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曜変天目 リエヴル は 声無しの タクマ に投票した(ランダム投票)
曜変天目 リエヴル は、声無しの タクマ を護衛している。
[魔剣が切り裂いたのは物質ではなく、空間だった。
兎がそうしたように、通れぬはずの場所に通路を結び、リエヴルをその向こうへと引き込む。]
[魔剣が傍らに舞い戻る。歌うような刃鳴りの音。
指先を伸ばして柄を握れば、それは腕の筋肉と小気味よく共振した。]
これは狩りだと言うならば。
[城主の申し出に頷き、魔剣の柄頭を胸に、改めて名乗る。]
リエヴル・コウ。
[リエヴルが連なるコウ家は、「あれは”家”ではなくコウ”軍”だろう」と言われるほどの武辺の血統である。
そして、リエヴルが好んで”餌”とするのは、
戦いは、吸血鬼になる前からのリエヴルの生業であり、
──推参。
[濃くなりはじめた霧の中へ駆け出しながら、左掌を魔剣の刃に滑らせて、自らの血を呼び出す。
薙ぐように手を振れば、それは血の楔に変わり、城主の足を縫いつけんと飛んだ。]
誘われたんで喜々として真っ向バトルに突っ込みましたが、これカード振るとしたら5枚vs1枚とかになるのかねえw
コウ軍でなくて任侠的にコウ
[血の楔を躱して動くだろう、と予測していた。
故に、斬撃狙うはその移動の先である。
が、宙、というのは予測していなかった。
優美に翻る足取りに視線が吸い寄せられる。]
《
[紅の魔剣に呼びかけ、城主の足元の空間を斬る。
水平に真空の穴を開けて落さんと。
自分をここへ招いた術の応用であり、それをいきなり実戦で用いる、魔剣の能力を試すかの強引な技だった。]
[振り抜くと同時、左側面から矢のごとき蛇が襲いかかってくる。
回避よりも攻撃を優先した当然の報いに、カ、カッと熱い痛みが半身に突き立った。]
…くッ!
[左手で容易に届く腿や腰の蛇は打ち払わんとする。だが、腕や肩にまでは手が回らない。
やむなく食いつかれたまま、城主の上をとるべく壁を蹴って飛ぶ。
回復のために動きを止めることはしなかった。]
[空間の裂け目に足をとられた相手へ魔剣を大上段に振りかざして斬り掛かれば、笑顔が返された。
それもすぐに霧の凝った盾の陰に隠される。
一瞬だけ、惜しい、と思った。 ならば抉じ開けるべしと刃を叩きつける。
重い手応えがあった。
捉まる前にと盾の縁を蹴り、全身をバネにして後方へ飛び退る。]
[剣を握る指先も痺れ、あえかな痙攣が走る。
毒が回っていた。]
…──、
[これに食らいつかれた時から、短期決戦に持ち込むしかない、とは承知していたこと。
あと一撃か、と見極めるも、じくりと意志を裏切る熱に身の内側から炙られる。
片膝が、ガクリと落ちた。]
ようやく、ハニーの2キャラ目がタクマだと気づいたアカウントがこちら←
しかも、発言時間の消去法でという()
ソマリはいつもの吸血貴族様だから、すぐわかったんだけどねー
[不意に足元に霧が忍び寄る、としか見えぬ形で、目の前一歩の距離に城主が出現していた。
毒で目が霞んだわけでもあるまい。ただ、力量の差が距離を埋めただけのこと。
迫るは愉悦に綻ぶ声と銀の大蛇。
それは彼自身の変化した牙だった。]
──剣は杖にする能わず
[矜持を噛み締め、魔剣を支えに立つことはせず、逆にその刃を己が首筋へ擬した。]
[自死を企てたわけではない。
吸血鬼たる城主は必ずや首を狙ってくるだろう──そこを迎撃するとっさの判断。]
主を出迎えよ。
[衝突の衝撃に冷たい鋼が押し返されて首の筋へ食い込む。穿たれる痛み。
注がれるのは血か毒か。
剣を離すと同時に、両手を開いた。
抱きすくめて、首筋に噛みついてやる──
最後まで身体を動かさんと足掻き、 その果てに、墜ちた。]
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