情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
─ スラム街・路地 ─
[>>14私の身の上を聞いた男性の反応に、彼は血の繋がりのある家族と一緒に居るのだろうな、と思いつつ。
『獣神』についての答えを聞くより先に響いた音と、更に続いた宣告に意識を取られた。
憤りを感じたのは私だけではないらしいと解ったのは、>>15先程遮られた男性の答えからで]
…子供の頃から、って。
貴方、随分迷惑かけられてるのね。
[今のこの状況に巻き込まれているのも含めて、彼が『獣神』に負感情しか持っていない事は容易に分かる。
私は幸い新種に偏見の無い家族や村の皆に護られてきたから、これまでこんな状況になったことは無い。
けれど、>>16言いなりが気に食わないというのは彼と同意見だと頷きを返した]
─ スラム街・路地 ─
私の方も、ここから抜ける方法探してみるわ。
あまり役には立たないかもしれないけれど、何もしない訳にはいかないもの。
[避けられぬ戦いならば逃げるつもりは無いが、相手に戦意が無いのに仕掛けるつもりはこちらにも無い。
屋根へと跳び上がった男性を引き留める事もせず、見送る態、だったのだが]
─ スラム街・路地 ─
私はウルズ、ウルズ・ハッラよ。
今度会う時は、美味しいご飯でもご一緒しましょう?
[義家族の営む店の場所も伝えようかとも思ったが、油断出来ぬ現状で声に出すのはためらわれて。
ただ、自分の足りぬ知識を少なからず補ってくれた相手とまた再会したいという気持ちを込めて、見送った]
― スラム街・路地 ―
[一瞬の内に男性が居たはずの屋根の上も無人となり、自分の周囲に人の気配は完全に消え失せた。
いつもは出さぬようにと気をつけている耳と尻尾を出しっぱなしなのは落ち着かないが]
何があるか、分かったものじゃないものね。
[つい先ほどまで言葉を交わしていたディークの様な人ばかりがこのスラムに取り残された訳ではないだろう。
早く抜け出したい人なら戦いを選んだ方が話は早いし、ただ戦う事が好きな人だって居るだろうから]
どんな人がいるかも、分かれば良いんだけど。
[少なくとも、此処で立ち止まっていてはいけないと、路地からスラムの中程へと足を進めた*]
─ スラム街・路地 ─
[建物の陰に移動したのは、潜む為、ではない。
視線の主が追いかけてきたならその姿を視認出来るだろうという思惑もあるが、一番は身動きを取りやすくする為だ。
宅配の品を運んできた大きな鞄の中は、今は受け取り伝票と注文票しか入っていない。
だが、これを持ったまま咄嗟の行動は流石に取り辛いから]
手を空けたい時にも困らない様に、って勧められたのを買っておいて良かったわ。
[一旦鞄の中身を出すと、何重かに折りたたみ裏返す。
出てきたベルトと四隅を伸ばし、ウエストポーチに変形させた鞄に中身を戻して腰に取り付け。
次いで、ふくらはぎに手を伸ばすと留め具を外し、フックに鎖の中間を引っかけ直す。
これで何が起きても咄嗟に反応できそうだと顔を上げると、小さな猫らしき生き物は目に入るだろうか。
入らずとも、>>74変わらず離れる気配の無い視線に眉を顰めたまま建物の陰に沿って路地を進んでいった**]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新