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[階段を駆け上がり、駆け下りる音が聞こえた>>4:127
何事か起きたのだろうか?
ヤコブと顔を見合わせていると現れたシモンに、ヨアヒムが刺されたことを告げられる。
この場に居ないのは二人。
ならばヨアヒムを襲ったのは、エルナということになるのだろうか?
経緯を説明してくれるシモンはどうだろう?
不審な点はないかと注意深く彼の様子を見る。
シモンの説明を聞き終え、現場を見に行くというヤコブにどうするのかを問われて>>0]
わたしも、行きます。
[同行の意志を口にする。
見るには覚悟が要るだうと聞かされても>>4:144もう現実から目を逸らすことは出来ない。
――それが、どんなに残酷なものであってもだ]
―ヨアヒムの部屋―
[ヨアヒムの宿泊していた部屋に足を踏み入れた途端。
夥しい量の血で染められた光景と臭いに中てられてしまう。
口元を両手で押さえ、えずきそうになるのを堪えて、
涙目になりながらも大人二人の後に付いて遺体の傍に歩み寄り、小さく黙祷を捧げる。
首筋を大きく抉る傷は、何によってつけられたものかリゼットには分からない。
シモンとヤコブによると凶器は刃物であると断定できるらしいが>>4:143>>1
さすがに犯人が人間なのか、そう見せかけたい人狼かまでは分からないだろう]
……エルナさんは、どちらに?
[シモンに尋ねる。
彼の話が嘘でないなら、ヨアヒム殺しの犯人はエルナだと断定できる。
まずは彼女の話を聞かなけらばならない]
[仮説が正しいとしても、
ニコラスがどうしてそのような手紙を――何故エルナに残したのか。
考えるべきことはあるのだが]
シモンさんは、その手紙……見ていないんですか?
[念のため、確認をする。
彼の答えがどうあれ、まずはエルナの部屋を探索することを提案する。
おそらく彼女はいないだろうが、何か手掛かりくらいはあるかもしれない]
……確かに、先走り過ぎたかもしれません。
[エルナ犯人説へのヤコブの指摘を受けて、素直に頷く>>12
勿論、シモンが犯人である可能性は捨ててはいないが、忠告は仲間として見られている証拠だ]
これじゃ、ちょっと、見つかりそうにはないですね。
[シモンはヨアヒムの秘密を暴けなかったと言う。
彼が隠そうとしていたものが何かすら分からない以上、
惨憺たる有様の部屋からそれを探し出すのは不可能だろう。
そうしてヤコブの提案もあり、二手に分かれて捜索する為、ヨアヒムの部屋を出る間際。
耳打ちされたヤコブの二つ目の忠告に無言で頷いて、エルナの部屋へと向かった]
―エルナの部屋―
やっぱり、……居なくなっちゃったんだ。
[先に中を確かめたシモンに"エルナはいない"と声を掛けられ、リゼットも部屋に入る。
そして彼は手紙と日記を見つけたという]
日記と手紙、ですか。
確かに……勝手に見るのは、気がひけちゃいますね。
エルナさんには、後でわたしも一緒に謝ります。
[文字は読めないから、シモンが音読してくれるのを聞く。
そして、内容が秘密の告白と黒い獣への告発に及ぶと、少女の口元がへの字に歪む]
……ニコラスさん、どうして教えてくれなかったんだろう。
やっぱり、わたしたちのこと、信用できなかったのかな。
でも、わたしも――そうですしね。
[もし、ニコラスが自分から魔法使いであることを明かしたとして、信用出来ただろうか?
それに、もしリゼットが彼の立場だとしたら、人狼に襲われることを恐れて、魔法が使えることを口にしなかったかもしれない。
ニコラスの過去を知る由などなかったから、己の身に当てはめて推量するしかない]
……そうですね。
これ以上はわたしたちだけで考えても、分からないでしょうし。
エルナさんにお話を聞けるか、
『滅びた村の記録』と日記と手紙を付き合わせるかできれば、良いのだけれど。
[一階に戻ろうという提案に頷く。
とにかく、分からないことが多すぎたから、皆で一度話を整理する必要があるだろう]
["滅びた村の記録"の所在が分からないと聞かされ、リゼットは眉を顰めた。
このタイミングでの本の紛失は、明らかに作為的なものを感じる。
未だ『悪い怪物は魔法使いに退治され、村には平和が戻りました』というわけには行かないらしい]
それって、人狼が隠したんですよね。
……もう、終わってくれれば良いのに。
[あと、どれだけ村に人狼が紛れているのだろう。
残る大人たちの顔を思い浮かべて、彼らの中に獣がいるのだと慄然とする]
[それに既に彼らがいなくなっていたとして、雪の牢獄の中でお互いを疑わずにいられるだろうか。
そんなことは、誰にも分からない]
おやすみなさい。
[部屋に戻るというシモンに声を掛け、定位置となったソファで膝を抱えて毛布を被る]
これで、いいんだよね。……お姉ちゃん。
[いつ解放されるか分からない恐怖に怯えながら――それでもまだ、リゼットは生きている*]
→翌日(5日目)へ
―朝・談話室―
[ソファの上で目を覚ます。テーブルには既に朝食が用意されていた。
そう言えばここ数日、全然働いていないなと思う。
こんな状況下でも平常を失わないでいられるシモンとオットーに、違和感を覚える。
けれど、彼らが日常を維持してくれるから、リゼットも狂気に沈みきらないでいられるのかもしれない]
……ごちそうさまでした。
[一通りのメニューを平らげ終え、ナプキンで口を拭う。
例え、この食事を用意したのが人狼だったとしても。
人間は食べなければ生きられないのだ**]
[談話室に姿を現し、無言のままエルナは腰を降ろした。
思いつめた横顔に挨拶を向けても、戻ってくるのは鸚鵡返しの挨拶だけ。
シモンの問いに答えるエルナはヨアヒムを"ばけもの"と呼び、
自分が刺したのだと、捨て鉢にも見える歪な笑みを口の端に浮かべてみせる。
そんな彼女は、魔法使いの寓話を口にしていたときとはまるで別人のよう。
そんな痛ましいとも言える姿に、リゼットは言葉に詰まり]
ニコラスさんは、今……どちらに?
[それだけを尋ねた]
だって、こんなに犠牲者が出たあとに言っても、信じてもらえないじゃないですか。
それに表立ってエルナさんを怪しんでいた人って、多分、いなかったと思います。
……自分から信用落とすことを口にする必要、ないと思います。
[自分の言葉が穴だらけなのは理解している。
けれど、ヤコブとエルナの間に流れる空気に危険なものを感じるから、リゼットは懸命に言葉を紡いだ]
ニコラスさんとヨアヒムさん。
……二人のうち、どちらかは、……ほぼ間違いなく人狼ですよね?
[指を立て、確認するように皆の顔を見渡す]
今、最悪なのは、エルナさんとニコラスさんの二人が人狼で。
自分たちが魔法使いだって、……わたしたちを信じさせて油断させてから、姿を隠していたニコラスさんが襲い掛かる場合だと思うんです。
だから――まず、ニコラスさんの行方を探すべきなんじゃないかって。
[エルナが人狼で、ニコラスとヨアヒムの二人共を害した可能性もあるが、それはニコラスの居場所が分かってから考えても、遅くはない――そう、付け加える]
[シモンを止めることのできる言葉をリゼットは持っていない>>73
向けられた疑いは、パメラ自身が晴らさなければならない。
死を恐れ、生き足掻こうとする想いと、
彼女に騙され、殺されることになっても許容できる心とが、
リゼットの中には矛盾することなく収まっている。
けれど――それは孤児の身を拾われて、
二年の間生活を共にした少女だけのもの。
命の危機に晒された他人を説得できはしない]
……も、もし、パメラさんが人狼だったら、
わたし、二年も、ぶ、……無事でいられるわけ、ないです。
だから――
[それならば、ニコラスとヨアヒム。
どちらかが人狼だとして、これまで誰も襲われなかったのは何故?
自分すら騙せない言葉でシモンを――大人たちを動かすことなど出来るはずなどない。
縋るようにパメラに双眸を向け、立ち尽くす]
パメラさん、違いますよね!
シモンさんに、……違うって、わたしは人狼なんかじゃないって
ばかなこと言わないでって、言ってください!!
[こんな言葉じゃ誰にも届かない。
そんなこと、分かっている]
……お願い、だから。
わたしから、パメラさんを――お姉ちゃんを取り上げないで。
[これからずっと、幸せになんかなれなくても良い。
だから――]
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