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─ 連邦軍野営地・軍議用天幕 ─
[レト──の裏に居るユリハルシラ司令官と、クリフの遣り取りを見守る。
互いの主張のぶつけ合い。予想通りの平行線。
どちらの言い分にも大義はある。
…大義を掲げるだけの理由を、それぞれにブリュノーが与えてしまった。
故にどちらも譲れはしない。
それが分かるから──…
男は口を挟まず、静かに互いの大義の表明を聞いた。]
…………おやぁ、俺にも?
[矛先が、不意にこちらに向けられる。
レトから渡された伝言>>0:300を、吟味するようにしばし頭の中で転がした。]
わざわざ伝言をくださるとは、ねぇ……
はっははぁ。俺の国を気に掛けていただいて感謝するよぉ。
[つまり戦場にリンデマンスの国王が遠征してきた理由のひとつを、彼の華冑公婿は正しく理解している──ということだ。
クリフ宛に混ぜるでなく、別途自分に宛ててきた相手の心意気に、小さく笑みが散る。]
動くのはあくまでブリュノーのため、って訳だねぇ。
そいつが分かったのは有難いよぉ。
[其れ以上は、傍から望めないと理解していた。
今はこれだけでも充分だ。]
そういえば…
おかーさんは元気かな?
[チシャを強請った時の、レトの台詞を思い出しながら問いかける。]
/*
>>32
ふむふむふむ。
メモメモ。憶えとこ(?
最初のアドバイスにふくけど。
馬…ほんと苦手にして良かった。おいしい。
/*
初回落ちのことは村始まったらCOしようと思っていたので
このタイミングで。
村参加する前は死ぬ気満々でいろいろ仕込んだりもしたけど
ここまでの流れみていると、違う方がいいのかなーとも思えて悩むねぇ。
ちょっと別の展開もアリかなってイメージ膨らんだ本日。
まぁ時間あるのでもうちょっと考えよう。
なーに。
自分の作った野菜を美味しく食べてもらえたら
農家ってのはそれで充分なのさぁ。
[10年越しの礼>>50に目元を緩める。が、]
あ、…………
あーーー… それはぁ、うん、
ご愁傷様だった、ねぇ。
……そう、かぁ…
[不味いことを聞いてしまったと気が付いた時には遅かった。
今までの明るさが、僅かな雲に覆われる。]
[と同時に得心もいった。
生まれながらに自由の民という雰囲気を纏っていた彼が、軍に属しているという事実は──いかに兄が傍にいるとはいえ──なんとも不思議だったから。]
…。なーるほどねぇ。
まぁ人生、いろいろあるさぁ。
なに選んでも何かしら大変なもんだし、ねぇ。
自分で選んで、今があるなら。
それはどんなかたちであれ、
…いい生き方なんだって。思うよぉ。
[自らも流行り病がきっかけで人生が急転したからか…
相手に対して浮かんだ親近感を、人生の先達ぽい台詞に滲ませ呟く。]
うん。
じゃあ……… 戦場で、だねぇ。
[元気で、とは言えない。
だから代わりの言葉を口にして、外へ向かうレト>>35を見送った。*]
― 連邦軍野営地 ―
[タイガ・メイズリーク・ユリハルシラ司令官──《華冑公婿》と呼ばれる彼の噂は、リンデマンスにも届いていた。
ブリュノーからやってくる商人が、時折マルール王国の噂話を土産に持ってくるからだ。
華やかな武人の活躍は、吟遊詩人の歌にもなりやすい。
酒場の席で、あるいは道端で、
奏でられる彼のひとを称える歌を男が初めて聞いた時は、
(なんだか
と思ったものだ。
…噂は届くが、マルールとの交流はない。
連邦に所属していてはおおっぴらに交易することは出来ない。
だからマルール王国は、ブリュノーという鏡を通してだけ見ることのできる、近くて遠い国だった。]
[華々しい活躍を遺してきたマルールの英雄が、この地にやってきている。
連邦属国の王など歯牙にもかけぬと思っていたら、どうやらそうでもない。
しかもあの不思議と印象を残すネズミっこの兄だという。]
…………、ユリハルシラ司令官かぁ。
会ってみたくなる、ねぇ。
[西の大国の思惑も、東の大国の思惑も。
すべてを受け入れて傍観するブリュノーの大地。
視線を西へと流す。
この先には、マルール側が示唆してきた戦場──中央平原が広がっているはずだった。*]
― 連邦軍野営地 ―
[やがて軍議>>64が始まった。
クリフからの現状と戦場の見通しが説明される。
戦場は平原。正面衝突となると、いかに騎馬の機動力を生かして戦局を有利に作るかが鍵となるだろうか。
そうなると歩兵は中央で後列に弓兵を置いて…? いやでも主力は騎士団領なのだから、まずは騎兵を誇示して…? などと、以前教えてもらった兵法の知識を、頭の中でぱらぱら展開させてゆく。
そこに、もうひとつ大事なこと───…
相手の性格を加味させた。]
ちょっと、いーかなぁ。
[場が静まった中で挙手をする。
と、各々の視線が一気に集まる。]
はっははぁ。いや志願じゃないんだけどさぁ。
噂で聞いたんだけど…
マルール王国の司令官殿は、華やかな戦いで有名な御仁なんだよねぇ。
そうなると……
最初は見た目が派手な、騎兵でくるんじゃないかなぁって。
騎兵と歩兵だと、歩兵が不利… だったよねぇ?
[生徒が正解を確認するように、ちらっとローランドを見る。]
ならこっちも中央の一番槍は
騎兵を充てるのがいいんじゃないかなぁーって思うんだけどぉ。
あっ、
一番槍はそういうの考慮の上で志願しろーっていうんだったら
余計なこと言ってごめんねぇ。
[軍議に慣れていない男は、場違いな呑気さで頬を掻いた。**]
/*
>>99
メモメモ。
なるほどなるほど確かにいい観点だねぇ。この辺覚えておこう。
あとナイジェルが囮するなら、そこに引っかかりたいなぁ。
少人数村だし、落ちる前に全員と絡みたいという野望。
[クリフの解説>>90に頷く。弓兵の利点も考えた。けれど、]
ブリュノーにも魅せる戦いっていうとぉ…
最初の衝突時に待ち構えて弓兵ってのも
なんか違う気がしまして、ねぇ。
[肯定>>91を受けて、ほっと安堵の息を漏らす。
どんな意見も懐広く耳を傾ける──それは上に立つ将として大きな資質だろう。クリフが作るそういう軍議の雰囲気は有難かったし、だからこそ良い作戦が練り上げられてゆくのだろうという信頼もある。]
[渡された配置図>>92に目を通す。
なるほど…正面衝突となる今回、後続から次陣を繰り出しやすい安定的な陣形と言えた。後続の騎兵も、戦局を見定めながら遊軍的に動きやすそうだ。
一番槍を騎兵に──と進言した、男の意見も汲まれている。
そうしてクリフの口から、その一番槍の名誉を賜る将の名前が発表された。]
おぉ。婆様なら、見事な先陣を切ってくれそうだねぇ。
[次に各部隊の配置の話に移る。男が率いるリンデマンス国兵は、ナネッテ隊の後方右翼──王都アマンドにより近い方を受け持つことになった。
軍議が終了する頃には、居並ぶ軍団長らの瞳に、この戦いを成し遂げるという強い光が煌いていた。*]
[自分の天幕へ戻ろうとするところに、ナネッテから声>>102を掛けられ立ち止まった。]
はっははぁ。先陣で勇猛に敵を蹴散らしてもらえれば、
気持ち的にフォローになりますよぉ。
[フォローは物理的なものだけではないと伝えて微笑む。
続く忠告は、神妙な顔をしてしっかりと受け取り、]
単純な命令…
何かあったら援軍…
突出注意…
[ひとつひとつ指折り数えながら頭に刻み込む。あとは、いざ戦場に立った時に、正しくそのアドバイスを記憶から引き出すことが出来るかだ……]
[おそらく、気負いすぎてしかめっ面をしていたのだろう。
不安を吹き飛ばすような笑み>>103が、最後に、物理的殴打音と共に活を入れてきた。]
…、あ〜〜〜…
そうですねぇ。はい、
[背中は若干痛かったが──三割と言われれば、少し気持ちも楽になる。]
王様として期待に沿えるよう、頑張りますよぉ。
だからちゃんと出来たら
婆様、誉めてくださいねぇ。
約束 …――ですよぉ。
[お互いに生き延びて戦の後を迎えられるようにとの願いを篭めて、ささやかな約束を口にした。*]
[明日に戦を控えた晩飯>>96は、実に豪華なものになった。滅多に食べることの出来ない魚肉入り、かつ自国産の美味い野菜たっぷりの煮込み料理ということで、リンデマンス兵たちのテンションも高い。
そんな兵たちに混じって、王様である男も食事をとっている。]
……そうそう。 こーれなんだよなぁ…
[味わうというより──考え込むように呟いた男を、兵たちは不思議そうに眺めていた。*]
― 連邦軍野営地・司令官天幕 ―
[食後──…
漆黒が空を覆い、星明りが散りばめられた夜。
クリフの天幕に訪問者があった。]
こんな夜更けにごめんねぇ。
ちょーっと話したくて。
[顔を覗かせた男は、右手に小さな瓶を持っている。中身は米で作った酒だ。]
明日があるからねぇ。
まぁ、ちょっとだけ…
はっははぁ。旦那あたりに見つかったら怒られちゃうかなぁ?
[などと軽口を叩いたものの、実際にローランドに見つかったら、多分酒席に混ざるだろうとも思っている。]
[杯を借りて互いに1杯。少なめに注いで、唇を濡らす。
喉を通る滑らかな酒は、ほんのり甘みを含んで香が残る。]
────。
こうやって二人っきりなのって、
ブリュノーの王子を騎士団領に連れていった時以来かなぁ。
[しばし反芻してから、あの時>>0:39──と続ける。]
ブリュノーには“再び緩衝地帯として機能してもらう”って
クリフ殿は言ってたよねぇ。
属国化しないという心意気は俺も同意するけどぉ…
今回の騒乱を国土に招いたのはブリュノー自身だよ、ねぇ。
なら今回は収めても────また、いずれ同じことが起こるかもしれないよぉ?
そうなったらさぁ、また戦争が起きるのかな?
覆水は元に戻らないし、
戻る必要もない──… と俺は思うのさぁ。
[謎かけのような言葉を最後に、男は手元の杯を仰いで空にする。]
あぁ… 返事はいいんです。
ただ。戦が終わるまでに考えてほしいなぁっと思って、ねぇ。
[宿題。と冗談めかして言って男は笑った。]
寝る前にお邪魔しちゃって、ごーめんねぇ。
それじゃあ…… おやすみなさい。
[中身の残った酒瓶は置いたまま、ひらひらと手を振って
上官の天幕を後にした。**]
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