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珊瑚の海蛇竜 ベルティルデは、煌風の幻燈師 ヴィンセント を投票先に選びました。
― 個別領域 ―
[俄かには信じられなかったが、噛み砕いた説明>>1:61でようやく理解した。
つまり、自分と同じく舞闘会で世界を渡った者が、彼の片方の親なのだ]
そう……ですよね。
失礼なことを言いました。
[現にそのような出自を持つ者を前に、否定したことを詫びる。
相手が楽しげな口調であったのが救いであった。
しかしその経緯>>1:62には釈然としない部分もあり]
――それでは、お父様は……!
あ、いえ……。
[少しばかり憤るような口調となったのを、慌てて口を噤む。
竜の血を残しながら子の顔を見ることなく去るのは、随分と無責任な話に思えた。
しかしそこに踏み込むには躊躇いもあって、代わりに音に乗せたのは]
……探してらっしゃるのですか? お父様のこと。
[そんな、探るような問い掛け**]
わたしは……主がどのようなお方でも、ついていくつもりです。
[盟約を結んだ以上、その誓いは示されたも同然だろうが、改めてというように口に出す]
ですから、ヴィンセント様には、思うままの在り方であって欲しいです。
……秘するのが望みなら、そのようにも。
[そう思う所を告げると、盟約の熱を感じた右手を、自らの胸元にそっと当てた**]
[探るような問いの後、向けられた言葉。
盟の為された今となっては、改めて言うべくもないそれに戸惑い、紫苑色を瞬いた所に更に続けられた言葉は苦笑を深める]
……やれ、やれ。
本当に、予想を超えてくれるな、きみは。
[やや間を置いて、嘆息と共に零れたのはこんな言の葉]
……探しているのだとしたら、恐らく、風の竜に力が向いただろうな。
とはいえ、
かれこれ100年は考えてるはずなんだが……途中、考えるのを放棄した時期もあったしな。
まあ、少なくとも今は、探したいとは思っていない……んだろうと思うんだが……さて。
[実際の所、顔も名も知らぬ父竜に対する感情は曖昧で。
だから、答える言葉もどこか曖昧なものに留まるが]
ま、せっかくだから、そこらも考えてもいいかも知れんな。
……これから挑むべきものを、超えたあたりで。
[軽さを取り戻した口調で持って紡いだ言葉には曖昧さはなく。
偽りない本心が滲むものだった。**]
― 個別領域 ―
[気にしなくていい、との言葉>>16に、何とも言えない顔で小さく頷く。
そして耳にしたのは、彼の父を評しての母の言葉。
その関係性に口を挟めるはずもなく、ただ、そのような在り方の竜神が確かにいたのだということを思った]
[苦笑とともに送られた言葉。
受け取り方に迷うように沈黙していれば、更に言葉は続けられ]
……ええ、確かに。
わたしでは、"遠い"ですものね……。
[竜郷との繋がりこそあるものの。
より求めるものに近しい竜へ力が向かう、という辺りには納得したように頷いてみせる。
それでもやはり、感情には曖昧な部分があるらしい、と――
真剣に聞いてはいたが、さらりと発せられたある言葉につい意識が向いた]
100、年……?
[竜の血が入っていると聞かされたばかりだというのに、予想以上の時間単位につい驚いた声が出る。
ただ――それだけ考えても結論が出ないものなのだと、それは重々に伝わって、再び表情を引き締めた]
……聞かせてくださって、ありがとうございます。
わたしには……ヴィンセント様の良き流れとなるようにと、願うことしか出来ませんけれど。
[主の内面の問題に、口を出すことは憚られた。
しかしそれとは別に、今は二人で見据えるべき目標があった。
主の言及に、しっかりと頷きを返す]
はい。
今は、この舞闘を――いえ、次の一戦を乗り越えることを、考えなければいけませんね。
[次こそが召喚師と竜神がそれぞれ相対する、真の戦いの始まりであった]
― 個別領域 ―
[互いに十分の休息を終えた頃。
蛇竜は海の畔へ身を引き上げる。
そして蛇身を再び人の二足へ変じ、立ち上がった]
[眼差しは静かに、月の舞台を見据えていた*]
[苦笑と共に告げた言の葉は、素の思い。
真っ直ぐに意思を向けて来る蛇竜の無垢さへの、素直な賞賛の現れなのだが、そこを言葉として説明する事はなく。
ただ、不愉快さから出たものではない、というのは、雰囲気から伝わっていると思いたかったが]
まあ、それにしてもここまで極端に遠い所に向かうとは、思っちゃいなかったが。
[己が在り方とは真逆の存在。
そこに繋がった所以は、選んだ石によるものだけなのか、否か。
その辺りも、幻燈師の内では曖昧な部分のひとつ]
ん? どうした?
[100年、と零す様子に緩く瞬き首を傾ぐ。
魔界に身を置いていると、100年くらいではまだまだ若輩、と言われる事が多いだけに、そこが驚かれる、というのは全く想定外だったりした]
なに、互いに互いの命運を預ける以上、不必要な隠し立ては無用だと思ったからな。
[告げられた言葉に返す声音は穏やかなもの。
向けられた願いには、少しだけ、苦いものを感じたりもしたが、それは飲み込んで]
そうだな、まずは最初の一線。
そこを越えるのが、肝心だ。
[頷きと共に返された言葉に、こちらも頷きと共にこう返して]
いえ、あの……もっとお若いのかと。
……竜としては若輩のわたしが言うのも何ですが。
[魔界の種族も多様であると知っていたものの、竜と比べれば時の歩みが早いものと思っていたのだった。
自分の中の勘違いを正した所で意識を切り替え]
……隠し立て……
[ぽつ、と主が口にしたその言葉を呟く。
主が出自をここまで詳らかに話してくれるとは、予想の外だった。
それは信頼の証であろうとは、思うのだけれど。
彼の胸中に浮かんだものは知らず、少しだけ俯いた後、次なる場へ視線を向ける]
― 月の舞台 ―
[主の呼び掛け>>26に応じるように、蛇竜もまた歩みを進める。
月の舞台の上、一礼する主>>27の傍ら、蛇竜も静かに身を折り頭を下げる]
海蛇のベルティルデ、座は麗玉。
よろしくお願い致しますわ。
[緊張はやはりある。
それでも、呼び出された当初よりは芯のある眼差しで、対戦者と相対した*]
ええ、勿論――
[此度の相手もまた、座で言えば格上。
しかしそれに臆さぬようにと心中を奮い立たせて。
眼前の相手が宙を舞う中、鱗の鎧を身に纏う]
(魔弾――!)
[僅かに空いた間は、相手の動きを見定めるため。
遠距離攻撃が来ると見るや、蛇竜は可変の武器の形を定める。
左手に顕現したそれは、円形の盾]
――っ!
[連撃の初弾は盾の成立より一瞬早く、その射線を通り抜けた。
鋭い剣型のそれが左肩に突き立った直後、出現した盾に魔弾が激突し始める。
盾そのものは貫通でボロボロになりつつも弾の威力は減じ、鎧にて受け止められる程度のものとなる]
流石に……お強いですわ。
[ただの光ではない、剣の如き力の魔力。
脅威ではあるが、立ち止まってはならぬとばかりに盾を構え直す。
――左手ではなく、右手で、向きは水平よりやや斜め上。
表面の鱗は修復され、さらに縁の骨が枝を作って、さながら棘のような有様となる]
はあっ!
[盾から円盤へ変じたそれを、空中の変彩竜向け投げ付けた*]
[左腕に届いた短剣は、貫通こそしなかったものの、鎧の内の腕までは達していた。
ただしまだ、動かせぬほどではない。利き腕でなかったのも幸いか。
そこまでを自己分析し意識を向けた先、ツェーザルから届いたのは賞賛の声>>*17]
ありがとうございます、
…………?
[声自体は一つなのに、まるで違う人間が話しているかのような、違和感。
ただしそれを自分の中で噛み砕く暇はなく]
……"生きる物"が持つ武器は、見た目も恐ろしいものですわ。
[えぐい、との評価>>*18を受けながら、蛇竜は僅かに口の端を上げる。
蛇竜の司るものは、海、と同時に海の生命。
それらの身を守る術を模したものこそが"生きた武具"の本質であった]
[そして見た目通りの威力を持つであろう円盤に、変彩竜は――]
なっ――
[逃げるはずという予測は外れた。
明らかに円盤の軌道上へ突っ込み、鱗と朱が宙に散る。
目を背けたくなるような光景だが――それでも彼の者の動きが止まることはなく]
ぐっ!
[頭上より降り注ぐ鋭き光。
直撃だけは避けようと咄嗟に右へ倒れるようにして転がり、同時に鎧の左側の厚みを増すよう意識を送る。
しかし逃げ遅れた左腕や脚に、防ぎ切れぬ魔力弾の衝撃があり]
さすがに……予想外、でしたわ……。
[どうにか身を起こし変彩竜を見上げるが、動きは明らかに鈍い。
とはいえ護りを捨てた彼の者も、相応の負傷はあるだろうと思うのだが**]
/*
(実はいた)
えーと、更新跨いでも地上と墓下でやりとり可能…と。
ツェーザルさん、何事もないならいいのですが。
とりあえず待ちましょう。
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