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[合流後は、ガートルードがヤクモから降りるなら手を貸したり、ヤクモにディークに会えたかを聞いたりと、カークと居る時よりもリラックスした雰囲気であれこれしていた*]
ホント、色々っすよね。
[そうカーク>>+56に返して、ははは、と誤魔化すように笑った。
人と竜の共存を羨ましいとは思えど、自国の在り方全てが間違っているとは思っていない。
そう感じて居たなら、クレステッドは既に銃を手放していただろう。
それをせずに居るのは、自国の研究にも益が在ると思って居るから。
騎竜師が育ち難い国なのだから、別に力を入れなければいけないのは道理なのだ]
[特別なものがあったと聞いて>>+57、なるほどなー、なんて返して。
聞かされる竜や騎竜師については興味津々で聞いた。
知らないことを知る楽しさを知ったのもまた、旅をして来たお陰である。
カークほど現状を深く考えていないクレステッドは、聞かされるままに楽しげに聞き、受け答えするのであった*]
[ディークについてを聞けば、ガートルードもまだ会えていない>>*116よう]
あれ、そうなのか。
俺もディークはまだなんだよな…。
カナン様には会えたんだが。
あ、俺はカーク様と行動しろって言われたんで、カナン様は別行動してる。
[ひとまずこれまでの経緯を簡単に説明し、変わりがあったかと問われると]
えーと、あれだ。
冥狐ってのが言ってた夢魔と悪夢。
夢魔はぶっ倒しゃ良いだけだけど、悪夢の方は何か厄介そうだ。
同士討ちにさせるような幻覚とかもあるっぽいぜ。
[あれやこれやと気付いたことをガートルードに伝えておいた。
カナンがかかった、と言うのは何となく伏せておく*]
え、あっ。
…1人で、っすか?
[別方向を探る>>+66と言われて、何となく、1人で行くような雰囲気を受けたためにそんな風に問う。
元々1人でも良いと言っていたため、行くというなら引き止める必要は無いのだろうが、カナンに共に行けと言われているために念のため確認しておきたかったのだ*]
あー、そう言う考え方もあるのか。
心配、は、実はあんまりしてなかったりするんすけど。
俺よりは明らかに場数踏んでるでしょうし。
[カークが言う懸念>>+69も理解は出来た。
引っ掛かって取り残されでもしたら堪ったもんじゃない。
何やら馬鹿正直なことも言いつつ、返す声に引き止める色は含まれていない]
…分かりました。
十分用心します。
そちらもお気をつけて。
[別の目的で船団に潜り込んだクレステッドにとって、開拓団が成すべきことは関わり無いとは言える。
けれど、船団の者達と深く関わった今、全く関係ないと言い切る心算は無かった。
事態解決がカークの言葉>>+70を達成すると理解するのは早い。
別れ行くカークに是の言葉を返し、フェイツウェ共々霧の奥へ向かうのを見送った*]
えっ、あっ。
だって俺より実力ある人心配するのは何か違うと言うか失礼と言うか。
[楽しげな声>>+74には慌ててそんなことを返して。
短い祈り>>+75に対し、軽く頭を下げる]
…てことでガートルード。
一緒に行動して良いか?
俺もディーク見つけたいし、ヤクモが居れば探しやすいと思うんだよね。
竜と騎竜師は特別な絆があるって言うしさ。
何より、こんなところで女性を1人にするなんてこと、俺には出来ねーし。
[調子の良いことを言いながら、クレステッドはガートルードに同行を願う。
ヤクモが居るため女性1人と言うわけではないのだが、この辺りはクレステッドの性格なので許されたいところ*]
[ゲルトについてを聞かれれば>>*143、そっちはまだだと答え、船員達についても是を返すことになる]
よっし、じゃあ行くか!
[同行の許可>>*145を得て笑い返したまでは良かった、のだが]
うぇええぇえ!?
何だぁ!?
[風の音と身体に受ける衝撃に、クレステッドは狼狽えた]
ガートルード! ヤクモ!!
大丈夫か!?
[そんな中でも他を気にかけることが出来たのは、偏に
ヤクモにしがみ付き、ガートルードが伸ばした手>>*146を掴む]
─────!!
[けれど、一際強い風を受けたと感じたところで、1人と1匹を掴んでいるという感覚が掻き消えた*]
[風が止み、凪が訪れた頃。
クレステッドはゆっくりと瞳を開く]
………え?
[今まで居た場所とは異なる、夕焼け色の空。
その変化にも驚いたが、それ以上に驚いたのが目の前に広がる光景だった]
これ……議会場じゃん。
何で。
[いつもの軽さはなりを潜め、懐かしき故郷にただただ瞠る。
元は王宮だった議会場の中庭。
今と少しだけ異なる景色に少し首を傾げたが、その違和感の原因は目に届いた光景により直ぐに知れた]
あれ。
……お袋?
[中庭の木陰に居たのは見間違うはずも無い、クレステッド自身の母親。
その傍らに居る、齢数ヶ月らしき銀髪の幼子。
あれ、ともう一度呟いた後、クレステッドは驚愕の表情を浮かべた]
あのガキ俺か!?
[幼い頃の記憶は薄く、直ぐに気づけなかったのも致し方ないこと。
この空間に広がるのは自分の記憶であると言うことに気付くには、しばしの時間を要した]
うっわ、覚えてねーよこんなの…。
……ん? もう1人子供居んな。
[己の母の隣には、生まれて二月経つかと言うくらいの赤子が籠の中に収まっている。
その傍に掴まり立ちをして覗き込む幼いクレステッド。
小さな手を伸ばし、叩くような動きで赤子の額に触ろうとしていた]
『クレステッド、王子においたしちゃダメよ』
[優しく諭すように良い、幼いクレステッドを膝へと抱える母親。
王子、との単語にその光景を見ていたクレステッドの首が真横に傾いだ]
王子? 俺と同じくらいの年に生まれた……
[考えて、思い上がることはひとつだけ]
ええええええええ!!
俺小せぇ頃に王子と会ってたのかあぁあぁ!?
[ここ最近で一番の衝撃だった。
これまで接点が在るなど微塵も思っておらず、単に押し付けられた役目と思っていたことが、別の意味を持つことを知る。
絶対父親は知っていたはずだ。
クレステッドの持つ接点が何かしらの命運を引き寄せるとでも思ったのだろうか]
[そんな風に驚いている間にも場面は進み、王子を引き取りに来た者とのやり取りから、母親が乳母の役目を負っていたことを知る]
…俺、王子と乳兄弟になるはずだったのか。
[一月程は実際に乳兄弟だったのだろう。
けれど、それは直後に起きた戦禍により崩されてしまった。
以降、クレステッドはその事実を知らされぬままに過ごし、今に至る]
何で教えてくれなかったんだよ。
[色々と事情があるだろうことは推測出来ても、隠されていたことに少しだけ憤りを感じた。
思わず子供のように唇が尖ってしまう]
……乳兄弟か。
[知り得た事実にふと考え込む。
もし戦禍が無ければ、自分は王子の傍仕えとなっていたのか、と。
今となっては想像がつかない未来。
王子はどんな人物になっていただろう]
…今はどこでどうしてんだかな。
[生きているのかすら判然としない。
本当に雲を掴むようなものだ、とクレステッドは負った役目について改めて思った]
ちょっと会いたくなってきたな。
[役目のためとしてではなく、短いながらも共に過ごした乳兄弟として。
クレステッドの旅の目的がほんの少しだけ変わった]
そのためにも、今の状況どうにかしねーとなぁ。
[想いを改めて、クレステッドは過去の幼い自分に背を向ける。
これ以上は見る必要も無かったため、この空間から脱出するために歩き始めた。
程なくして周囲の景色は薄れ、霧が薄まった見通しの利く空間へと戻って行く*]
/*
にしても、カナン・カークまでは分かるが、俺もなんだ?
ここの3人は一度合流したことはあるけど…。
はて、何が基準だろう。
……あれ、何か明るい?
[茜色の空間から出て来てしばし。
比較的明るい空間から出てきたために、その変化に気付くのは少し遅れた]
何か前より遠くが見えるな…。
これなら探しものもしやすそうだ。
[変化の理由は知る由も無いが、視界が改善されたのはありがたい]
えーと……あ、居た居た。
……人探しもしたいところだが、優先すべきはやっぱ探索か。
[辺りを見回し狐火を見つけて、何を探すかで一旦考え込む。
船員達を見つけられていないことからそちらを探すのも考えたが、事態解決を優先することに決めた。
夢幻竜の卵の行方を願うと、狐火がゆらりと移動を始める]
あっちか。
[示される方角を見てから狐火の後を追った*]
/*
夢幻竜の姿が見える理由
カーク→騎竜師だし半ば融合してる(?)し、アインホルンの精霊化(?)してるから。
カナン→冥界(黄泉の国)に関わりがあるため判別しやすい
クレステッド→??????
なんてことを考えてみたり。
俺が見える理由がさっぱりでござった。
[あわよくば誰かと合流を、と思っていたのだが、今のところ遭遇する気配は無いよう]
他の人らもさっきみたいな体験してんのかなぁ。
[そうだとしたら遭遇しないのも道理のような、漠然とした理解がクレステッドの中に落ちた。
茜色を思い出し、空を見上げる。
不思議な場所だったと思考が少し逸れた直後]
──── へ?
[視界に、ばさりと羽ばたく半透明の竜の姿が見えた。
ヤクモとも、フェイツウェとも違う色と形。
夢魔と見るには色と形が違いすぎる]
り、竜!?
おあ、ちょ、待った。
騎竜以外で居る竜って…。
えっ。
[その存在を理解する間に竜の姿は見えなくなってしまった。
初めて見た竜だが、これまでを考えるとひとつしか該当するものが居ない]
夢幻竜…っ。
ちょ、狐火! 追っかけろ!
[反射的に手がかりになると考えて、狐火に夢幻竜の後を追うように願った。
追いかけて何かあるのかは分からない。
ただ、今まで見かけなかった姿が見えたのだ。
事態が動いている、そんな気がした*]
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