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[頬を打つ滴に強制的に覚醒させられた。]
水滴?
[雨漏りだろうかと周りを見回せば見たことのない岩壁に三方を囲まれていた。体内時計が告げる刻はすでに太陽が地上に姿を現していることを伝えていたが、ここまで光は届かないようだ。けれど、光苔の一種が自生しているようで洞穴内は淡い光で包まれていた。近くのものをみるのには問題ない光量だ。]
薄々覚悟はしていましたけれど…。
[ぽつりと溢した言葉が響く。落胆がないとはいわないが、安堵を覚えているのも事実だ。これ以上仲間を疑わなくて済む、と。]
レトさん、いらっしゃいますか?
[呼び掛けながら少し歩いたけれど姿を見ることは叶わず。
疲れたように壁に背中を預け、取り上げられなかった笛に口を寄せた。**]
[思い付くままに曲を奏でていると、微かな足音を耳が拾った>>+1。]
レトさん?にしては足音が違いますね。
[隔離される場所と連れ去れる場所が同じとは思ってもいないので、似た足音を聞いたことがあるとは思っても正解にはなかなかたどり着けない。
じっと足音の方向を見つめていると、淡い光の中ちらつく金色。]
!ゲルトさん!
生きて…
[姿を認めれば自分も駆け寄ったが、不自然に言葉が止まる。視線は彼の左耳に注がれていた。]
大丈夫ですか?痛みませんか?
[左耳の痛々しさに顔を歪めながら、それに触れるか触れないか位まで手を伸ばした。**]
/*今さらだけどローシェンの違和感もっと取ればよかったなぁ。
いや、ルートヴィヒさんからとりすぎたのがいけないんだけど。
今日か明日終了か。
そして、奇妙な事ですが私は隔離されてここに来たはずなんです。
なので、ごめんなさい。出口を知りません。
[彼の期待に応えられない事が心苦しい。
少しの間考え込んでいたが、]
けれど、こうしてゲルトさんとお会いできたという事は隔離場所とオオカミが連れ去ったウサギを置いておく場所が同じという事でしょうか?
これは何を意味するのでしょう?
[たとえば全ては狼の掌の上で踊らされているだけ、とか。
たまたま繋がっているだけとはあまり思えない。
けれど、一緒にいれるのなら、彼の盾になることは出来るだろう。彼だけでも地上に戻したいと思う。]
レトさんはいませんか。同じように隔離されたので会えると思ったのですが。
[一番気がかりだったことも彼が言うのなら本当だろう。ただ心配だけが募る。>>+7]
また、いらっしゃったときにお話を伺いましょう。
シェイさんやローゼンハイムさんともお会いしたいです。
[そう言えば奥へと誘導される。>>+9
その間にゲルトは頭を巡らせているようだ。]
私も、詳しくは知らないですが、いらっしゃるそうです。
オオカミも本人もウサギだと普段は思っているらしいですが、襲われるとオオカミだと自他覚するのだと伺いました。
私が襲われたより、おねぼうオオカミが起きた可能性の方が高いと思います。私は襲う場所ではないと思いますので。
皆さんに伝えられたらいいのですけれど、遠いですね。
[後ろ、ロー・シェンが居たと言う場所を振り返る。
自分が未熟だっただけで、貴方が気に病む必要はないのだ>>7と伝えられたらどんなに良いだろう。]
/*内容はともかく態度の違いを取られたのかなぁ。うーん、難しい。2dまでは本気でユルしかしてなかったから(目逸らし
どういたしまして。
[唇を寄せられた頬がくすぐったくて、少し笑った。>>+17
けれど、そんな穏やかな時間も長くは続かない。
おねぼうオオカミの話はゲルトの不安を煽ってしまったらしい。>>+18
けれど、その不安を取り除く魔法の言葉を知らない。
掛ける言葉を探しながら歩き続ければ、こんもりと盛り上がる毛布が視線の先にみえてきた。>>+16
寝ているというローゼンハイムの作りだした山かと思ったが、シェイも潜り込んでいるらしい。
ゲルトと共に覗き込む。>>+19]
そうですね、熱はないようですが。
いなくなった日からずっとこの中に居たとすると、若い彼の事です。体調を崩していてもおかしくはないかもしれません。
[もし、ロー・シェンさんがここに訪れたのなら、彼だけでも外に出せないか聞いてみましょう。
そんな事を考えながらシェイの手を握り、髪をゆっくりと梳く。]
[唐突な話題転換に目を瞬かせる>>+20]
ファミルさん、ですか?
[どうだったろう、と昨日の様子を思い出す。]
ゲルトさんが居ないと知って最初は気落ちはしていたご様子でししたが、オオカミを探し出してみせると決意されたように見受けましたよ。
[昨日の質問を思い出す。
時折質問の意図に首を傾げたが、全部そこからくるものなのだろう。
昨日、彼から感じた棘のような敵意は彼が自分を疑っていたからで。
寧ろあれはオオカミに対する憎悪に近いものかもしれない。
そう思ったが、憶測でしかないので特には口には出さず。
そしてまた、ゲルトの心配事には気付いていないので、誰と仲良くしていたという情報はすっぽり抜け落ちている。と言っても、殊更誰か特定の人と、というのもあまり思いつかなかったのだが。]
/*あー。戸惑いを感じて引いてもらっちゃった感じかなぁ
ごめんなさい。
もう少し奔放なRP出来るようにならないと、うん。
あ、いえ、そういう訳でも……
[見たことのない幼馴染のそれに混乱が増すばかりだ。
胸にすり寄られれば、先ほど以上に体をびくつかせただろう。]
シェイさん御具合悪そうですのに、朝まで放っておくのも問題だと思いますよ。
[そこまで言ってから、胸にすり寄る頭をぎゅうと抱きしめる。]
今日は、これで許してください。
ずっと、抱きしめていますから。
欲しいなら子守歌も歌います。
色々、整理がつかないんです。ごめんなさい。
莫迦にはしていませんよ。私だって混乱しているんです。
ああ、けれど、子ども扱いはしているかもしれません。
[少し柔らいだ空気にやっと微笑を浮かべる。もしかしたら、あまりの動揺っぷりにゲルトが手を緩めてくれたのかもしれないけれど。]
そうかもしれません。
けれど、オオカミになるというのも怖いです。
今までの私ではなくなるということでしょう?
夜な夜なウサギを襲うなんて……ゲルトさん?
[腕の中の体から徐々に力が抜けていく。
顔を覗きこめば穏やかな寝顔を浮かべている。先ほどとは別人すぎて、そっとため息をついた。]
おやみなさい、ゲルトさん。
[背を撫でながら、小さく子守歌を歌う。少しでも安らかな眠りが彼と、シェイに訪れるように。**]
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