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[そんな会話に花をさかせていると。軍人になった理由を聞かれ。]
理由か…わかんないや。
うちね、武器商人だったんだ。
だから、こういうものが『おもちゃ』みたいに置いてあったりもして。
やって来るお客さんも軍人さんたちが多くて、そういう人たちに憧れてたのかもね。
―夜間⇒朝―
なんで…ボクじゃない…!
[また、自分とよく似た声で目が覚めた。
こわい、怖い、怖い…
また、あの夢>>1:34>>1:35。
だが、いつもと”何かが”違う。
そう感じて、『逃げろ』と告げる本能と、『情報を集めろ』と告げる理性に突き動かされるように、部屋の外へ出て。
とりあえず駐屯地1番の高さを誇ると思われる、部屋の屋上へと向かう。
駐屯地外苑でローゼンハイム少将が喰われていたこと、カスパル中尉が動いていることなど、『視覚的な情報』をそこで見た。]
なにが、起きてるの…?
[何かが起きている、本能がそう告げている。
部屋にも戻らず、食堂での食事も喉を通らず。
…本能のまま向かうは、訓練場。
諜報官と会ったならば、言葉を交わしただろうか*]
−回想:昼・食堂−
うん、そうだよ。
[『死にたかったのかも知れないね…』
不思議な顔をしているカシム>>33に問われ、なぜか飲み込んだ言葉。]
ほんと、おいしいね!
…でもこれ、へたくそ。
なっ…次はきっとうまくやるっすよ!
[『へたくそ』は…デザートとして添えられていた、片方の耳が折れたウサギりんごを見ての一言である。
なんか聞こえた気がしたが、気にしない。]
あ、そうそう。
私、今日はもう部屋にいるつもりだから、込み入った話ならその時にでもしようか。
[ザ・必殺スマイル!
…で押し切ったとは思っておらず、なにやら不思議な顔をするカシムにそう告げて、その時は別れた。]
−現在:訓練場−
ぱん!ばん!BANG!
…だめだ…
[何十発と撃ってるはずなのに、頭部に命中したのはたったの一発。後は全て的外れである。
騒動があった時、外に居たサシャ>>34の耳に、封鎖令や狼化病発症者などの情報が入るのに、時間はそんなにかからなかっただろう。
同時に、出所の知れない噂話も、入ってきていた。]
お前だろう…?
ちがう…
狼化病発症してるんでしょ?
そんなの、ここで初めて聞いたよ…!
[わからない。何故こんなことになっているのか…
わからない。どうしてこうも敏感になっているのか…
わからない。誰を信じればいい?
わからない。どうやって無実を証明すればいい?
わからない。どうやって助けを求めればいい?
わからない、わからない、わからない…
得意とする射撃に身をおけば、噂話に関する邪念など吹き飛ぶだろうと思っていたが、そんなわけはなかった。
心に余裕など全くない状態だが。
フィオン>>26に会えば、名前や昨夜は部屋を抜け出して一人でいたことなど、聞かれたことを全て正直に答えただろう*]
…精神が乱れると、こんなにも弾筋に出るのですね。『収穫』であります。
[力入れすぎ、と弟分にアドバイスをしたのは、どこの誰だったか。
横から聞こえた声>>56に、そんな自嘲の笑みが浮かぶ。]
…申し遅れました、サシャ=マリア・コーエンであります!
これでも、狙撃手の端くれであります。
[狙撃手と聞いて、フィオンはどんな反応をするのだろうか。
そんなことを思いながら、聞かれるままに話をする。>>57]
昨日、してたこと…ですか?
oO(きっと、この人も『噂』を信じてるんだろうなぁ…)
[無実の証明など、悪魔の証明に近い。
そう思っているサシャは、フィオンのことも疑心暗鬼の目で見ていた。
それでも、何もしないよりは、いい。
…意を決して、静かに口を開いた。]
昨日の『夜』ということでいいですね?
ここに来てからというもの、悪夢で目が覚めるんです…そんな時、落ち着かせるためにいつも外に出ていたんです。
昨夜も例外ではありませんでした。
…あの悪夢にはもう慣れましたが(苦笑)
ただ、昨夜のは…何かが違う気がしたんです。
だから、とりあえず部屋の屋上に向かったら…
少将が喰われていて、すでに現場検証が行われていると思われる光景が見えました。
少将と言葉は交わしたことはありませんし、姿も遠くからしか見たことありませんが…
…周りの目が、怖い。
根も葉もない『噂話』ほど、怖いものはありません。
…フィオン殿。
自らの無実を証明する術がないと悟った時、あなたはどうしますか?
私は、一つの手段を取ります。
それで、平穏が訪れるならば…彼らが気付いてくれるなら。
…『逃げ』だと言われようと、それで構いません。
それに、生きるも死ぬも『運命』だというのなら。
抗えないというのなら。抗う術を持たぬというのなら。
…受け入れるしかありませんから。
…殺されるくらいなら…
自分から、飛び込んでやる…!
[自分に対する殺害命令が、すでに出ていた。
飛び降り自殺するつもりだったが、気が変わった。
ならば、殺される前に。少しだけ抵抗させてもらおう…!
そうすることで、素直すぎる舎弟を守ることに、きっと繋がる。
そう、信じて…]
−カシムとの部屋−
[死に行く前に、部屋へ戻りペンを走らせる。]
親愛なる我が弟分へ
あんたがこれを見る頃、私はたぶんあの世にいる。
心配かけてばっかりだったよね。ごめんなさい…
でも、安心して。そうやすやすとは、行かないから。
私の無実を証明できるであろう証拠が、きっと、あんたの元へ届く。
それを信じるかどうか、使うかどうかは…あんたが決めなさい。
あんたなら、きっと『運命』に向かっていける。
サシャはもういない、とか思うなよ?私の魂は、このライフルと共に、あんたの心の中にあるんだから。
言いたいことは、これで全部。
−上層部に、気をつけなさい。
では、グッドラック!
P.S.私が使ってたライフルと、その『怪獣の着ぐるみ』…あんたにあげる!
[文をしたため、今まで使ってた銃と一緒に、『怪獣の着ぐるみ』の下に敷いて、部屋を出た。
カシムが戻ってきた>>87のは、その後のこと。]
投票を委任します。
兵卒 サシャは、下士官 フィオン に投票を委任しました。
−駐屯地外苑−
−BANG!
[銃を部屋へ遺してきたため、武器庫で適当な銃と弾を選んで、外苑へと出るなり空へ向けて一発。]
私は、ここだ!!
[…誰がやってくるだろうか*]
…そんなことしなくても。
逃げも隠れもしませんよ。
これも…きっと『運命』なのですから。
[そこへ現れたカスパル中尉に、離すどころか銃口を向ける。向けるだけである。
弾は全部で2発。
先程ので1発。]
…きっと、証拠品がでてきますよ?
[下ろしたかと思えば…自分のこめかみに、一発。
広がるは、血の海…]
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