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― 南の入江 ―
ふへぇ、どうなるかと思った。
[身を護る術はあるが、わざわざ危険に突っ込む道理は無い。
早々に入江へと逃げ帰ってくると、視線を感じることはなくなっていた]
追いかけては来ない…か。
その方が好都合だけどさ。
[走ることで上がった息を深呼吸で整える。
そうして気を落ち着けていると、はた、とあることを思い出した]
ああああああ、森に行ったんだから枝確保してくるんだった!!
[火を熾すことをすっかりと忘れていたらしい]
今また行くのはちょっと嫌だしなぁ…。
こっち見に行ってからにしよう。
[そうして向かうのは、壁を左手に見て進む先。
壁に手を触れながら、クレステッドはサクサクと砂浜を歩いて行った**]
― →西の湿地 ―
[しばらく歩いていくと、先程とは異なり木が疎らに生え、地面が徐々に湿り気を帯びる地帯へと足を踏み入れた]
んー?
こりゃ湿地か?
食糧は無さそうだなぁ…。
[足で地面の感触を確認しつつ、目的である食糧探しをしてみるが、果樹や野菜の類は無く、動物も居る気配がしない]
[代わりに森で感じたいやーな気配を感じ取ったりしたわけだが]
ここもかよー!
[湿地帯では枯れ枝なんて無いだろうと判断し、またもや脱兎の勢いで入江に向けて走り去った]
― 南の入江 ―
なんだよここー…。
絶対なんか居るだろ。
背骨折れても殴り愛でも良いから誰か傍に居て欲しい。
[かなり心細くなりながら肩を落として再び戻って来た入江。
川縁に座って両腕を後ろへと突いた。
空とも言えない天を仰ぐ]
ここだけは何も感じないんだけどなぁ…。
[天へと向いていた顔を戻してクレステッドは辺りを見回した。
目の前を流れる川。
そう言えば、と上流に視線を向ける]
…これ、どっから流れてきてんだ?
[川があるならどこかに源流もあるはず。
森や湿地以外にもあるのではと考え、川に沿って遡ってみることにした]
― 中央の湖 ―
[川を辿っていくと、その先に大きな湖が見えてきた]
ここが源流…か?
[清涼な川同様、湖は静謐に保たれていて、ここでも休息は可能なように思えた。
ただ、森や湿地ほどではないが、何かしらの気配は感じ取れる]
長居は出来ねーかなぁ…。
───ん? なんだ、これ?
[届く気配にそんなことを零した折、湖面に何かが浮かび上がっていることに気付いた]
魔法陣…か?
そういやここは隔離されてるんだっけ。
この場所、歩いた距離からすると森と湿地の間くらいだよなぁ。
[その先に更にエリアが広がっているようにも見えるため、空間の中心かも知れないと言う推測が立つ。
しかし魔法陣が何を齎しているのかまでは、正式な精霊師でもないクレステッドに調べる術は無かった]
とりあえず報告、になるかな、これは。
[あれからだいぶ時間も経っているし、ある程度落ち着きもしただろうと考え、ゲルト達を呼んでみようと考える。
あちらでまた騒動が起きているだなんてことは知る由も無かった]
― 中央の湖 ―
[不穏な気配が遠いことを確認し、場所を移動しないままにクレステッドは声を張り上げた]
ゲルトー、アイリー。
何か魔法陣があるぜー。
[名を呼び、状況を伝えてみる。
しばらく返答が無いようなら、反応があるまで何度か名を呼び続けた]
― 中央の湖 ―
何も無い、ってことはねーと思うけど。
俺、この手のを調べる術が無くてさ。
[返る声>>*2に困ったように頭を掻いた]
あ、あと森と湿地があって、森の方には果物があったから食糧は何とかなりそうだ。
入江で魚も獲れそうだしな。
で、森と湿地には何かいやーな気配がある。
一人で踏み込むのは危険と判断して詳しくは見に行ってない。
[情けなく逃げた、とは流石に言わなかった]
― 中央の湖 ―
…………アイリ何かあったのか?
[要領を得ない返答>>*3に、クレステッドはあんぐりと口を開けた]
海老?
[悪の魔道士は一旦置いといて、聞こえたもう一つを反芻するように紡ぐ]
つーかアイリが泣いてるだとー!
傍に行けないこの状況が憎いっ!!
抱き締めてやるのにっ!!
[呆けた様子は直ぐに消え、悔しそうに言った]
― 中央の湖 ―
ま、出来ないものを嘆いても仕方ねー。
まだもう少しこの奥にエリアが広がってるみてーだから、そっちも一応見てくるわ。
[何に於いても切り替えは早い。
ゲルトの言葉>>*4にそんなことを返して、気楽にけらりと笑った]
でかい海老?
そんなでけーの?
[でかい>>*5、と言われても想像出来たのは大型の犬とかそれぐらい。
よもや人並みとは思い至らなかった]
しかも海老だけじゃすまねーって。
この空間と良い、本当に何かあるのは確かっぽいな。
え?
[ブレない>>*6と言われてもそれがクレステッド。
本人にそんな自覚はない。
そのため突っ込まれても良く分からない、と言った反応を示した]
― 中央の湖 ―
人間大ぃ!?
何だその化け物。
って食うのか!!
いや確かに海老なんだろうけども!!
[予想外の大きさ>>*7にクレステッドは驚きの声を上げる。
更には食うとは思わなかったために驚きは二倍となった]
へえええ、海ってそんな場所だったんだな。
アヤカシかぁ…四玉旅して何度か見たことはあるが、海のアヤカシはまだだなぁ。
うへぇ、変なのじゃねーと良いな。
[海の中であるこの空間にもいる可能性があることはゲルトの言葉でも理解した。
遭遇したら逃げるが勝ちだなぁ、と考えている]
とりあえずもう少し探索続けるわ。
また何かあったら呼ぶ。
[そう告げて、湖に沿って歩き、川の反対側まで来ると、湖から離れるようにして進んで行った**]
― 中央の湖 ―
へえぇ〜。
海での生活って大変だなぁ。
でかい海老って味も大味なんかな?
[あっさり返った声>>*8に思うのは海老の味。
クレステッドは色々と順応するのも早かった]
あ、そうなの。
海の生物以外が居ても油断しちゃなんねーな。
[アヤカシについての知識が乏しいため、伝えられる内容>>*9は心強い。
とにかく油断するな、と心に刻み、万一の時はやはり逃げる算段でいた。
良く分からないが入江の付近は安全っぽい、と言う意識があるため、追い詰められると言う意識はないらしい]
― 北の丘 ―
[湖を離れ辿り着いたのは、緩やかな坂が続く小高い丘。
木々は湿地同様散発的に生えていて、周囲の見通しは良さそうだった]
……うぇ〜。
やっぱここにも何か居る。
[丘の半ばにも満たない位置で足を止め、伝う気配に肩を落とす]
ここに居るのもアヤカシなんかな。
やだよー、帰りてーよー。
[帰れません]
しっかし、この様子だとこれ以上は広がってねーかなぁ…。
壁の続き方見ると円形っぽいし。
[逃げ回ってはいるものの、そう言う部分はしっかりとチェックしていた]
森と、湿地と、湖と、丘。
それから最初に居た入江、と。
こんなもんかなぁ。
[指折り数え、丁度全ての指が折れる数。
最後の一つを折り曲げた時、不気味な鳴き声が辺りに響いた]
― 南の入江 ―
[全速力で戻って来たクレステッドは入江の砂浜で大の字に寝転んでいた]
つ、疲れた……。
食糧に困らなくても、おちおち休んでられないんじゃないか、これ…。
[入江周辺では例の気配がしないが、それもいつまで持つか、と考えてしまう。
何より1人という事実が不安を煽り、精神的な休息を不足させていた]
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