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[ クレステッドの魔法で両腕に鎖が巻きつく。
板金鎧なら再度の変身に支障が出るかもしれないが、鎖だけなら自由が効く。
その辺りの加減が嬉しい。]
ありがとうございます。
同じものをクロ君も使ってくれると、なお安心です。
[ にっこり笑顔で念を入れておく。
アーケシアには治療魔法に卓越した者も多いが、カスパルは「舐めて直す」方面の人だから、ダメージは受けないにこしたことはない。]
[ 支度を整えれば、熊の手を軽く差し伸べて、拳でのタッチを望む。]
勝って、いい酒を呑みましょう。
[ 自分からそんな誘いをするのは初めてだなと感慨深く思った。*]
[ クレステッドと息を合わせて敵地に踏み込んだ。
豪華さはあるが、どうにも美しさの感じられない空間が開けている。
装飾過剰でかえって醜悪なのは、そこにいる呪術士も同様だった。
護衛と思しき岩人形が動き出し、クレステッドが冷静に魔法を発動させている間、カスパルも律儀に宣告していた。]
和平交渉を妨害する意思ありと判断します。
申し開きがあるならば大人しく縄についていただきたい。
応じぬのであれば、我々は実力行使を辞さないでしょう。
[ 残念ながら、勧告は罵声で拒否され、岩人形が襲いかかってくる。]
[ カスパルは、鋼をまとって強度を増した熊爪を体の前にもってくる。
防御も一体にした構えだ。
相手の動きを観察し、まずは正面から突く。
後ろにいるクレステッドの方へ、岩人形が行かないように配慮した。*]
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ただいまー
週末まで仕事とかやれやれ。
早く帰ってきたくてたまらなかったよ♪
延長した分、ゆっくり遊んでいってくだされ。
[ 岩人形に鋼爪が命中する。
重い手応えだが、弾かれた感触ではない。
岩に亀裂が入っているのが見えた。
すごい付加攻撃力だ。
後ろからクレステッドが激励の声をかけてくる。
あるいは、呪術士を挑発しているのか。
苛立つように、濁った声が詠唱を始めた。
時間はかけられない。]
[ 術が完成する前に、と岩人形に連撃を繰り出す。
岩人形の方でも硬い腕を振り下ろしてきたが、クレステッドの鎖が守ってくれた。]
せえええいっ!
[ 狂獣化はしない。
ただ、獣ならではの渾身の一撃を見舞う。
砕けた岩人形の向こうへと視線が通った。*]
[ クレステッドの張りのある声が呪術士を喝破する。
それに呼応するように石の礫が飛んだ。
駆け出すカスパルの頭上を黒い塊が通過する。
ゾワリと毛の根本がそそけだった。
標的にされたのはクレステッドだ。
思わず足を止めてしまう。
振り返る視界の端に、壁めいたものが築かれるのが見えたが、クレステッドは大丈夫だろうか。]
[ 躊躇うカスパルに、クレステッドの意志の声が届く。
その委託を胸に、カスパルは唇を引き結んで、岩人形の残骸を踊り越え、呪術士に迫った。
元凶を倒せば、クレステッドを襲う呪術も消滅するはずだ。
小石の乱打に顔をしかめている呪術師が、接近者に苛立って喚き、指を向ける。
カスパルは大きく跳躍して射線を外し、呪術士の肩の上に勢いよく降り立った。
地にのめり込めとばかりに体重をかけて踏みつける。*]
[ 伸びた鎖が呪術士の腕を縛り上げ、抵抗を封じる。
操っているのはクレステッドに違いない。]
怪我はないですか。
[ 戦いの決着がついて、何よりも優先して確認したのは戦友の無事だ。
片手を上げて挨拶をするクレステッドの姿に、ようやく笑みをこぼす。]
お疲れさまです。
助かりました。
[ 本当に怪我していないか、クレステッドを軽く抱擁して確かめながら、共闘の勝利を堪能する。*]
[ 呪術士を生捕にしたのも良かったと思う。
もとより命を奪うのは好まないし、呪術士が作り上げたこの地下道が消滅でもしたら洒落にならない。]
問題は、どうやって連れ出すかですが…
[ 動く廊下を逆走するのは大変だし、クレステッドはともかくも、この呪術士を持ち上げるのは一苦労だと考えていた。*]
勇姿などと言われると照れます。
[ 文字通り頬を染めて頭を搔く。
ひとまず人間の姿に戻っていた。]
共闘の成果が出せたのは嬉しいです。とても。
[ それから、クレステッドの考察を、ふむふむと聞く。]
ここにある素材を使って、新しい通路を造るとかは?
[ ゾラントの魔法で何ができるのかよくわからないので、思いついたままを言ってみる。
それができるなら、ゾラントでは家のリフォームがとても楽そうだ。]
[ なんだか、クレステッドに熟視されている気がした。
彼の端正な顔立ちに見つめられると、いろいろと見透かされそうで心音が早い。]
ええと、
[ 人間が視線を向けてくるのはどういう時だっけ。
鎮まれマイハート。]
ふむ、手が触れるところでですか。
[ 余裕とか言ってしまうのがすごいと感心する。]
橇があっても、動く通路を逆走するのは重労働ですから、他の方法を試したいところです。
クロ君の技で、ここの天井に天窓を開けられれば、俺が飛んで出て、あとは鎖や糸で引っ張り上げるなりして、全員外に出られるかもしれません。
できますか?
[ とっとと事を納めて、彼と飲む約束の実現に漕ぎ着けたいと顔に出ている。*]
[ クレステッドと力を合わせて、騒ぎの元凶を地下から運び出し、事態の収集をつける。
その過程で、クレステッドとは離れることになったのだが、再会に苦労する心配はしていなかった。
クレステッドがくれた鎖は肌身離さずにおいたし、カスパルの鼻はクレステッドの匂いを完璧に覚えている。
そして、期待通りにクレステッドは誘いにきてくれた。
カスパルは尻尾があれば振り切れそうな喜色で迎える。]
[ 食堂へと誘われ、否応もなく頷いた。]
乾杯ですね。
[ 人の多いところはあまり得意ではないけれど、クレステッドと一緒ならきっと大丈夫だ。*]
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やあ、ただいま
週初めだけど元気にしてるかい
もう延長は弾切れなんだ
明日23時まで楽しくどうぞ☆
[ 今回の和平交渉のために作られた食堂でクレステッドとリンゴ酒で乾杯する。
風味豊かなリンゴ酒は、緑の国アーケシアの産だろう。
美しいカットグラスはゾラントのもの。
グラスの中でも口の中でも弾ける泡が爽やかだ。]
クロ君が褒めてくれるのはとても嬉しいです。
とはいえ他の皆も、当時より成長していますから、俺だけ見て判断しないでください。
俺は──君と共闘できて楽しかったです。
[ リンゴ酒のせいだけでなく、軽く上気した顔で微笑んだ。*]
[ クレステッドはなおもカスパルを持ち上げてる。
自信はないが、自分よりも広い世界を見てきたクレステッドが言うなら、そういう面もあるのだと思うことにしておく。
再会と勝利と生還を祝って乾杯を重ね、クレステッドが語る提案を聞くべく身を乗り出した。
彼の様子が楽しげだと、自分の気持ちも浮き立つ。*]
[ 希望をもって魔法の未来を語るクレステッドの顔を微笑んで見ている。
側にいて、その熱を感じられるのは良いものだと思う。]
クロ君が、アーケシアに可能性を見い出してくれて嬉しいです。
[ 嫌われ、捨てられたわけではないと感じてほっとする。]
この場所は古くから人が来ていた場所だから、力ある場所なんだと思います。
[ いろいろと不安はないわけではないけれど、今から恐れても仕方ないことだ。]
俺がいると、野生動物に迷惑をかけないようにと、口うるさいですよ。
[ そんな言葉で賛意を伝える。*]
[ クレステッドは楽しげに計画を語る。
彼が素晴らしいと言えば、それはとても良いものに思えてくると気づいた。
彼にはきっとその方面の才能もあるに違いない。
いい教育者、あるいは指導者になれそうだ。]
忙しくなりそうです。
頑張りましょう。
俺は──
君が疲れたら、癒してあげたいです。
[ 掌を柔らかい肉球とさらさらの柔毛に変えて、クレステッドの手を包む。
彼のようにあれこれと発想は浮かばないけれど、これだけはずっと自分の役目にしたいなと思った。*]
[ 肉球で包めば、クレステッドの肩の力がふっと抜ける。
ちょっと抜けすぎたかもしれないけれど、悪くない。]
おかしなものです。
他の人に、こうしたいと思ったことはないというのに。
[ そして、こんな彼の表情を見られるのも特権だと思う。]
[ ほっこりしていたら、急な発言が飛んできた。
「知り合い」でも「学友」でもなく、「相棒」とは。
これまで与えられたことのない呼びかけだった。]
あっ…、 は、 はい。 よろしくです!
[ まさに事業を一緒に担ぐのだと思った。
その言葉が示すように、息のあった相手となって生きていこう。]
── なんだか嬉しすぎます、相棒。
[ はにかみながらも、しっかりと応えるのだった。*]
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ご挨拶タイム@15分
この度も、ご参加いただきありがとうございます♪
交流なしでも、お二人を遠目に見てふくふくしてました。
また突発で企画あげると思うので、タイミングがあえばどうぞ!
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相棒もありがとうよー 愛してる
親密度ないところからよく頑張った!
おまえと(ダブルの意味で)戦えて楽しかった♡
魔法とは( ってなりつつ、好き放題に獣化するのも楽しかった。
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うむうむ、なんでこんなお寂しワンコキャラになったんだかw
まさに村は一期一会で面白いものです。
次はかっこよく…!(永遠の課題
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