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終わったようだな。
[ 戦舞台の決着がついた事を確かめると、花神はひとつ瞬いて ]
闇桜のに、過日の返礼が出来ぬは、少々心残りだが、雷華のも相手にとって不足無し。
[ 言って、見送ろうとする氷華とリリを振り返る ]
其方等にも、真の花の舞見せてやろうぞ。
[ 氷に阻まれ、技を限られた時とは違う、と、強がるように、或いは、技を阻んだ氷華の力を褒めるように、そう告げた ]
[ 眼下で、こちらを見上げる雷華の僕>>13に、笑みを贈り ]
[ 必ず勝て、という氷華の声も薄く笑っただけで答えは口にせず、錫杖をひとつ振る ]
リーン...
[ 長く尾を引く蓮鈴の音と共に、花神と従華を乗せた白蓮の花弁が、ゆっくりと、本当に、ゆっくりと、戦舞台へと舞い降りて往く** ]
・・・正直なトコな。
お前、四君子の中でもたぶん性格サイアクだよ。
キチクだし
人騙すし
愉しんでやがるし
もっと周りを見習え周りを。
例え王華になってもお前が覚えることはまだまだあるんだぞ。
…………でも、まあ。
もう戦う事は決めたからな。
此処まで来て投げ捨てるとか男じゃねえし。
何より、性格悪い癖に寂しがるヤツもいるからな。
だから……
/*
ちょっとね、ハルトがかわいかっこよすぎて、ひいい、となったのでね、寝る前に愛を叫んでおくよ!
愛してる、ハルト(きっと迷惑w
[ 花神をサイアクと評する不遜極まりない従華は、それでも、最後までこの選に付き合うと断言する ]
性格悪い癖には余計だ。
[ 拗ねたように言う花神は、しかし、どこか泣きそうな表情を一瞬だけ浮かべて ]
[ 王華になりたい心が本物であれば、と、ハルトは言う>>18 ]
私は嘘は言わぬよ。
[ その言葉に、花神はそれまでよりもきっぱりとした声を返した ]
我が道を照らし、我を照らせ、我が
我は花神、陽光浴びて花開く者なれば。
[ リーン、と、蓮鈴が鳴り、花の香がハルトの身を包む。先に施した水気の護りに重ねるは、花の護り。
緋の獣、獣の王たる雷華によって傷を受けずに戦うことは不可能なれど、その傷を少しでも速く回復へと導くためのもの。
同時、聖蓮の主従を乗せた花弁は戦舞台の上にと降りる ]
[ 擦れ違いに戦舞台を降りる闇桜の魔の浮かべる笑みには、ただ目を細め ]
ハルト、私とお前は、文字通りの『一蓮托生』
...陽光遮られぬ高みまで、共に往こうぞ。
[ 花のように笑って、花神は戦舞台へと足を踏み入れた ]
[ 対峙するは、銀の獣。鋭く強き雷華の牙。
誇らしげな名乗りに>>24花神は微笑む ]
我は『蓮魔』、この地に
リーーン
[ 蓮鈴が鳴る ]
[ 地を蹴って迫る銀の牙 ]
見せようぞ、花の舞。
[ 花神は、足元に造り出した水面の上、くるりとその身を一回転させ、その動きに誘われるが如く、水面から細い水流が八重の螺旋を描いて伸びる。
花神の頭上まで伸び上がった水の螺旋は、そのまま弧を描き、銀の獣の身を渦巻く奔流にて押し流さんと襲いかかった* ]
[金の雷狼を喚び出し、電光石火の疾走で銀の獣は襲いかかる水の渦を避け、駆け抜ける>>*7]
やはり獣の足は速い…
[目を細め呟く花神に驚きの色は無く、背後を取って背中を狙おうとする剣先を、すい、と滑るように左に回転して避けると、そのまま彼の左手に回り込もうとする。
奔る銀の獣と、水を滑り唐衣の裾翻す花神の姿は、円舞にも似ていたか]
ならばこちらは、手を増やそうか。
[一撃を避けようとも、銀の刃は止まらずあろう。花神が、リーン、と蓮鈴を鳴らすと、その足元から数本の蓮葉が伸びて、金の雷狼の足元へと伸びる、その葉に狼を傷付ける力は無いが、大きく広がる葉と、太い茎は、重なって前を塞ごうとすれば踏み越えるも容易ではない筈だ。
少しでも獣の足が鈍ったならば、花神は錫杖をもう一振り、銀の獣の頭を目がけて、回転する円環の水刃を放つ*]
[水の刃は雷神の力を帯びた刃に触れて、力一杯に跳ね返されると、ぱしん、と弾けて霧と散る。足止められた銀の獣が、次に選んだ牙は、リボルバー]
銃か…
[己の従華と同じ武器。その特性は、花神も理解している。故に、距離を取り、射程より逃れようと、足元に水の柱を噴き上げ、身を高みへと持ち上げた。
その水柱に、電気玉が着弾する]
くぅ…!
[雷の力は水を走る、それは承知の上であったが、水柱を駆け上がる力は、花神の身を痺れに震わせた。更に、雷魚が尾を振れば、水柱もまた揺れて、地に雪崩落ちる]
は…
[落ち切る前に、ふわりと宙に舞い、花神は倒れることなく地に足をついたが、痺れはまだ残っていて、銀の牙の前に、僅かの間、隙を曝す事となった*]
[雷弾の痺れが齎した一瞬の隙を逃さず、再び顕われた金狼が、花神の背後へと疾走し、それに合わせて、前方からは、サーベルの銀刃が迫る>>*17]
は…さすがに…
[前後から迫るふたつの牙を同時に避けるは至難と断じ、花神は、背後の獣には構わず、頭上に一度掲げた錫杖を前方から迫る銀の刃に向けて、鋭く振り下ろす]
貫け!
リーン…
[蓮鈴の音と共に、錫杖の先より迸る水流は、煌めきながら鋭い穂先を持つ水の槍となって、身を低くして走る銀の獣の身を貫かんとする。
避けようと動けば、水は流れるように軌道を変え、その身を追っていくだろう*]
[水の槍の軌道を見送る間もなく、金の狼の牙が、花神の肩を深く穿つ>>*20]
あ...あ...!
[身を仰け反らせるのは、傷の痛みではなく、流れ込む雷撃の苛烈を受け止めたが故。
ヒトの身のように、焼けこげる事は無い。
雷電の力は花神の身を巡る命水を遮るものもなく伝い奔り、その薄紫の髪を天に逆立たせて、宙へと稲妻を駆け上がらせるように青白い閃光を放って散った]
リーン…
[水槍に貫かれた男に反応して、雷狼が牙を抜くと、花神の身体はゆらりと揺れて、錫杖より蓮鈴の音が響く。紅き血潮ではなく、透明な水を肩から流し、水面に揺れる蓮花のごとくにゆらゆらと]
リーン
リーン…
リーーン……
[地に滴る命水を受け止め足元に広がる水の波紋。
その波紋は蓮鈴の音と共に、大きく丸く、広がり続ける。
やがて、その水面に、睨みつける金の獣と、再生する銀の獣をも>>*21浸そうとするように*]
[ 血の匂いがする... ]
...ハルト...
[ 神に流れる血潮は無く、故に届く匂いは対峙する雷華の僕のものであるはずだったが、花神は、揺れる意識の内に、己の従華の名を呼んだ ]
ハルト......
[ 励ますでもない、縋るでもない、ただ、そこに声が届くと確かめるように* ]
[そこにいる事を感じれるだけで十分だ]
俺はまだいける、まだいけるよ。
[意識が揺らげばその声と蓮の香りが今は指針になってくれる
どこまで往けば咲けるか、どこまで登れば照らしきれるか]
……レン。
[ただ、此処でまだ声が届いているとあいつに返して奮う]
[ 声が届き、声が返る ]
ああ
[ 対峙する獣は、共に一瞬の気も抜けぬ鋭き牙を剥く相手なれど ]
信じている。
[ 伝う声は蓮鈴の音に似て、涼やかに響いた* ]
[響く蓮鈴の音は谺して、波紋広げる水面に溶け、雷華咲き乱れる場所にまで届いたか]
ふふ…
[爛々と蒼き炎を湛える瞳を見つめ、花神は小さく笑い声を零した]
魔と違い、戦を愉しむ癖は、我には無いが…
[弾ける雷光の只中に、吠えた雷狼の姿が巨大化し、水面に足が濡れる寸前、その背に飛び乗った銀の男の姿もまた、銀の稲妻にも似て、大気に花咲く火の華を踏みしめ、疾駆するは、地上の彗星>>*30]
これ程に、美しきものを見たは、千年ぶり…
[千年の昔、舞う桜に目を奪われた、それ以来]
リーン…
[蓮鈴の音が再び響き、翻る唐衣の裾より放つは、紅蓮の蓮花。
だがそれは、疾駆する獣に直接は向かわず、くるくると躍るように舞いながら、その獣の軌道の先へと落ち、瞬時に花弁を散らして、数十本もの、蓮茎と蓮花の茎を伸ばし、水面に近付いた雷狼の足へと絡み付き、水中へと引き込もうとする。
それと同時]
参る。
[涼やかな声と共に、花神の足元より水飛沫が上がる。
風に舞う花弁の如くに宙に舞い上がった薄紫の姿は、水飛沫のきらめきを、そのまま纏って、蓮の茎に足を止められた獣の上、銀の牙持つ従華へと向かっていく。
花神が待ち受ける策を捨て、対する相手に自ら向かうは、例無き事、と、闇桜の魔ならば覚えていようか?*]
[一瞬、金の獣の背を蹴って跳ぶかと見えた雷華の牙はその足を留め、銀の刃に裂光奔らせ、頭上に迫る花神を睨み据える>>*38]
リーン…
[その様に、目を細めた花神が、右から横薙ぎに錫杖を振るれば、その身に纏うように煌めいていた水飛沫が、無数の鋭い水針となって、男の上に降り掛かる。
そして、その後を追うように寸暇を置かず、左より返した錫杖から伸びた水の刃が、銀の獣の喉元狙って揮われた*]
/*
一時落ちなら、更新より早く一度締めて、更新までの間に決着描写ちょっと書いとくとかした方がいいかなと...まあ、決着描写そのものを翌朝以降に持ち越す手もあるけどね。
四君子同士が残ってれば締めは出来るし。
[喉頸狙った水刃は、銀の刃に受け止められる。>>*45だが常ならば受けたと同時に雷光に弾けるはずのその水刃は、散じる事無く煌めいている。
雷華の力受けし獣の目にならば見えるか。水刃は、花神の肩から絶えず流れ出る命水そのものから変じ、それ故に、散じる端からもとの形を取り戻している事が]
ああ、実に…
[惜しかった、と返す間もなく、せまる狼の牙。空を舞う花神は自ら蓮の花弁と化したかのように、ひらりと宙で後転し、喉元狙う獣の牙から身を躱す。けれど裂光帯びた牙は、その胴に食らいつき、花神の身の一部を食い千切った]
ぬ、う…!
[傷より走る雷撃に花神の顔が歪み、その身は獣の足元へと落ちかかるが、水中より茎を伸ばして開いた巨大な蓮花が、その身を受け止める。食い千切られた身は肉ではなく、花弁となって獣の口中に散って枯れ落ちた]
強いな、実に、強き牙、剛き刃だ…其方が主に負けず劣らぬ…
[薄紫の蓮花の上に、片膝をついた花神が思い出すのは、かつての白き闇の中、闇さえ切り裂くと思われた雷華の眼差しか*]
[物思いに費やせる時は、ほんの刹那、花神は、片膝ついたまま、リン!と錫杖を蓮花の上に突いて立った。煌めく水刃はいささかも衰えぬ…いやむしろ、花神の傷が増え命水の零れる量が増える程に輝き増して]
だが、我が牙も、折れはせぬよ!
リーン…
[蓮鈴の音が響くと同時、大きな蓮花の花弁が空に舞い散り、更に、水より伸びた蓮花がすべて花弁を散らして銀の獣の視界を遮ろうとする。
そして共に再び宙へと身を躍らせた花神の、水の刃が、舞う花弁を貫く形で、ルートヴィヒの胸の中心を目がけて突き出された。
花神めがけて投じられたフックと、水の刃、届くはどちらが先か*]
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