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ベリアンをもっと構いたいが忙しそうだなー
全軍把握指揮ご苦労様です(拝
絆相手だというのは周りにも知られているんだろうか?
知られてなかったら、どうしてもっと上の将(いるよな?)を差し置いて抜擢されたのか、さまざまな憶測が飛び交うことであろう。
絆保有者って国に数組くらいしかいない感じか?
たくさんいたら便利な伝令網ができてるはず(
− 東沿岸 −
漕ぎ手を交代させる。
彼らと、旗艦にいた者は食事休憩に入れ。
[ 最も消耗しているだろう者たちを持ち場から外す。
これで、次の戦闘に使えるのは、3隻それぞれ150名程度になる計算だ。]
できてもう一戦闘か。
北回りの2隻が合流すれば、手勢は増えるが…
[ まだその船影は見えていない。]
兵らには交代をと言っておきながら、君を働き詰めにしているようでは、自分はまだまだ配慮がたりない。
[ 状況説明もなく、そんな声を送ったが、
ベリアンのことだ、さっきの報告もあわせて、敵船が最低でも1隻は沈黙し、こちらの戦闘が一段落ついて、兵を交代させる余裕があることを読み取るだろうと信用している。]
天幕に、自分が調合したハーブティがある。
せめてそれを。
− 東沿岸 −
[ 戦闘を終え、仲間に支えられて歩く者もいたが、兵らの表情は比較的明るかった。
こちらも旗艦を焼かれたとはいえ、ゼファーの船を1隻、沈めているのは心理的に大きい。
海でなら、ゼファーと渡り合える、そんな手応えを得たのかもしれない。
しかし、相対的にゼファー軍の士気が落ちているとは考えづらかった。
バルタも生きている。タフな将だ。
自分のように船を乗り換えて、再度、挑んでくるだろうか。もしそうなら、]
あまりの熱烈さに口説かれてみたくもなるというもの。
[ 指先で顎を撫でる。]
[ 新たな策にとりかかれば、曳航している船は重荷になる。
炎上したまま、惰性でゼファーの船着場に流れ着くルートに乗せると、牽引綱を切り離した。
桟橋を破壊したくらいでは船の運用を阻止することはできまいが、やれることはやっておく。
どこで拾い物があるとも限らない。
そうして、全艦、北へ大きく進路を変えるよう、指示した。]
──王家の旗を掲揚せよ。
[ 自分を囮にしようと、生真面目なベリアンが聞いたら即座に却下されそうなことを企んでいた。*]
− 過去 − 1:=30
[ そんな邂逅の後、ギデオンの世話係にベリアンが指名された。
ギデオンはベリアンのいうことなら、よく耳を傾けたのだ。
報告を受けた王家からグラウコス家へも、よしなに、という働きかけがあったとか。
はじめの一月ほどは、幼児にも等しかったギデオンだが、ベリアンにつきまとって、しつこく「あれはなに?」を繰り返すうち、瞬く間に知識を得、一年もたつ頃には「男子、三日会わざれば刮目して相対すべし」などと古典を自在に引用し、楽器も剣も自在に操って、神童と噂されるようになっていた。
しかし、どれだけ洗練されようと、どこか無邪気な奔放さは残っていた。
それが特権階級ゆえか、生まれ持ったものなのかはわからない。
数年のうちに、"女神の子"という二つ名は、以前とはまったく別の意味を帯びるようになる。 ]
次の奉納試合、君はどの武器を使う?
[ 成長を遂げてからも、ギデオンがベリアンと連みたがるのはいつものことで。
その日も、一緒に回廊を歩きながら、そんな話をしていた。*]
現在、半島の東側を北上中だ。
北回りの2隻と合流して、夜の闇に紛れて上陸しようと思う。
どちらに向かうかは、そちらの状況にもよるが、いずれにせよ移動手段があると助かるので、替え馬つきで騎兵を50ばかり、東の方へ寄越してくれるか?
確か、地図上では、あの辺りに森があったろう。
そこで落ち合うのが良さそうだ。
ああ、だけど、さすがに土地勘のない騎兵に夜道を走らせるのは酷か。
依頼は忘れてくれ、自力で調達を考える。
[ ゼファーの拠点とか、そんなことは言わないでおくけども。]
拠点の防御を厚くしたか? あるいは──
[ 追ってくる1隻は海岸線に近いところを航行しているとのことである。]
並行して騎馬隊でも動かしている? 連携するつもりか?
…そうであれば、拠点は手薄だな。
[ 思案する。
放置すれば拠点の兵力を温存させてしまう危険性はある。
だが、拠点という防御設備に籠るゼファー兵を攻めるには、10倍の兵が必要だろう。
自分が指揮をとるならば、あるいは、冷静で的確な采配をふるうベリアンがいるならば、覆すことはできようが、無い物ねだりだ。
自分は追ってくる者につれなくなどできないし、ベリアンははるか半島の反対側にいる。
拠点攻略は保留しようと決めた。が、]
手が足りないなら増やせばいいのではないかな。
[ いいことを思いついた、とばかりに破顔する。]
ゼファーの闘神を
「いずれ機会があれば」── 覚えているとも。
[ 笑みを浮かべて手早く文を認める。
『波間の月をば奉らん』
文を矢柄に結びつけると、船の速度を遅らせ、両者の距離が近くまで待ち、ひょうと放った。
そしてまた、北を目指す。
さて、かの船は岸を離れてくるだろうか。*]
─ 過去 ─ =7
長剣か!
君はまた背が伸びたからな。
どれほど見栄えのする舞になることか。
神々も喜ぶ。
[ その清々しい姿を、ありありと思い描くことができた。
彼の浅黒い肌も、長い手足も、演舞に艶を添えてくれるはずだ。
ベリアンは自分を示す名として、メランを選んだ。
今ならその語源も知っている。
原初の、深い、包み込む、癒しを思う。]
[ もっとも、エキゾチックな彼の外見をあげつらう者は神殿にもいた。
「悪鬼と契約したのだ」とか「いっそ闇の神の生贄にすれば」と言ったやっかみが囁かれる。
一度はギデオンも、「嫉妬は醜いものだ。反省するといい」と言ってやるのだが、二度目になれば、するだけ無駄と割り切った。
ベリアンを外見で侮蔑した輩の唇は翌日には芋虫のように腫れ上がり、水を飲むのも辛いと泣いていたが、刺激的なハーブの入った菓子でも拾い食いしたのだろう。]
[ 閑話休題。]
練習ならつきあうぞ。
[ 青銅の横笛を指先で器用に回しながら申し出る。
自分の奏でる音でベリアンが舞うのは、心浮き立つものだ。*]
─ 過去 ─ =12
君にそう言われる以上に、自分を喜ばせてくれる賛辞は思いつかないな。
[ ベリアンと並んで歩きながら、柔和に微笑む。]
いつか君と対になって舞いたいものだ。
[ 背中あわせで、相手の動きを見なくても、ぴたりと息のあった旋舞ができることを確信している。
その手にあるのが武器であろうと、花であろうと、たとえ世界を敵に回して舞うのだとしても、
二人は何ものにも乱されることなく、全うするであろう。*]
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本日落ちのセルウィンが驚異の回収力で返してる。いいね。
セルウィン兄の私家本詩集を、新築してる私設図書館用に入手してあるとか、出したいけど遠い()
本陣に帰れたら…な!(しばらくお待ちください
現在、半島の東側を北上中だ。
ゼファーの船が1隻、ついてきている。
追われているんじゃない、誘い出した。
おそらく、銀髪の将軍が乗っているはず。
できるだけ、拠点から引き離しておこうと思っている。
君に、欲をかくなと忠告されていたのは覚えているよ。
これはまだ、許容範囲内だろう?
[ だが、物見の報告によれば、ゼファー船は沿岸を離れて、後を追ってくるという。
無視はされなかったらしい。]
月がいい位置まで昇ったら、漕ぎ手は休め。
あちらの船に呼びかけてもらいたい。
「神前試合を希望する」と。
[ 挑まれて躊躇う男ではないと、懸念の余地もなく待ち受けた。*]
― 過去 ―
[ 嬉しくならないわけがあろうか。
ギデオンにとって、ベリアンは目覚めを導いた者、
世界でただひとり、魂が共鳴する相手だ。
ベリアンを通じて世界を知り、自分の中に取り込んでゆく。
どれほど知識と経験を増やしても、ベリアンに対しては無防備でいた。*]
=16
[ 時を経て、一周回った懐きっぷりは堂に入ったもの。]
認めてくれて感謝するよ。
参謀などという肩書は、いつでも取り替えられるけれど、
君の本性のさらけ出し先という役得は、誰にも譲らないとも。
[ 本分とは。]
[ そんな応酬の後、乗る笑みのいろは、いくらか強くなる。]
そろそろ、我々も攻勢に出ていくべきだ。
よく守ってくれた。
──風を吹かせるぞ、ベリアン。
[ ベリアンが動き出していることを、予期しているかのように、告げた。*]
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