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― 回想 ―
[それは騎乗訓練のことだ。普通に飛行をする分にはなんら問題はなかった。
だが竜とシンクロをする騎竜師にとっては、それが本当の飛行でないということは理解していた。
だから同輩らより多く飛ぶ必要がある。
徐々に加速度をあげたりを急停止をしたりする。騎竜師がもつ騎乗能力という加護めいたものが負担を軽減をしてくれる面はあるがそれでも当初は慣らしながら行っていた。
そして本番、最初の飛行のことである]
(うるさい……な…)
[白む意識、鉄の味が広がる口内。内臓がいたい。薄目を空けた先にいるのは、耳を騒がしているのは?
呼吸を求めて血を地面に吐き出した。身体が軋む、それでも意地でエルトナの鱗にぐっと手をついて体を起こして]
いちいち騒ぐな。頭が割れる。
[喧嘩腰に心配をくれた腐れ縁へと意地っ張りにも俺はそう返していた*]
― 霊王の領域 ―
[休憩というなのエルトナとのやり取りも終わり、通算三度目の転移の感覚に身を委ねながら光の門>>18をくぐる。]
やっと遺跡っぽくなったな。
[当たり前のことなのに石造りの門をみて途方もない空間だと改めて感じる。
そして次の試練の内容>>20を聞くのだが]
……明らかに不向きなやつがきたな。
[嘆息する。ふわふわ浮いている光やらなにやらをみつつぼやくように口にした*]
[各々精霊から鍵とやらを回収するべく動き出す中、さぼっているわけにもいかないと自分も動き、手近な明らかに敵意がありそうに明滅する光へと戈を振るう。
飲み込まれるように一瞬光を放つと、何かを落として消えていく]
これが鍵ってことか?
[小粒の宝石のようにみえるを拾い上げしげしげとみて、エルトナもくんくんと匂いを嗅いだりして確認している*]
[ここだと飛び掛かったエルトナ。
そこには擬態した精霊?がいたらしい。踏みつぶしたようだ。
ほじくりかえすように石を拾うとお揃いとご機嫌になるエルトナ]
ああ、よくがんばった。
[要求を受ける前に、なでなでをするのであった*]
[切り上げた戈は空を斬る。一瞬だけ間合いの範囲内でいたのを狙ったつもりであったがよけられ、鳥のように羽ばたく光はおちょくるようにくるくると舞う]
こういうのはやっぱ苦手だな。
[害がないかだけ注意深く見つめながら、単純に届かない敵の位置である上に、わざわざエルトナに狙わせるほどの妨害をしてくるほどでもない、素直に諦めることにした*]
[なんだか、とてもとても大事な話をしていた。
今回の試練である鍵が再生された。だとか。
主に名前とかな。子供の名前を名乗ってたんかいとかそういうのもあったかもしれないが。
キラキラの小粒の宝石にご機嫌だったエルトナは、結晶>>117が舞い上がったことによって『エルのがーーー!!!』となっているエルトナを宥める。
あのキラキラほしい。あれほしい。と薔薇色の宝珠をみてじたばたするのを見つつ]
エル……。お菓子食べるか?
[ぴたっと止んだ。現金な考えの持ち主であった。平常運転である。]
ああ、いってこい。
一対だったらヤコブのほうがいいだろ。
[ハンス先輩かヤコブがいいかで考えはしたが、竜と合わせてと考えると術が使えて動きが軽やかな相手と戦うにはハンス先輩では相性が悪そうだ。
そんな判断から、ヤコブの提案>>121に、任せた。とあっさりといった*]
情けない姿を見せるんじゃないぞ。
[反発してたころの名残を思い出させるような言葉を半ば冗談で半ば本気でヤコブ>>128へと口にして、エルトナの手綱を引いて竜首を返す。
簡単に言ってはいたが、力と意志を示せといった時点で自然とヤコブか俺かカレルか。と思ったのはあった。後は文字通り名乗り出た意志に委ねるというものだ]
[そうして離れた先で、段差のあるところに腰掛けて腰袋からお菓子をだして]
ほら、よく噛むんだぞ。
[二つ以上のことはその場では考えない現金なエルトナはクッキーを食べて、落ち着くのであった。**]
― 回想 ―
だから騒ぐな。何度も言わせるな。
[取りつく島もない。そういわんばかりの態度でゾフィヤ>>141には応える。
少しだけ息を整えるようにゆっくりと呼吸を繰り返し、エルトナから降り、ふらつきそうになる身体を無様な姿を晒さないように足に力をこめる]
エル、竜舎にいっておけ。続きは明日な。
[いつもマイペースでなつっこいエルトナが騒がずに静かに言うことを聞いて、のしのし去っていく。それを見送った後にゾフィヤを見る]
前もって教えてなんになる。無様な姿になります、とでもいえばいいのか?そんな姿を晒すつもりなんてなかったんだからそりゃ無理な話だ。
それにな、心配なんて俺はいらねーんだ。
失敗したなら次を目指せだとか、なんなら馬鹿にされるほうがマシだ。
[頭も身体も痛いしイライラする。だがこれだけは言っておかないと気が済まない]
竜が…エルが思いっきり飛びたいのは本能だ。自分の竜を乗りこなし、共に生きるのは騎竜師としての本能だ。
それを阻害するような心配はいらない。エルがいる前での心配なら特にな。
[エルを帰してから口を開いたのも、こうして無理矢理たったままでいるのもどちらだって必要なことだ。少なくとも自分にとってはそう思っている。]
[言うこともいって苛立ちも収まっていた。それ以上の体力がなかったともいえる。]
心配したのはわかった。
……でもな、そんなことで泣くな。
気を付けて挑んでいく。その返事意外俺はする気はないんだからな。
[心配したこと自体悪感情として受け取っていない。いつも悔しそうにしているのに涙を流すことがなかった腐れ縁へという。]
泣くのはもっといいことがあった時にでもとっておけ。
[よろめきそうになるのと一度持ち直す。教員がやってきたほうへと向かい、治療をしにいくのであった**]
― 霊王の領域 ―
[クッキーをあげたことで、宝珠のことなんてすっきり忘れたエルトナ。
今は見るのも勉強だぞ。と二対の戦いを見ている。
上へ下へとも目まぐるしく動きまわる両者。
純粋な練度ではやはり天聖の騎竜師のほうが上手だ。だがヤコブも戦いの中で成長してきているようにも見える。]
まだ先がある以上、もっと飛ばないとな。
[楽しみだな。とエルトナとともに見物していた*]
― 回想 ―
[その後は治療のためにゾフィヤ>>189とは別れた。エルトナのほうを見に行ってくれるようだからそれはいい。
教えてくれてたら泣かなかったと。なじられても、こんなことで泣く必要はない。といったばかりだ。それ以上の言葉を重ねる理由もなかった。]
(一人で騎竜師になるんじゃない……な)
[騎竜師というのは一人と一匹とでなるものだ。同輩は不要と思っていたわけではなくただそういう意識がなかったのだが、初めてみるゾフィヤの表情は、疲れた思考の中でも引っかかるように心に残った。]
[ちなみに結果的にいうとソルベの忠告>>190は正しかった。
目の前のお菓子にご機嫌になり、ゾフィヤから食べさせてもらう。頭の中の割合がお菓子美味しいということに支配され、謝罪についても大丈夫大丈夫!とめっちゃ軽く応えられたのである。
そしてエルトナは考える。都合の悪いことは忘れて自分に都合のいいことは考えて、はっと気づきを得るのだ。
飛行訓練をしたら、ゾフィヤからお菓子がもらえる!!
エルトナはかしこく(?)なった。そうして、飛行訓練後にゾフィヤの姿をみたら、お菓子くれる?って見つめることに今後なっていくであった*]
― 霊王の領域 ―
[声が聞こえていた。立ち向かうものの声>>192 >>193だ。
それは偶然か。それとも自分たちの意志にのったものがあったからかもしれない]
(僕達な……)
[生来の気質が大きく変わるということはなかった。
ただ自分たちにもあるように、彼らには彼らの騎竜師としての在りかたを知ろうとは思った。だから剛芯の騎竜師に託した。]
届いたか。
[決着がつく、天聖の騎竜師の剣が落ちる音が響き、知らずうちに握っていた手を緩めるのであった*]
[ヤコブにお疲れ。というつもりであったが]
またなんか出てきたな。
[歴史遺産のパレードである。考えることを適度に放棄したものの末路であった**]
[少しだけ現実逃避をしたが目の前のはあいにくと現実だ。]
ここだけ物語の中のようになってるな。
[今更か、とエルトナを撫でながら内心嘆息しつつ、治癒を施す、精霊のいとし子>>216による癒しの雨。
術者としての知識がないが、高規模で癒しを受けて、力が充溢としてくる。]
ここまでが試練だったってことは、今からが本番か。
[ティアナの言葉>>217を受け、ひとまず目の間のわかることから整理するように口にしつつ、祝福の薔薇色と、紫水晶の二色が混ざった光の粒子に包み込まれる]
[正直にいうと、情報過多であったため休憩もありがたい。]
粘り強さ、折れずに研ぎすまされていく。
そんないい戦いっぷりだったな、ヤコブ。
[休憩に入ろうとするヤコブに一声かけて労った]
[そうして時間が訪れる。
扉の中央にある窪みに薔薇色の宝珠に嵌めれば扉が開かれ、エルトナを連れ同輩たちとともに向かう]
なぁ……死んでいるっていっていいのか、生きているっていっていいのかわからないが…ずっと、ここで守っていたのか?
[扉を潜る前に、天聖の騎竜師。精霊のいとし子の二名に向けて問いかけて]
正直規模からしてもついていけねーなってとこあるが、最初にオクタヴィアスに誘われた時とやることは変わらないわけだな。
[出会った頃、偽名のほうの名前を口にしつつ、注意事項>>219には頷く。]
騎竜師としてやることをやるだけだ。
[エルトナに跨って、扉を潜った]
― 虚無の深淵 ―
[何物も存在せず、曖昧に存在するような不可解な空間。エルトナを見ると居心地が悪そうだ。
わしりと撫でてみながら]
そんな世界で生きるのはごめんだな。
[神代の、なんていわれて、軽口を叩くことで肩の力を抜く。見失うなと言われた以上、常のようにあるならそんなものだ。
精霊のいとし子の祝福>>223を受けると一つ頷いて]
虚無ってのは結局どういう存在…概念なんだかな。
[戈を手に持ち肩に担ぐようにしながらぼやきつつ、同輩たちを見遣り]
怯えるなよ、ゾフィヤ。
後な…怪我してきても今回は泣くなよ。
[挑発するような言葉とともに、今回はとのことを付け加え、エルトナを駆る。号に合わせるようにエルトナははばたく。一体の薄気味悪い塊へと向かった]
― 虚無の深淵 ―
ぁー…嫌な気分だ。
[纏わりつこうとする触手を一度、二度、三度と戈を振るい薙ぎ払う。
なんともいえない感触と、びちゃびちゃと粘着質のある水音をまき散らし泥のようにきえる触手。
その感覚が嫌にざわつく。感触ではない。嫌悪感とも違う、ただ自身の半分を突き付けて裂いたような感覚。]
……ちっ…
[中途半端な立場に、乗りこなすのには困難な竜。それらから自分を錬磨することに余念がなかった自分]
かっこつけとくしかねぇだろ。
[今更態度を改める気はない。性質というのもあるのだろう。
だからこそ無様な姿を嫌わせてもらおう*]
[ただただ迫りくる触手をきり払い、分身まで迫るが]
ちっ、浅かったか。
[ふよんと動きを器用に変えて薄く広がるようにして]
エル。
[先程まで斬り払ったものが寄せ合うように膨らみ盛り上がる。
津波が迫るようなその動きに、エルトナの名を呼んで、翼から火を噴いて急上昇。
翼による羽ばたきと、火を噴射することによる飛空。
加速による破壊力が力ではない。二種類の飛行機能を器用につかった急制動、緩急織り交ぜた飛行もまたエルトナの力の一つ。そしてもう一つ。]
焼き払え。
[本来なら前方にこそ注意が必要だというのに、後方にも攻撃ができるというのもエルトナの特徴であった]
前だな。
一息でも前に…な。
[いつも先陣を切っているカレルはどのあたりにいたか。
先に見据えたのは、巨大な球体。
どうせ本体を狙わねばならないのだ。その道すがらを散らすように進路を決め、突き進む。それだけ狙われやすいことにもなるのだろうが、いいだろう。
世界の安定のために身を捧げるほどの意志はない。彼ら>>254の言葉を聞いて、それが尊いものだとは思ったが、同時に真似したいとも思わなかった。そういう俗っぽい人間なのだ]
危地の先に誉在り。いくぞ。エル。
[いざ目の前に騎竜師としての役目があったなら、力を振るうのを戸惑いはしない。]
[道を阻む触手を切り裂き、道を作っていく。
ただ層が厚い]
同じ方向にばかりいられんな。
[時に迂回するように、二種の飛行能力を駆使した急加速から急激な方向転換。
直撃だけは喰らわないようにと戦うが、じわじわと浸食するように軽症を重ねていくが、浸食は傷口というよりも精神によるものが多かった。
それでも黙々と着々と戈を振るい、盾で防いで叩きつけエルトナとともに触手を、分身体を削っていく*]
― 虚無の深淵 ―
[異様な形態へと変わる球体に、一旦距離をとったところで、天聖の騎竜師の呼びかけに>>298を聞く]
本気か。…いいじゃねぇか。
それだけ警戒する相手ってわけだからな。
[歯牙にもかけられないよりはマシだ。
だが消耗戦になりそうなのも先までの戦いからわかる事実。
倒すための提案に、ハンス先輩>>303が名乗りを上げる。それが一番なのだろうというのはここまでの培ってきた関係から理解できた。]
なら俺たちでそこまで届ける。それだけだな。
[己の役目をただ口にして]
このために一人じゃなくて手助けが必要だったってことだろ。
何があっても躊躇わずに前を進んでくれよ。
[オクタヴィアスが頼む事柄から、人手が必要というのはこういう面もあるのだろうという解釈をとりながら、ハンス先輩へといって、一度戈をぐるりと回す]
[後ろを担うのは彼女たちだ。一度だけゾフィヤとプルファーに視線を向けた後に、前を向く]
いくぞ。エル。
[ハンス先輩の進路よりも前に。一息でも前に。
白花の加護も得て、邪魔立てするものを斬り払い道をこしらえる。
迎撃するように動く触手を斬り払い、片翼だけ噴射させるようにして加速させて回転するようにして、翼爪と刃が触手を刈り取っていく*]
今まで力をつけてきたこと何のためか。
少なくとも今を無駄にするためじゃないからな。
[同じ前衛についたカレル>>324へと言葉を返す。
自分より少し後ろでは触手を押し返すヤコブ>>310もいる。
約束を交わしたハンス先輩>>327もついてきている、と、軽く後ろも確認しつつ、巻き付くように延びてきた触手を円盾で殴るように弾き飛ばす。]
俺からすればそういう戦いかたはできないからな。
[主に遠距離戦という点においては皆無だ。
やれる選択肢が少ないから迷わないというのもあった。アーク>>328の風刃が触手を切り裂くのを横目に感嘆するように息を漏らしながら、もっと、全部引き受けさせるように前へとより、身を沈め落下するように下を目指す]
本気を出したってんなら警戒したってことだろ。
[ならもっと、本命であるハンスをたどり着かせる前に、更に脅威に思わせないと、更に目立たないといけない。
だから彼らよりも更に深入りするように前を飛ぶ。
対処しきれない数、目当てをこちらに向けた触手を纏めて引き受けるように]
チッ……
[戈からマチェットに持ち帰る、手数が必要だ。裂かれるような痛みが足に腕にと走り、滴る血が好物というように群がる触手を盾で殴りつける。斬り落としはしない。
どうにもあいつらは再生するが、無限にあるわけでもない。一度斬り落としたら別の場所にターゲットが向かう。だから傷を負い、身体の自由を奪われる覚悟で引き寄せる。がむしゃらで捨て身ともいえる突撃]
[じゃじゃ馬からの>>333 >>334からの合図が届いて]
……きたか。
[だがすぐには動かなかった。ぎりぎりまで纏めて引き寄せるようにした後、竜首を上に、両翼を器用に腹の部分に寄せるようにしながら、炎が噴射させて、直角に軌道を変える]
後は頼んだ。
[ハンス先輩とはちょうどすれ違うような形となったか。噴射する炎が触手を纏めて焼く。
多くを一度に焼き払ったことで再生まで時間がかかるだろう。
蔦と氷で作られた道>>335 >>338を出来るだけ切り拓き離脱した*]
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