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って、言っても。
そーゆー事にならないように立ち回るのが俺の役目っちゃ、そうなんだけどな。
[一転、向ける声音は軽いもの。
真剣な話をした後に冗句めいた物言いで空気を和らげるのはいつもの事。**]
/*
いざ戻ってきて、さあ書くぜ、と思ったら膝上を占拠した半蔵がめっちゃ妨害してくる件(
しかし、ここでもふに屈するわけには……!
……それは、わかってるって。
[何かあった時は、と。
返される言葉>>=2には、素直な同意を返した。
絆の先の言葉だからこそ、強いて意地を張る必要はない。
カッコつけたがるのは、素の気質なので如何ともしがたいが。
軽く紡いだ声に返るのは笑む気配。
伝えられた言葉、そこにこもるもの。
それに支えられてるなぁ、という実感を持ちつつ]
ん……フレイなら大丈夫って。
信じてるから、な。
[告げたのは、抱く信を形にしたもの。**]
― デメララへ ―
[鈴の音伴う号の後、三班に分かれた魔法の使い手たちが動きだす。
先行するのは陽動組。
ここは、攻撃よりも攪乱を重視したメンバーが配されている。具体的には幻術や文字通りの花火、音を操る術に長けた者たちだ。
もっとも、それだけでは立ちいかないから、攻撃と支援を得意とする者たちも含まれているが。
次いで発つのは、青年が率いる攻撃班。
ここは文字通り、攻撃魔法を得意とする者を中心に編成されている。
人数的にも一番多く、言わば本陣とも言えるだろう。
殿を務める形になるのは作戦の要たる解放班。>>61
各自それぞれの力を存分に発揮できる配置は、教師たちの手によるもの。
ちなみに、彼ら自身もそれぞれの得意分野に応じて各班に散らばっている。
幾人かは里の守りとして残ってはいるが]
……こーゆーとこ、まだまだ敵わねぇよなぁ。
[いつまでも頼り切るわけには行かないが、それでも、今は全力で支えてくれる手が嬉しかった]
[叶う限りの速度で移動し、夜闇未だ深い頃合いにデメララ周辺までたどり着く。
決行のタイミング――夜明けまでの間に休息を取り、その時を待った。
やがて訪れる黎明の時。
空の色が変わり、暁光のいろを映すその時が、反撃の始まり]
……始まるぜ。
[誰に言うでなく呟くのと、鉱山のすぐそばで音が弾けるのはほぼ、同時。
派手な光と、炸裂音。
炸裂音は増幅の魔法を得て大きく響き、それだけ聞いたなら派手な爆発音と大差ないもの。
夜明けの静寂を引き裂いたそれは駐留する部隊をざわめかせる。
駐留部隊の隊長も生産拠点を支える鉱山に何かあっては、と判じたか、急ぎ、部隊を向かわせるのが遠目に見えた]
……よっしゃ。
そんじゃ、俺らも行くぜ!
[鉱山方面へ移動する部隊が十分に距離を取った、と見て動き出す。
深呼吸の後、力を凝らす。
しゃら、と銀の鈴が音を立てた]
光集え 我の許へ。
天より下る 速き光。
大気裂いて 地を灼く波動。
雷の雨 今こそここに!
[吟ずるのは、雷の雨を降らす術。
それはどこか浮足立つ街へと向けて遠慮なく降り注ぐ。
それに続くように歌が紡がれ、叩き込まれる攻撃魔法が街を揺るがし、そして、大気を震わせた。*]
― デメララ ―
[初手の攻撃魔法は、いまだ隠形を解かぬ状態からのもの。
初撃が決まった所で結界担当が術を解き、黎明の空に飛行の術で浮かぶ一団の姿をさらす]
我ら、
……その志、折れぬ意志、ここに示させてもらう……!
[口上の後、攻撃班は複数に分かれて行く。
青年は単独で、街の中央へ向けて空を翔けた。
下から矢が射かけられるが、お構いなし、と突っ切っていく。
解放班が動きやすいように、と念頭に置いた行動……だが、ある意味では通常運行とも言えた。*]
[なお、鉱山側の陽動部隊は逆に隠形を維持したまま、あちらこちらで花火と各種爆発音を発生させ、更には霧や幻術で混乱を煽っていた。
士気が低い、と言われてはいても、数の差は脅威となる。
故に、徹底的に引き離して引っ掻き回すのが陽動班の役目となっていた。*]
……フレイ、そっち、どんな感じ?
[動き回りつつ、ふと、気にかかるのは解放班の方。
大丈夫だ、と信じてはいるけれど。
案じてしまう気持ちが浮かぶのは赦されてほしい]
こっちは、今んとこうまく行ってる。
思ってたよりも向こうの動き、鈍い感じだし……これなら行ける。
[こちらの立ち回りは、向こうからも見えてはいるだろうけれど。
声を向けるのは、無事を確認するのに一番手っ取り早い方法がこれだから、という認識があるから。
その辺りは、過去の自分のやらかしからの気づきではあるのだけれど]
[未だ、直接出会う前。
声だけで繋がっていた頃。
一月ほど、話しかけられても全く返事をしなかった――できなかった時期があった。
それは、実母が病に伏してから、永眠するまでの間。
当時10歳、この頃は魔法の才の発現は片鱗程度にとどまっていて、未だ、下町で慎ましく暮らしていた。
そんな状況での母の病は混乱を引き起こして。
当時は伯母だった養母や、隣近所からの援助もあったが、先の見えない母の看病は少年の身には堪えていて。
声が聞けて嬉しいのに、どう返していいのかわからなくて。
案ずる声に心配させている、と自覚したらそれもそれで苦しくなって。
結果として、実母が眠りにつくまでの間、上手く声を返せずにいた]
[ようやく落ち着いて、黙り込んでてごめん、と短く返せはしたものの、その時の反応は違う意味で堪えて。
同時に、ちゃんと声が聞こえると安心できるんだ、とそんな当たり前の事を改めて認識できた。
だから、それ以降は何かあると呼びかける事も多く、逆にうるさい時期もあったかも――というのは余談として]
(……なんだかんだで、甘えてんのかもなぁ、俺)
[そんな自覚もぼんやりとあるが、言葉にした事はなかった。*]
― デメララ ―
……てか、これ、ほんとに同じ帝国軍?
[上から見るとよくわかるてんやわんやぶり>>99に、知らず、こんな呟きが落ちた。
ロンリコに攻めてきた部隊の統制のとれた動きやら何やらを見た後だけに、浮足立ち方が半端ないように思える]
ま、こっちにしてみりゃ好都合……っと!
[軽く言いつつ、飛来した矢をくるり、と回避して。
改めて見やった先には、慌ただしく兵が出入りする建物が、ひとつ]
……あそこ……かな?
[駐留軍の本拠地は、と。
呟く表情は楽し気なもの。
それから、呼吸整え、しゃら、と鈴を一度鳴らした]
光集え 我の許に。
踊れ 舞え 三筋の矢となりて。
風を裂き 地を穿つ。
光の乱舞、今ここに!
[鈴の音と共に紡ぐのは、乱舞する光の矢を生み出すもの。
それは複雑な弧を描いて、建物の前に突き刺さる。
そうする事でより多くの視線をこちらに集めるのが狙い。
勿論、ただ集めるだけではなく。
次の術の準備もまた、万全に整えられていた。*]
[飛び回り、術を放ちながら待つのは解放班からの報せ。
拠点制圧も大事だが、囚われていた彼らに、自分たちが戦う姿を、諦めない意思がある、と。
それを示すのもまた、大事な事だから。*]
/*
この状況で無理すると、ぜってー変な事をやる! という謎の確信がな……!
……やはー、昔は4時くらいまでやってても大丈夫だったのに。
無茶きかんよーになったなぁ……。
[それいつの話]
[9年と5か月くらい前(]
ん、そっか。
[問いかけに返る声。>>=9
どうやら、あちらも順調に進んでいるらしい]
なら、そっちは頼むな。
……こっちは、偉いさんの登場らしい。
[入口の辺りから聞こえてくる声に、それだけ返して]
― デメララ ―
……いや、その。
まあ、いいんだけど。
[本部入口から聞こえてくる喚き声。>>106
学園で対した将とは全く違う――こうして比較に上げるのすら申し訳なくなるくらいの情けなさに突っ込みを入れたくなって、とりあえずそれは押し止めた。
いや、声に応じて集まってきた部隊が射かけてくる矢のために、それどころではなくなったから、というのが大きかったが]
[こちらに向けて射られる矢は、軽い機動で往なせるもの。
もしかして、薬使ってないのかな、なんて思いながらも対しようとした所に絆の声が届いて]
……え?
[ちょっと惚けた声が上がり。
意識はしばし、本部側から逸れた。*]
あの、って、フレイ?
何があった?
[聞こえた声>>=15に、戸惑いながら問いを投げる。
収容所の状況が聞けたなら、あー、と短く声を上げて]
やっぱり、そうなっちまうか……。
[予想はしていた。
だからこそ、『人を動かす歌』も必要かと思っていた。
とはいえ、自身が使おうと思っていたのは、心を強く縛る類のものではなく。
不安を取り除いて、言葉を届けやすくするためのもの。
その上で、言葉を持って動いてもらうつもりでいた。
それは、歌を教えてくれた人――養母が、無闇に使うものではない、と硬く戒めていたから]
フレイ。
……後で、俺からもちゃんと伝えるけど……そこにいる人たちに伝えて。
確かに居場所はないけれど、ないからこそ、俺たちはそれを取り戻したいって。
闇の中にうずくまって、目を閉じて。
それじゃ、何も変わらない。
変わらない闇に沈むのは楽だけど……もう一度でいいから、光を見て、って。
[深い絶望を取り除くのは、簡単にはできない。
けれど、ほんの少しでいいから、光の射す方に目を向けてほしい、と。
そんな願いを込めた言葉を託して]
あと。
今から外で派手に一発ぶちかますから。
せめて、それを見てくれ、って。
― デメララ ―
[しゅ、と風を切る音が耳元で響く。
直後、頬を鋭い感触が掠めて過ぎた]
……ってぇ……。
[痛みが意識を引き戻す。
こんにゃろうやってくれやがったな、と思いつつ、気を鎮めるためにしゃら、と鈴を一度鳴らした]
[予想通りというか、解放班の方は難航しているらしい。
絆の声から伝わってきた向こうの状況は、予想はしていたが、当たっていてほしくなかった]
人は、簡単に動かない事の方が多い、ってのは、ホントだね、
[ぽつり、呟く。
そう言えば、収容所にはやっぱり養母もいるのだろうか。
いたとしても声を奪われているだろうし、仮に話せたとしてもこの状況では口を出す事はしないだろうが。
ともあれ今は、フレデリカに託した言葉が、絶望の闇を少しでも揺り動かしてくれる事を祈るのみ]
[伝わる声に、不安や揺らぎは感じられない。
これなら大丈夫かな、と。
そんな安堵はこちらも自然、にじみ出るか]
ん、任せた。
……だーいじょうぶ、心配すんなって。
[そう、軽い口調で返した後、こちらも意識を眼前に向けて。*]
元々、ここらのトラブルは織り込み済みだったしな。
俺のやる事はかわんねぇ。
[呪歌未だ絶えず、魔術師は滅んではいない。
終わってはいないのだ、と示す事。
それが、デメララ奇襲作戦のもう一つの目的。
だからこそ、敢えて一番目立つ位置に立った。
それが多くを背負う道であるのはわかっている。
わかっているけれど、後には引けない――引かない。
そんな決意を改めて固めつつ、魔力を練る。
鈴の音がまた、空に響いた。*]
― デメララ ―
想いの調べ 天と地に響け。
風よ運べ 我の声をこの大地へ。
[最初に紡ぐのは、広範囲に声を届けるための歌。
とりあえず、町全体に届く程度に広がればいい]
光集え 我の許へ。
天を翔ける竜の速さ その猛々しさ。
象り 舞え この広き空にて。
[次いで紡ぐ歌、それに応じるように光が集まり、竜の姿を形どる。
光の竜は青年のすぐ傍に止まり、ぱちり、と火花を散らした]
……デメララに囚われた、共和国の同胞たち!
俺の声を聞いてくれ!
[音を広げる魔術が青年の声を広めていく]
帝国軍の侵攻で、首都に続いて、魔法学園都市ロンリコも落とされた。
このまま何もしないでいたら、魔術師は滅ぼされて、
でも、俺は、その波に、絶望の闇に飲まれたくない。
歌は想いの紡ぎ、それをこのまま失わせたくはない。
……だから、そのために。
皆の力、想い、願い、それを俺たちに貸してほしい!
……戦えなくたっていい。
ただ、暗闇にうずくまって
どんな形でもいい、道を開こうとする想いが、光をもたらしてくれるから……!
……俺は。
[言いつつ、見据えるのは駐留軍の本部]
その光を導くために、全力を尽くす!
[宣言に応じるように、光の竜が咆哮する。
それは一度天高く舞い上がった後、本部入り口へ向けて突っ込んだ。
兵たちはともかく、指揮官はウル使用者である可能性が高い。
一撃で抜けないかもしれない――という懸念は、今は吹っ飛ばして。
決意を込めた閃光を、全力で叩き込んだ。*]
/*
いやあ。
歴代主人公ポジ各位、大変だなあ大変だなあ、ってなりながら脇を固めたりなんだりに徹してきたけど。
ほんと、気力つかうわ……w
一番動かしやすいタイプでなかったら、しんどかったなんてもんじゃねぇわこれ……w
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