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いい男は濡れててもいい男ってことだろ?
つるっつるでもきっといい男、かもしれないけど、試す気はないなぁ。
[慣れた様子で歩くアデルに笑って返し、少し歩くと言う彼女を見送る。
アンドロイドとのやり取りを聞きながら博士の部屋はあちらかと心に留めつつ]
なるほど。
博士は、あまり個体識別にこだわってないってことかな。
[型番のことや博士のこと、食事の説明に頷きながら、やがて食堂の前に到着すれば改めてメニューを眺める。
だがボタンを押す前に視線を傍らで待つ''ジークムント''に向けた。]
ところで、食事中の話し相手が欲しいって言ったら、君がお相手してくれる?
[興味の色を目に浮かべて聞いてみる。**]
― L区画(居住地)・食堂 ―
個体識別にこだわって無いなら無いで、もっと可愛い子にしたっていいのになあ。
CaD社のシルキータイプとか。
…あ、ひょっとして博士って女性?
───んー。どっちの線もあるか。
[答えを求めているようないないような曖昧な調子で言いながら、赤いボタンを押す。
間をおかず、トマトソースの匂いがあたりに漂った。]
やあ嬉しいね。
温かい食事は最高だ。
[船でも食べられないことはないけれど、どうしても積載量の問題が付きまとうのであまり贅沢はできないのだ。]
食事はさ。
大勢で食べる方が美味いんだ。
君に食事機能がついてないのは残念だけど、話し相手がいるだけでもいいさ。
ああ、ありがとう。
[トレーを運んだ彼に礼を言い、さっそく食事に匙をつける。]
いやあ、これは美味い。
[一口食べて、満面の笑顔になった。
トマトの味も肉の味も濃厚でジューシーだし、マッシュポテトは滑らかクリーミーな中にぴりりと効いた胡椒が絶妙だ。
白パンも冷凍品とは思えないほどふっくら香ばしい。]
このおいしさが味わえないのは、君らももったいないね。
食べてみたいとか思ったことないの?
えーと、CC-011君は。
[あえて相手を識別番号で呼んでみる。]
― L区画(居住地)・食堂 ―
へえ。博士の設計だったのか。
[なるほどねえと頷き、''ジークムント''の顔を改めて眺める。
食事に関する見解には、ふふんと鼻を鳴らした。]
人間と同じ形にできてるんだったらさ。
人間と同じことができてもおかしくないだろ。
食べ物からエネルギー取れるようにしたら、その見解も変わるかもしれないぞ?
せっかく人間の形してるんだ。
楽しいこと一緒にするのもいいんじゃない?
[データ通信しているらしきココの目に数字が流れていくのを、面白いなと眺める。
謝罪には別に構わないと笑って応えた。]
意外に動いてる数少ないんだな。
そういえば博士はお休み中だったっけ。
できれば早く挨拶したいんだけど、いつ頃起きてくるかわかる?
[ああそれと、と思い出したように付け加える。]
あと、フルネームで呼ばれるとなんか背中がぞわぞわするな
トールでいいよ。
この星に1人か。
そいつは寂しいんじゃないか?
いや、君らがいれば寂しくもないのか。
───ああいや、迷惑かけてるのはこっちだからさ。
あとで是非、礼の一つもさせてもらうよ。
[謝るココの前で手を振ってみせる。
その動きが、はたと止まった。]
[博士が、自分の作ったアンドロイドたちに弱音を吐くような人間では無かったのか、それともそもそも寂しさを感じない種類の人間だったのか、これまでの短い会話で察することはできない。
ただ、博士についてわかることがひとつ。]
………。
そいつはもう、「寝てる」とは言えないかもしれないな。
[少し悩んだが、相手がAIならば精神的ショックとは無縁だろうと思いなおす。
回路の複雑化の末に何らかの精神が宿る、なんてまことしやかに囁かれる噂も頭にはよぎったが。]
たぶんそれは放っておいたら目覚めないやつだ。
少なくとも治療が必要だろう。
もう手遅れかもしれないが…
その「起こすな」って命令を解除することは可能か?
君らの誰かが行って、適切な処置はできるかい?
その他の治療は不要、か。
[少しの間ココと見つめ合ってから、胸の奥から息を吐いた。]
さすがに押しかけるわけにはいかないか。
…そういやアデルはここに居たことがあったんだっけか。
まずはあの子に話をするべきかなー。
見かけたらオレが探してるって伝えておいてくれる?
[伝言をひとつ頼んでから、食べ終えた食器を持って立ち上がる。]
それじゃ、いろいろ話聞かせてくれてありがとな。
こいつは下げておくよ。
またなにかあったら呼ぶから。
[もう下がってもいいよと言葉を掛けた直後に、ついでのような声で尋ねる。]
その上位命令ってやつ、
マスター死去の場合は解除されるのかい?
…。だよなぁ。
[あくまでも博士がマスターだと述べるココの答えに、それもそうかという表情を浮かべた。
そのままトレイを置きに行きかけて、おや、と振り向く。
その時にはもう白い背中がこちらを向いていたが。]
───……。
あいつ、なんかちょっと雰囲気変わったか?
[顔に浮かんでいた表情や、どこか茶目っ気を漂わせる言い回しに人間っぽさを感じて、少しばかりご機嫌に鼻歌など歌いながら席を片付け、食堂から外へと向かった。**]
/*
コーヒー牛乳とカフェオレの違いがよくわからんで思わずググっちまった。
だがさらによくわからんという結論に(;´Д`)
コーヒー牛乳って、牛乳にコーヒー味付けただけなんと違うん?牛乳にインスタントコーヒー入れる的な。
― D区画(宇宙港) ―
[食堂から出ると、そのまま足を宇宙港の方へ向けた。
博士のことも気になるが、宇宙船のことはもっと気になる。
乗員も荷物もともかく無事に届けないことには、である。]
おー。やってるやってる。
[修理ドックを映すモニターを覗いて、着々と修理されている様子を眺める。
働いているのがナノマシンだから、自己治癒している風にも見えた。]
いいねえ。
あとついでに洗車とワックスがけもしておいてくれないかな。
[調子の良いことを言いつつ、その場を後にする。]
― 衣装室 ―
[廊下を歩いている途中、衣装室というプレートが掛けられた部屋を見つけた。
ちらりと覗いてみるといろいろな服が棚に並べられている。
やはりというべきか、"ジークムント"たちが着ている服と同じものが多い。けれども、それ以外にもバリエーションは豊富だった。
思うに、ジークムント機の衣装サンプルかなにかではなかろうか。]
あいつら、服までみんな同じだから区別つかないんだよなー。
せっかくこんだけあるんだったら、違う服着ればいいのに。
あ、これとか、面白そうじゃね?
[衣服やら装飾品やらをきょろきょろと見て回る。]
― L区画(居住区)廊下 ―
[一通り衣装室を覗いてから再び廊下に出て歩き出す。
なぜだか部屋に入った時には無かった袋を肩にかけていた。]
[なにやら忙しそうではあったけれど、たぶん用事はこれだろうと見当をつけ、]
着替えを取りに来たんだったら、せっかくだからこれ着てみないか?
たまには気分変えてみなよ。
[持っていた袋をぽんと彼の方に投げ渡した。
ちなみに、中身は衣装室から持ち出してきたものである。]
愛称ないのかー。
XB…といえばヴァルキリー……長いからヴァルだな。
じゃあオレはこれからヴァルって呼ぶから。
[うんうんと一人で納得した後勝手に命名する。]
ああ、それそこの部屋から持ちだしたものだから、
気に入らなかったら戻しておして。
[XB-109ことヴァルが袋を受け取ったことを確認すると、袋の中身の本来の所在を告げてから歩き出す。]
着替えたら見せに来てくれても良いよー。
[手を振りながら、そのまま通路の向こうへ歩いていった。
ちなみに、袋の中身は■darkkhaki色の Yシャツ+タイトスカート である。]
― L区画(居住区)廊下 ―
[XB-109あらためヴァルと別れ、一旦部屋に戻ろうかと居室が並ぶ区画へ向かう。
その途中で"ジークムント"をひとり連れたアデルと行きあった。]
やあ、
…どうした?
[ちょうどよかったと言いかけた言葉を、途中で疑問に変える。]
ココからどこまで聞いた?
ずっと眠っているって話は聞いたか?
[尋ねておきながら、間を置かずに指で廊下の先を示した。]
一度会っておいたほうが良いんじゃないかと思ってさ。
一人で行くのも考えたけど、アデルが博士と知り合いならオレが先走るのも悪いし。
───博士にはもう?
[会ったのかと問う。]
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