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活躍という程のことは、まだしていない。漸く無抵抗のまま踏み躙られるのだけは避けられた、というだけだ。
[ 勝鬨をあげろ、と、鼓舞した時とは別人のように、僅かに苦さを含ませた声が静かに響く ]
居場所はない、か、何故そう思う?
それなら、魔王の元が、お前の居場所なのか?
[ 問いに問いを重ね、重ねてから、ふ、と息をついた ]
いや、違うな。お前に会ったら、俺を、助けて欲しいと、そう言おうと思ってたんだが。
先に言いたいことがあると、今気付いた。
[ 剣の柄から手を放し、男は胸に手を当てて一礼する ]
姉上の望みを叶えてくれてありがとう、ディーク。
本当は、俺が姉上に、いつか世界を見せてあげると約束していた。だが、兄上が亡くなって、その約束を叶えることは難しくなって...それをお前が代わりに...叶えてくれた。
感謝している。
[ 成長した後は父王と、兄に面影が似ていると言われる男だったが、微笑む表情だけは、時折姉姫を思わせる、と、以前に王には言われていた// ]
俺の首を手土産に、か...それで、お前は笑って暮らせるようになるか?
[ 紡がれた不穏な台詞に目を細めながらも、男は、まだ剣に手をかけようとはしなかった ]
お前がそれほど、頭が悪いわけがない。
魔王が、人間を...それも戦う力を持った人間を道具として使うのは、レオヴィルを滅ぼしてしまうまでの間だけだ。
世界が魔に凌駕されて、人間と戦う必要がなくなれば、家畜として生きるしかない弱くて扱いやすい者だけを残して、貰った町ごと皆殺しにされるのがオチだぞ。
解っているんだろう?
[ 淡々と告げる声は、脅すでもなく、ただ目に見える未来を告げるだけのもの。未来を告げたというなら、ディークのそれ>>217も同様ではあるけれど ]
簡単にクレーターを量産出来るなら、恐らく俺達はもう、この世に居ない。
あの攻城兵器は、恐らく莫大な魔力か贄を必要としていると、俺は踏んでる。
だから、まだ、勝機はある。
俺は...人間は、まだ、諦めてはいない。
[ 強く金の瞳が輝く ]
ディーク、お前がレオヴィルの王族に、もう何の期待も関わりも持ちたく無いと言うなら、それは仕方の無い事と諦めよう。
だが、人を...人として生きる事を諦めないでくれ。きっと、姉上も、それを望んでる...というのは、狡い言い方かな。
[ くす、と笑って、男は漸く、剣を抜いた ]
どうしても、と、お前が望むなら、俺の首をかけて相手をしてもいい。
だが、簡単に命を差し出すわけにはいかん。
今の俺には、死ねない理由と、死にたく無いという意志がある。
[ 魔法も巧みに使うディークに、本気の一騎打ちで勝てた試しは、軍学校時代には無かった。それでも退く事はしない、と、男は笑みを浮かべたままで、剣を構える。
まるでかつて、鍛錬をしようと、懲りずに何度も学友と剣を合わせることを願った、その時のままの表情で// ]
/*
勝てる気しねえ、となりながらも、
殲滅されない程度に負けるのがいいんだろうとは思うのよこんどの夜襲はね。で、どうやって殲滅されないようにするかというのが大問題...
城が川渡ってくるなら、西から回って挟撃は考えてもいいんかもね。あと援軍どうすっかなあ...復活後の方がまあ、熱い気はしてるけど。
俺が倒されて、魔王が降伏迫るために一度手を止める、でいけるなら、それでもいいんかの。しかしそこまで引っ張ると長い.........
[ 悩みつつ、寝る** ]
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うーん、しかし魔王軍、割と時間開けずに来てるから...さてさて、どういう順番で宿題と課題片づけるか...
風呂入って考えようね**
/*
時間稼ぎしてくれてる感じか、うん、傭兵さん達にも働いてもらう方がいいよな。
押し込まれるのは砦までかなあ。
なんだったら一度、魔導兵器発動してもいいよね。(え
[ 剣を収め、男は大きく息をつくと、にやりと笑った ]
その代わり、俺が勝ったら、お前も親分さんも、嫌ってほどこき使ってやるから覚悟しろよ。
[ ディークが、やってみせろと言うなら、それは、出来ると思っているからだ。ならば、してみせればいい。
ディークの信と、その知略を得て、更に兵力も増やせるというなら、痣のひとつふたつは、安いものだ ]
[ 魔軍がいつ動きだすか判らない現状、のんびりとしている暇はなかったから、その足で、ディークを連れて、男は、捕らえた傭兵達を縛り上げて繋いである場所に向かった。
見張りの兵に囲まれ、憮然として睨んでくる首領に、先刻ディークに向けたと同じ笑みをむける ]
マーティン・ドット。さっきは不意打ちされなきゃ、俺なんぞひと捻りだとか言ってたな?
その台詞、証明するチャンスをやるぜ。
「皇子!?何を...」
[ 慌てて駆け寄ってきた従者を、黙っていろと目顔で制止して、剣を手に盗賊の親玉に近付く ]
この参謀殿と賭けをした。俺がお前さんと一対一でやりあって勝てたら、こっちについてもいいってな。
もちろん、お前が勝ったら、ここから放してやる。
尤も、魔王のとこに戻るのはおすすめしかねるがね。
敵陣に潜入しておいて何もせず、何もされず、のこのこ戻って行ったら、スパイと疑われて動く死体の材料にされても文句は言えないぞ。
もちろん、これ以上、この陣で何かをしようとしたら、今度こそ、俺も容赦はしない。
[ その言葉を聞くと「てめえの首を取って行けば、充分土産になるだろうぜ」と剣呑な光を瞳に浮かべてマーティンは嘯いた ]
.........どっかで聞いた台詞だな。
[ ちら、とディークに視線を走らせ、しかし先刻口にしたような説得は試みず、男はマーティンの縄を切る ]
「おらああああっ!!」
[ 手足が自由になった途端、武器を求めるでもなく、マーティンは自分を自由にしたばかりの男に躍りかかった。そもそも武器など貸し与えられるとは思っていなかったのだろう ]
...!せっかちな野郎だな!ハゲは気が短いってのはほんとだったか?!
[ 辛うじて、太い腕に捕まるのは避けて、男は手にした剣をディークに向かって放る ]
預かっててくれ!
[ そうして始まったのは、文字通りの肉弾戦。親分がんばれ!とはやし立てる、縛られた元盗賊達と、皇子の蛮行を止めるに止められず、おろおろと周囲を囲む兵士たちの輪の中で、マーティンの拳が唸りを上げて、皇太子を何度か射程に捕らえ、しかし毎度紙一重の所で、男はくるりと身を翻してその痛打を躱す。
ローグの民の舞を見た事のある者なら、それが、彼等の得意とする、演武の動きと同じと気付いたろう。
ローグの舞は、打ち合わせも練習もしない。
ただ、気を合わせ、互いの気を読んで、技を交わし、更には心を交わすもの ]
さっきの、お返しだっ!
[ 男の舞に翻弄されて、足のふらつき始めたマーティンの腰に、男の鋭い蹴りが食い込んだ、それが仕合の最後だった ]
はあ...やっぱり、強いな、親分。
そのくそ力、魔王なんかの奴隷として腐らせるのは、やっぱり惜しいぜ。
[ さすがに上がった息を整えながら、地響たてて、地面に大の字に倒れたマーティンに向かって男は笑いかける。
そうして、相手に手を貸して起き上がらせようと近付いた時 ]
...来ましたか。
[ 聞こえたコエに、ぐ、と拳を握る ]
俺は、捕らえた傭兵と...「話し合い」をしてました。
すぐ、そちらに行きます。すでに川を越えられたというなら、砦までの一時撤退も考えなければ。
[ 届いたコエから、男が、魔王軍の動きを知ったと相前後して、陣営の動きも慌ただしくなり、急を告げる半鐘の音が響き渡る。瞬時に指揮官の顔に戻った男は、それでも盗賊の手を引いて半身を起こさせた ]
魔王軍が動いた。ここも、すぐに戦場になる。
[ 言葉は、傭兵達だけではなく、ディークに聞かせるためのものでもある ]
逃げるなら早く逃げろ。
[ 告げて、従者に命じ、捕らえた傭兵達全員の縄を解かせ、そのまま、背を向けてヨセフと合流するために陣営の表へと向かう ]
「親分、どうしますか?」
「あの...やっぱり、魔王軍に戻るんで?」
[ 魔王軍を迎え討つため、先刻までとは比べ物にならない喧噪に包まれた陣営の中心に、ぽつんと放置された傭兵達は、所在なげに、マーティンの周りに寄り集まってきたが ]
「.........馬鹿野郎っ!!今更逃げられるかっ!!」
[ 湯気の出そうな真っ赤な顔で、怒鳴り声を上げた頭目の様子に、うへえ、と、傭兵達は、一斉に首を竦めた** ]
[ 「話し合い」についての詳細を伝えるのはさすがに憚られた。多分放っておいても、後で従者か見ていた兵士から勝手に伝わるだろうと、半ば強引に見ない振りをして ]
攻城兵器が......
[ あれが動けば、少なくとも、ここに在る部隊の壊滅は避けられまい...だが ]
将軍...!
[ ヨセフの姿を目にして、男は足を速めた ]
魔王軍は、攻城兵器を先頭に、攻め寄せてきたんでしょうか?
[ その情報はあるか?と、問いかける。ディークはついてきていたかどうか。ついてきていたとしても、今は紹介の出来る状況ではなさそうだったが //]
[ ヨセフの答えに、そうですか、と、頷く ]
話によれば、アレは、殲滅兵器...前に在るもの全てを消滅させるものだと聞きました。
ならば、使う時は前に出て来る筈だ。
大軍団を用意しておいて、それを諸共に消滅させる程、魔王も暇ではない...と信じたいとこですが。
[ 相手が人間ならば、それはほぼ確実視していい話。けれど、相手は魔王だ。正直何を考えているかは、判らないから、言葉尻は曖昧になった ]
[ 話しながら、ヨセフの視線がディークを捉え、表情が変わるのを見る。対するディークは相も変わらず会釈などして涼しい顔だ ]
あ...ああ、ディーク。剣を預かってくれてたんだったな、すまん。
[ やっぱり説明は難しいなと思いながら、彼の持って来ていた剣に気付いて、礼を告げ、受け取ろうとする。
わざと親しげな口調を使ったのは、多分ディークには気付かれただろう ]
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魔軍の皆さんが色々仕掛けてるから、ヨセフは前に出てもらうべきなんだろうかねー。
向こうの考えてるタイミングはここなのかどうか?
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