情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[簡単に、自分達の言う事が通じないだろうなんて事は
解っているが、やはり理不尽には叫ばずには居られなかった。
結局騒動が治まったのは、機体が飛び去るのを境にしての
事だったわけであるのだし。]
……平気平気、白騎士の装甲ナメちゃいかんよ。
[などと強がってみるものの、強引に攻撃を防いだ事もあり、
槍のあちこちに亀裂、右腕の内部構造にも断線が見られて
結構な痛手。]
それより、瓦礫なんとかしないと。
まだ埋まってる奴いるんだろ?
人の話聞かない連中でも、目の前で死なれちゃ
たまったもんじゃないぞ、全く。
[これは呉に戻ったら大掛かりな整備が必要だなと
胸の内では苦笑するが、やはり守りきれたのは
嬉しいものだ。
彼女が成そうとしている事の成功に、関わる全てを守ろう。
そんな決意は遅すぎたかも知れないが、ようやく
腹が決まった。]
[解っているのだ、ほとんどが無事では済まされない
状態であることくらいは。
解っていながら「もしかしたら」という一縷の望みを
しっかり持って離さない。
現実と理想とがない交ぜになった複雑な心境の中、
瓦礫の撤去作業は続いた。
何の為に戦って死んで行くのだろう、
戦う理由の中に、大切なものがあると良いなと思う。**]
「何か喋ってた方がいいかしら。」
そうねえ。
黙ったままだと、気が狂いそう。
[動かないギアを掘り起こし、意識があるか問い掛ける。
返事があれば動ける方へ移動してもらい、そうでないものは
他の動ける者に確認してもらえるよう要請する。]
……虹の架け橋を渡るには程遠いな、これじゃ。
「……そうね。」
[対全に切り替えていた通信は元に戻してある。
その中で深い深い溜息をついた。]
……あ、と、ごめん、ぼーっとしてた!
[粗方の救助が終わり、何度目かになるか分からない溜息を
付いた所に、サシャから問われ慌ててそちらへ向き直る。]
礼なんか要らないよ!?
それが、俺のやりたい事だったから。
サシャのやりたい事を思いっきりやって欲しかったし、
その手伝いが出来たなら俺としては最高だな。
[そう、改めて礼を言われると気恥ずかしい。>>15
ただただ彼女の思うまま気持ちをぶつけられたら、
何かが変わるかも知れないと、信じているから守るのだ。
今や彼女は世界にとって無くてはならない存在だとも
真面目に思っている位だから。]
この後はー……
[おそらくは、社の整備班も到着している頃だろう。
つまり…それまでと期限の決まっていた護衛は
終わりという事になる。
修理が終われば、一旦戻らなければならないのだろう。
様々な出来事に首を突っ込み過ぎたし、
一方生まれ故郷である欧州の西の方にも現状行けはしないのだから。]
「え?あんた帰るの?事務員しか居ないわよ?」
[何かのエンジン音>>14に振り向くと同時に、社長の
とんでもない通信が届く。]
え?
[その問いは、都合の良い事に
社長の言葉と、サシャの呼びかけ>>16の両方へと
向けられる形になった。]
車長じゃないか、そっちこそどうしたの。
どっか用事行ってたんじゃなかったっけ…?
[再び通信を対全に合わせ、サシャの説明と
アリーセの声を拾おうと受信レベルを上げる。
かと思えば、再び対全から社用通信に切り替えて
結構忙しない。]
どういう事だ、誰も居ないってお前は―――…
「いや、だから私も呉に来てるんだってば。
クレモトの人にはあんたがお世話になってるし、
整備の手はいくらあっても足りない位なんだし。」
………。
[サシャへの返答は、>>24白騎士の片手を顔の前に
持って来て「ゴメンネチョットマッテネ」のポーズで
少し待ってもらう事にした。
何しろ、社長がこちらに出向いているという事は
一旦帰る必要はないという意味にも通じる。]
「そういう訳なので、あんただって最後までやりたいコト
やりきって行きなさいよ。
サッちゃんに関わること全部、守りたいんでしょ?
私だって守ってあげて欲しいと思うわ、だから。」
[恐ろしい事に社長から許可が下りた。
ならば後で、自分の言葉できちんと告げよう。]
/*
体調不良かもと思っていたら、なんとインフル…!
ぐぐっとおやすみして、ゆっくり眠って下さいませね…。
どうかお大事に、です!
騎士操縦者 バルタザールは、BPPリーダー ローレル を投票先に選びました。
騎士操縦者 バルタザールは、ランダム を能力(占う)の対象に選びました。
「それから…念の為に。
白騎士じゃなくてあんた自身が水ダメって事は
正直に言っておいた方が良い。
いいカッコして後で墓穴掘るより、全部曝け出して
その分を補って行けるように考えれば良い。」
……そーね。
今更恥ずかしいなんて言ってられんし。
[極東でやりたい事が終わったなら、もう一度
欧州へ向かう許可を貰えないか訊ねてみよう。
この分なら、もしかしたら――――。]
サシャ。
悪いんだけど、護衛の依頼継続って事にしてもらっても…
良いかな。
[二人の話の区切りの良い所で切り出したのは
再雇用の申請だった。]
お前がやろうとしている事に関わる全部を、
最後まで守りたい。
…お安くしとくよ?
[申請内容は簡潔に。]
えっとな。
世界にはサシャみたいなのが必要なんだなって、考えたのよ。
さっきのを見て、確信出来た。
だから、お前やお前に関わる多くのものが
傷付かないよう、あらゆるものから
守りたいと思ったわけだよ。
[がしゃりと、その場に膝を付いて]
それはこっちのセリフ。
お前のがよっぽど大変だし、危ない目だってとっくに
遭ってるんだ。
庇わせろ、その覚悟がなけりゃ騎士なんて名乗ってない。
[姿勢は騎士そのものであるのに、言動がらしくない。
雇って下さいという立場であるのに、気が付けば
護衛の押し売りになっていた。**]
―契約成立の瞬間に>>39―
大げさでもなんでもないよ、多分。
国がどうだ、とかそんなちっちゃい範囲での物言いじゃなくて
誰かが死ぬのは嫌だ、ってのが肝心なんだよ。
「真に世界へ虹の架け橋を掛けているのは、彼女なのかも。」
[社用の通信で社長の割り込みも交えつつ。]
……言えてる。
[これは参った、自分達が掛けるはずのものなのにと
冗談めかした笑みを浮かべて呟く。]
おっと、それは勿論さ。
自分が動けなくなっていざという時に守れないとか……
悔しい思いをする事になるのは。
それは痛い程解ってるつもりだよ。
もうダメだと思ったら、お前引き摺って逃げるから
安心してて。
[続けられた言葉に、>>40ほんの少し目を細めて告げた。
薄くなった視界の中には、焼きついて離れない光のような姿と
変わり果てた母、同じ様に帰らぬ人となった船の客達。
なんとしても守り通してみせるという気持ちは強いが、
サシャの言う事も道理だ。
逃げると言えば安心出来ないだろうが、きっと
サシャはツッコミを飲み込んでくれただろうと信じている。
[そのようなやりとりがあって、無事護衛の契約を
結ぶ事が出来たのである。>>41]
―それからの呉にて>>49―
「ひゃあああ」
うっわぁ。
[社長…ローズマリー・タチバナとバルとが並び、大きく口を
開いて間の抜けた声を上げていた。]
「えーっと、これなんていうんだっけ。
至れり尽くせり、だったかしら。」
[白騎士の整備スペースは適当な所を借りられたらと
思っていたのだが、まさかここまで整えられているとは。
また、社長とサシャが互いの自己紹介を終えた後に
差し出されたカタログ。>>50
護衛報酬としてここからひとつ、貰えるらしい……。]
「えっ、じゃあこの装甲板。」
まだ終わってないから!
……サンキュ、メカ長と相談して購入するのも考えてみる。
だって武器欲しいじゃん、武器。
[沢山の支援と、整備の手。
白騎士の整備は普段の倍の速度で進んでいた。]
―整備の間―
[バルは整備の知識がほとんど無いので、
整備中はハッキリ言ってただの置物と化す。
そこに丁度良い仕事をサシャから預かったので>>51
社に入るまで訓練を受けていた、パイロットアカデミー時代の
友人に片っ端から当たってみようと、
ビラの束を抱えて文字通り走り回っていた。
幸いな事に、サシャと共に行動していた所が報道で
取り上げられていたらしく>>52
話自体はすんなりと聞いてもらえた。]
あの烏賊みたいなのに乗った子、お前も見ただろ。
あいつは、誰もやらない一番シンプルで大切な事を
でっかく掲げて、その為に今フル回転してる。
……いいもんじゃねえ?何処の誰かもわからないけど、
そんな「人」が死ぬのは嫌だって言えるの。
[なかなか首を縦に振らない者も多く居た。
無理強いにはならない程度に抑えつつも、それでも彼女の
助けになって欲しいと、懇々と語り歩いた。]
―整備の終わった白騎士―
「はい、説明行くわよ。
まず、白騎士側の追加装備だったホーミングミサイル。
アレの数を50から80に増やしました。
その分バックパックが少し後ろに大きく出ちゃったけど、
重心が傾く程でもないから大丈夫。」
[何分、集団で動く蟻が相手だ。
1回しか使えなくとも、その際当てられる数が多くなるので
あれば、多少の重さは苦になるまい。
バルは大人しく頷き、続きを促す。]
「頭部と右腕の損傷はクレモトさんちの手があったので
ありがたい事に完全修理完了。
ほんとは90%くらいの修理率のままになるかと
思ってたんだけど、本当に有難かったわ。」
[剥がれた装甲も、断線していた部位もすっかり元通りだ。]
「主な連絡事項はそれだけ。
フォームアップ後のエネルギー消費率は相変わらずだけど、
ここ一番という所で使えば問題ないはずよ。」
[コクピット内から見下ろす整備班、そして油まみれの社長。
休み無しで整備に当たっていたのだろう、疲れ切った
表情を大きく映し出している。]
ありがと、メカ長。
後は任せて。
[さあ、ここからはバルの番だ。]
[出撃前、火山の根元にて。>>57
大小さまざまな機体が並び、極東全国から集まった傭兵達が
出撃の合図を今か今かと待っている。
その中で。]
あーあー、聞こえる?
こちら白騎士SILHOUETTE、ひとつだけ言っておかなくちゃ
ならない事があるんで、通信繋がせてもらった。
[その声はクライナー・テラーとS・糸川くんへ。
今回の作戦に於いて、ひとつ重要な事に繋がる可能性のある
話をしておこうと]
えーっと、今回の作戦で大量の水が発生する場合。
その時に白騎士の動作が鈍っても、構わず作戦を進めてくれ。
機体自体には何の影響もないから、助けは不要だ。
[水が苦手なのは白騎士ではないと、遠回しに告げる。
それがパイロット本人に関わるものだと気付く者は
気付くだろう。
しかし改めて問われる事があるならば、きちんと
水が苦手なのは自分自身であると告げるだろう。]
/*
えええええと、えええと、延長ってどうなったんだろう…
むしろ更新表示が変わってないから後10分でエピ?
と、とにかく出撃まで、はよ。
あ。
あいつら、来てる。
[友人達と再会した時に聞いていた機体名、
集まった中からそれを見つけ出し、槍を振り上げて
挨拶とした。]
「サッちゃんがケガする事があったら承知しないからね。
……ついでに、あんたも。」
はいはい、有難く胸に刻んでおきますよぉ。
それじゃ、地球防衛組合…行って来る!
[出撃の合図が高らかに宣言され、>>58
そのネーミングの彼女らしさに、笑顔を浮かべて
移動を開始する。
サシャを守り、彼女が知る者を守り、
彼女が守りたいものを守る。その為に。]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新