
[離れた家族に思いを寄せ、彼女達に幸せになって欲しいと願っている。
けれど時を経て、そう思う事もなくなってしまえば、自分はかつての同胞を己が糧としか見れない魔物となるのかもしれない。
小さく嘆息し、窓辺で暫く月を眺めていた。
その間に庭園で彼女がソマリと出会っている事は知らないまま。**]
(+18) 2014/02/24(Mon) 13:24:49
/*
吸血はされたけど、吸血出来なかったなって。
本当は血を吸いたかったけど我慢。
表の吸血に期待する。
シメオンとの約束思い出したっていうのに思わずがたんした()
(-49) 2014/02/24(Mon) 13:26:23
吸血鬼 シメオンは、メモを貼った。
2014/02/24(Mon) 13:27:32
/*
このつまみ食い、きっとお母様には筒抜けなんだろうなとか。
フリーダムな中身でごめんなさいですよ。**
(-52) 2014/02/24(Mon) 13:35:01
/*
チラ見。
>>85>>94 …www
これ、聴いてたいな。
でも無理だな。
今、お母様に張り付いてるから(キリッ)
(-65) 2014/02/24(Mon) 19:14:20
(-66) 2014/02/24(Mon) 19:15:52
/*
ギィさんの祈りは届いても良い気がする(キリッ)**
(-67) 2014/02/24(Mon) 19:16:41
吸血鬼 シメオンは、メモを貼った。
2014/02/24(Mon) 21:14:22
(-73) 2014/02/24(Mon) 21:15:52
(-76) 2014/02/24(Mon) 21:22:53
…何だよ。
[>>+26はぐらかされ、にやにやとした視線に対する態度に返すのは睨み顔。
けれど安堵に種類が変われば険は消える。
彼の眼差しは何処か見守られているのようで何処かこそばゆい。]
そうか…。なら、良かった。
[言い聞かせるような言葉には小さく笑みを返し。]
(+32) 2014/02/24(Mon) 21:43:46
……。
[>>+28幼馴染の言葉に目を伏せる。]
俺は…、お前が望まないなら縛るつもりはない。
――そうか、あっちにも構ってやりたい奴らがいるんだな。
[浮かべた笑みには薄らと寂しさを滲ませて。
離れていた間、幼馴染にも彼の人生があったのだ。
誰かと共に在れば情も湧く。
それはごく自然な、当たり前の事。]
(+33) 2014/02/24(Mon) 21:44:44
――……。
そうだな。
[>>+29彼の言葉に幼馴染の育ての親である老夫婦を思い出した。良い人達だったと思う。
既に変質してしまった自分と違い、改造を受けたとはいえ彼は未だ人間だ。
望んでもいない彼の在り方を変えてしまうのは越えてはならぬ禁忌だと、そう思う。]
…炎がまだ上がっていたから、よく見えなかったが。
[>>+31冗談めかす彼の言葉には目を伏せた。
あの炎の中、彼の肉体が無事だとはとても思えない。]
(+34) 2014/02/24(Mon) 21:46:33
[男は不意にはたと目を瞬かせた。]
…っ…。
[>>90既に其処から離れた男には謝罪の言葉は届かなかったが、>>91何処かから誰かの願いが聞こえた気がした。
――野茨公のものだろうか。
何となく感じられたその気配は塔に向かって以来、姿を見ていない。
幼馴染と戦っていたところを束の間見られていたとは知らず。
彼に対しては一度とて従順な態度を取った覚えはない。
目覚めを望まれている事に戸惑い、視線を揺らす。]
(+35) 2014/02/24(Mon) 21:51:50
…教会も酷な事をする。
[>>+38都合よく作り変えられた、と聞けば褐色の瞳には怒りが乗った。
自分から身を投じたならともかく、何も知らぬ子供を使うのは好まない。]
――お前らしいな。
[妹になかなか懐かれなくても、幼馴染は態度を変える事はなかった。
後に懐かれるようになって、ひどくほっとしたものだ。
押さ馴染みの思う事は、恐らく自分でもそうしたいと思っただろう。]
(+44) 2014/02/24(Mon) 22:21:31
[>>+39男の知る手段は血親が自分にしたのと同じ事。
既に落命した魂を繋ぎ留める事が出来るかどうかは未知数だ。
成れば奇跡、というものだろう。]
我儘なんかじゃねぇだろ。
ごく自然な事だ。
[どの道、それは少なからず命の形を歪めてしまう行為。
過てば、取り返しのつかない事になる。
自分の我が儘で行うべきではない。]
(+45) 2014/02/24(Mon) 22:22:00
あ、あぁ…。
[>>+40幼馴染に促されて気付けば、血親との距離は離れていた。
血の絆の所為か、それとも左腕に出来た血の帯の所為か、彼女の位置を特定する事は出来るようで。
今までに見た事のない表情を浮かべていた彼女の気配を辿り、バルコニーへと向かう。]
(+46) 2014/02/24(Mon) 22:22:23
―バルコニー―
[胸騒ぎがして、階段を使わずに外の壁を蹴って進む。
やがてバルコニーに辿り着いた時、見えたのは剣を向けられる血親の姿。>>150
それに対峙するのは半年前の宴の主役と気付いたが、彼らの関係は預かり知らず。]
…っ、アプサラス…!
[手を伸べても、彼らには届かない。]
(+48) 2014/02/24(Mon) 22:26:47
/*
…あっ、更新時間間違えた。
何処から入っていいものか分からなかったので、最初からクライマックス感。
(-88) 2014/02/24(Mon) 22:31:21
吸血鬼 シメオンは、メモを貼った。
2014/02/24(Mon) 22:39:15
(-92) 2014/02/24(Mon) 22:50:57
――あぁ。
[>>+51気に食わない、と頷く。
吸血鬼と人間の力の彼我は自分が思い知った為、人間側に立てば否定も出来ないのだが。
それでもユーリエに宿る力の事を知らされれば男は眉間に皺を刻んだだろう。]
そうだな…。
あぁ、でも変わらないでいてくれてほっとした。
[目の前の幼馴染が自分の知る姿でいてくれる事が貴い事のように思う。]
(+54) 2014/02/24(Mon) 23:01:11
そこは当人達の意志に委ねられるべきだと俺は思う。
お前が望むのなら、俺は迷わずに手を取るさ。
[>>+52自身は選ぶ事は出来なかったから、余計にそう思っている。
ジークムントと野茨公の関係と、自分と血親の関係を比べるに、やはり望まれなくばすべきではなのだろうと。
――例え、結果として幼馴染と分かたれる事になったとしても。]
(+57) 2014/02/24(Mon) 23:05:26
吸血鬼 シメオンは、メモを貼った。
2014/02/24(Mon) 23:06:42
――…っ。
[ソマリの持つ刃が月光を受けて煌めき、母の胸に吸い込まれていくのを茫然と見ていた。
何故抵抗しない、と紡ぐ事も出来ず。
その勢いのままにソマリと母の姿がバルコニーの柵を越えて落下するのを目にした男は言葉を失ったかのように其処にいた。]
(+60) 2014/02/24(Mon) 23:15:53
[――が、やがて思い出したように。]
…ぁ、
あああああ…っ!
[絶叫した声は、同じ状態の者には聞こえたか。
男はバルコニーの上で力なく座り込む。
――状況を確認しに行く勇気はなかった。*]
(+61) 2014/02/24(Mon) 23:19:53
ああ、
――それじゃあいってくる。
[>>+53人間として最後に彼に交わした言葉。
それを紡いで男は幼馴染と別れ、足早に血親の元へと向かった。*]
(+64) 2014/02/24(Mon) 23:26:20
/*
えらいとこに挟まった気がする、よ。
しかし男祭りだなぁ、墓下。
(-107) 2014/02/24(Mon) 23:28:44
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