情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
ちっ…あんま動くんじゃねぇよ。
こらっ、噛もうとするんじゃない。
手袋何処やったこら!
……変なところ触ろうとする、お前から捌く。
[一体ずつ丁寧に、素早く。
いつも料理をするように捌いていく。
生きがよすぎてちょっと手袋持っていかれたけど。
とりあえず噛まれずにはすんで。
みじん切り、ぶつ切り、小波切り。
綺麗に並べた後、ジェムが転がった。]
クレスー終わった……んー?
クレスの魔法ってそんなのだっけ?
[近づいてくるクレス>>197
光り輝く鎖に首を傾げ、問いかける。
テーブルの上に転がった三つのジェムを突いたり弄んだり。]
『違うのだった気がするけどねぇ。
……もしかして?』
[鬼火があったせいか小刻みに震えていたりする*]
[弱まっていく光>>202を黙って見つめる。]
綺麗だな…太陽みたいだ。
[太陽が沈んでいくようなそんな色。]
『魔女のジェムを受け取ったのねぇ。
どういう風にか知らないけどねぇ。』
(……叔父様≪カーチャン≫悪く言うんじゃない。)
『あんらぁ…そんな風に聞こえた?』
[黒猫≪スミェールチ≫の嗤いを堪えるような声に少しむかつきつつ。]
……クレス。
[増えた五つのジェム>>203
少し考えてどうしようかとまた考える。]
いや、俺の中もパンパンなんだけどな。
元々クレスにあげた後も十個も持ってるし…。
[背中に触れようとするなら翅に触れるか。
艶やかで今にも破れてしまいそうな翅。
重ねられた掌を感じ彼を見上げる。]
(我がいなかったら、君の目は無事だったのか?)
[あまり事件のことは覚えていない。
それでも自分に向けられた彼の目は覚えている。]
我は…大丈夫だ。
……大丈夫だ。
[座ったまま笑う。
暗闇の中その表情が見えるかはわからない。
自分はよく見えないけれど*]
[変身した今でも残る、目元の仄かな赤み。
「全身に火傷を負ったらしい。特に目元が酷いようだ。」
彼の父に伝えられた症状は、甥にも伝わっていただろうか。
事件の日。にげろ、と、伸ばされた手が炎に飲み込まれるのを、彼は見たか。
確かに甥をとらえた双眸もまた、
炎に包まれ、それで終い。]*
[同じように悩んで>>211
悩んで悩んで結局三つ、額に押し当てた。]
……大丈夫≪ヘイキ≫。
[背中の間に押し当てられた翅はわずかに身動ぎ。
あの時のことを思い出し、見つめる。]
[扉が開かれる音>>209
どこかで見た顔>>210
名前のことで話したことを思い出す。
嗚呼、彼だったのかと思いつき。
それでもあまり変わらなかった。]
……ごきげんよう。
いい夜だな。
[自分の前に出た彼の服を掴む>>213
冷静になろうとしても、無理だ。]
[火傷、目、叔父が失ってしまったもの。
なんで自分が無事なのか。
どうして自分がそうならなかったのか。
どうして自分は両親に引かれなくても足を動かさなかったのか。
――自分のせいで、と*]
[クレステッドの服を掴む手は微かに震え。
顔は何処か青ざめていたが、君は気づいたかどうか*]
[八年前、放火事件の時>>0:202
彼はチケットを貰った時から公演に行くのが楽しみなんだと笑って。
内緒だよ、と貴方にだけ明るく言って出かけて。
――事件が起きて彼は数日、学校に来なかった。
連絡もできなかったかもしれない。
そうして、戻った時には変わらない彼に戻っていたか*]
――……興醒めだ。
もう少し遊べると思ったのに。お前の力は奪うに値しない。
変わりにこいつと……そうだね、あの人魚の魔女から力を奪おうか。
― 幼少期のある日のこと ―
さっちゃん!
ねえさっちゃんはぶじなの!?
[テレビで放火事件のことを知ったとき。
少女は家を飛び出し、ろくに場所も解らないのに現場を捜しに走った。
泣きながら歩いているところを警察に保護されたのは夜になってからで、母から厳しく門限を言い渡されたのはその頃からか。]
[毎日家へ電話したり、母へ無理を言って病院――彼の自宅や小劇場近くのもの――へ連れて行って貰ったりしたけれど、何の手がかりも得られず泣き明かしていた。]
さっちゃん!
よかった、よかったよぅ……。
[戻ってきたとき、何があったかも聞かず、ただただ無事を喜ぶようにその手を取った*]
[ああ、近くにある>>223
あの時とは違う、自分の手の届く場所にいる。
だから、大丈夫《ヘイキ》]
……クレス。
[大丈夫と言い聞かせる。]
[微笑む彼>>232が怖い。
よくわからないけど。
でも、それが、心地よかったりもするが。]
――止めろ。
[伸ばされた手>>234を払いのけて。
もう一呼吸。]
やめろ。
[震えていても、声は出して。
青ざめても、彼を見据えた*]
/*
うあー間違えたの恥ずかしいし。
こんな時間に送るの変だろ私。
今、忙しいってわかるだろー!
ああああああぁぁぁぁ……。
― 幼い朔夜 ―
[戻ってきた時、安心したように笑って。
手を取られて自分も笑って。]
……ごめんね?
ちょっとたいへんで。
でも、もう…大丈夫《ヘイキ》だよ。
[あたたかい温もりに笑った、記憶**]
クレス。
[彼のことは信用している>>249
けれど、けれども。
怖いことには変わりなくて。
彼に襲いかかったら>>252
クレスも自分を信用してくれないんじゃないかと思って。]
……本当に。
[二人が厨房へ行くのを見送って。]
[笑う彼>>260を見送った後。
残された、我は。]
……月《ルナ》は太陽《サン》がなければ輝けない。
四つ葉《クローバー》は傷つけられなければ生まれない。
[なにかがなければ。
幸せはどうなるのだろう。]
[転がる残されたジェム。
なんで、彼は自分を大事にしているのだろう。
理解が……できない。]
『大事なものは大事だと思うわよぉ?』
……むしろ、我は……。
[しばらくして、歩き始める。
どうすればいいか、わからないまま*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新