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[もしかしたらその騒がしさはこの場所まで届いていたのかもしれない。
しかし考え事をしているせいで気付くこともなかった]
……。
[両の群青を伏せて服で隠れた首筋に触れる。]
なあ。
[独り言ではない。明確に同胞へと語りかける
苛立っていた昨日よりは穏やかな声で]
ぼくにあんたが死ぬまで家族を殺すなって言うなら、そっちもさ、もし気が変わって人を食べたくなっても
…アルビンとコンスタンツェは食べないでくれよ。
[あの口ぶりからこの屋敷にいることは分かっている。もし人狼が昔読んだお伽噺のように姿を変えられるなら容姿は当てにならない。
だが、この二人ではない筈だ。そう信じていた。そして彼らを他の狼に食べられることは嫌だと今になっても思っている]
[やがて顔を上げ、広間へと戻ろうと踵を返す。他の面々も食べ終わってる筈だ]
おい、皿……
[あの姉妹がいない、フランツの様子がおかしい。思わず固まってから駆け寄る]
フランツ、どうした?何があった?
ハイアオ、か
[意外にも名前だけは教えてくれた。初めて知った同胞の名前。繰り返して噛み締めてみる。]
あんたにぴったりの名前だ。
[ちっとも自分のことを教えてくれない、その癖こっちのことは全て知っているような口振り。何者なのかいつからこの村にいたのか、本当の色を見せない灰色。それがこの雌狼なのだろう。]
…一応言っておくよ、宜しく。
[どれぐらい話していただろう。今日は疲れてしまった、寝台に横たわり彼女の姿を目の裏に想像している内に眠りに落ちた*]
/*
うむ。
返答がなかったから昨夜は終わりかと思って翌朝話しかけたらまざったね。
ホモ塗りされたからお互い様ってことにしてくれ。
大丈夫じゃないだろ。…無理に喋るな
[背中をさすり、考える。過呼吸か、フランツのことだ理由は大体想像がつく]
部屋に戻って休むか?どうせやることもないんだし
[それなら連れて行くつもりだが]
……
そうだ、いないって分かれば帰れるんだ。
[途切れ途切れの言葉の意味を察すれば頷いて安心させる為に笑みを見せようとする
…やっぱり、駄目だった。形にはならず唇が歪んだだけ]
フランツの部屋は何処だ?
[プレートがあれどどこが誰のかはローゼンハイムのものしか把握していない。
教えてもらえばドアを開き部屋の中まで連れて行き、寝台に座らせただろう*]
バカ、そんなのどうだっていいんだよ。
[こんな時に、食事を残したことを謝るなんて。
どこまで他人のことばかり気にするのだろう、どれだけ自分を犠牲にして生きてきたのだろう。]
……
[ありがとう、だなんて。本気で言っているのだろう、この男は。
立ち去ることはなく腕を組んで座るフランツを見下ろす。彼と話す時に言葉を探して黙ってしまうのは前からだったが今日程考え込んだことはない
無表情でこんなことをされれば怖いかもしれない、だが仕方ないことだ。今から言おうとしているのはずっと前から、彼が背負うものの重さに気付いた時から思っていたこと]
フランツ、お前さ……
[言ってしまった。
五年間村人に必要以上近付かないように、踏み込まないように生きてきたというのに。
きっとこの言葉は自分に向けたものでもあるのだろう。フランツと僕は全く違うけれど、どこか重ねてしまっていたのかもしれない。]
悪い。僕が言うべきことじゃなかったな。
[緩く首を横に振って、力ない声で謝罪しそのまま退室しようと*]
[ハイアオの返答に安堵する。
だが、他の狼に明け渡す気がないなら自分は彼らをどうしたいのだろう。今更二人だけは殺したくないだなんて、矛盾しているじゃないか。
それに僕はアルビンのことを憎んでいる、……その筈だ。
何にも気付くことはないまま、若い狼は己の心に悩まされる*]
[呆気に取られた様子、何を言われたかも分かっていないようだった。
自覚は無いのだろうか、彼の人生は“フランツ・アルトナー”ではなく“アルトナー村長の息子”のものとなってしまっていることに。
本来もっと喋りが上手く、優しくて、言葉をよく知っている大人が言ってあげるべきことだ。自分が言ったのは失敗だったか。
一応広間に戻って置いてきたことを伝えるべきか、しかしさっきのことは言えないな…そう考えながら階段を下っていった**]
[階段を降りて広間へ戻る。部屋にフランツを置いてきたことを簡潔に報告し]
それで、さ……コンスタンツェかローレルが何かフランツに言ったのか?
[椅子に腰を下ろし当事者がいない今、もう一度状況の説明を求める
姉妹の名前が出たのはただ二人がいなかったから、というだけだが]
/*
自分のログで村が止まってる時のはよ帰ってきて感
ところでここ看板詐欺ですなブランクも経験不足も感じさせない上級RPヤーしかいないな俺以外。まるでゆるガチに入ったらガチだったみたい
コンのト書きすき
[そうだ、何も起きなければあの子は両親と姉と幸せな18歳の誕生日を迎えていたんだ。]
ごめんな。
あんたは人として生きたいのに、…ぼくのせいで。
[同胞へ声を向けるが未だ正体には気付いていない。
あの少女を巻き込んだようにハイアオの人としての生の邪魔をしてしまった。そうやっと理解したことからだった。]
[呟きが聞こえてもその意味は分からない。分かろうとも思ってはいない。
去ろうとする背に、絞り出したように掠れ小さな声を投げる]
[ハイアオの笑う声が届く、長く生きた彼女には愚かに見えるのだろうか、他者を遠ざけ突き放してそれでもまだ人間としての想いが捨てられない僕が。]
…それは、駄目だ。
分かった、分かったよ。変なことを言って悪かった。若者を虐めるものじゃないぜ、婆さん。
[“獲物”その言葉が頭に残る
そうだ。もう戻れないのなら、断ち切らなければいけない。]
[だからこそ]
今はまだ分からないみたいだけど
絶対ハイアオを見つけてやるからな。その時は、あんたのことちゃんと教えろよ。
[彼女に会ってみたい、そう思った]
……だから嫌なんだよあんたは。
[アルビンが立ち去った後の広間、膝の上拳を握り独り呟く。言葉にしないと何処にも行けない感情が胸を満たして、溢れてしまいそうだった。
ああ本当にどうしてこんな割り当てになってしまったのだろう。こうなるのが分かっていたから離れていたかったのに**]
またそうやってぼくをバカにする。本当に意地の悪い婆さんだ。
……もう一人は食べたんだ。きっともう少し食べれば分かるようになるよ。
[扱いへの不満は隠そうともしない。こんなに喋って、感情を素直に出せたのはとても久しぶりに思える。
どうして彼女を見つけられないのだろう。
狼となってから五年間人を食べなかったことが悪いのか、仲間に出会ったのが初めてだからなのか…まだ完全になれてはいないというのか。
こんなに鼻を使って、皆の様子を気にして、探しているのに。]
ああ、楽しみにしてる。今度ははぐらかすのは無しだぞ?
[考えたって何も知らない若狼には分かるわけがない。
ハイアオに会ったらまず何から聞こう、それを考えたほうが有意義だ。
…残された時間が短いらしいということを思い出して少しだけ淋しくなったなんて絶対本人には言えないなと心中ぼやく。
教えるつもりなんてからっきし無いなんて、思いもせずに**]
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