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― →霧の海/『八幡』 ―
はぁ〜…どうしてこうなった。
[『八幡』へと乗船後、呼ばれた場所でひっそりと溜息をつく。
確かに行っても良いかな、とは思ったが、自分の中ではまだ確定していなくて。
心の準備が出来ないうちに駆り出された形になってしまい不安しか残っていなかった。
情けない表情をしていると、他の調査隊の面々が集まり出したことに気付く]
あっ、
君も調査に行くのか。
俺も俺も。
ディークもなんだって?
後は誰来んのかな。
[真っ先にガートルードを見つけ、挨拶代わりに手を取りに行く。
指先に口付け無いのは、それが出来る相手ではないと分かっているため]
お、ゲルトー、お前もか。
リォウリー元気かー?
[ゲルトの姿も見つけると、話しかけに行き、ついでに瑠璃の仔龍を挨拶代わりに軽く突いた]
思ったより調査隊の人数少ねーのな。
現状を考えりゃ仕方ねーとは思うけど。
[文字通りの少数精鋭。
艦長や副艦長クラスの中で唯一ただの人なクレステッドは、なんだか場違いな雰囲気も感じていた。
ただ、知った顔ばかりで頼れる者達ばかりと言うのは心強い]
― →幽霊船 ―
[そんなこんなでカナンの号>>72の後に『八幡』を出発し、クレステッド達は幽霊船へと近付いて行く。
分かりやすくおどろおどろしいその様子に、クレステッドの表情はやや強張っていた]
うっわー、不気味…。
[それでも喚かないのは、偏に女性が居るお陰]
えーと。
[幽霊船に接舷し、いざ乗船するとなった時。
ふと、小船に居る面子を見遣る。
女性。王子。艦長]
………
[あぁこのパターンは、とクレステッドは心中で思う]
……先行しますわー。
[棒読みになりながら、いきなり3人が襲われる事態になることを避けるべく、乗り移りの一番槍に進み出た。
勿論、心の中では泣いている]
[そうして幽霊船の横壁にロープを張ってよじ登り、甲板へと辿り着かんとしたその矢先。
幽霊船の上空で甲高い声が響き渡った>>0:71]
!?
今のって…!
[恐怖も忘れ、一心不乱に登り切り、甲板へと降り立ち上空を見上げる*]
― 幽霊船 ―
[カナンが甲板へと登って直ぐ、ヤクモが上空から舞い降りてきた。
見ればその背に乗るディークは意識を失っているよう。
下ろすと言うカナンに手を貸そうとしたが、近付く前にディークの身体は甲板へと下ろされる]
ディークまで眠っちまったのか?
マジかよ、じゃあこのままここに居たら俺達も…。
[想像以上に危険なように思え、クレステッドは嫌な想像をしてしまった]
おいディーク、起きろよ。
[傍に寄り、頬を軽く叩いてみるが反応は無い]
おーい。
[緩いながら案じる色を乗せた声で呼びかけ、肩を揺すろうとした時、上空から青白い炎が降り落ちてきた>>10]
ぎゃー! 何だよー!?
[諸手を上げてディークの傍から飛び退き、白狼化しているゲルトの後ろへと逃げる。
その後に起きる変化や話は、情けない表情のまま聞くこととなった]
[話し合い…と言うよりは一方的な要請を受ける形になり、ディークの身体を借りた冥狐とは協力体制を取ることになったらしい。
当然の如くクレステッドに拒否権は無いため、カナンの判断に準じることになった]
…大人数でどうにかなる手合いじゃない、ってこう言うことか。
[幽霊船へ出発する前にゲルトから聞いた感覚的な話>>17。
今ならクレステッドにも理解出来そうだった]
ところで、その夢幻竜とか冥界って、何なんだ?
[クレステッドもまた妖の類には詳しくない。
抱いた疑問は聞いてしまえ、とストレートに問いかけた*]
[話が終わるまでは、瑠璃の仔龍の視線>>33にふるふると首を横に振っていたが、仔龍の視線が逸れ、話が纏まった後は表情もひとまず元に戻る。
ゲルトからの肯定>>34には、なるほどなぁ、と納得の意を示した]
え、何で魔銃のこと知ってんだ!?
[肌身離さず持ち歩いているとは言え、目立つところに所持しているわけではない。
ディークや開拓団の者であれば知っていてもおかしくないが、目の前の冥狐は今会ったばかり。
出してもいない銃のことを冥狐が知っている>>35ことに、クレステッドは驚きを隠せなかった]
[上げた声に返る言葉はあったかどうか。
それよりも意識が向くのは問いかけたものの答えについて>>36]
へぇ……そんなもんが居るのか。
冥界ってのも夢幻竜ってのも、説明されてもピンと来ねーけど…。
あの世とこの世との境が乱れたら…か。
[想像したら何だか背筋が寒くなった*]
[狐すげぇ!となりつつ>>45、探索に於ける注意事項はしっかりと聞いた。
『夢の世界』の様子が見れるようになると、クレステッドも霧の奥を覗こうとする]
あっ、ディーク!
おーい!
[呼びかけてみるが、ディークの姿は直ぐに消えてしまった]
霧が深すぎるな。
声が届かねー時もありそうだ。
げっ、面倒なのが出るって。
ミイラ取りがミイラになったりしねーよな…。
[ざっくりな説明>>49を聞いて情けない声が出る。
気を付けてどうにかなるものなんだろか、なんて考えつつ、それでも探索のためには中に入らなければいけないと言うのは理解していた。
カナンの問い>>52が聞こえれば、その答えを待つように冥狐へと視線を向ける*]
[卵の形状に関して>>57も、なんだってー、と驚いたが、手がかりになりそうなもの>>58を与えられれば、何とかなりそうな気もしてくる]
綺麗なもの、か。
霧の中なら目立ちそうだな。
[「眠り病」に罹った人を連れ帰ることを優先して、綺麗なものが見えたら探索する、と言った動きでも良いかもしれない、などと考えたり。
カナンの様子>>53に霧の中の人物を見遣るが、顔を知るはずもなく。
為された説明>>75に、ふーん、とだけ声を零した。
彼に関してはカナン達に任せた方が良さそうだ、とそちらはノータッチの心持ち*]
[『夢の世界』へと向かうガートルード達に続き、クレステッドもまた後に続くことになる。
正直不安だらけだが、ここまで来て一人残り何もしないと言うわけにもいかない。
自分の銃の腕にも自信がついてきたところだ。
卵を探すためと言うよりは、ディークを連れ戻せるようにするためにクレステッドは霧の中へと向かう*]
[気付けば薄霧の中に立って居た。
目の前には冥狐が添わせてくれた狐火。
周囲には誰も居ない]
……うぇぇぇぇ、皆バラバラかよー!
[纏まって入るのだと思っていたため、いきなり1人になってしまったことに思わず泣き言が出た。
うろたえるクレステッドに同調するように狐火がうろちょろと動き回る]
と、とにかく誰かと合流…
[そう願えば、狐火がゆらりと落ち着きを取り戻し、ある方向へと移動し始めた。
離れ行く光に気付くと、クレステッドは慌てて狐火の後を追いかける*]
[合流を願い進む先に、同じ狐火の光が見えてきた。
その光は同じ場所を往復するように動いているよう>>*24]
あっ、カナン王子!
[その傍にカナンの姿を見つけ、クレステッドは安堵の息を漏らす。
膝をついていることが気になりはしたが、先ずは合流することを目指した。
狐火の導きに従いカナンへと近付いて行く*]
[後数歩でカナンの下、といった辺りまで来た時]
《ヒュン!》
[クレステッドの眼前を鋭い切先>>*37が通り抜けていった]
ぎゃーーーーーーー!
ちょっ、カナン様! 待って!! 俺だって!!!
[諸手を上げ、降参するような姿勢になりながら仲間である主張をする。
カナンの機嫌を損ねたことがある自覚はあるが、いきなり仕掛けてくる人では無かったはずだ。
問答無用な様子を疑問に思えば、クレステッドに少しだけ冷静な思考が戻って来る]
[呼びかけたことでカナンの動きが一瞬止まる>>*42]
さっき夢魔、って言ってたな…。
もしかして、幻覚か何かにかかったか?
[その予測は出来ても、解除法を知っているわけではない。
結果、相手の動きに注視しながら手立てを考えることになるわけだが]
……………!
なろっ!!
[何かに気付き、クレステッドは銃を引き抜きカナンへと向けた。
銃身に風の力が凝縮する]
カナン様伏せろ!
[叫ぶと同時、クレステッドは引鉄を引いた]
[カナンが本当に伏せることが出来たかを確認することは出来なかった。
銃口から放たれたのは2つの鎌鼬。
交差するような軌道で走るそれは鳥型の夢魔の左右から襲来、夢魔を十字に切り裂いていった]
……〜〜〜っぶねぇ…。
って、カナン様大丈夫か!?
[ちゃんと避けられただろうか、と慌ててカナンへと駆け寄る。
こちらへと近付く気配>>+30にはまだ気付かぬまま*]
あー…やっぱそうなんすか。
そう言う風に視覚的に作用する罠みてーなのがあるわけっすね。
…どう用心すりゃ良いのか分かんねーけど、了解っす。
[カナンの言葉*48に、ひとまず事態把握の意を示し、続く提案>>*49にも是を示そうとして。
かけられた声>>+35を聞いて意識をそちらへと向けた]
[が]
…どちら様?
[未だ見たことの無い王の顔を知る由もなく、クレステッドは首を傾ぐ。
傍からカナンの声>>*50が上がれば、へー、と一旦声を漏らし、一拍の後に、えー!と驚きの色を宿して王子と王を交互に見ていた*]
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