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[規則正しい音を立てていた靴音が止まる。
視線の先に、明らか不釣合いだろう姿を見たからである。
くる、姿は暗がりに引っ込んだ。]
まぁ… 当然と言えば当然か、
[第二王子暗殺未遂、なんて仰々しいものが付いてしまった訳なのだから当然だ。
(この国の一般民衆に成り済ます事もあったから、服装自体はどうにでもなった。
それでバレないか、は、不明である。
だからこそ、こうして出るのを躊躇っている訳だが。)
何なら、捕まっても良いと言えば良いのだが、それが自身1人であれば、の話である。]
はぁ、仕方がない。
癇癪起こしたレディに傷付けられた腕では。
…… 撒き切れる自信が全くないな。
[そうぼやいて引っ込んだのは、昼頃の事だった。]*
[それは日も暮れかかった頃だろうか。
背後から聞こえた声に振り返った。
解いたままの金の向こう、随分懐かしい気のする顔を見たのは。>>4:110
俺はといえば、最後に彼女が見ただろう、あの白い軍服に似た服装はなく。
その見目をよく知らないならば、街人に紛れ込んでしまえそうな恰好であっただろう。]
… そうか、
[返すのはたったその言葉のみ。
「あぁ、矢張り死んでしまったのか、
(それが、彼の尚書官長補佐の救いであったのだろうか、)」
…そう思う言葉は音にはならない。
俺が知らなかった別側面の事態を、そのまま彼女が話してくれるのを聞いていた。>>4:111
ゾネス要塞の総督が大軍を率いて王宮に刃を向けた事。
監査局長がそれを止めようと出てきた事。
一触即発の中、総督を撃った白狼騎士団の者がいた事。
それ以外にも話してくれたが、一番把握していなかったのはこの辺りだった。]
[
だが、死した者を労る鐘の音は。
このラメールにとっての葬送曲に他ならない。
酷い皮肉だと、思う。]
鐘の音、か…。
[ある詩の一説を思い出しながら、続けられた言葉の先に意識を向け直す。>>4:112
そこで差し出されたのは、彼女が描いただろう絵だった。
出された絵は、良く見なければ朱いの一言に終わってしまいそうなほど、激情が蠢いて見えた。
穏やかな謐けさなどない黄昏だった。]
…俺に?
[その真の意味が理解されずとも構わなかった。
ただ、一歩分、この距離を詰めるようにして言葉を重ねる彼女の絵を、受け取る。
彼女の想いの丈がここにあるのなら。
芸術理解には聡くない身だが、望むなら答えようと。]
[そのまま、一歩分を今度は此方が下がると、少なかって口数は一変して、饒舌を見せる。
けれど、それは酷く抽象的で、理解させようとはしていないようでもあった。]
止まる木を失ったなら、鳥は去るさ。
それでも、場所さえあればまた。
風や雲の向こうからでも、止まりに来る。
あぁ、きっと願っていよう。
未だ見ぬ桃源郷の、ある事を。
重いなどという事はない。
ただ唯一、重いのは
だから、その想いごと連れて行こう。
[そうして一言、俺は彼女に囁くと、踵を返して歩いていく。
絵を持たない左手を、ひら、一度振って建物の影に入るよう。]*
[心を知らず、殺したかもしれない彼女に向け。
せめても報われるほどに平穏な世界を見付けられる事を願うのだ。]*
【3】rāst-dorūsh ソマリは、【2】監査局長 シュナウザー を投票先に選びました。
/*
>ソマリのテーマ曲が変わっていくのがじわじわ楽しい
wwwww(大草原
仕方ないやで…そういう人ばっかりの村に入ってるとなるんだこれ…
(1キャラに10曲出す事もあるとか言えない、、、
(これでも自重している(まがお
[それはいつの事だっただろう。
少なくとも、俺にそこまでの追跡が付くより前だ。
酒場でも会った彼女に会う機会があった。>>4:*0
(既に、服装は変わっていただろうが。)]
この国がなくなるのなら、そうだな。
また居心地の悪くない
[「だから、誰が座ろうと興味はない」、そう言った。
悔しささえ滲んで聞こえるその声に、実にあっけらかんとした響きだっただろう。]
誰が座ったとして、俺は流離う風だ。
気に喰わなければ何処へでも去く。
[それだけ返して、お終いにした事だろう。]**
いよいよ穏やかではなくなってきたな。
[北へと動いて行く軍勢を物陰から見遣る。>>31
その姿は一般民衆に混ざっていた。
─ 現在/王都 ─
兵を見る種々の目は、決して信頼に満ちたものではなく、けれども運命共同体であるが故に縋っているかのように見えた。]
… どうやら。
貴公は政治にも疎くはないようだ。
吟遊詩人とは聡明なものなのか?
[王宮を仰ぎ見る姿に声をかける。>>42
彼女が、俺の国に来た事があったかは、
…俺が、何者か気付かれるかさえも、 …分からないが。]*
[特に突っ込まれなければ此方から語る事もなく。
ただ、この辺りまでお尋ね者の話が伝わっていても見た目までは伝わっていないのだろうか、等々、多少考える事はあったが。
ぼかす、よりは、はぐらかす、にも近しい反応に、軽く笑みが溢れた。]
そうか?
暗愚はいつまでも暗愚なままさ。
馬鹿は死ななきゃ治らない、とも言う、
[ふっと彼女が笑むのを見ていれば、押し付けられたのは羊皮紙の束。
見るに、どうやら
曰く、なってみれば分かる、と。>>54]
… はは、悪くない話だ。
実際に吟じるかは兎角として。
[そう答えると、それを手に持ち直す。]
[そして、同じように王宮を仰ぎ見る。
風が凪いでいて、何も分かりはしなかったが、ただ、重い空気だけが感ぜられた。]
折角、機会が降ってきたのだ、
前向きに考えておくさ。
“
…… 前人も、そう説いたと言うからな。
[自由気儘、風と気持ちの流れる儘、
…そういう生き様の自身には悪くない話に思えたのだ。
それは、俺の性格のみならず。
この国の限界を伝えられたせい、かもしれない。]*
/*
ローレルの文の元を探そうと思ったら聖書だとか誰ぞが書いた神々の対話文とか「????」ってのが出てきて分からなかったですまる
フランス語よりはスペイン語っぽいんだけどな…、、どーだろ、、、
とりあえず寝落ちたから返そうな、、、
[金言と言われたならば、ほんの僅かに頷いてみせる。>>89
返された言葉も同じくそうであるのは分かったが、流石に妙齢ともなればそんな事は直ぐに分かるらしい。
それが吟遊詩人故に身に付いていくのか、或いは、元よりの彼女の素養が成せる技なのかは分からないが。]
成る程、固く考える事自体が無意味そうだ。
気の移ろう儘に綴るか、
それとも、心内に留め置かれるか。
今は、確とは返さないでおこう。
[細められた目の意味は知れないが、悪い意味でなさそうだとだけは分かったものだから、羊皮紙をそのまま手に持った。]
[
鳴り響く。
── 鳴り響く。
それが繰り返される事、七回。>>71
意味は知っていた、彼女がそう言ったのだから。
あと数日もすれば鐘の音が鳴る。
…国の弔う音色を聞くかどうかはきみ次第、
北から攻められているのに南からも軍が来る。
俺がこの現状に願うとすれば一つ限りだ。]
国内で南と北が衝突するような、
そんな事だけは、ないと良いのだが。
… まぁ、成るようにしか成れないか。
[民を害する気がないのなら、実質あれらの目指す場所は王宮だろう。
平常、兵士や国の要人に守られてきた民などが戦える筈もない。]
……
そういう事だ、御老公。
[遠回しに、知っていると口にすれば、投げられた言葉に返しながら王宮の方へ足を踏み出した。>>90]
[亡霊のように、三度の別れは口にしない。
ただ、いつか会う事があれば、と、思った。]*
……
そういう事だ、御老公。
[遠回しに、知っていると口にすれば、投げられた言葉に返しながら王宮の方へ足を踏み出した。>>90
彼女が此方に背を向けたのと、ほぼ同じような頃合いに。]
[亡霊のように、三度の別れは口にしない。
ただ、いつか会う事があれば、と、思った。]**
[王宮への道を踏み行きながら、言うのは何処か劇染みた言葉ともとれるもの。]
あぁ、終わってしまうのだな。
この樹は、もし焼かれずとも、
育ててきたその枝を奪われてしまうらしい。
[何処か回り諄い言い回しをしたのは、その意味を悟られない為だった。
それは、関わる事の長かった彼女が、芸術家であるのも理由かもしれなかった。
彼女と別れてから空に溶かした言葉を、再び音にならない唇に乗せながら。]
(
[身を案じても、そのばかりに過ぎるのは、彼女の望むものなど自身が差し出せないと知っているからだ。
鐘を鳴らしただろう彼女が無事である事を希うしかないのも同じ事だった。]**
【3】rāst-dorūsh ソマリが「時間を進める」を選択しました
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