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[ ──── 呟きは、拾っていなかった。
ほんとうのことは 言わないし。
はぐらかすことに 抵抗もなければ、
これ以上の 踏み込み を 許さないような、
…そんな話 あんな状態で聞く気にならなかったので。
部屋に戻るために 今度は片手に鍵を握って、
水着の入った鞄を持って歩いていて、…
そう 多分 追いつかれたのだと思う。
"わたし"の歩みは そんなに速くないから。
─── 少し待ってください とか、
─── 絵を とか、
言われた 気がした、けれど、
"そんなこと"より、肩を掴まれた から ]
──── さわらないで 、
[ 拒絶だった、確実に。
…たったひとことだって言うのに、
"どうしたら"が先立ったものだから、
絞り出したみたいな感覚すら あれど、
……きっと誰にもそんなこと分からない。
ひとつ 言い訳をするなら、
気が立っていた 訳じゃあ無い。
─── "おとこ"に触られるのが怖いだけだ* ]
─── 部屋 にて ───
[ …"帰る"支度をしようとも、
抑も、自分だけの荷物がまるで無かった。
部屋に戻ったところで準備は直ぐ終わってしまう!
着替える際 シャワーを浴びた、とはいえ、
お湯をはらないと、…とか、何時もらしい思考になり、
結局するのは"使用人"じみたこと。
( 船から降りるまではどうにもならないのだし… )
出る前に片付けたというのに、
すこぅし目を離しただけで そこかしこ、散らかっている。 ]
[ 片付けは 最初に覚えたことだから、
そりゃあ 手慣れたものだった。 ]
[ すっかり忘れていた 写真立て。
─── 起こすのだって直ぐの話で。
"忘れないように"って、取りだそうとしたちぃさな箱。
─── 変に重くて、
"違うもの"を見つけるのだって 直ぐの。 ]
──── ………、
[ 疑問符、だったと 思う。
……すこぅし違う。写真立ての向こうに関しては、
"ほら やっぱり そうだ!"って 其れだけだった。
テーブルにならんだ "似ている"顔と、
おもたい 鉄のかたまりと、手帳。
中身を読んで、単語をなぞって、
…幾ら聡かろうと、
多分此は"習っていない"。直ぐに置いた。
多分、そう "追いかける人" とだけ。
あと 真面目そうなところ、と。
……幾ら顔が似ていても
あんなところで買って良かったのか、は浮べど、 ]
[ だから、分かるものを 取り敢えず見ていた。
荒くて すこぅし旧い写真。
─── 物を放置していることもある主のこと、
此を直ぐ出したということは、…"そういうこと"だって、
写真の向こう、"だれか"に関しては、
だいぶ 分かりやすかった。
片付けの時に、…何時もの癖。
メイド服に着替えていたので、
ポケットからちぃさな、
少ない所持品の果物ナイフを出し、
( 林檎の皮むきは"先輩"に教わったことだ。
このあたりは 器用だった。 ) ]
[ 写真の だれか と、
顔立ちはすこぅし異なったとはいえ、
きっと 髪は似たような長さだったので、
…離れるのだから すっぱり、とか
そんな"どうでもよさそうな"理由だった。 ]
[ ─── このくらいかな って 一房、
軽率に、白髪を切り落とそうと、 ]
[ ─── ぷつ、と 切れる、ちぃさな音がして、
多分 同時、扉の開く音がして、
…… 腕が一瞬だけ止まり 扉の方へと紅が向く。
目の前には"そっくりな"写真と、
おもたい銃がひとつあるものだから、
( ……そういえば、銃も"わからないもの"なので、
自然と視界の外に置いていた、… )
……ナイフを持ったおんなの光景は、
見ようによっては、
"死ぬ" ちょっと前 だったかもしれない。 ]
[ 不揃いな白髪と、メイド服と、
……"買われた"時と、何処か 重なる姿で、
片手にナイフと、もう片手に、写真立てを持ち。
しゃがみ込んだ主に歩み寄った。
ちぃさな ちぃさな、足音。
……至って自然だった。
どうしてそんなに驚かれたの?と 思いすらして、
紅を 再度 向けた。 ]
…… "このひと"と
似た髪型だったので、切ろうかと。
もう 船から降りてしまえば、
"かわり"で、…ないのですから。
[ 正面にしゃがみこんで、写真立てを手渡す。
こちらから言うことなんて
それ位しか 無かったのだ。
…メイド服のスカートが ふわ、と 広がったから、
おんなじように、裾を見下ろしながら ぽつ。
着慣れた服。成長に合わせて、仕立て直し続けた。
── きっと、今日で終わる。 ]
お風呂、…お湯ははっておきました。
冷えたかもしれないので、温まってください。
わたしは その後で…
あと ベッドも整えて、………
[ 何時も通りの、
"おかえりなさい"の 後のように 続け、 ]
……… ソマリ様、聞いてます?
濡れたままだと 風邪、ひきますよ。
[ …濡らしたのは誰か とか、
図々しくも、それは"関係ない話"として。
重ねて言うと、
確かに紛らわしかった とはいえ、
本人は死ぬつもりなんて無かったし、
肖像画のことだって、"かわりなんだ"で終わってしまう話で、
手帳と銃は、わからないもので、
…… つまり、主と全く違う空気だった。
碧を覗き込んで 聞いてますか?って
もう一度** ]
[ ─── 主の呟いた言葉を、反芻するようだった。
"どうして?"を、言わずとも抱いていて、
だけど 主の舌は凍ったみたいに動かないし
自分だって、何を言えたわけでも、…無くて。
結局 無言のまま 写真立てが離れていく。
…体温の無い、 どこかの だれか。
…"わたし"がなぞっていた だれか。 ]
[ …今度は、紅が見上げていた。
立ち上がる主を見た 時、
─── 肩から白が かるぅく落ちて、
"そんなこと"良いです とか、言う前に。
"何"心がそうさせているのか、
スカートは再び持ち上がって、
……何時までも変わらない かるぅい足音。 ]
…わたし "どうしたい" とか、
やっぱり、…無い みたいで、
髪も "あのひと"と、違えば良いかな 程度で…
[ だから、…まで 言うには言った。
その先は どうにも舌が回ってくれなくて。
…"怒って"いたのは何処へ行ったのか、
"はじめて"見た顔に、すっかり収まってしまったのか、
あの時出ていた声が、上手く出てくれないから。
扉の向こうから、何が返ってきたかも、
返ってくるかもわからないけれど、 ]
[ 濡らしてから、───…
なんて言葉も無視して、そのまま立っていた。
ナイフだって仕舞って、
両手はスカートを握りしめたまま。
……何時かの雪の夜より
ずぅっと 長かった気がする。 ]
/*
さわられて大丈夫すけーる(今)
ソマリ様=ともだち≧おんなのひと>>>おとこのひと
ってイメージでした
多分ソマリ様段階踏んでそうで
貰われた直後は、
"買った人"なので大丈夫ってやつだと思うけども。
/*
体調、良くなるといいなあ。
インフルでなさそうでそこは良かったのだけれども
風邪もしんどいからな…。
最近周りの人が体調悪そうで、
ほんとうに…ご自愛ください…
/*
あとそうだ ろーるうつとき
海軍犯罪捜査局調べて 某ドラマが出てきて
色々納得しました。
なるほど…。
仕事回り、ユーリエあんまり聞いてない気がして
ふわっとになってしまったやつだけれど も!
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