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んー、おいしー!
やっぱりほうじ茶とは違うんだね。
[そうして小豆粥を口にすれば、ほうじ茶とはまた違ったほのかな甘みに目を細める。
玲緒の笑顔が眩しくて、心がほんのりと温かくなった。]
ありがと。
はい、あーん?
[堪能し終えれば、自分の匙でほうじ茶の粥を掬ってその匙を玲緒に向けてみる。*]
―新薬師寺―
そう?
[>>358そう言うあたしの声は少し弾む。
自分の気に入っているものを評価して貰えると嬉しいものだ。]
あの、すみません。
写真お願いしてもいいですか?
[通りがかったおばあさんくらいの年の夫婦に写真を頼んでみると、快く了承してくれた。
ガラケーとスマホの操作方法を軽く説明し、世間話で修学旅行で来たのだと話した。
二人で並んで収まった写真は、知り合って長い事経つけどこれが初めて。
老夫婦にはよい旅を、と告げて南門を潜る姿を見送った。]
―本堂―
[>>373玲緒を先導して堂内に入る。
物販コーナーには件のポストカードや、フィギュア、新薬師寺関係の書物などが置いてある。
それは後で見る事にしよう。
>>375十二神将に見惚れていたので玲緒の心の動きには気付く事なく。]
だよね!
それも木造よりも繊細な塑像がこうしてちゃあんと現代に残っているのがさぁ…。
[木造も倒れれば欠損するけど、それこそ塑像は砕けてしまうわけで。
大切に箱にしまわれているわけでもない、これらの神像が残っている事に感動を覚える。
玲緒の相槌に頷きながら、あたしは十二神将にうっとりとした視線を向けた。
堂内は暗めだから土色に残された色彩には気付きにくいけれど、かなり近くまでいけるからつぶさに観察すれば天平の名残を感じられる。
色彩に気付いたらしい玲緒にあたしは少し嬉しくなった。]
え?全部だけど?
それと薬師如来もだから十三体だよ。
[>>376冷静にツッコミを入れつつ、ゆるく首を傾げる。
班員の子は退避して正解だったかもしれない。]
うん、頑張る!
[応援の言葉には元気に返事をした。]
[玲緒と別れ、あたしは迷企羅大将から順繰りに、蟹歩きのような形でお参りを始める。
お賽銭を入れて拝んでから、神像をつぶさに観察する。
何度見ても飽きなかった。
それぞれのお賽銭箱に入れるのは赤銅ではなくて白銅色。
穴が開いている方だ。]
(五重の縁がありますように…ってね。)
[ふふ、とほくそ笑みつつ、薬師如来のところでは百円玉を入れた。
その理由は、十二神将よりも格が上だから、何となく。]
(…おじいさんが元気になりますように)
[十二神将には「強くなれますように」と下賀茂神社でしたのと同じようなお祈りをしたけれど、
ご本尊にはそんなお願い事をした。]
[>>380玲緒がおみくじを引いたのは知らず。
>>383その結果もまた、彼女が言わない限りは知らないまま。]
ふはー、充電した!
[>>384玲緒の元に戻るあたしの顔は、何処かつやつやして見えたかもしれない。
映像の事を言われれば、]
え、知らなかった!
でもさぁ…一体辺り、何分くらい撮ったらいいのかな。
メモリの容量どれくらいあったっけ…。
[メモリを一杯にするのも厭わない自重のなさを展開した。
そうして結局、全体像と引きの動画を一体につき5(6x1)分ずつ撮っていっただろう。
ふふふ…と口の端から零れる笑い声は、きっと女子高生らしからぬもの。]
[そうして十二神将を撮り終えた後、物販コーナーに向かう。
置かれている書物は大体持っている。後は十二神将に色彩を付けるプロジェクトのDVDも。
フィギュアは結構お高いからまた手は出していない。熱い視線は送ったけど。
カラーの伐折羅大将のポストカードを指差して注意を促せば、その色鮮やかさが分かるだろうか。
真っ青な肌に、真っ赤な髪。
金の飾りのついた色とりどりの甲冑。
十二躰全部にこんな極彩色が付いていたのだから、完成して間もない頃にはさぞかし綺羅綺羅しい空間だったんだろう。]
…ねぇ、ポストカードをお土産って言ったらあの子達怒るよね。
[十二神将と薬師如来を収めたポストカードセットは既に持っている。
伐折羅大将のポストカードのみを班員の人数分買おうとしたら阻止されただろうか。]
[本堂を出てお庭や香薬師堂なども軽く見て回り、新薬師寺を出る。
普通の参拝客の倍の時間はかかっていただろう。]
小腹空いちゃった。
奈良町のカフェで和スイーツでもどう?
吉野葛とかー。
[昨晩のポーカーの勝負で奢って貰えるという事だし。
そんな提案をして、玲緒と共に街へと繰り出す。
時間に余裕があれば、工芸作家の工房とショップのある、ならまち工房や、可愛らしい雑貨のテナントが集う界にも誘おうかと。*]
─そうして翌日─
…さて、どうしようか…。
[>>391あたしと玲緒は並んで奈良駅のホームに立っていた。
最終日の課題をこなそうと駅に来たんだけど、うっかりと呪詛を受けてあたし達の手が離れなくなってしまった。
>>#1親切なお坊さんに呪詛を解くヒントは貰ったんだけど。]
取り敢えずは、火と金の場所?を探さないとね。
奈良で探すか、京都に行ってしまうか…。
[何はともあれ、先ずは情報収集。
ガラケーは鞄の中だから、玲緒に取って貰おうか。
あたしの利き手は右手だから、いつも通りにしようとすると動き辛い。**]
─三日目・駅のホーム─
[玲緒の返事にきょとりと目を瞬かせ、あたしは小さく笑う。]
…それって、何処でもいいって事じゃない。
[素直に告げられる好意はくすぐったい。
ごめん、という言葉が聞こえれば、いいよ、と小さな声で答えた。
そうだ。向こうに帰ったらこんな事は出来なくなる。
何も変えようとしなければ――…]
[手が触れている感覚は、幼い頃の記憶を呼び起こす。
玲緒に手を伸ばされ、その手を取った。
横たわる優しい時間がいつまでも続くと、何の根拠もなく信じていたあの日。]
呪詛を払うような力を持つのは、それなりの場所だと思うんだよね。
古いお寺や史跡は奈良の方が多いけど…。
[言葉遊びで、というわけにはいかなさそうだ。
あたしは下手をすると難航しそうな予感に小さく息をつく。
同じような事象が他の生徒にも起きている事を知らない。**]
/*
1d6で5って!
5×12って、一時間じゃないですかー。
何という無茶ぶりをしてくれるんだ、ラ神よ。
というわけで、アンカにて訂正><
そして、>>426色彩ついたのは、十二神将全部じゃなくてバサラだけだね。
最後のイベントをどう解決するかの調べ物は明日にしよう。
他のペアは何処行って解決するんだろう。
楽しみです。**
―三日目・奈良駅ホーム―
[情報を検索した結果、行き着いたのは平安京に桓武天皇の試みた人工の魔界封じ。
平安京は四神相応の地として、東は青龍、西は白虎、南は朱雀、北には玄武といった具合に、
四方の方角を掌る神が好む地に囲まれる、とても縁起のいい場所として選ばれた。
五行に照らし合わせると、東は木、西は金、南は火、北は水、そして中央が土となる。
桓武天皇は平安京を災いから遠ざける際に、人工の魔界封じを施した。
既に先人が都の土地の周囲に幾つか造っていた磐座の中の東西南北の4箇所に『一切経』を埋めたらしい。
その巨石は磐座といって古代の祭壇に当たる建造物にあたり、今のような社伝の形になる前の神社の前身だ。
けれど殆どがその面影を残していなくて、北の山住神社だけが今も完全な形で巨石が残っているらしい。]
[更に天皇は奈良の春日大社から方位を司る大将軍という神を勧請して、都を守る方除の神として四方に祀った。
大将軍は北西(巽)の方角を守護する神様。
この神様が奈良から勧請された理由は、北東(艮)の「鬼門」と同じくらい、北西の「天門」が重要視された方角だったからだろう。
それは怨霊や魑魅魍魎、災いの類は「天門」から入ってくると信じられていたからだ。
その位置にお社を置く事で、災いを防ごうとしたんだろう。
そうした考え方は、鎌倉や江戸…つまり東京にも受け継がれている。
他にも桓武天皇はあれやこれやと手を尽くしているらしいけど、割愛する。]
[北西(乾)に今宮神社と大将軍八神社、南東(巽)に大将軍神社と藤宮神社。
正確に東西南北の配置にはなっていないけど、大内裏を囲んで台形を形成している。
火に当たる南は、伏見区の深草にある藤森神社の摂社となっている大将軍社。
金に当たる西は、上京区の一条通と天神筋の交わる場所にある大将軍八神社だ。]
これを回る為には、先ず京都に行かないとね。
玲緒、奈良に用事がないのならこのまま京都に向かうよ。
[彼女の了承を得られれば、京都行の急行に乗ろうと。
何方を先に回るかは、京都に向かう道すがら、玲緒と相談しようか。*]
/*
こうなったら、とことん行こうかーと、ね。
曲がりなりにも退魔師の卵設定なので。
付き合ってくれる玲緒ちゃんに多大なる感謝を。
もしも怪異と対峙するのなら、どっちが空いているんだろうとか考えてしまう()
……。
[あたしは電車内で意識を集中させる。
流石に此処で何か仕掛けてくることはないと思うけど、解呪を阻止する為に途中で妨害が入る事は考えられた。]
[>>391僧侶に貰った助言について思いを馳せながら、呪詛の影響で触れ合った手。
ずっと触れて、そうしてその温度を思い出したいと願っていた手に、自分から更に触れようという誘惑が湧いてしまう。
自制が緩んでしまうのは、楽しくて喜ばしい事がたくさんあった昨日の影響かもしれない]
─ 回想、二日目のこと ─
[昼食を摂っていた時の事。
いいのかなと呟いた言葉に同意>>417を貰えれば、玲緒の笑みは深みを増し、そうして亜梨沙の口許へと匙を運んだ]
うん、小豆の風味が効いているから、何だか違うものを食べている感じがするんだよね。
[小豆の汁で炊いたお赤飯の風味みたいに。
>>418堪能してくれる亜梨沙に頷きながら、それを楽しく眺める。
その表情を崩したのは、亜梨沙からのおすそ分けがあったから。
暫し迷い、サイドの髪を片手で掻き上げて上体を乗り出して、匙にぱくついた]
うん、こっちも美味しい。炒ったお茶の風味が香ばしくて、違うものを食べているみたい。
お茶は違うから当然かな。
[なんて笑って感想を述べる。そうして、嬉しさを継続させた表情のままに礼を告げた]
[その後の新薬師寺では亜梨沙のカニ歩き>>422に一瞬目を丸くしたものの、自分のお参りが終わればそれを微笑ましく眺めていた。
おみくじの事は結果を考えて何も言わず、充電したと言う亜梨沙>>423に良かったねと小さく笑ってみせる。
例え映像を撮影している亜梨沙の口から女子高生らしからぬ笑いがこぼれたとしても、取り合えず微笑ましく見守っていた。温度は若干、ぬるかったかもしれないが]
うん、ポストカードはやめよう。
亜梨沙の好きなものが貰えるのは、私なら嬉しいけど、人を選ぶものは極力控えるのがベターだよ。
[お土産のセレクトセンス>>426には真顔で注意する。
さらりと自分の感情も混ぜながら。
深く人と付き合わないなりに、人付き合い術を心得ていた]
和スイーツ。ああ、おごらなきゃだね。うん、行こう。
[そうして普通の参拝客よりも倍時間がかかったなんて知らない新薬師寺観光を終えての道中、亜梨沙の言葉>>427に玲緒は頷いた。
二件のお店で迷い、ハロウィンパフェに猫のクッキーが乗っていたのでそちらはスルーする事に。
亜梨沙と2人、顔を見合わせたかもしれない。
入ったお店は吉野葛のお店。玲緒は葛ぜんざい840円を頼んだりしたのだが、亜梨沙は何を頼んだだろうか。
時間にまだ余裕があると見て、それからならまち工房や雑貨屋さんなんて見て回ったりした。
普通の友人同士みたいに。
普通じゃないのは……]
あ、亜梨沙。十二神将のフィギュアのガシャポンあるよ。
[ならまちを歩く道中、そんな事を言ってしまうところだろうか。ちなみに一回300円*]
[電車内で意識を集中させる亜梨沙に気がついて、玲緒もふと眼差しを真剣なものにさせた。
昨夜のうちにその右手の小指には、小粒の藍晶石がついた指輪の様なものが嵌めていた。
その青に視線を落とし、京都へと向かう]
先は、南。亜梨沙のを先に解こう?
[向かう先の相談にはそう答えていた]
[そうして南に位置する大将軍社へと向かう最中、再び二人の耳に猫の鳴き声が聞こえた。
声の方を見れば、猫ではなく、小さな少女]
……私?
[子供の頃の玲緒の姿をした、何かがそっと二人に近づいてくる。
あの顔のない猫を象る、闇を纏いながら]
[纏う闇で、それが自分ではないと玲緒は理解する。
亜梨沙はどうだっただろう。
けれど二人の前にちょこんと佇む子供は、あの頃の玲緒と同じ朗らかな声で言う]
─ 消すの? せっかく亜梨沙と、手を繋げたのに ─
[無邪気に笑い問いかけてくる声に、玲緒は暫し表情を強ばらせた。
心の奥底にしまっていた本音を、聞かせてはいけない人に聞かせる。
亜梨沙が口にした猫の怪談話からの玲緒の心の揺らぎに付け入ろうとした、怨霊ともいえる者の企てだった]
うん、消すよ。
[亜梨沙から反応はあっただろうか。
暫しその子供…玲緒の姿をした何かの言葉に押し黙り、気まずそうな視線を亜梨沙に向けながら。
言葉を紡げずにいた玲緒は、静かにそう告げる]
亜梨沙。
勢いよすぎて、引っ張ったらごめんね。
[一瞬ちらりと亜梨沙を見て、それから子供の頃の姿の自分へと向き直る]
消すよ。
だって呪いなんかじゃ駄目だもの。
私は──……
[勢いよく踏み込めば、亜梨沙も引っ張られてしまうだろう。
それでも構わず踏み込む玲緒の右手には、彼女の断ち切る意思としての青白い輝きをほのかに放つ刀が握られていた]
自分から手を伸ばして、亜梨沙に触れたいから!
[そう強く言い放ち、子供の頃の己を。
心の奥にしまい込んだ本音を洩らす何かを、断ち切った。
断ち切った先から黒い靄が霧散し、それが辺りに立ち込めていく]
っ亜梨沙! お願い、貴方の火で浄化して。
私には、出来ないことだから。
[告げれば、亜梨沙は行動に出てくれるだろうか]
―藤森神社―
[奈良から京都へは急行で約50分。
そこからJRに乗り換えて、最寄り駅の藤森駅へと移動する。
下車して徒歩5分、京都教育大学のすぐ近くにその神社はあった。
石畳の参道のある西門から入れば二対の狛犬に出迎えられて、神域へと入っていく。]
…先ずは一カ所目、無事に着いたね。
取り敢えず、ここの本殿にお参りしようか。
[玲緒の手を借りながら手水社で手を清めつつ、そんな提案をした。
本殿の裏手、八幡宮社や祖霊社などに並んで、目的である大将軍社がある。*]
[猫の声を聞いた時、玲緒は咄嗟に上級術である目くらましの結界を発動させていた。
だから多少暴れても、人には目視出来ないという状況。
霧散する黒い靄も暫くは囲い込めるだろう。
けれどそれには未だ、玲緒を、ひいては亜梨沙を攻撃する意思がある様に立ち込め、やがて駅のホームで見た針の様な形を取り、飛散してくる*]
[触れた場所から玲緒の体温を直に感じる事の出来るこの状態は、日常生活の事を考えると色々と不自由する。
玲緒と一緒にいたいけど、この形は本意ではなかった。
本殿で無事に解呪が叶う事を願った後に、大将軍社へと向かう。
その途中、猫の鳴き声がした。
視線の先にいたのは黒い猫ではなく、蒼い髪をした小さな少女。]
……れお…
[暗い闇を纏った少女の姿にあたしは息を呑む。]
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