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リーン…
[滑り巡る円環の上に蓮鈴の音は止まらずにあった]
如何にも、花は散るもの…
[僅か目を細めた花神の内に、巡る記憶は遠き闇か]
されど…其方も花よ、柊の護花。
[か弱き蓮花と、己を呼ぶ少女に、花の如くに微笑み向ける花神に向け、冷たく煌めく氷の矢が、護花の声を合図に殺到する>>*46]
[滑り抜けようとする花神のひと足後、その軌跡を容赦なく砕き散らせながら、氷の矢が穿っていく]
…っ!
[氷の一つが花神の衣の袖を掠めて切り裂き、白い腕に一筋の氷結の痕を残す。そこから広がり花神の身をも凍らせようとするかのような凍気に、僅か動きが緩めば、足元にも別の矢が刺さり、次は避け切れぬかと判じた花神は、円環を描いていた軌道を変えた。
選んだのは円環ではなく、螺旋、回転する動きを内側にずらし、放たれた氷の源、柊の護花へと近付く軌道*]
ハルト...生きておるか?
[ 目には敢えて入れずにいるが、氷華とハルトの放つ気は感じている。
一際強く、氷華の気の昂りを感じて、思わず問いかけた ]
・・・げほっ。大丈夫、まだいける。
[あれ?今誰に聞かれた。レンか。やべ、まとまらなくなってる。
我慢しすぎてるかな。だから喧嘩やなんだけど]
[氷華が従華たる娘に何を為したか、その予想はおぼろげながらついている。>>*56だから、柊の護花が花神の言葉にも、浮かべた笑みにも反応しなかったことは、不思議とは思わなかった。そも反応を引き出そうとしてのことでもない]
まこと寒々しい…
[螺旋を描いて凍った地面の上を滑り、護花へと視線を向けながら、花神は何度目かの吐息を零す]
リーン…
[蓮鈴は鳴り続け、それに応じるように、凍りつきつつある水面が揺れる。氷塊を溶かした陽光と同じ光がちらちらと、氷の下にも揺れているのに、護花は気付いたか?]
リーン…
[湖面に触れず滑空しつつ、跳ねる水飛沫を凍り付かせて迫る柊の護花の姿は、皮肉なことに、小さく白い花を湖面に咲かせつつ舞う、花精にも似ていた]
花は散りゆき 花は咲く
冬は巡りて 春となる
[花神を追って地面を穿つ氷の矢、そして更に四つの矢を連れて、正面より神に挑みし柊の護花、それらを全て意識の内に収めながら、花神は蓮鈴の音に合わせるように言霊を紡ぐ。
己を散らそうとする少女に>>*57聞かせようとするのではなく]
リーン…!
[回転する鋭い穂先が、花神の胸を貫こうと突き出されれば、花神は僅かに身を捻っただけで、敢えてその左肩を貫かせる]
[痛みはヒトとは違う形で訪れる、それは氷の刃に身を凍てつかされる昏い苦痛。だが、その苦痛に耐え、花神は己の身を貫いた槍斧を掴み、凄絶なる笑みを浮かべてみせた]
…幾度、散り往けど、再び三たび、花は無限に開こうぞ。
[その身に紅き血が流れぬのは氷華と同様、ただしこぼれ落ちるのは、透明な水そのもの。
ただ神の命の源なる、その水は、氷の穂先をもってしても凍てつくことなく滴って、宙に飛び]
其方も、ひとたび散れば、また咲くか?…凍てつきし娘よ。
[無数の、小さな水刃に変じると、柊の護花に向かって四方八方から殺到する**]
/*
いやもう、ほんとにどこまで突ついていいのかわからないわ、この氷華さんたち。
下手に突つかないほうがいいのかなあ?
割とハルトは有効打出してるように思うんだけどね。
つーか、うちが負けて、ハルトがずたぼろになるとかすればリリちゃんが覚醒したりしないか?と思う辺り、大概、私もひどい。
[ ごめん、ハルト、愛してるんだけどね! ]
/*
まあ、他所様のペアのことは、あまりやきもきしても仕方ないね...花神は花神として言いたいことだけ言えば良い、と。
[ 考えすぎ良く無い ]←呪文
― 柊の護花の槍斧を受ける前 ―
ハルト、お前、好きな神はいないのか、と聞いたな?
[ 円環から螺旋に軌道を変えながら、凍気に耐える従華へと、まるで世間話のような言葉を送る。
意識を寒さに呑まれんとするハルトに、それは意味有る言葉として届いたかどうか怪しいが、花神は常の如く頓着しない ]
私が花神となる前、我が花を愛で、傍に置いた水神を、私は好きであったのだと思うよ。
[ だが、その水神に、冬の闇の中、取り残され ]
千年の冬に、私が枯れかけたのは、冬の寒さ故ではなかったのやもしれぬ。
永く、忘れていたが
[ 凍れる刃が胸を貫かんと迫る ]
お前に会って、思い出した。
[ 切っ先が届く瞬間の痛みは、伝えぬまま、声は途切れる* ]
[寒い、凍える程の冬のまんなかで聞こえたその言葉に。
また一瞬、誰ともわからない程に消耗した意識でそれを訊いたけど。
あっ…そうか… 。 と脈絡もなしにそんな言葉が俺の心に浮かんで]
・・・・・・じゃあ、俺は・・・ ・・・
[熱が咲き誇る、熱がともり、太陽が冬の雲間から出る様に]
[槍斧と共に、花神を襲った氷の矢、額を狙った一矢だけは、身体を捻った時に逸れたが、他の三矢は、両肩と、下腹部を僅かに逸れて、脇腹へと突き刺さり、そこからも透明な命の水を白き地に滴らせる。
柊の護花は、八方から肌を切り裂く水刃の痛みも感じぬように、そのまま、花神の身体を持ち上げんと槍斧を振り上げた]
くああっ!
[ 肩に食い込む槍斧の齎す苦痛に、花神は苦悶の呻きを漏らしたが、次の瞬間 ]
リーン
[蓮鈴の音と共に、花神の身体はふわりと、まるで羽根のように軽く護花の頭上に持ち上がり、それと、同時、ぴしり、と護花の足元の氷が割れ、そこから、噴水のように、激しく水が噴き上がった]
[水は、凍気に凍らせられるかもしれないが、その時には花神の身体は、水の勢いに持ち上げられて、槍斧を逃れ、護花を高く見下ろす位置に在る]
ほんに異界の女子は力強い。
[両肩と脇腹、に四カ所穿たれた傷口からは、凍らぬ水が流れ続ける。顔歪めて笑う花神の顔色が常より白く見えるのは、白き大地の反射ばかりではないだろうけれど]
[護花は更に花神を追ってはきたか。追われたならば、水の上を滑りつつ、花神は言霊紡ぎつつ錫杖を振る]
リーン
冬は春のための眠り…
リーン
蓮花は冷たき泥の中より芽生え
リーーン…
凍れる水面の下で育ち
リーーーン
やがては…陽光に咲き匂う
[花神の言霊と蓮鈴の音が、凍った水面の下に眠る散りはてた蓮花…その内に抱かれた蜂巣の形の花托に眠る多くの種子に目覚めを促す。
未だ塞がらぬ槍斧の穿った傷から流れ出る命水が、目覚めた種子を更に導き]
リーーーン!
[ピシピシと、氷の割れる音と共に、緑の蓮葉と、蓮花の茎が、勢いよく伸び上がり、氷山のような氷塊にも、白き地を穿つ氷の矢にも、絡み付いていく]
[白き冬に夏花の装いを凝らした蓮花の茎は、更に伸びて、柊の護花をも、その縛めの中に捕らえ飾らんとする]
[幾十も、否、幾百も、間断なく迫り来る緑の縛めを、護花は全て断ち切り、或いは逃れおおせることが叶おうか?]
おいで…
[そして花神が白き手を差し伸べ呼ぶは、護花の刃か、咲く花か*]
/*
一応、これまでの流れで、護花が物理で迫ってくると思ってるんですが、まあ、環境変化で蓮全部枯らしたった、でも、なんとかはするよ。
うん、多分。
/*
ところでな、万一勝ったら、次の戦闘にもっていける技がないねん。(超真顔)
物理か?!物理技を考えろということか?!
[ でもまあ、たぶん負ける( ]
/*
リリ>途中で困ってうーうー言ってますが、私が戦闘描写下手なだけなので、気にしないで頂けると幸いです。
つーか、拾いそこねとかいっぱいあってごめんねっ!!><。
/*
またくろねこさんらしい過去設定w
つか蔵出しが早いのは...ああ、雷華さんに教えるためか。納得。
このこは知らんわねえ、たぶん。その頃は平和に蓮池でゆらゆらしてたであろう。
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