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どういう関係かは知らんが屋敷の主人はおらん。
[自分を見て思い出すとはどういう意味だろうと首を傾ぐ。]
父はもう死んだ。
共犯者…?
[眉間に皺を刻みながら包みを受け取る。
包みを開くと激しい戦闘があったことを物語る短剣。もう使用できるものでもないのに手入れが施されてあるそれを握り、目の前へと刀身を掲げた。
使い心地を確かめるよう手首をひらめかせながら吸血鬼の話に耳を傾ける。]
初耳だ。
[10年前にしろ20年前にしろもう父は5、60代だった筈で、その歳の癖によくやるものだと苦笑する。]
それで、殺せたのか?
思い出せておめでとうと言いたいが何故私を見て思い出したのかがわからんな。
[想像の範囲で補完することは可能そうではあるが…、と心の中で思いながら。
父とも因縁があったというが、]
父はそいつが死んで満足だったんだろうか。
再び記憶を封じると言った割には随分と大切に扱ってきたようだが、
[陽はのぼりつつある。
硝子から差しむ朝陽にその刀身は白く煌めく。]
大罪を犯した記憶を封じて永劫生き続けたいのなら。
野暮な事はせん。
私には限りもあるしな。
/*
クルースニクはログの海に溺れていた記憶しかない…ぶくぶく。
私も最近過去村のログをあさって過ごしてましたけど過去村読み返すのは楽しいですねぇ。
楽しもうと思えるのならば、それでいいんじゃないか。
用心棒…、は、退屈そうだが。
[忘れたころにでも行くかもな、と続けながら鞘のない短剣を布に包んだ。]
確かに返して貰った。父にも報告しておこう。
礼を言う。
[そうしてフードを被った姉の姿を無言で見送った。**]
[朝方の紅と薄い蒼の混ざった空を見上げる。
物置小屋へと足を向けると仕立て屋の拘束を解いてやる。まだ意識は無いようだったが、そのうち目が覚めれば自分の家へと帰るだろう。]
行ってきます。
いつまた来るか、わからないけど。
[庭の片隅。
咲き乱れる白い花の中にある古びた墓石。
その前から立ち上がると、振り返ることなく屋敷を出ていく。
墓石にかけられたばかりの十字架が微かに揺れている。]
― 教会 ―
[自宅か教会か、どちらかだろうかと思うがひとまず人が多そうな方へと足を向けてみる。
昨日の血の祭りが嘘のように澄んだ早朝の空気は心地よい。
歩きながら肺いっぱいに大きく吸い込み、うんと伸びをする。
旧友の姿はそこにあっただろうか。
姿を見つけてもすぐに話しかけることはできず、しばし遠くからその姿を眺めている。]
……
[声をかけられずにいたが、いざ近寄られると足元へと目線を向けてから頭をかいた。]
友人とやらは、家に帰ったよ。
[多分だけど。]
……家に帰って、寝てしまったみたいで。
気付いたら朝になってた。
何が起こったのかわからないけども…、まぁ。
[よかったのか?と周囲を見渡す。]
…… つまりは、こういう事だ。
[言葉が浮かばなかったのか、面倒だったのか、周囲を見渡してから口を広げてみせた。
長い犬歯がのぞいている。]
[大声で牙を指差されると慌てて口を閉じて男を人気のない方へと引っ張っていく。]
…何でって、それは、
[僅かに言い淀む。]
この街を追い出されたから、
お前にも化け物だと思われるかと思ったから…
もう何十年も会ってないのに、ちゃんと名前を覚えててくれて、小さい頃の姿しか知らないのに自分だとわかってくれて、嬉しそうに話す姿を見て、
そんな、化け物だったなんて、言えんだろ…
[初恋の相手がそんなんで悪かったな、と小さくこぼす。]
でも、本当に嬉しかった。
自分の事なんてもう誰も覚えてないだろうって思ってた。
…だから、本当の事を隠したままでいなくなるのは申し訳ないと思った。
また、会えるかもわからんから、
人それぞれ、とは言っても、大概の人間は相手をよく知ろうともせずに怖がる。
…来年?
まぁ、来年も変わらんと思うが、10年くらいはそんなに変わらんような。
[こんなにおっさんに、という言葉には小さく笑う。]
私も本当ならおばさんだよ。
…だから街には住めない。
…まぁ、死ぬ迄にあと100年程はありそうだし。
吸血鬼にでもならば話は別だけども。
[可愛いなどと言われた事もなくどう反応して良いかわからず終始言葉を無視していたが、この一晩で何回も聞いたせいか既に無反応になりつつあった。]
街を出る…って、
[道中野盗にでも襲われやしないだろうかという考えが頭を過ぎる。]
まぁ、それもいいか。
[縛られるものがある生活でもアテのある旅でもない。急いで決める事もないこと。]
…腹が減った。
何か食えるところないか?
あぁ、そうだ。
[思い出したように言ったのは、どの場面でだったか。
街を歩いている最中か、食事をしながらか。]
短剣の鞘が欲しいんだ。
腕の良い職人がいたら教えてくれないか。**
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双子さんもお疲れ様でした!本当は教会前の決闘を見届けて何かお話しできたらと思ってたけども時間がなかった…!
こちらこそ久々にご一緒できてよかったです。
私も隠居してるようなものですがまたどこかでご一緒できたらいいですね。
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ミリアムの事は寂しがりなお姉さんなんかなとか思ったり、いつか会いに行く事もあるでしょう。
おっちゃんには鞘を使って貰えばいいね!
たまには一緒に旅する事があっても楽しいかもしれない。
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4年ぶりくらいに村に入りましたが楽しかったです。村建て様はおつかれさまでした、ありがとうございました!
一緒に遊んでくださった皆様もありがとうございました!
それではこれにてー!**
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