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− 儀式の間 −
[扉の前の騎士は逡巡なくギィに与えられた命令を遂行する。
自分の声に従ったのではないことはわかっていたが、小さく頷き、開かれた扉を通った。
瞬間、聖剣が火花を散らす。]
[魔人が正面に立っている。
部屋に染み込んだ鉄錆た匂い。床に置かれた竜の心臓。
そして、ギィが竜の角をかざす先は、魔法陣に供物めいて横たえられているのはエトヴァルトだった。]
エディ…!
[呼びかけに応える様子はない。
時折、身体を痙攣させるものの、蒼白なその面差しは、生きているのか死んでいるのかすら曖昧だった。]
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>>123>>124>>125
クレステッドに超フォローしていただいている!
あう、「野戦」に対応しての「城門」配備って、街の外周壁の門のことかと誤解してた。
なのでひょいと (←
城「本丸の門」ってことだったののか。すまん
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>>134
うんうん、あんだけ大掛かりに魔法陣敷設して準備してたんだから、広範囲大魔法やるといい♪
うちの軍は大変そうだが、がんばれー
エディ…!!
[かつてこの手で触れたこともある竜の角。
それが今は兇器となる。
意志なき兇器がギィの手を離れた瞬間には、声をあげて飛び出していたが、鋭い尖端がエトヴァルトを貫くのを阻止することはできなかった。
邪悪なオーラが渦巻く魔法陣を踏み越え、聖剣を持っていない手をエトヴァルトへと伸ばす。
ギィを突き飛ばさん勢いで突進した。]
[迎え撃つタイミングで放たれるパンチをくらい、風の魔力に壁際まで吹っ飛ばされた。]
くう…っ
[痛みをこらえて起き上がる。
動かせばエトヴァルトは死ぬとギィは言う。]
止める──、
[決意を噛み締めて、今度は聖剣を構え、ギィとエトヴァルトの間に割って入るよう突撃した。
薙ぎ払い。]
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>>138
おーおー、ベネディクトも陣形とか発動してる。
合戦だー
まあ、この時間から海蛇相手にしてるのは無理だよね。
[刃が届いたようには見えなかったが、ギィの胸元が裂けてモザイク様の肌が垣間見えた。
異形。
しかと見定める隙を与えず、すぐさま見えない風弾が放たれる。]
…っつ!
[避けはせず、とっさに聖剣を縦に構えれば、分断された風渦が身体の左右を擦り抜け、後ろの壁の呪具を叩いた。]
自分の民を儀式の供物にしようとする貴様に、王たる資格はないっ!
[エディの前に仁王立ちになり、ギィを牽制する。
カレルの背面で、ウエストポーチから滑り出た白い毛玉がエトヴァルトにくっついて切なげに鳴く。
タムリンが小さな手で治癒魔法を紡いで、エトヴァルトの命を繋ぎとめようとしていた。
しかし、どうすれば儀式の進行が止まるのか。
じわりと汗が滲む。
カレルはもう一度、剣圧でギィを攻撃し、魔法陣を崩さんとした。]
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地の文でエディとエトヴァルトが混在する…急いでるなああ
@2時間
力押し封印以外の道は拓けるんだろうか。
「強者の理論」は一見、正しい。
だが、それは思い上がりだ。
[叩きつけた剣圧が、呼び出された影によって掻き消される。
なお残った冷たい影が、カレルを掴んだ。]
…な、
[肉体の中に氷柱を突き込まれるような悪寒。
竜の鱗鎧にもそれは防ぎようがなく、瞬く間に力を奪い取られてゆく。
心臓が凍りつき意識が途絶えかけた瞬間──、胸にさげていた薄桜色の結晶が光り、カレルの身体に熱を灯した。
ローランドが見出した亡父の想い。
民を、子らを護らんと。
願いを叶えて、結晶は砂と砕ける。]
父…上──
わたしはあなたを…継ぐ
[前のめりに倒れかけた勢いのまま、カレルはギィに突きかかった。]
エディとこの国を貴様から取り返す!
[聖剣がギィを背中まで刺し貫く。
次の瞬間、ギィの魔力が両者の間で弾けて、互いの身体を吹き飛ばした。]
おぅ…っ ふ
[胸を押さえて立ち上がる。
フラフラする、が、竜鱗の鎧がなければこの程度では済まなかったろう。]
護ってくれてありがとう、 クラリッサ…
[小さく唇を動かす。
ギィはと見れば、普通の人間なら致命傷だろう傷を負ってなお立ち上がった。
その手の傷が蠢いて癒えてゆく。]
[エルフの語ったとおりだった。
ギィは斬られても死なない。
事前に聞いてはいても、その様を目の当たりにすれば嫌悪感を覚えた。]
なんの呪いだ、 それは──
[ここにいる限り、ギィの魔力は無尽蔵のようだ。
そうしている間にも、魔法陣には血が、魂が流れ込み続けている。
これで、終わらせる──
聖剣は当時の記憶を持っているかのように、ギィの胸の古い傷を抉る軌跡を描いて振るわれた。
天頂からの一撃は、ギィの肉体のみならず、床の魔法陣まで断たんとする勢い。]
貴様の好き嫌いで、 エディを殺されてたまるか!
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>>1:159 心臓がある位置を中心として、十字に走る二本の傷。
この2点から心臓左か。
微妙に傷が左の断定はできないけど。
とりあえず傷に重ねておけば心臓ヒットするのは間違いない。
[ギィの身体を切り裂いた聖剣の刃が、何か堅いものに当たる。
( デーモンロードの力の欠片? )
そして、ギィの呪文が怨霊の群れを解き放つ。
ガリガリと爪をたて食らいつくように掻き立てられる負の感情。]
… うぅ
[煽られる感情に、否を突きつけた。]
俺が、
貴様を殺そうとしているように見えたなら、
それは、貴様の孤独な心がそう見せただけだっ…!
[ギィの傷に手を突き込み、聖剣が探り当てたものを抜き取ろうとした。]
願わくば汝も呪いを脱して人に戻り、我が民となれ!
[手首を強い力で掴まれる。
それは覚悟であり、強い望み。]
貴様の情を踏みにじったことは謝る。
だが、この儀式を完遂するのは許さない。
あとは、
わたしの作る国を見てから言え、 いくらでも。
[刃の納まり場所がないなら、自分の足に引き寄せ突き立てさせてでも、止めんと。]
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